「やっと過ごし易い気温になったな………」

休日のある晴れた日、
何時もの散歩コースの一つである人気の無い公園を歩きつつ、俺は一言呟いた。
今年の夏は異様に熱かった、場所によっては気温が40℃を超えた所もあったらしい。
だが、その暑かった夏も過ぎ去り、今や爽やかな涼風が吹いて良い感じだ。

しかし、未だに家に居付いているカブト虫女、もといアテナの所為か、何だか夏が過ぎ去った気がしない………
まあ、偶に家事の手伝いとかやってくれるのは良いんだが、
それ以外はリビングに寝転がってゲーム三昧だし、しかも事ある毎に俺を逆レイプしやがって………
お陰でここ1ヶ月で体重が3kgも落ちた、これを喜ぶべきか悲しむべきかは悩み所だが、
確実にアテナによって俺の何かが搾り取られている気がする。
まあ、いつもこんな調子だ、偶に気分転換の散歩に出るくらいバチは当らないだろう?

と、ここで愚痴を語った所で無意味だろう
それどころか、うっかりこの事をアテナに知られてはまた搾り取られかねないだろうし。
口は災いの元、うっかり漏らさぬ様に口にチャックチャック、と。

ブ~ン

「………ん?……チッ、蜂か………」

不意に耳元に聞こえた耳障りな音に気付いて、不機嫌そうに呟きつつ周囲を見やると、
橙と黒の警戒色を纏ったやや大きめな蜂が俺の周囲をホバリングしていた。

………この羽音と大きさから見て大雀蜂か?
これがマルハナバチだったら可愛げがあるだが、大雀蜂では可愛げもクソも無い。
何せ大雀蜂はいきなり襲いかかってくる上に刺されると痛いのだ。

にしても、俺の周囲を飛んでいる奴は俺の知る大雀蜂に比べて一周りも大きい気がする。
まあ、どっちにせよ、刺されたら厄介な事には変わりはない、とっととやり過ごすか………
そう考えた俺は雀蜂に出会った時の安全策を取る。

すなわち、地面にしゃがみ込んで身動きをせず、蜂に狙われやすい黒い頭髪を手で覆って隠す
これで大体の蜂は、怒っていない限り暫くすれば何処かへ飛び去る事だろう、と俺は目論んだ。
「………随分としつこい蜂だな」

だがしかし、俺の目論みとは裏腹に、蜂は俺の周囲から離れる事なく、
依然、不快な羽音を立てて飛びまわり続ける。

そんなにしつこいなら俺にだって考えがある。
俺は飛んでいる蜂を睨みつつ、履いてるサンダルを脱いで片手に持つと

「どっか………行けっ!」

スパン

蜂に見事なサンダルスマッシュをかます。
思わぬ一撃を食らった蜂は、軽い音と共に放物線を描いて吹き飛び、
草むらで1度バウンドするとそのままフラフラと何処かへ飛び去った。
―――気の所為か、飛び去る直前に此方を見ていた様な―――

「………た、ただの気の所為だ、気の所為、蜂が復讐だなんて………あるかも………」

その蜂の動きを見て、嫌な予感が脳裏をよぎる。
ひょっとすると、これって復讐フラグ立てちゃった?、と

この世の中、昆虫が復讐に来る事なんて普通は有り得ないだろう。
だが、俺にはアテナの例があった。
一万年に1度生まれるスーパーカブト虫であるアテナは、俺の何気ない一言に怒り、
普通のカブト虫のフリをして俺の家に入り込んだ上で、俺を力ずくで犯したのだ。
しかも如何言うわけか俺の家にちゃっかり居付いてしまっていたりする。

もし万が一、さっきの蜂がアテナと同じ様なスーパースズメバチとかだったら、
きっと、奴は引っ叩いた俺に復讐に来る筈だ。そう、確実に!

「………って、んなアホな事、そうそうあるワケ無いか………アホらし」

しかし、直ぐさまかぶりを振って考え直し、俺はサンダルを履きなおすと散歩の続きとしゃれ込むのだった。

「………イーじゃん、イーじゃんスゲーじゃん♪」

10分後、俺は蜂の事をすっかり忘れて、気分良く歌を口ずさみながら公園近くの林道を歩いていた。
何にもない田舎だが、こう言う森林浴を何時でも出来ると言うのは良い事だ。
マイナスイオンだっけ?、それのお陰で日頃のストレスが綺麗に消えて行くような気もする。
そういや、後もう少し歩けば眺望の良い場所に差し掛かる。
良し、私に良い考えがある。其処で一休みと行こう。
と、頭の中の司令と会話しつつ、口ずさんでいる歌が2番目の歌詞に差掛った矢先

「胸のな~か~、みんな密かに~♪書き換え~たい――――」

がばっ ぶぅぅぅぅぅん

「―――記憶もぉぉぉぉぉぉぉぉ!?!?」

いきなり何者かによって後ろから羽交い締めにされた挙句、耳障りな羽音と共に俺の身体が空中へ浮き上がる!
―――こ、これはイッタイドユコトナンデスカ!?

「ふふっ、つ~かま~えたっと」

羽交い締めにした何者かが俺の耳元に囁く、
耳元に届く甘い吐息と艶(いろ)を含んだ声、そして背中にむにゅむにゅと当る柔らかい二つの物体の感触から、
後ろの何者かは女である事に直ぐに気が付いた。

「だ、誰だよアンタ………」
「ん~、さぁ、誰でしょうね?
まあ、それは良いとして、さっきは本当に痛かったわ……早速そのお返しをしなくちゃ」
「………っ!」

空中にいる為、足が地に付かない感覚に戸惑いながらも問い掛ける俺に、
後ろの何者かはからかう様に意味不明な事を言うと俺の首元にフゥっと息を噴きかける

「………ん゛っ!?ん゛ん゛――っ!?」

首元に何とも言えぬおぞ気を感じ、俺は思わず後ろの何者かを確認しようと振り向こうとした矢先。
何者かの両腕によって両頬を抑えられ、無理やり唇を奪われる。
「んじゅっ、ぢゅぷ!ちゅぷちゅぷ………」

同時に僅かに開いた俺の口の隙間から何者かの舌がヌルリと侵入し、
猥らな水音を立てながら俺の舌に巻き付き、口内を蹂躙して唾液を送りこみ、そして吸い上げる。
やがて互いの唇が名残惜しげに銀の糸を引いて離れた後、
やや陶然としつつも俺はやっと何者かの顔を確認出来た。

年の頃は20代辺り、抜けるような白い肌。ウェーブの掛かった艶やかな紅色の髪とやや肉厚の唇
妖艶さの中に、切れ味の良いナイフの様な鋭さを感じさせる美女の顔が俺の目の前にあった。
多分、いや、確実に俺を羽交い締めしているのは彼女だろう………

って待てよ?
この女、俺を羽交い締めにしたまま如何やって両腕で俺の両頬を抑える事が出来るんだ?
おまけに細い腕の割に結構力があるし。それに、如何やって空を………

………あー、なんとなくこの女の正体が分かってきちゃったなー、俺………

「あら?貴方、何か分かった様な顔しているわね?……ま、多分、この事だろうと思うけど」

そんな俺の表情を読み取った女が、唇を笑みの形に歪めると
その髪の間から二本の触覚の様な、いや、触角そのものががにょきりと生えてゆらゆらと動き
おまけに、恐らく彼女の股から生えているだろう橙色と黒の警戒色を纏った
紡錘形の節を持った先端の尖った蜂の腹部が、ぬうっと俺の股の間から姿を見せ、女の呼吸に合わせて微妙に伸縮する。
良く良く見て見れば、女の背には羽根が生えており、高速で羽ばたいていた。
多分、この羽根によって俺を抱えた状態で空を飛んでいるのだろうか?

「や、やっぱり………貴方は、あの時、俺がサンダルで引っ叩いた蜂さん、デスカ………」
「うん、貴方の言う通り、正解よ」

案の定か!!このスレのセオリー通りバンザイ!(意味不明)

「私は只、友達が話していた人間を見に来ただけなのよ、それをいきなり引っ叩くなんて酷いわよねぇ?
そんな酷い事する人間には、お仕置きしなくちゃ行けないわよねぇ?」

何だか1人で達観している俺の耳元に女、もとい蜂女が囁き掛ける様に言うと
羽交い締めをしていない方の蜂女の腕が俺のズボンへと伸びる。

「ちょっ!?止めっ、止めろって!?」

それに気付いた俺は慌てて手足をばたつかせるが………、

「ん~、止めても良いんだけどね………
その場合、痛い方のお仕置きへシフトしなきゃ行けなくなるわよ?それでも良い?」
「…………」

腹部の先端から針を僅かに見せ、更に口の鋭い歯を見せる様に笑みを浮べて、
意地悪気に言う蜂女の忠告に、俺は素直に抵抗を諦めざる得なかった。

流石に、鋭い歯で首元をガブリ&鋭い針でグサリ、挙句地面にポイ、となるのは勘弁したかったからだ。
こんじょ無しとか言うな!痛いのは誰だって嫌なんだから!
畜生、これだから雀蜂は好きになれねぇ!!
「クスッ、聞き分けの良い子は長生きするわよ………
うん、あの子の話の通り、この人間の性器は良い形している………これなら楽しめそうね」
「うっ………」

あの子?、誰?と、蜂女の言葉に疑問に思う間も無く
嗜虐的な笑みを浮べた蜂女によって社会の窓から股間の息子を露出させられると、
そのまま巧みな手コキによって息子を奮い立たされてしまう!
………幸い、ここが人気の無い場所だから良いが、もし、街中でこんな事されたらそれこそ恥死ものだ!

「このままやっちゃうのも良いんだけど、これはお仕置きだからね………ちょっぴり痛いわよ」
「……え?って、ちょ――」

考える俺を余所に、蜂女は警戒色の腹部を股間の間から羽交い締めにしている俺の方に大きく曲げ
その先端を奮い立った息子の根元辺り、言わば陰嚢の部分に向けると

チクッ!

「―――ぐぁっ!?」

腹部の先端から突き出た黒光りする鋭い針が陰嚢へ突き刺さり、その痛みで俺は悲鳴を上げる!
い…一体何をっ!?

「私の針は少々特別でね……陰嚢に刺すと性器がギンギンになって萎え知らずになるのよ。
ね?面白いでしょ?」
「う、うわぁ………」

蜂女の言葉の通り、刺された辺りから熱を感じたかと思うと息子は今までに無い位にいきり立ち
竿に血管を浮き立たせ、更に先端から先走り液を垂らしながらビクンビクンと脈動し始める!
こ、こんな状態になった息子は親である俺ですら生まれて初めて見る!!

「これが私の生殖器、とっても凄いのよ………」

俺に先端を見せるように蜂の腹部が動くと、先端から突き出た針が引き込まれ、
代わりに先端部分が嘴の様に上下に開き、中から淫液で濡れたピンク色の器官がせり出してくる。
恐らく、これが蜂女の生殖器なのだろうか………?

良く見ると、その肉穴から僅かに覗く内壁はぬらぬらと淫液でぬめった肉襞や突起で覆われ、グネグネと蠢いていた。
この中に入れられたら………果たして、俺はどうなるのやら………?
思わず、俺は喉を鳴らして唾を飲みこむ。

「さあ、貴方にはこれから天国のような苦痛を味あわせてあげる………覚悟してね?」

その腹部の先端部を息子へ向ける様に動き、
蜂女の空いている腕が息子を掴み、亀頭を熱くとろとろに濡れた肉穴へくちりと密着させる。

「く………ぅ………」

その熱くぬめった感触だけで、俺は思わず呻き声を上げてしまう。

「ほら、挿っていくわよ………」

――ズプ…ズプズプズプ……

そして亀頭を肉穴へ押し付ける様に腹部が動き、そのぬらぬらに濡れた胎の中へ息子を飲みこんで行く
程なくして、息子は警戒色の腹部の中にすっぽりと収まってしまった。

同時に、息子を包み込んでいる肉壁が蠢き始め、快楽の刺激を与え始める。
無数の肉襞が息子全体を締め付けながら纏わり付き、ざらざらとした肉壁の突起が亀頭を刺激し、
快感によって強烈なまでな射精感が腰から込み上げてくる!

「くっ………」
「あらあら、無理しなくも良いのよ。まだまだ始まったばかりなんだから………」

必死に射精を我慢している俺の耳元で蜂女が囁き、ふぅっと息を噴きかける
無論、息子を包み込んでいる肉壁もさっさと精を吐き出せとばかりにグネグネと蠢いて息子を責め立てる!

くっ、くそ………ま、負けて溜まるか………
………逆切れ同然の自分勝手過ぎる復讐で………搾り取られて溜まるか!
その強い意思で括約筋を最大に引き締めると、俺は断続的に責めてくる快楽の波を耐える、耐えまくる!

「中々頑固な子ね………けど、私は今、締め付けてるだけでまだ動いていないのよ?」
「………な、なんだって………?」
「これから分かるわ………さ、行くわよ」

ぐにゅぅぅぐにゅぐにゅぐにゅぅぅ

「――――っっ!?」

耐え続ける俺に業を煮やした蜂女が体に力を込めると警戒色の腹部がポンプの様に伸縮を始め、
その動きに合わせて息子を包み込んでいる肉壁がピストン運動をするように蠢く!
腹部が伸びると息子を奥へ吸い込む様に肉壁がスライドして動き。腹部が縮むと肉壁が息子をミッチリと締め付ける。
まるで息子全体を包みこんだまま腰を振られている様な感触!
―――無論、そんな人外の責めに俺が耐えきれる筈がなく

「うっ、ぐぅぅぁぁぁぁぁっっ!!!」

ドクッ、ドピュドピュピュゥゥゥゥゥゥ!!

脳に突き刺さるような快感と共に、胎の中へ大量の精を吐き出してしまう!
くっ、悔しいっ!けど、出しちゃったっ!(ビクビクッ)

「フフッ、一杯出しちゃったわね………けど、まだ止めないわ、お仕置きだしね」

ぐにゅぅぐにゅぅぐにゅぅっ!

「――あぐっぐうぁっ!?」

中に出された事を感じ取った蜂女は目を細め、俺が射精中にも関わらず腹部を伸縮させ続ける、
その伸縮の度に敏感になっている息子全体に中のねっとりとした肉襞やざらざらした突起が擦り付けられ
更にタイミング良く肉壁が締め付け、凄まじい快感を注いで行く。

「あがあぁあぁぁぁぁぁ!!!」
「フフッ、その様子だとニ発目も近いわね………さっさとイキなさい」

ぐにゅるぐにゅりゅぐりゅぐりゅぐにゅっ………

蜂女の言葉と共に腹部の動きが激しさを増し
激しく蠢く肉襞や突起によって亀頭や雁首、裏筋や竿等、場所を問わず全体的に責め立てられ
瞬く間に俺は限界を迎えた。

「で、でるぅぅうぅぅぅ!!」

ドブッドクドクドクッッッッ!

「あんっ、中に出てるっ!」

視界が真っ白になる様な感覚と共に俺は体を震わせながら
腹部の動きに合わせて蠢き続ける胎の中へ精を吐き出してゆく。
くそ、なんか息子がジンジン痛みはじめてきた………。

「ほらほら、休んでいる暇は無いわよ。もっともっと搾り取ってあげる」
「も、もう…止めて……」
「止めてと言われて、はいそうですかで止めたらお仕置きじゃないわよねぇ?」

ぐにゅぐにゅぐにゅにゅにゅぅぅぅぅ

「――う、うぐぅぅぅぅっ!!」
「ねぇ、空中で犯され続ける気分は如何?怖い?それとも気持ち良い?」
「ぐっ………ふ、ふざけるな………っ!」

頬を上気させながら、からかう様に俺の耳元へ囁きかける蜂女に対して、
俺は振り向きざまに睨み付ける。

「ふぅん、まだそんな態度取れるんだ。………なら、もっともっと責め立ててあげる!」

ぐにゅにゅにゅぐにゅぐにゅにゅ………

「―――ぐっ、くそぉぅぅぅぅ!」

しかし、その俺の僅かな抵抗は、蜂女の嗜虐心を刺激しただけでしかなかった。
最初は伸縮するだけだった警戒色の腹部の動きも
グネグネと左右にくねったり、腹部全体を股間へぐりぐりと押し付ける様に動く事で、
息子を包み込む肉壁の動きを複雑な物にして快楽の注入の度合いを高めて行く。

「まだまだっ、もっと責め立ててあげるわよっ!」
「―――っっ!!」

不意に窄まりに何かが触れる感触で、
蜂女のもう1対の腕が俺の後ろ腰へと伸びているのに気付き、慌てて止め様とするが……

「前立腺は……ここね。ほら、イキなさい!」
「あっっ!!こんなのっ、耐えられ――――ぐぅぉぉぉぉっっっ!!」

その間も無く、窄まりの中へ侵入した蜂女の指が前立腺を刺激する!
その強烈な刺激に俺は耐えられる筈なく、3度目の絶頂に達し、蠢く蜂女の胎の中に精を搾り取られていった。
「んっ、なんか……私も感じて来た………」
「うぁっ………オチッ、落ちるっ!?」

結合部から精液混じりの愛液が漏れ出し始めた頃
不意にガクリと高度が下がり、驚いて思わず振り返ると、蜂女は快感に喘ぐ表情を浮べていた。

「大丈夫よ、…ぁふ…気を失う事さえなければ…あっ、落ちる事は無いわ」

この時の俺は、余程不安げな表情を浮べていたのか、蜂女が蕩けた表情を浮べて言った。
をい………落ちないって言うが、されるがままの俺にとっては気が気じゃないぞっ!?

ぐりっぐりっぐにゅりっ

「うぐっ……もう止めっ、くっ…落ちるって!!」
「あぁんっ、良いじゃないのよっ…ふぁっ、かえってスリルがあるじゃない!」

ぐりぐりと動きつづける腹部によって、俺だけではなく蜂女も快感を感じ始めているらしく、
最初の頃は安定したホバリングだった蜂女の飛行も、徐々にフラフラと覚束ない物へと変わって行く。
ヲイヲイっ、犯されたままお互いに墜落死なんて笑い話にもならんぞっ!!

―――って、をや?
ふと、気が付くと俺を後ろから羽交い締めにしていた蜂女の腕は
何時しか胸の辺りを抱き抱えるような体勢に変わり、俺は腕を自由に動かせるようになっていた。

今の内に………なんとか引き離さなくては!
見た所、そう高い高度は飛んではいない、精々5~6mほど位しかないだろう。
なら、ここで何とか振り払えば上手く着地できる筈だ。
後は茂みに隠れてやり過ごすなり、ダッシュで逃げるなりして蜂女から逃亡する!
うん、我ながら良い考えだ。

だがしかし、もしも、今の状態を蜂女に気付かれたら、
今度こそ4対の腕でしっかりと捕えられた上に、高い高度まで移動されて抜け出るのが不可能になってしまう。
………ならば、そうなる前に!

「あんっ、貴方のっ、結構良いじゃないっ、あはぁん!」
「……くっ…………」

意を決した俺は快感に耐えつつ、
蜂女が快楽に溺れている内に、未だ息子に食い付いた状態で蠢く蜂女の腹部へ両手を伸ばし、
腹部を掴んで引き離す事で息子を開放しようとする、が!

むにゅ

俺の手に硬質な見た目に比べ意外に柔らかく、生暖かい蜂女の腹部の感触を感じた途端。

「っ!!ちょっ、お腹を掴むのらめっ!感じちゃうっ!!」
「………えっ?―――ぐぉっ!?」

――どうやら腹部は蜂女にとっての性感帯だったのか、
蜂女が大きく嬌声を上げて身をくねらせ、同時に息子を包み込んでいる肉壁が強烈に収縮する。

「くぅっ……で、でるっっっ!!」

ビュクビュクビュクビュビュゥッ!

「あ゛ぁっ!貴方のが中でピクピクって、中と外が共鳴してるぅっ!!」

この予想外の反応に対して、何ら予測していなかった俺が肉壁の動きに耐えきれる筈もなく、
4度目の精を蜂女の中へ解き放ってしまう!
「くっ、このっ、うっ!…離れないっ、うくっ!」
「あ゛あ゛ぁぁん!そんなに強くお腹をっ!揉まないでぇっ!気持ち良過ぎるよぉっ!」

だが、それでも尚、俺は諦めずに快感を耐えながら蜂女の腹部を掴み
なんとか息子を蜂女の腹部から開放しようと努力する。
だが、当然、性感帯である腹部を強く掴まれた蜂女は強く快感を感じ。
今までの嗜虐的な態度は何処へやら、口元から涎を垂らし嬌声を上げて身をくねらせる。
無論、その飛行もかなり不安定な物になり、涎とも愛液とも精液とも付かぬ液体を地面に撒き散らしながら
地面スレスレまで降下したり、何度か立ち木に衝突しかけたりする。

ここまで見て分かると思うが。この時、俺はなんとか蜂女の腹部から息子を開放しようと焦る余り
この行動が全くの逆効果だと言う事に俺は全然気付いていなかったのだ。

「ふあぁぁんっ!やめてやめてだめだめらめぇっ!!お願いっ、掴まないで揉まないでぇっ!」
「このっ…だからっ、くぅ、いい加減…離れろっ!」

と、この調子で暫くの間、俺と蜂女との空中の猥らな死闘?が繰り広げられたが、
何事にも永遠は無く終わりは訪れる物で、

「うグッ、くそっ、もうっでるっ出ちまうっ!!」
「あ゛あ゛ぁぁっ、いっちゃいそうっいっちゃうっ、おなか揉まれていっちゃうっ!!」

腹部を掴み続けた所為で散々肉壁にもみくちゃにされた事で、昇り詰められた俺は限界を迎え
同時に、性感帯である腹部を掴まれ続けた事で蜂女の方も限界を迎え。

「「うあ゛ぁぁぁぁぁお(落oa墜)ちるぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」」

ボッチャァァァン!!

二人同時に絶頂に達し、その所為で失速した俺と蜂女は色んな意味を含んだ叫びを上げて二人共々池に墜落し、
その盛大な水音と冷たい水の感触と共に俺の意識は空の彼方へと飛んでいったのだった―――

           *   *   *


「………お前にしちゃあ、珍しくドジこいたもんだな………」
「………本当、私とした事がとんだ大失敗だったわねぇ………」

――――う………ここは何処だろうか?何処かで誰かが話している………
そういや、俺は蜂女と共に池に落ちたんだっけ………?
と、言う事はここは天国か?いや、それとも地獄なのだろうか?

うっすらと目を開けて見ると、俺の視界に映ったのは天国でも地獄でもなく
見慣れた俺の部屋の天井であった。

「ん………なんだ、夢、だったのかな………?」

ゆっくりと身を起こして自分の体を確認すると、パジャマを着た状態だった。
やっぱり只の夢だったのだろうか?

……いや、それにしてはやたらとリアルだったし、
おまけにまるで散々やった後の様に息子がジンジンと痛む。
いやいや、ただ単に寝ている間にアテナに散々絞られただけ、と言う可能性もある。

「………で、やった感想は如何だ?」
「うん、貴方の話の通りなのを認めるわ。………結構良いモノ持ってるわね、あの子」

そういや、さっきから隣の部屋から、アテナが誰かと話している声が聞こえる。
………一体誰だろ?あいつに友達でもいたのか?

アテナの話相手の事が少し気になった俺は、隣の部屋へのふすまを開けて覗き込んで

そのまま固まった。

「にしても、私だけでは無く、お前までイカされるとはな………」
「ふんっ、貴方は1度絞っただけであっさりと気絶したんでしょ?だったら私の勝ちって事よ!」
「勝ち誇るのは良いけど、池に墜落した挙句、ずぶ濡れになって来たのは何処の誰なんだろうな?」
「う……そ、其処は蒸し返さないで……アレは……そう、油断しただけよ!」
「ふ~ん、油断ね、まあ、そう言う事にしてやるよ」

…………何故、あの蜂女とアテナが、仲良くお茶とお茶菓子を前に談話しているのでしょうか?

「ん?起きたようだな。丁度お前の話をしていたところだ!
あ、それとこいつは私の友達のヴェスパだ。良く憶えておけ」
「……友達じゃなくて好敵手(ライバル)よ。勘違いしないで頂戴」

俺が起きた事に気付いたアテナが、蜂女、ことヴェスパを俺に紹介して、ヴェスパにツッコまれる。
どうやら二人には前々からの付き合いがあるみたい……って待てよ、と言う事は………?


「………アテナ、ひょっとしてお前の友達に、俺の事を色々と喋ったのか?」
「んあ?………あー、そうだな、お前のモノの大きさとか好きな体位とか性感帯の事とかエロ本の隠し場所とか色々と………」

やっぱりかっ!やっぱりそうだったのか!!
俺は心の中で頭を抱える。

「あ、あのなぁぁぁ………」
「む、何だその反抗的な目は?
……そうか、どうやらお前はヴェスパだけでは無く私にも犯されたいらしいな!」
「………あ、いや、あの、そういうつもりじゃなくて………」

思わず抗議の声を上げた俺に、アテナは指をぽきぽきと鳴らしながら立ちあがる!
しまった、ついうっかり!と思った時には既に遅く、アテナが上着を脱ぎ捨てながら詰め寄ってきていた。

「と、取り敢えず話し合おう、アテナ、やっぱり何事も平和的な解決がいちば――」
「問答無用!!」
「――って、やっぱりこうなるのかぁぁぁぁぁっっっ!!」

説得を試みるも、当然、アテナは聞く耳を持ってくれる筈も無く、
そのまま俺はアテナに押し倒される。

「ちょ、止めコラ止めズボン脱がすなってこら!」

「お取り込み中悪いけど、ここで言っておくわ。
私、貴方の事が少し気に入ったから、ここに居させてもらうわよ?」

「ゑっ!?いや、ちょっと待て、居させてもらうって………ヲイ!ってそこ舐めるなぁっ!」
「ま、答えは聞くつもりは無いわよ。……んじゃ、コトが終わるまで私はテレビでも見させてもらうわね」
「こら、人の話を聞けっ……ってアテナ止めろそんなのは入る訳アッ――――!!」

アテナによって始まった公開逆レイプショーを横目に去って行くヴェスパ
その彼女の目は何処か楽しそうな物を感じさせた。

そして、アテナによって前も後ろも犯されながら、俺は思った。
………もう、どうにでもなぁれ♪、と


PS:心の中でこの状況を喜んでいる俺がいる事に気付いた時、本当に泣けた。

――――――――――――――――了―――――――――――――――――

               おまけ

ご~ん……ご~ん……

除夜の鐘が聞こえる、百と八の煩悩を振り払う為の鐘の音が………

紅白歌合戦を横目にアテナによって散々犯された後、
寝息を立てるアテナを横に、俺はボンヤリと遠くから聞こえる鐘の音を聞き入っていた。

………この年は何だか色々ありすぎた気がする、
特に家に居付いてしまった二人(?)のスーパー昆虫達のお陰でありまくったな………
………来年もこの調子なのだろうか?

事ある毎に犯されて、精を散々搾り取られて………快楽と欲望に溺れた年となるのだろうか?
むぅ、何だか変な事考えた所為で息子がまた元気になってきた。

ぐにゅリ

「んあっ?」

不意に生暖かい何かによって息子が包み込まれる感触で、俺は思わず変な声を上げてしまった。
………これは一体………?

「おはよう……じゃないわね、今は開けましておめでとう、かしら?」

掛かった艶のある声の方を見れば、其処にヴェスパの姿があった。

「ヴェスパ……お前、何時から起きてた?」
「除夜の鐘、とやらが聞こえ始めた辺りかしら?」
「………そうか。でだ、何のつもりだ?」
「何のつもりって、何かしら?」
「お前のお腹が俺の息子を包みこんでいる事だよ」
「ああ、貴方、あの子と随分とお楽しみだったからね。私もやりたくなっちゃってね」

ぐにぐにぐに

俺の問い掛けにヴェスパが答えると同時に、息子を包み込んでいる彼女の肉壁が蠢き始める。
快感で徐々に染まり始めた意識の中、俺は少し悲観した。

………この調子では、初日の出は拝めそうに無さそうだ、と。

―――――――――――――今度こそ了――――――――――――――――