同居蜘蛛

ソレの存在には前から気が付いていた
普段の生活の中で何気なく感じる視線
視界の縁で蠢く黒いモノ
部屋を見回しても何も見つからないが、絶対に何かいるという確信。


そして、ついにソレの存在を確認する日がやってきた。
いつものようにパソコンの画面を見つめていた時・・・
コソコソ
(今!ディスプレイの影に何かいた!)
黒い何かがいた 確実にいた 間違いなくいた
まさかGか?
引っ越してきて約1年、いままで一度も出現した事のないアイツが来たのか?
部屋は清潔にしているつもりだったのに、あいにくゴ○ジェットは持っていない
おそるおそるディスプレイ後ろの壁を見てみると
コソコソ
確かにいた。だがそれはGではなく、小さなハエトリグモだった。
指で突っつくとテコテコと走ったり、ジャンプしたり逃げていく愛嬌のあるやつ。
「クモは益虫だから殺してはいかん」という話も聞くので、そのまま放置する事にした。
しかし、最近は感が鋭くなったのか、視界が広くなったのか分からないが、よく見かけるようになった。
そして2年目の夏、部屋に置いておいて正解だったかもしれないと感じた
なぜなら、昨年は悩まされた夏場の蚊に悩まされる事が少なくなったからだ
関係ないかもしれないが、アイツが狩ってくれていると思うと愛着も湧く
最近ではパソコンの後ろをねぐらにしている事も判明し、時々視界の中に現れては驚かせてくれる。
また、判明した事がもうひとつある。それは、2年目の夏が始まったころ
春の間は見かけなかったアイツが出てきたときの事である
壁をいつものように歩いているのを見かけたのだが・・・
(あれ?去年のより小さいぞ?)
去年出たのは確か体調1cmはあったはずだが、目の前にいるのはあきらかにそれ以下である。
(いつのまに繁殖してやがったんだ・・・)
部屋のどこかに巣があるのかと思い探してみたが見つからない
それに、1匹しかいない事からどこか別のところで卵を産んだのだろうと思った


そして越してきて3年目の夏がやって来た
3年目になるというのに、相変らずこの部屋には現れてくれる
まぁ、別の固体だと思うけど、クモの寿命は知らないし
なんだか夏になっても姿を見ないと逆に心配になるようになった

それは猛暑日の過ぎ去ったある朝の出来事
部屋のベッドで目覚め、顔を洗うために立ち上がり、一歩目を踏み込もうとしたとき
プニ
素足の足裏の神経に何かを感じた
足をどかしてみると、そこにいたのは動かないハエトリグモの姿だった
やべー!ふんじまった!
幸い足に力を入れていなかったので、ぺちゃんこにはなっていない
恐る恐る指で突っついてみるとコソコソと動き始めた
命を奪わなかったのは幸いと思ったが、明らかに動きが鈍く、弱っているように見える
「ゴメンよぉー、気が付かなかったよぉー」
実際、部屋の中で地面にいるのを見るのは初めてだった
指でつまんでいつも見かける壁にくっつけると、弱弱しくも確実に歩いている
ソレを確認すると一安心し、いつものように仕事に出かけた


夜遅くに仕事から帰る
いつものようにコンビニ弁当でわびしい夕飯をすませると、明日の仕事に備えて寝床に付く
電気を消す前にグルッと部屋を一周見回すが、アイツの姿は見えない
どこかで息絶えていないかと心配しながらも眠りに付いた
いつもは窓を空けて涼しい風を入れているのだが
この日はなぜか部屋がひんやりとした空気に包まれていて、グッスリ眠れる気がした
しかし、眠りについて2時間ほどたっただろうか
妙な暑苦しさというか、重量感に目が覚める
体の上に何かが乗っかっているのである
この季節は毛布を被って眠るわけではないので重量物が載るはずはないのだが
体の上の物を確認するために電気をつけようとした時だった
半身を持ち上げたとき、何者かに肩を抑えられ、再びベットに寝かしつかされた
「だっだれ・・・むぐぅ」
人の気配に「誰だ?」と叫ぼうとしたがその口は塞がれてしまった
しかも・・・
ペロッ クチュ
と、口の中に舌を入れ込んで丹念に舐ってくる
突然の襲撃と快感に、相手の舌を押し出そうとこちらも舌を出すが
逆に相手の舌に巻き込まれて更なる快楽に悶えるだけであった
そして数分後にようやく口が開放された
相手と自分の舌の間にはツーと唾液が糸を引いているのが見える
「だっ・・だれ・・・」
今度こそ相手の正体を聞こうと声を出すが、なぜかうまく声が出せない
しかも、体に力を入れる事もできずに金縛り状態となっていた
だが、暗闇に目が慣れたのか、相手の正体を見る事ができた
自分を押さえつけているのは女性、しかも相当な美人に見える
整った顔立ちしか見えないが、綺麗というか可愛らしい顔である
不思議な事にその瞳は赤く、額には4つの宝石のような“何か”が埋め込んであるように見える
しばらくの沈黙の後、彼女が口を開いた
「はじめまして・・・いや、おかえりなさいって言ったほうがいいかな?」
かわいらしい声だな・・・いや違う、そんな事考えている場合ではない
前からここにいたような口ぶり、それに自分のことをよく知っているようだ
色々聞きたい事があるが、こちらは何も言う事ができない

それを分かってか、彼女は色々と話を始めた
「色々聞きたい事があるのは分かってる、だから教えてあげるね
私はこの部屋に住み着くハエトリグモ、もう棲みついて3年目になるかな・・・
アナタが越して来てからずーっと一緒に住んでいたのよ?」
あまりに非現実的な言葉をいきなり信じる事もできず、疑いの目で彼女を見つめる
「さすがに信じられないようね、じゃぁこれならどう?」
そう言うと、彼女は後ろを向いた。
「!!!!!!」
自分の目の前に現れたのは、人間の物ではない、クモのあのおしりである。
「コレで信じてもらえたかな?」
そう言うと彼女は顔や体におしりを擦り付けてくる
余りの驚きに声が出ない、まぁ、元々出せる状態ではないが・・・
だが、今までの言葉だけではこの状況になっている理由を説明できていない
「うっ・・あぁ・・・」
「何が目的か聞きたいのね?それは・・・あなたの精が欲しいのよ!」
その言葉を発すると、彼女はオレのイチモツを口に含んだ。
さっき口の中を犯したように舌を使い、丹念に舐めあげる
いや、さっきよりも数段激しい口使いだ
舌で亀頭やカリを突っつくように舐めたかと思うと、今度はイチモツを口の奥まで含む
そして次はピストン、激しい口使いに我慢できるはずも無く、彼女の口内に最初の精を吐き出した
「んくっ んくっ ぷはぁ・・・」
吐き出した欲望を全て飲み込むハエトリ娘、あいにく顔は見えないが、歓喜の表情をしている事だろう
その時 ピチャ と、自分の顔に何かが垂れた
よくみると、クモの秘所からポタポタと垂れていたのだ
「ハァ、お願い、少しは動けるようになってるでしょ?舐めてぇ~」
そう言って秘所を顔に擦り付けてくる
愛液でベトベトになる顔、しかたなく舌を使って舐め始めた
「あんっ、上手よ、もっと強く・・・」
分泌される愛液の量が多くなってきた
体の異変に気が付いたのはその時である
「!!」
「ふふっ、私の愛液にはね、オトコを元気にする力があるの」
彼女の言うとおり、俺の息子は射精後にもかかわらずその先端を天に向けていた
「あなたの愛撫のおかげで私のアソコも準備万端ね、それじゃぁ本番いくわよっ」

そして体の向きを変えたかと思うと
ツプッ
一気に挿入してきた
その快感はどんな言葉でも言い表すことは出来ないだろう
彼女は体を動かしていないはずなのに、グニグニと激しい快感が襲ってくる
「ふふっ、私のアソコは中がヒダヒダになっててね、あっというまに射精させちゃうの」
そして、胎内はさらに激しくペニスを攻め立てる
「我慢する必要ないのよ、さぁ、ビュビュッってだしちゃいなさい」
彼女が膣を締め付けると、ペニスから本日2度目の精が吐き出された
余りの快感に息も絶え絶えになるが、彼女の膣の動きは止まることが無かった
「ね、もう腕も動くでしょう?私の胸もいじってぇ」
そう言うと、彼女の豊満な胸で顔を包み込んできた
俺は口で彼女の胸を吸いながら、空いたもう一方の胸を腕で愛撫する
片方の乳首をチュパチュパとあかんぼうのように胸を舐め
もう片方の胸を形が崩れるくらい強い力で揉みしだく
どうやら彼女も相当感じているようで、ハァハァと荒い呼吸が聞こえる
「んっ、そろそろ私もぉ」
そして、彼女がイクと同時に、俺も3度目の精を吐き出した
ハァハァ フゥフゥ
くたぁ と俺の体にもたれかかり、快感に打ち震える彼女の頭をなでてやる
彼女も俺も胸に顔をこすり付けてなついてくる
繋がったままの膣では、イチモツを萎えさせないようにするためか
ヒダが波打つようにゆっくりと動いている
そして、繋がったまましばらく休んだ後、彼女が再び口を開いた
「うれしいわ、あなたとこんなに交われるなんて」
ふと、前から疑問に思っていた事を聞いてみる
「そういえば、君が来てから蚊が出なくなったけど、あれは君のおかげ?」
「そうよ、あんな蚊娘なんかに、大切なあなたの精を奪われたらいやだもんっ」
蚊娘・・・?ってことは蚊もこのハエトリ娘みたいに変化するわけか?
「じゃぁ、小さくなって出てきたのは別の子?」
「あれも私よ、私は暑くならないと動く気がしなくて寝てる時間が長いの
だから、冬眠の間にエネルギーを失って小さくなっちゃうのよ」
「失った分は毎年あなたから回収しているけどね」
どうやら俺はずいぶん前から襲われていたらしい
その他にも素朴な疑問がいくつか湧いたが、息の落ち着いた彼女が再び語り始める
「実はね、今までだまっていたけど、あなたが越して来てから時々こうして精を貰っていたの
でも、今朝あなたに踏まれて、体力の回復のために予想以上に力を使ってしまった
寝ている状態では摂取できる精が少ないの、だから・・・」
「だからお願い、今夜はおなかいっぱいになるまで吸わせてぇー!」
そして繋がったままであった膣内を先ほどより激しく動かしてきた
突然の奇襲にイチモツは再び限界一杯まで持っていかれる
今度は俺も負けじと両手で彼女の胸と乳首を揉みしだきながら快感を与え続けた
「あ~、もっとぉー もっとぉー、まだ足りないよぉー」
何度も何度も必要に俺を求めてくる彼女
そして何回目かの射精の後、俺は意識を失った

ピピピピッ ピピピピッ
目覚まし時計の電子音で目が覚める
酒は飲んでいないはずなのに、二日酔い翌日のように体がだるい
だるい体を何とか起こし、顔を洗ってスーツに着替える
ネットで朝のニュースと今日の天気を確認していると、視界の縁でアイツが動いていた
「お、ちゃんと生きてたか、良かったなぁ、なるべく地面は歩くなよ~」
ツンツンと指で突っつくと、いつものようにコソコソ走って逃げていった
はて?何か忘れているように気がする
忘れ物かと思い鞄の中身を再確認するが問題はなさそうだ
「おかしいなぁ」
大切な何かを思い出せないような気がしたが、いつものように出勤する
「いってきまぁーす」
誰もいないはずの部屋にあいさつをして電気を消す。
扉を閉めるとき、閉まりゆく扉に目をやると、一瞬誰かの姿が見えた気がした
パタンと閉まる扉、今のは気のせいだと自分に言い聞かせ、会社へと歩みを進める
「ふふっ、いってらっしゃい、また楽しみましょうね」
部屋の中で、彼女はそう呟いていた