真夜中に、カサコソ、コリコリと音がすると、それはムカデと蜘蛛の大喧嘩だ。
注意深くちり取りに乗せて外に離してやると、二匹とも落ち着いて喧嘩を止めてどこかへ消えていく。
春先に、ムカデとともに入ってくるのがアシダカグモ。
全長最大15センチという化け物だが、性格は臆病で人は襲わず、大抵はすぐに物陰に隠れてしまう。
もちろん、私は此奴だけは現れるとすぐに部屋に招き入れていた。
私がここに越してきて4年にもなると私が家に居ようとお構いなしに床、壁を歩き回る。
もちろん、自分の立場が分かっているようで私が眺めるとそそくさと陰に隠れるのだが・・・

さて、先日私はムカデに襲われた。
以来、窓を閉め切って寝るようにして吸精されるのを防いできた。
もちろん、彼女はベランダで
「ねぇ~開けてよ~♪こ・ん・や・も・ね♪」
などと戯言を抜かすわけだが、さすがに彼女を引き入れたが最後、彼女の淫液で翌日は足腰が動かず自主休講せざる終えない。
それが毎晩ともなると、逆に悪夢だった。
そして一週間目、私はついに根負けして窓を開け、網戸だけで床についた。
彼女が来るのが楽しみでもあったが、体が激しく休息を欲していた為、うつらうつらと夢の住人になりかけていた・・・

カサコソ、コリコリ、カタンカタン・・・

耳慣れない音で夢から引き戻されベッドの中から床を見たその時だった。

大ムカデVS巨大蜘蛛

蜘蛛の方はうちに住み着いたアシダカさん(仮)。
もう一方は私の精を目当てにした阿婆擦れムカデだ。
お互いがっぷり四つで床中が彼女たちの戦場となり、これはさすがに仲裁に入らねばどちらかが殺されるであろう状況だった。
そこで私はゆっくりと彼女たちに気付かれることなくベッドから這い出し、机の上に置いてあった千枚通しでムカデの頭をつついた。
すると、ムカデは素早くアシダカさんを振り解くと女体へと変化し私に飛びついてきた。
その一方で、アシダカさんは驚いたようにベッドの下に逃げ込んでしまった。

「七日ぶりの貴方のせ・い♪」

そう言うと片牙の美女は私の飛びつくと身動きが出来ないようにがっちりと羽交い締めにした。

「今までつれなかった分、たっぷりご・奉・仕してあ・げ・る♪」

相変わらず私はもがくが、このムカデの馬鹿力にはあきれかえる。
カモシカのような脚が脇の下から首にかけてクロスするようにまとわりついた。
しして、今宵の狙いとしてまず私の菊門に淫液を注ごうと淫牙を突き立てようとしたまさにその時だった。

「・・・だめ・・・許さない。これは私のもの。そして私のつがいになる人。」

ベッドの下からか細いが、しかし烈々な意志を込めた声がした。
よもやとは思ったが・・・私はどうも、虫に縁があるようだ。出来れば人間の方が良いのだが・・・・
褐色の肌、ボブカットの似合う元気溌剌とした顔の瞳には今にも泣き出しそうに潤んでいた。
「4年間、私を守ってくれた大切な人。だから返して。百姫。」
「駄目よぉ~高妃。先に手を出したのは私♪だからつがうのは私だけ♪貴方はお邪魔だから森にお帰り♪」

限りになく陽気に振る舞うムカデさん。どうやら虫の世界にも名前があるようだ。
アシダカさんは高妃、このムカデは百姫いずれにしろ早いところこの修羅場を何とか・・・

「貴方はいつも此処に来るとこの人から追い出される。でも私は違う。」
この子、人見知りが激しいのか必要な事しか言わないんだな・・・
そう思いながら、褐色の彼女の方に目を向けると、すでに彼女の唇が私を蹂躙していた・・・

「んん・・・ぴちゅっ・・・じゅりゅる・・・ぷはっ!」
「あーーーっ!何やってんのっ!」
「キス。私は、いつもこの人から食べ物を貰った。寒い日は暖めて貰った。だから此処までになれた。だから、つがう。恩返し。」
「何言ってるのさッ!これはねぇ、私の物なのっ!人間は普段の醜い姿を見たら即殺すんだけど、彼は逃がしてくれたの、それも何度も!それに・・・」

あの独占欲の強い百妃らしからぬ、焦る声色。そして・・・

「幾ら恩を返したいからこの姿になったとしても、毒牙があると愛し合えなかったの・・・だから折れたとき、やっとつがえると思った・・・」
声を震わせて百姫は言った。自分の思いを、最愛の男を褐色の娘に取られたくない一心で声を詰まらせながら・・・・
長い静寂。

「・・・そう。貴方もなのね・・・こう考えればいいわ。種が違えば、幾らつがう雌がいても問題ない。」

とんでもない一言が高妃から発せられた。
傲慢な百姫が乗るはずがないとは思うが、乗ってしまったら本当にまずい。
毎日この2匹に搾り取られることを考えると周囲は幸せというかもしれないが当の本人は地獄ダッ!
頼むからこの案に乗ってくれるなよ・・・・

「・・・たしかに・・・でも・・・」
「そうすれば楽になる。窓は、私が開けておくわ。冬になったら森で眠らずに此処にいればいいの。そして、毎日つがえるの。良い取引でしょう?」

さらにとんでもない、そして私の意志をないがしろにした意見をさらりと言う高妃。
そして私はあきらめた。もうすでに私は妖艶なムカデ娘と同じくこの蜘蛛娘の手に落ちてしまっているのだと・・・

「分かったわ。そのかわり・・・」
「貴方は七日前にまぐわった。私は4年間まぐわってないの。今夜だけは私が独占。明日からは仲良くしましょう。」
「仕方ないわね・・・じゃぁ、気を取り直して、淫液注入~♪」
「アッーーーーー!!!」
シリアスな雰囲気を台無しにしていつもの陽気差を取り戻した百姫は前戯すらしていない菊門に牙を突き立て、淫液を大量に注入したっ!
もちろん、私の肉竿も即反応し隆々と反り返った。

「これ、以前見てたのよりすごい。もう準備できてるから入れるね。」
そう言うと高妃が身じろぎ一つ出来ない私の上に跨り、自らの肉穴に凶悪な男性器を突き立てたっ!

ブツリ・・・・

一気に腰を落とした他と同時に感じた感触は、彼女が始めてであると言うことを物語っていた。

「ちょっと、痛い・・・・でもやっと一つ。つがえた。」

そう言うと、一筋の涙が頬を伝う。

「感傷的になってるのは悪いんだけどさぁ~、縛り付けてる方は大変なのよね。だから、あんたも淫液で一気に逝っちゃえっ!」

この様子をじっと見ていた百姫は、さすがに耐えかねたのかぞんざいな物言いとともに高姫のアナルに淫牙を突き刺し、淫液を一気に注入した。

「んんんんお”お”お”お”お”っっ!!!」

いきなり注入された淫液のせいで高妃の肉洞が急激に締め付けを始め、肉棒から精を吸い付くさんと脈動を開始した

グチュグチュギュチュニチュッ!パンパンパンパンッ!グリニチャァ!
いきなりトップギアに入り、もう射精したくてたまらない。幾ら淫液の催淫効果といえど、あのときは此処まで早く来ることはなかったのにっっ!

「あんたも、タマタマ舐めてあげるから早く逝きなさいッ!」
百姫かッ!百姫のせいでこんなのなのかっ!
激しい焦燥感に駆り立てられるように高妃を突き上げようとするが百姫がじゃまをして突き上げられないッ!

「逝きたいッ!でもっ!後チョットッ!百姫、離してッ!」
「次は私って約束する?するなら良いわよ♪」
「するするぅッー!だからッーーーーー!」
「じゃぁ♪」

そう言う友も姫は私の戒めをほどき、ようやく手足の自由が戻った。
早速高姫の腰を掴むとひたすら、がむしゃらに腰を叩きつけるッ!
ただ牡の本能にしたがって・・・孕ませるためだけにっ!

グチュグチュギュチュニチュッ!ニチャァ!

「私ももうッ!駄目ッ!・・・あぁ良いッ!はらまッ!・・・アラ”マ”ゼテ”ェーーーーーッ!!」

そして、最後の一突きとともに彼女の肉洞の動きは最高潮に達し、私は精を解き放ったっ!

「さぁ、次はわ・た・し♪萎えたって、幾らでも出させちゃうんだから、覚悟はよ・ろ・し・く・て?」
「百姫、終わったら次は私。萎えるのは許さない。萎えたら食べるからね♪」

どうやら、この二匹は私を永久に手放す気など無いようだ・・・
この先、生きていたら彼女たちのその後を記すとしよう。
しかし、取りあえずは、今晩を乗り越えられるかどうかだな。















終わり

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最終更新:2007年09月05日 09:05