ちゅぱっ、にゅぱっ。
ちゅぱっ、にゅぷっ。
―おかしい。
ちゅぽっ、ちゅぷっ。
ちゅぷっ、にゅぽっ。
田舎の従兄弟の家に長期滞在したものの、祭りの日になって寝込んでしまった俺が、
ちゅむ、ちゅるちゅる。
じゅぽっ、じゅるじゅる。
何で、股間がぬめぬめして、暖かくて、気持ちいいんだ?
ちゅぱっ、ちゅぱ、れるれる。
んくっ、んむっ、ちゅるるるる。
この歳でエロい夢かよ…と思いつつ、目を開けてみると…
「ぷはぁ…あ…、…おはよう。…いニャ…、…こんばんニャ…?」
目の前で、おかっぱで黒髪の女の子が、俺のち○ちんを、しゃぶってやがった。
しかも頭の上にはネコミミまで生やしてやがる。ま、胸元がぺたんこだから、
本当に女の子かどうかは若干自信が無いけどな。…いや、そうじゃなくて!
「お前、なんで俺のちん○んしゃぶってたんだよ! つうか、お前誰!?」
思い切り錯乱してた俺の質問に、俺のを掴んだまま、女の子が口を開く。
「…深ニャの和室に、オス…男と、メス…女がふたり……」
そして目の前の女の子は、ニヤリと笑みを浮かべて、言葉を放った。
「――夜這いでしょう」
「何でそうなるんだよっ!」
ぺちっ。
「…あいたっ! …酷いニャあ…何もニャぐる事はニャいのに。…お礼にご奉仕していたんニャけど…」
「へ? お前、そのネコミミ、その瞳は…」
ネコミミの毛の柄、女の子の夜闇でも光る瞳の色には覚えがあった。
「…そうです。…僕は…あニャたが、一杯ニャでてくれた…この家の猫です」
その無茶苦茶な発言に俺が呆れていると、
「…えーと、ニャはん…?」
「迷うぐらいなら最初からすんじゃねえっ!」
ぺちっ!
表情も変えずに、両の頬に指を当てて首を傾げるという無理矢理極まるポーズに、
俺は思わず、再度ツッコミを入れてしまったのだった。
「っていうかお前、あの怒りっぱなし猫の弟だって聞いたぞ。…いや、本当にネコならの話だけどよ…」
百歩…いや、一万歩譲っても、男にちん○をしゃぶらせる趣味はねぇ。だが…
「…この家の人、おおざっぱだから…。でも、オス扱いも、気楽でいい…人間の好きな胸は…ぺたんこ、だけど…」
…頭を抱えて、涙目で返す女の子…いや、メスネコの言葉に、妙に納得してしまった。病人の俺を放置で
家族総出で夏祭りに行くってんだからなぁ。そりゃネコのオスとかメスとか、どうでもよさそうだが…。
って、納得してんじゃねえよ、俺! だが、その一瞬の隙を、このネコ娘は見逃してはくれなかった。
「…ニャから…、一杯ニャでて、一杯可愛がってくれたお礼に…僕のからだ、あげます…」
ゆっくりとした言葉とは裏腹に、一瞬でネコ娘が、俺の上にのしかかってきたのだった。
「ちょ、ちょっと待てっ! 俺にだって童貞を捨てる相手を選ぶ権利があるだろうが!」
「…ぶっぶー…、プレゼントの返品はできません…あらかじめご了承くだニャい…」
産毛ひとつない、つるつるの女性器が、ネコ娘の指でくぱぁっ、と広がる。まるで欠伸をしたネコの口みたいだ…
と感傷に浸ってるヒマはねえ! ネコで童貞喪失って、ケモノ趣味はねえよ!
俺はネコ娘を突き飛ばそうとしたが、一瞬、ネコ娘の方が早かった。
「ふぁぁぁっ…」
じゅぶ、じゅぶぶ、ずぶぶぶ…
俺の童貞は、文字通りこのネコ娘に、食われてしまった。
「畜生、さようなら、俺の童貞…」
「ふふふ…あニャたの初めてのメスになれたなんて…嬉しい…」
ぎゅうぎゅうと俺を締め上げるネコ娘の膣内(なか)に、俺は真に遺憾ながら快感を覚えずには居られなかったが…、
「…せっかくニャから…精子も貰って…あニャたの子供…つくろっと…」
その超弩級の爆弾発言の前には、快感も一発で吹っ飛んじまった。
「くそっ、離せ! 俺はこの歳で父親に、それも子猫のパパなんかなりたくねぇっ!」
ぐちゅっ、ずっ、ず、ずっ、じゅぶぶっ。
「…大丈夫、子供は…ちゃんと育てる…あニャたの仔…きっと強くて賢い仔猫になる…」
俺がどかそうとする動きを巧みに利用して、腰の動きに変えながら、俺を搾り取りやがる。
突き飛ばそうとすれば体を反らし、腰を浮かそうとすれば同じく腰を浮かせつつ、
くそっ、悔しいけど気持ちいいぜ…ぎちぎちに締まって、吸い付いて来やがる…。
おまけに先端でなんか丸いものをコツコツ小突いてるし…これ子宮って奴だろうな。や、やばい…。
「はぁっ、はぁっ…、あニャたが僕の一番奥を…一杯つついてくれたから…いっぱい卵子…おりてきた…」
「実況してんじゃねえぇぇぇ!!」
じく、じくじく、と先端からカウパーが漏れ出してるのが判る。くそっ…ネコ相手に童貞喪失した上に
ネコのパパかよぉぉ!! 射精は、射精だけは、人間としての尊厳にかけてぇ!!
「がんばって気持ちよくしてくれるのは嬉しいけど…欲しいのは、精子だから…、んっ…」
腰を動かしながら、ネコ娘が尻尾を口にくわえ、ぺろぺろ、ちゅぱちゅぱと舐めながら悶えている。
と、次の瞬間。俺のち○ぽがつつかされているネコ娘の奥の丸いものが、突然抵抗を失って、
俺は更に深く突き込んでしまい、下腹に、ネコ娘のコリコリしたもの…これ、クリトリスって奴か…、が
ぶつかる。そして、俺のちん○の先端が、強く吸い上げられた。
「…これ…子宮のスイッチ…普通はトゲの刺激で排卵するけど…あなたのおちんちん、気持ちいいから…
子宮のいちばん奥…じかに突いて貰って…排卵する…一緒に、僕の一番奥に、じかに精子…もらう…」
「むちゃくちゃ言ってんじゃねえ! …う、うあぁぁぁぁ!!」
こりこりとした丸いものの奥には、弾力がありながらもふわふわに柔らかい肉の壁が、俺の亀頭を直に吸い上げていた。
そして、ついに限界を迎えてしまった俺は、堰を切るように、白濁した欲望を、ネコ娘の中に放出してしまった。
「ふぁ、ふぁぁぁあぁぁぁぁっ…! あなたの精子、僕の卵子にいっぱい食いついてる…嬉しい……」
神様、頼む。これが夢であってくれ。朝起きたら年甲斐も無く夢精しててもいいですから……!
翌朝、なぜか体調も戻っていた俺は、従兄弟の家の車でここを後にした。パンツを見たが、別段異常はなかったから、
昨夜のあれは、きっと熱が見せた幻影なのだろう。そう言えば、朝からネコ二匹を見なかったが、どこに行ったんだろうな。
まあ…あんな夢なんぞ見ちまった事を野生の勘とかで気付いて、俺を避けてるんだろう。…心からそれだけであって欲しい。
…そして俺は、この車の中に二匹のネコがこっそり乗っている事と、その後、二人のネコ娘に散々振り回される事になる事、
そして…あの夜の事が、決して夢ではない事を散々思い知らされるのであった。
最終更新:2007年10月27日 23:48