通りすがり

「シィッルッキィィちゅわぁぁぁぁん!」
「こ、来ないでこのド変態ッ!!」

ザシュ

「ぎぃぃぃぃぃぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…………」


――はて?
何の音だろうか?誰かが騒いでいる声と音が聞こえたような……気の所為かな?

ここは某大学の構内、時は日も落ちてお月様が顔を出し始めた頃、
俺、陵 勇樹(みささぎ ゆうき)は長引いていた大学の実習がやっと終わり、
ある用事の為に大学の構内を一人歩いていた、その片手には出来たての猫まんまを持っていたりする。

と言うのも、その”ある用事”と言うのがこの大学で飼われている猫のシルキーに餌を与える為に
夜中にも関わらず人気の無い大学の構内を一人歩いていた訳で、
……まあ、端から見たら今の俺の姿はもろに不審者であるのだが……

それもあってか、以前、警備員さんに不審者と見間違われた事もあったが、
何とかここの学生だと言う事と、大学で飼われている猫に餌を与える為にいた事を説明し、事無きを得て、
今ではその警備員さんとも顔見知りとなり、晴れて堂々と夜の大学構内を歩けるのだ。

だから良い子も悪い子も用も無いのに夜の学校をうろつくなよ?
……下手すると通報されるから。

とまあそれはさて置いて、
さっきの変な叫び声みたいなのが気になったが、今は俺のやる事を済ませなけりゃならん。

「シルキー、御飯持って来たぞー!」

未だに姿を見せないシルキーを呼ぶべく、俺は声を上げる
だが、反応は無く構内は静まり返ったまま

おかしいな……何時もであれば、俺が呼んだら直ぐに何処からとも無く大急ぎでやってくるのだが……?

あ、そうそう、俺と、その猫のシルキーの関係なのだが、
事故で母親を失ってミーミー鳴いている子猫だったシルキーを拾い、甲斐甲斐しく世話をしたのが
大学に入学したての頃の俺だったりする訳で、それからの付き合いだったりするのだ。
以来、大学に来た時と大学の講習が終わった時は何時もシルキーに餌を与えるのが日課になっている。

それにしても今日はおかしい、何時まで経ってもシルキーが姿を見せない
まさかとは思うが、シルキーは病気か事故かで動けない状態になっているのか……?
いや、悪い想像はしないほうがマシだ、何時でもポジティブシンキングなのが俺のポリシ―なのだ。

取り敢えず、考えているよりシルキーがいそうな場所を捜してみるか……
と俺がシルキー捜索に動こうとした矢先。

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!、嫌われたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!」

俺の目の前を大声で泣きながら走り去っていく人影があった、
あの声、そして人影の放っていたマッドな科学者特有の独特なオーラ、
見間違え様が無い……あの人影は吉川教授だ。

吉川 学(きちかわ まなぶ)教授、
彼がいなければ世界の技術発展は十年遅れていたと言われる天才、いや、奇才。
聞いた話によると、教授のうちたてた功績の約半分は教授自身の欲望が生み出したとか
教授は常に奇天烈な行動ばかりで、教授の研究所に勤める研究員が辞める理由の大半がそのストレスが原因だとか、
色々と妙な噂があるようだが、俺にとっては”何かと凄い教授”と言う認識でしか無い。
まあ、キチ○イとか言われている事に関しては俺も同意なんだが。

……そんな教授がこんな夜中に一体何をしていたのだろうか?
泣いていた事からすると、かなり重要な実験が失敗したのかな?
偶に実験が上手く行かないと人目を憚(はばか)らず泣き喚く事があるからな……あの教授。
と、教授の事よりも、今は未だに姿を見せないシルキーを捜さなくちゃ……

「シルキー!御飯持って来たぞー!」

構内を歩きながら呼んでは見るが
……やはり反応は無い、やっぱりシルキーに何かあったのだろうか?

いやいや、シルキーに限ってそんな事は無い筈だ、
病気にしろ、伝染病の予防接種は欠かさず受けさせてるから病気になる可能性は低いっちゃあ低いし
それにシルキーは慎重派だから、車道に飛び出る真似なんてする筈無いし、
無論、見境の無い野良猫と違って毒餌を食うなんて以ての外だ。

だが、現にシルキーは未だに姿を見せない……まさかと思うがさらわれた?
いやいやいや、さらわれるなんてそれこそ有り得ない、シルキーは良い人と悪い人を見分ける力に長けている、
その為、シルキーに捕まえようなんて考えを見せれば即 引っ掻き&噛みつき、そして逃亡のコンボを行う、
現にシルキーを捕まえようとして引っ掻き傷だらけにされた挙句、逃げられた不届き者の姿を何度か見て来た、
だからさらわれると言う事も有り得ないだろう。
大方、今頃シルキーは警備員のオジさんと遊んでいるだけなのだろう、多分その筈だ。

だったら、もう一回呼んで見てから、警備員のオジさんの所に行ってみるか……

「シルキー!早く出てこないと御飯が無くなっちゃうぞ―!」

……しかし、やっぱり反応は無い。
……やっぱ警備員のオジさんの所かな?
俺はそう思い、警備員の詰め所へと行こうとした矢先、

がさがさ

俺の後ろの植え込みから、何かが植木を掻き分ける音が聞こえ始めた
それに気付いた俺はやれやれとばかりに振り返り

「シルキー、やっと来たか……何かあったのかと心配し―――」
「あーもう、あの変態の所為でゴハンの時間が遅れちゃったじゃない……ねえ、ゴハンまだ有るよね?」
「―――……誰?」

予想を裏切る結果に俺は思わずポツリと呟いた。

目の前に現れたのは猫のシルキーでは無く妙な女だった、
年の頃は15か16歳くらいだろうか、地味な白い貫頭衣姿で
見た目は黒いショートカットの猫を思わせる丸めの顔で、大きなクリっとした目が可愛らしい
体型もまた、何処か猫的なしなやかさを感じさせるスレンダーな体型で、
街を歩けば2~3人に声を掛けられそうな美人、なのだが、
俺が彼女に対して妙だと思ったのはその格好だった。

コスプレ、なのだろうか?彼女の頭には白い猫耳が付いており、更に腰からも白い猫尻尾がついていたりする、
おまけにカラーコンタクトをしているのだろうか、瞳が普通の人間では有り得ない金色に輝いていたりする。
何なんだろうか?この妙なコスプレ女は……?

「ねえ、人の話聞いてる?ゴハンはまだ有るよねって聞いてるんだけど?」

俺は暫し呆然としていると彼女から声を掛けられ、我に返る。
……どうやら彼女は俺に話し掛けているみたいだ、
彼女の話からすると彼女は御飯が食べたい様だが……、この時間では学食も購買も既に閉まっているし、
ここで御飯を食うにはもう遅過ぎるのだが……?
つか、俺に御飯の事を聞かれたとしても、今、俺が持っている食い物は猫にやる為の猫まんましか無いし……

って、妙なコスプレ女に構っている場合では無くて今はシルキーを捜さなくては!

「御飯って俺に言われても分からないし今は忙しいんだ、だから俺じゃなくて他の人に聞いてくれ」
「え~?……って、御飯を持ってるのに分からないって如何言う事よ!」

俺の言った言葉に彼女がやや憮然としながら指差した先に有った物は…………手に持っている猫まんま、

「をいをい、これはシルキーって名前の猫に与えるもんであって間違っても見ず知らずの女に……」
「アタシがシルキーだもん、だから早くゴハン頂戴」
「は?いや、だから、これは猫にやるもんであってな。例えお前さんがその猫と同じ名前だったとしても……」
「だーかーらー!、あたしがその猫のシルキーだって言ってるでしょ?」
「 は い ?」

うん、夏休みも近いこの時期、暑さに脳をやられた人が多くなるとは聞いてはいたが、
実際、そのテの人を目の当たりにするとは思っても無かった。

……ああ、なんか唐突に眩暈と頭痛がして来た……
さっさと警備員さんにこの妙な事を言い出すコスプレ女を押し付けた方が面倒が無くて良いかな……?

「……なんか失礼な事を考えてない?……もう、そんなに疑うんだったら証拠を見せてあげる!」
「証拠?……って、うわ、いきなり何を!?」

訝しげな眼差しを投掛ける俺に、彼女は少し怒りながらおもむろに貫頭衣を上へと捲り上げる
……その貫頭衣の下は下着も何も付けておらず、バッチリと彼女の下半身がもろ見えな訳で……
当然、俺は思いっきり顔を紅くして彼女を見ないように明後日の方へと向く。

「こらっ、ちゃんとこっちを見なさい!」

だが、直ぐに俺の喉元を彼女の手がガッチリと掴み、無理やり彼女の方へと向け直される。
うわわわ、僅かに覗いた下乳や引き締まったお腹とか可愛らしいお臍とか股間の黒い柔らかそうな茂みが……!
って見るな見るな見るな!俺!平常心平常心だぞ!俺!

「クソ、俺に裸を見せて如何するつもりだ!お、俺はそんな事では惑わされないぞ!?」
「ちーがーうー!あたしが見せたいのは、このおなかの傷痕よ、き・ず・あ・と!
変な所みて顔を赤くしているんじゃ無いわよ!」

やや怒りながら彼女は服を捲り上げている手の指で腹の上辺りにある傷痕を指差す。
……ん?なんかこの傷痕、見覚えがあるような……?

「去年、アタシが身体の調子を悪くした時に、ジューイって奴にシュジュツされた痕よ、憶えているでしょ?
あの時は色々と苦しかったけど、治してもらって感謝しているんだよ?」

そういえばシルキーは去年、身体を悪くして獣医に手術してもらった事があった、
その時は支払う治療費が意外に高額で、暫くの間、俺の生活が苦しくなった事がかなり印象に残っている。
ま、まさかとは思うが……

「ほ、本当に、お前がシルキーなのか?」
「本当よ、アタシが貴方の捜すシルキーなの、やっと分かった?」

言われて良く良く見て見れば
彼女の頭に有る一番上の部分が黒いネコミミや腰から生える先端が茶色の白い尻尾
この特徴は間違いなくシルキーの特徴だ、毎日の様にシルキーを見ている俺だから分かる。
それに金色の目の瞳孔も猫の様に縦に細く、彼女が元々は猫だったというのが頷けてくる。

それにしても……猫が猫耳少女に変わるなんて奇想天外な出来事は
アニメかマンガかラノベ位にしか無いだろうと思っていたが……こう現実に来るとは思ってもなかった、
まさに事実は小説よりも寄なり、だなぁ……。
「なあ、お前が本当にシルキーだとして、何でそんな姿に?」
「あー、それがね、もう聞いてよ、何でアタシがこんな姿になったのはね、
アタシが何時もの通り縄張りの見回りしていたら、いきなりキチ……ガイ?って変態に変な薬をぶっ掛けられて、
気が付いた時にはこうなっていたのよ!もう最悪よ!」

キチ……ガイ?……って吉川教授の事か?……まあ、あの人ならやりかねなさそうだな……
普段から講習の場でも「猫娘萌え~♪猫娘(*´д`)ハァハァ」とか言っている人だし……

とか、思っている俺を余所に、彼女は更にまくし立てる様にして

「それでね、その変態がクソ偉そーにこの擬人化薬がどーだとか、効果は2時間がどーのとか喋った挙句に
いきなり服脱ぎ始めて奇声上げてアタシの方に飛びこんできたのよ、もうあれって変態としか言い様が無いわ!
それでびっくりしたアタシは反射的にその変態の顔面に必殺パンチを叩きこんだのよ
そしたら、その変態、何だか悲鳴を上げて脱いだ服持って逃げてったんだけどね?」

ああ、あの時の悲鳴ってキチガ……オホン吉川教授の上げた悲鳴だったのか……
んで、シルキーに嫌われてしまった吉川教授は泣きながらシルキーを捜す俺の前を走っていった、と言う事か、

なるほど……これで何となく話が繋がった。
今、目の前にいる人間の姿のシルキーは、吉川教授の作った変な薬の効果による一時的な姿で、
んで、人間になったシルキーに吉川教授がハァハァしようとしたら、彼女のヌコパンチを食らって泣いて逃げた。
……吉川教授、あんたって人は……なんか同じ人間として情けなくなって来た……

「まあ、そう言う事よ。で、話は本題に戻るけど、さっさとゴハンが欲しいんですけど?
アタシ、もうおなかペコペコなんだから……」

おっと、ついつい考えるのに夢中で本来の目的を忘れてしまっていた……
見ると彼女は大げさに腹を抑えて空腹に喘ぐ仕草を見せていたりする、

「あ、悪い……はいこれ」
「サンキュ♪、やっぱキミのくれる猫まんまは最っ高ね!
前に警備員の人に御飯を貰った事が有るけど、キミのくれる猫まんまと比べたら月と鼈(スッポン)
なんか一味足りないのよ、一味が!」

俺から猫まんまを貰うと、彼女はその場で喋りながらがつがつと食い始める、

……いい歳した女性が犬食いならぬ猫食いしている上に
更に食っている最中に喋るもんだから口から御飯粒を飛ばしまくっているってのは何だか……
まあ、元が猫だから仕方が無いか。

―――とか俺が思っている内に彼女は食い終わったようで、

「ごっちそうさまー!あー美味しかったー!また明日も作って頂戴ね?」

と、元気良く空になった器を両手に持って俺に差し出してくる。
こうやって言葉で感謝されるってのは良いもんだな……なんか感慨深いな。
何時もは、御飯やって食い終わったらはい終い、だからなぁ……


「じゃあ、これで俺は帰るけど、事故に気を付けろよ?」
「え?帰っちゃうの?……アタシと遊んでいかないの?ねえ、帰らずにあたしと遊んでよ?」
「え゛いや、でも……夜も、遅いし……」

遊んでって……そう言われても如何遊べと言うんだ?
猫じゃらしで遊ぶにしても良い歳した男が猫耳少女相手にやっている姿は端から見れば変態さんだし、
かといって他に遊ぶって………少女と遊ぶ………ってをい、何おかしな方へ想像を膨らませてんだ俺は!
ええいっ、煩悩退散煩悩退散!相手は猫だぞ!……まあ、そりゃあ今は可愛いし女の子の姿な上に
傷痕を見せられた時に中々良い身体しているなーとか思ったりするけど……って駄目駄目駄目!

そんな俺の思考にマイサンは敏感に反応したらしく、何時の間にかズボンの股間へ見事なテントを設営しており、
その様子を彼女が興味深げに目を輝かせて眺めていた。

「ってコラコラコラ、女の子がこんな所をそんな興味深げに見ちゃいけません!エッチなのは駄目ですよ!」
「……キミ、アタシに発情してくれたんだ……嬉しい!」
「え?ちょっ――――うわっ!」

俺が必死に両手を使って股間を隠していると彼女にいきなり抱き付かれ、そのまま押し倒されてしまう。
その際に、彼女の発する甘い匂いと胸の柔らかい感触を感じて俺は顔を紅潮させてしまう。
見れば彼女の目は既に情欲に染まり、僅かに息も荒くなっているし……マジですか?

「アタシね……実はキミの事が好きなんだよ?
お母さんが死んで一人ぼっちだったアタシを拾ってくれて、毎日毎日美味しい御飯をくれるキミの事が好き。
だけどアタシは猫、キミは人間、その差は埋めようにも埋められない、だからアタシは諦めてたんだ……
けど、あの変態の所為とは言え、アタシは人間の姿になれた、ならこのチャンスは逃す手は無いの!
だから、キミ、アタシとつがいになって!」
「え?……え?……え!?」

ちょwww待て待て待て!?いきなり何を言い腐りやがってるのですかこの人(猫?)は!?
まあ、そりゃ俺は彼女もいないし、今のシルキーは可愛いなとは思っているけど、
それは幾ら何でもいきなり過ぎやしないか?つーか、展開が飛び過ぎだっ!これは誰かの陰謀かっ!?

……え?このスレの話である以上はこう言う事は仕方が無い事だって?
……いや、ちょっと待ちーや!幾ら何でも急展開にも程が(ry


「何一人でぶつぶつ言っているのか分からないけど、
あの変態は今の姿は2時間限りだって言ってたし、アタシには時間が無いのよ、
だからキミが如何言おうともアタシは止めない!」
「いやだから止めるとか以前にふむぐぅ!?」

俺が言葉を言いきらぬ内に彼女の唇によって口を封じられ
更に猫特有のざらざらとした舌で口内を舐り始める。最初こそ彼女の舌の動きは拙い動きだったが、
だんだん慣れて来たのか俺の舌へ絡ませたり歯茎などを刺激したり唾液を吸い出したりするようになる。

ちゅくちゅく……

数分の間、唾液の交じり合う音を立て俺と彼女の舌が絡み合う。
う……なんか、気持ち良いし……。
で、でも……ちょっと、呼吸がし辛いんですけど?……つか、苦しい!

「プハッ……ズボンを脱がせるよ……?」

ようやく唇が離れた後、酸欠の所為で抵抗する事も出来ず両手で俺の身体を抑えこむ彼女を眺める俺を余所に
彼女は淫蕩な表情を浮べながら俺のズボンを下着ごと脱がしとる、ってまてぇぇぇぇぇぇっ!!
ああっ、クソっ、直ぐに振り払いたいけどシルキーの奴、意外に力がありやがるから振り払えないしっ!

「人間のこれってトゲトゲして無いのね……だったらやりやすいかも?」
「ぐっ、そんな興味津々な目で見るな、つか触るな擦るなって!」

ズボンと下着と言う抑えが無くなり、自分の存在を存分に天に向けて誇示するマイサンを見て
彼女は顔を赤らめ、目の瞳孔をより細めながら興味深げにマイサンを手で擦る。

「時間が無いからさっさと始めるよ……」
「えっ?ま、待――――――」

擦られた刺激を受けてより自分の存在を天に向けて誇示するマイサンの上に跨り
既にしどどに濡れ愛液を垂らし始めた秘所へ、くちゅりとマイサンの先端を宛がうと
俺が止める間も無く彼女は一気に腰を下ろし、ずぷりと言う音と共にマイサンを秘所へと飲みこんでゆく。

「――――くぅ……!」
「あっ……くっ……は、入ったぁ……!」

マイサンに彼女の膣壁が熱く絡み付いて……き……気持ち……良過ぎる……!
彼女も挿入の快感を感じているのか耳を伏せて尻尾を上に立て身体をフルフルと震わせている。

「ああ……これでキミとつがいになった……嬉しい……!」
「し、シルキー……」
「……動く……よ!、にゃふぅ!」

彼女の秘所が俺のマイサンを根元まで飲みこんだ後、余程一つになれた事が嬉しかったのか、
彼女は金色の瞳に涙を浮べながら呻き声を上げる俺に笑いかけ、腰を動かし始める。

「にゃぁ!……気持ち良い!気持ち……良いよぉ!」
「うっ……く……!」

彼女から溢れ出る大量の愛液でジュプジュプと結合部から卑猥な音が漏れ、
俺は思わずこの音が構内中に聞こえているんじゃ無いか?と錯覚する、
だが、俺の考えを余所に彼女は嬌声を上げながら腰を打ち付ける様に激しく上下させる。

「みゃはぁ!にゃふっ!キミも、気持ち良い?みゃふぅ!」
「うっ、き、気持ち良い!……けど、けど!」
「駄目、アタシは止めないって言った、だから最後まで……みゃぁ!」

彼女が動く度にマイサンを包みこむ膣肉が蠢き、俺へ電撃の様な快感を与え、
そして彼女もまた、快感に身体を震わせ口元から涎を垂らしながら腰を動かして行く。
腰を動かしながら俺に笑いかける彼女に、俺は尚も止めようとするが彼女の手によって制される。
……最早俺にできる抵抗は、必死に精を出すのを我慢する事しかなかった。

「みゃぁっ!みゃぁっ!みゃふぅっ!」
「うっ……!くっ……!くぁっ……!」

気が付けば彼女の腰の動きは単純な上下運動から前後左右の動きを加えた円運動に変わり、更に俺に快感を与え
俺もまた、無意識のうちに彼女の腰を突き上げていた。
そうしている内に俺の腰の奥からじわじわと込み上げる物を感じ始める。
……拙い、このままだと彼女の中に!

「くっ……ちょ、抜けっ!」

俺は慌ててマイサンを彼女から引き抜こうと、何も考えずに彼女の尻尾を掴んで上に引っ張った、
だが……それが行けなかった。

「にゃ!?、みゃふぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅん!!」

どうやら尻尾は彼女にとっての性感帯だったらしく、掴まれた刺激によって彼女は絶頂を迎え。
それと同時にマイサンを包みこんでいる膣肉がうねうねと複雑に蠢き締め付ける。
無論、既に達しそうだった俺が耐えられる筈もなく、

「うっ……でっ、出るっ!?」

あっさりと限界に達し、腰を痙攣させると彼女の中へ
欲望の白濁をビュクビュクと音が聞こえる位の勢いで解き放ってしまう。
あ゛あ゛ぁぁぁ……やっちまったぁ……よりによって猫相手に……

「みゃぁぁ……キミのがドクドクって出てる……すっごく熱いよ……」

噴き出される欲望の白濁を子宮で受けとめ、口元から涎を垂らしながら彼女は身体を震わせ、
結合部から白濁の混じった愛液が溢れだし、俺の下腹部をヌルヌルに濡らす。

……後でどーすんだ、これ?
なんて俺が考えていると、マイサンを包む膣肉が蠢き出し彼女が再び腰を動かし始める、っておい!

「コ、コラ……シルキー、さっきので十分だろ?」
「何言ってるの!アタシは一回達した程度では満足しないの!……それじゃ、もう一回!」

そう言って彼女は嬌声を上げて腰の動きを激しくさせる。
……ああ、もうこうなったらなるよーになれっての!


結局、彼女が満足して眠りにつくまでの間、俺は彼女によって8発も搾り取られ、
疲労によって半ば意識を失いかけながらも後始末をする羽目になったのだった。

この時に警備員さんが来なくて本っ当に良かった……

                   ※※※

                   5年後

「ほらっ、何をのろのろと歩いてるの!早く行かないと特売の箱ティッシュが売れきれちゃうわ!」
「ハイハイ、そんなに慌てなくてもそう直ぐに売れ切れるもんじゃないだろ?」

俺は荷物を両手に、急ぐ彼女の後姿を眺めながら街を歩いていた。
あの後、大学を卒業した俺は色々あって彼女と結婚をしていたりする。
(実の所、何故か親が非常に協力的で、あっさりと話が纏まった事に俺は驚いている)
最初こそ彼女の戸籍とか人種だとか人間としての生活教育とか様々な問題が付き纏ったが、
今はその問題も落ちついて幸せに過ごしている、と言うか既に彼女が所帯じみていたりする。

「ママー、待ってー。ほらパパも急いでー!」

ゆっくりと歩く俺の横を、猫耳猫尻尾を付けた幼女が掛け抜け、振り向くと俺に急ぐように急かす。
結局、あの満月の日の情交によって彼女は見事に妊娠し、娘を授かったのだった。
今、この子は4歳になる所、親に似て我侭な所もあるが、可愛い盛りだ。

「あー!変態!」

気付くと前を急いでいた筈の彼女が立ち止まり、誰かを指差して失礼な事を叫んでいた。
をいをい、いきなり見ず知らずの人間に変態って言うのは流石に失礼過ぎるのでは……?
って、彼女が指差している相手って……

「吉川教授!?」
「だーれー?あのオジちゃん、パパのしってるひとー?」

俺は驚きの余り思わず声に出してしまい、側に居る娘に不思議そうな目で見られる。

……見間違え様が無い、彼女の前にいる人は吉川教授だった。……独特のオーラは今だ健在みたいだ。
如何言う訳か教授は目の前に居る彼女にかなり驚いており、唖然とした表情を浮べて立ち尽くしている。


「な、何で何でなんでっ!?」
「んー、まあ、あんたの薬のお陰と言った所かしら?
この人と結ばれる事が出来たし、娘も授かったし、あたしは今、とっても幸せよ。
……とにかく、一応あんたにお礼は言ってあげるわ、有難う」
「…………」

どうやら教授は何で彼女が今も人間のままで居るのか疑問になったらしく。
彼女に疑問をぶつけるのだが、しれっと答えられた上にお礼まで言われ、教授は再び唖然とした表情となる。
あ、何か教授が震えている……

「う、う、ウワァァァァァァァァァァァァァァン!」

教授はやおら踵を返すと、如何言う訳か泣き叫びながらその場から走り去っていった。
何故に泣いて逃げていったのだろうか……彼女と会った事が教授にとって何かショッキングな事だったのだろうか?

「おい、シルキー、教授に何か酷い事を言ったのか?」
「え?アタシは別にあの変態を泣かせるような事は言った憶えは無いわよ?」
「「じゃあ……何で泣いて逃げてったんだ(のかしら?]」」

しかし、彼女に聞いてみても彼女自身も教授が泣いて逃げた理由を良く分かっていないらしく、
教授の行動が理解できない俺と彼女は二人合わせて首を傾げる事になる。

……そういや吉川教授が猫だったシルキーに薬を使った目的って……ハァハァする為だったよな?
あ、なんとなーく教授が泣いて逃げてった理由が分かってきた様な……

「ねえ、ママー、パパー、急がないのー?、ティッシュ売れきれちゃうよー?」
「あ゛っ!忘れてた!もう急がないと!ダッシュよ、ダッシュダッシュ!」
「コラコラ、そんなに引っ張るなって!つか爪が手に食い込んで痛い痛い痛い!」
「あーん、ママもパパも待ってー!」

だが、俺が教授が泣いて逃げた理由が何となく分かろうとした矢先に
娘の一言で本来の目的を思いだした彼女が再び走りだし、思考は中断される事になる。

結局、この後の主婦同士による多々買いのドタバタの所為で、
俺は教授の事を記憶の隅に追いやってしまってしまうのだった……。


……その後、新聞で知った話だが
彼の乗るヘリが上空で何かの液体を撒き散らした事で警察に聴取された事件が起きた、らしい
その時の教授は「失恋した!」「もうやけくそ」「こうなれば皆擬人化だ!」などと錯乱しており、
その液体が何だったのか、そして何の目的で液体を撒き散らしたのかは最後まで分からずじまいだったそうだ。

更に聞いた話だと、教授が謎の液体を撒き散らした地域に獣耳の人間を見たという噂があったとかないとか……


はっきりいっておれはこのじけんとかんけいないとおもいたいです

みささぎ ゆうき

―――――――――――――――――――――了?―――――――――――――――――――――――