蛇はお金の守り神。
見つけても決して追い出したりちゃなんねぇ。
古い誰かさんがよく言ったもので、財布の中に蛇が脱皮した皮を持ち歩くと良いことがある。
とりわけお金に関してだが・・・


蒸し暑い灼熱の太陽が照りつけた後、にわか雨が降り注いで秋の足音がすぐ傍までやってきたある雨上がりの午後。
久しぶりに行きつけの喫茶店にでも行こうかと玄関を開けたまさにその時だった。
いつもとはちょっと違う玄関前に違和感を覚え、ちょっと目を凝らす。

まだ乾ききらないアスファルトの黒色に調和しない長細い茶褐色の物体が



             -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
             / /" `ヽ ヽ  \
         //, '/     ヽハ  、 ヽ
         〃 {_{       リ| l.│ i|  に
         レ!小lノ    `ヽ 从 |、i|  ょ
          ヽ|l ●   ●  | .|ノ│  ろ
            |ヘ⊃ 、_,、_,⊂⊃j  | , |.  l
          | /⌒l,、 __, イァト |/ |  ん
.          | /  /::|三/:://  ヽ |
          | |  l ヾ∨:::/ ヒ::::彡, |





と転がっているのに気が付き、さらに目を凝らす。

マムシだ・・・

さすがに私もマムシにはなれていない。しかも3メートル級のどでかい奴と来れば、噛まれた日にはあの世行きは確実だ。
私はこの巨大な脅威が早くここから立ち去ることを願いつつ、じっと見守っていた・・・
じっと見守っている間、しばらくはひなたぼっこを楽しんでいるように全く動かなかった。
しかし褐色の物体は私の存在を確認するとニョロ~ンニョロ~ンとゆっくりとこっちに近づいてくる。
私からわずか1メートル足らずでその首をゆっくりともたげ、私をつぶらな瞳で獲物を品定めするかのように見つめてきた。
舌をチロチロと可愛らしい仕草をしながらさらに間合いを詰めてくる。
私を獲物と勘違いされては困る。
私は手近にあった買い物袋から総菜屋で買ったソーセージ(結構高い)を取り出し、奴に投げた。
巧いもので、此奴は空中で

はくりッ

とくわえると、そのままゆっくりと丸呑みしてゆく。
その間隔、わずか50センチ程度。
さすがに、人間様の餌は蛇ごときには贅沢品のようで、まるで味わうかのようにゆっくりと、しかし瞳は決してこちらからそらさずに丸呑みしてゆく。
丸呑みし終わると、またかの君は私をじっと見つめてくる。
爬虫類が一慣れするというのは、さすがに私も信じられない。
しかしこの蛇は舌をチロチロ出してもっとよこせと言わんばかりにさらに鎌首を高くしてじーっとこちらを見つめてくる。

さすがに、これ以上は今宵の夕飯に響くので出せぬ。
手を振ってもう無いことを示すと、この略奪者は仕方がないと思ったのだろうか、ゆっくりと首を下ろして私に興味を失ったかのようにまた日向ぼっこを始めた。

これは不味い・・・
外に出られないではないか・・・
さっきよりも距離が近いし・・・

私は少し思案して、いったん玄関から台所に戻って魚肉ソーセージの小さい奴を取ってくると、悠々自適な略奪者の前に差し出した。
この不逞の輩は満足そうにそれをぺろりと平らげると、みかじめ料は頂いた言わんばかりにゆっくりと草むらへと帰っていった。
この輩の瞳は私への興味を失っていないことを気づけなかったことが、とんでもない事態に発展させることとなる・・・
ちょっと時間が経って数日後

久しぶりの晴天で家のささやかなベランダに大量の洗濯物を干していたのだが・・・
片牙の折れた彼女。以前ここで語ったあのムカデ。昼間なのでさすがに人間の姿ではなくムカデそのままだった。
が、その洗濯物に、よりにもよって私のTシャツに張り付いていた。
不幸にも、私は彼女に気付くことなく洗濯物を取り込み始め、彼女の張り付いた気付かずに

Gyu!

ぐさッ☆

      • これは・・・痛い。いや、ほんとに痛いのよ。
彼女は掌でうねうねと悶え、ぽとりと足下に逃げ落ちた後、ベランダから草むらへと消えていった・・・

今宵は、眠れないだろうな。

痛みとともに、彼女のご機嫌を損ねたら二、三日は眠らせては貰えないだろう事を想像してげんなりせざる終えなかった。
体の一部だけが非常に喜んでいることは確かだが・・・・

もう一匹の蜘蛛もこの事態に反応してくるだろうから、この一週間は自習休学だな・・・

そう思いながら、彼女たちのご馳走を草むらで捕まえつついつものように夜を待つのだった。
その夜・・・

いつも通り網戸にわずかな隙間を空けて彼女がやってくるのを待った。
すでに蜘蛛女はご馳走を食べ、私の体を拘束してその柔らかな指先を体中に這わせ、やせた私の肉体に喜びを体に与えていた。
いつの間にか天敵同士が私を介し、正確には私の肉体を介して親友と言うべき関係へと変化していたのはまた別のお話しだ。

「どうですかぁ~♪これが好きなんですよねぇ~♪」

彼女は私のつぼを的確に押さえ、重点的に刺激する。
いつものローテーションと化した、高妃の愛撫。
夜遅くにやってくる百姫とは違い、家に居着いている高妃は百姫が来るまでの間、セックスをすることもあるが多くの場合は私を高ぶらせ、夜を決して眠らせないようにするために愛撫に専念する。
慈愛に満ちたほほえみと共にその複数の手は乳首、肉棒、陰嚢そしてアナルを生かさず殺さず、ゆっくりとねっとり責め上げてくる。
彼女が私を拘束して愛撫を始めると、どんなに愚息がいきり立とうとも、もう一匹の主役がやってこない限り決してイくことを許してくれない。
残念ながら、幾らムカデ女が遅効性の媚薬を昼間に打ち込んだとしても、私を拘束する彼女の刺激は優しく、愚息ただ我慢汁を垂れ流すだけであった。
私も、彼女たちの習性そして与えられる快楽にようやく慣れ始め、この状況を楽しむ余裕すら持ち始めていたのだが・・・



そうこうする間に、カタリッと網戸をつつく音が聞こえた。
私にとってはまさに福音となるはずであり、その先には無限の快楽が待ち受けているはずであった。しかし・・・

カタリッ

いつもならわずかな隙間を縫って入ってくるはずのムカデ女が入ってこない。
不審に思った私は拘束を解いて貰い、網戸の隙間を大きくしたその瞬間ッ


ニョロ~リ


コンニチワとばかりに入ってきたのはあの、私の夕飯を強奪した蛇であった。その頭にはムカデをのせて。

ムカデはそのまま頭から降りるとどろんとばかりに女体に姿を変える。
と、同時に蛇もまた上半身だけを女体へと変化し、下半身を私に絡み付かせとぐろを巻いた。

      • いい加減、虫だの爬虫類だのとは手を切りたいのだが・・・
内心やっぱり人間の方がと思いつつ彼女たちの方を見ると百姫と高妃が三つ指をついて頭を下げていた。
当然私ではなくこの蛇女にだ。
いつもは傲慢でで、そのくせに妖艶で何でも押し通す彼女たちが蛇女にひざまずく姿を誰が想像できるだろう?
まぁ、こんな珍しい光景は後にも先にもお目にかかることはないだろう。

「そなた達、良い雄を見つけたのう。」

開口一番自己紹介もなくひれ伏す彼女たちに言い放った。

勘弁してくれ。これ以上同類を呼ばれると身がもたんな・・・

内心、そう思いつつも口に出せる状況ではなかった。
すでに拘束され、空気に触れる肌という肌を彼女の細く、素早く動き回る舌で舐めまわされる私に、そんな贅沢は許されないのだ。

「ぬし様、約束通り昼間に淫液をこれに打ち込んだけど、ちょっと約束が違うんじゃない?」
「そう言うではない。いつもお楽しみなのは草むらから眺めさせて貰っておる。今宵ぐらい良いではないか。」

ぬし様と呼ばれる蛇女は、勝ち気な百姫を軽くあしらう。
どのような約束が交わされたかは私が関知する事じゃない。
が、爬虫類ごときが取引の材料に人間様を用いるなど、さすがにこの私もムッとした。

「そなた、その表情も可愛いよの。」

しまった、顔に出てしまったか・・・

とぐろの隙間からそそり立つ我が愚息に舌を這わせながら、ニヤニヤしている。
すでに高姫の愛撫で猛っていた愚息はさらに追いつめられうれし涙をひたすら流し続けるが、生命の迸りだけは吐き出させないように巧妙に舐めて刺激を与えてくる。
どんな状況でも猛ってしまう愚息が情けない・・・

「・・・あの、ぬし様。これは私たちのモノでございます。幾らぬし様といえど些か遊びが過ぎるのではないでしょうか?」

カタカタと震えながら、高妃がぬしにもの申す。
元々アシダカグモは人前には決して姿を見せず、仮に見せたとしても気付かれないようにさっと隠れてしまうほど恥ずかしがり屋だ。
高姫も他聞にもれず、人見知りが激しい。ぬしと呼ばれる蛇に、それも自分たちよりも力の強いモノに反意を示すのにどれほどの勇気が要るだろう。
もっとも、彼女がこんな事をするのは私の4年間の餌付けの賜物なわけだが・・・

「珍しいこともあるよのぅ。このモノがそんなに良いのか?ならば余計にわらわも試したいものじゃ。」
「ですが、人になる秘術を施していただく際の約束を・・・」
「良いのじゃ。わらわが掟。決まり事などわらわの胸三寸じゃ。それとも秘術の施しをやめても良いがいかがか?」

秘術?掟?そんなことはもうどうでも良かった。
とにもかくにもここ数ヶ月の異変の原因はこの蛇女にあるらしかった。
高妃にしろ百姫にしろ、彼女たちはこの蛇の言いなりで、愛した雄を売り渡すだけの契約をしていたと私は理解した。
傍に侍る二匹の虫共は苦虫を潰したような表情をし、その美しいかをを汚していた。

「気にするな。わらわはお前達の共犯にしてくれと申しておるのじゃ。百姫や。約束を破るのは今回だけじゃ。今夜だけ。この者をわらわだけのモノにさせてはくれぬか?」
「今晩だけですからね・・・」

そう言って二人は二匹となり、網戸の隙間から闇に消え去っていった。
締めあげられる私を残して・・・
「さて・・・ようやく邪魔者も消えた事じゃし、気を取り直してたっぷり愛でてやろう。」

彼女たちが闇に消えたのを確認すると、妖艶な笑みを浮かべて私を舐めまわす蛇女。
すでに百姫の媚薬が体全体に回って居る私にとっては極上の快楽であった。
とぐろに締め上げられる下半身、そのとぐろの隙間から唯一我が愚息が顔をのぞかせており、蛇皮にぎちぎちとそれでいながらその肉の柔らかさでヤワヤワと揉みしだかれいかなる時にも萎えさせる事をさせてくれない。
それどころか頂点に追いやり、その頂点の直前で止めるという拷問を繰り返す。
情けないことに、我が愚息はひたすら透明なうれし涙を流し、より快楽を得ようとビクビクとのたうつ。
そんな愚息をぬしは愛おしそうに撫でると、

「うれし涙を流しすぎじゃ。ちょっと栓をしてやらねばおぬしも持つまい?あ奴らでは味わえぬ、我が快楽を貴様の肉体に刻み込んでやろう。」

と言い放ち、肉竿をぱっくりとくわえ込んだ。
はじめのうちは彼女の言うことが分からず、ただ彼女の舌のなめらかさ、それでも人外の快楽を与えられのたうったのだが、本番はその数分後にやってきた。
チロチロと尿道口に柔らかい刺激を与えたかと思うと、その細い舌を一気に突き刺してきたのだッ!

「~~~~~っ!!」
「ひょおは、よひのは。ほっほひへあらふ。(良いか、良いのか。もっとしてやろう)」

そう言うとこの蛇女は尿道のより深くに侵略者を進入させ、私を狂わせる。

フッフッフッフーッと彼女の息づかいが下腹部にかかる。
つぶらな瞳は常に私の顔から離れることはなく、私の表情を見つめ、より私が快楽におぼれるように肉竿をくわえ込んで離さない。

「ひひかおは。ほへははもっほよふひへはらふ。(良い顔じゃ。それではもっとよくしてやろう。)」

そう言った瞬間、肉竿から凄まじい電撃が快楽神経を直撃したッ!

「ア”~っ!あ”~~~~ッ!らめェ~~~ッ!」

体裁も何もあった者ではない。か弱い少女のように私は叫んでいた。
凄まじい振動が尿道で発生し、私の快楽神経に過剰な負担をかけ、射精させようと肉竿が今まで体験したことがないほどのたうち回る。
しかし、彼女の長く細い舌に尿道を占拠されては本来吐き出すべき生命の迸りを吐き出すことすら許されない。
射精以上の快楽を脳髄に焼き付けられ、のたうち回りたくとも下半身は拘束され身動きも出来ず、もはやこの蛇のぬし様の言いなりとなってしまった。
私が彼女のとぐろでのたうつ中、さらなる快楽を与えようととぐろがさらにきつく閉まる。
その苦しささえすでに快楽となり果てた私には彼女の思惑など理解する余裕はない。
そして追い打ちをかけるように、さらなる快楽は私の菊門から発せられた。
しとどに漏れだした我慢汁が気づかない間に彼女のしっぽの先端に塗りたくられ、その細い切っ先を私の菊門にあてがうと、一気に貫いたのだッ!

「ガッ!!ヒッ!イギィッ!」

もはや少女の叫び声とは似ても似つかぬ声を上げ、彼女の体の中で弄ばれる私の脳は許容されうるであろう快楽の限界を超えていた。
グチュギュチュと嫌らしい音を立てながら我が肉棒、そして菊門を弄ぶ彼女の瞳は、それでも決して私の顔から目をそらすことはなかった。
もはや一方的な蹂躙。雄としての尊厳など無くひたすら快楽という麻薬につけ込まれ、我を忘れてよがり狂う私。
そしてそれを眺めながら満足そうに、さらに快楽を与え続けるぬし。

「ア”~モウイ”ガゼデェ~・・・ヒギッ!アッ!」

無意識のうちに何度と無く懇願しているのだ。無様に、それでいて、彼女はそんな姿にそそられ、もっと無様にねだる私を見たいが為にさらなる快楽麻薬を投与する。
しかし・・・

「~~~ッ!・・・・」

声すら出せなくなり、体中から血液以外のありとあらゆる体液を流し私の意識は暗転したのだった・・・







何時間経ったのだろうか?気が付くと、私の拘束は解かれ、彼女の膝枕に頭を委ねていた。

「済まぬ。わらわとしたことが。おぬしがあまりに可愛く鳴くので、つい無理強いをしてしまった。」
「・・・・」

無言の私に、心底すまなそうに謝るぬし。つぶらな瞳には涙をたたえていた。
たんにあまりに苛烈だったので、私はぼうっとしていただけなのだが・・・

柔らかな夜風が私の体を撫で、あの苛烈きわまりない責め苦が嘘のようだ。

なでり・・・なでり・・・・

傲慢きわまりないと思っていたぬしの柔らかな手が、私の額を撫でる。
ああ、彼女もやはり女なのだなと私は思った。
ふくよかな乳房、美しい黒髪、そしてつぶらな瞳。
もし女神というのがいるとしたのなら彼女のことなのだろうか、そしてそんな神聖なる者に弄ばれた私は存外幸せ者なのだろうなと思った。
それをしみじみと感じながら、やはり雄の本能には忠実で、萎えていた肉竿は凄まじい勢いでそりを取り戻す。
彼女は私の顔をじっと見つめ、肉竿の回復には気付いていない。
さすがにイかされっぱなしでは私の矜持を失うことになる。

「ぬし様。今度は貴女が気を失う番ですよ?」

そう言って私は、額をなでさする柔らかい手を取ると一気に押し倒したッ!
押し倒された瞬間、つぶらな瞳を最大にまで見開いたが、私の意図に気付くと、私を腕の中に抱き入れた。

「・・・のぞむところじゃ♪」

夜の闇はより深く、営みはより情熱的に・・・・
そして、夏の夜は更けてゆく・・・
その後どうなったかは・・・
みなさんのご想像にお任せするとしよう。
ただ、彼女たちは未だに私の周辺に現れては騒動の種を蒔いているとだけ言っておこう。
余り披露しすぎると私の命が・・・な?