ユウイチは道に迷っていた。

都心から2時間ほど車で離れたところにある、山中である。
ユウイチは大学院で生物学を専攻しており、
今回は研究論文の資料とサンプルを揃えるため、やってきたのだが…。

おりから激しい夕立に遭遇してしまった。
慌てて川原にあった小さな洞穴へ身を移し、雨宿りをしたが、天気は悪くなるばかりである。

もともと登山道を逸れて、奥まったところで探索をしていた。
辺りはすっかり薄暗くなり、視界はかなり悪くなっていた。


「判断を誤ったな。早いうちに登山道へ戻って下山していれば、何の問題もなかったんだが…。」
空を見上げる。激しい雨。

しげみをかきわけて登山道へ戻るか?
道はないに等しい。
もう間もなく、完全に日は暮れるだろう。
足を滑らせてケガをしたり、道に迷うくらいならば、
夜が明けるまで待っていたほうがいいのではないのだろうか。

念のための食料はある。チョコレートとカンヅメが3つ。
朝まではもつだろう。

バッグから携帯電話を取り出してみる。
圏外だった。



無理に動かない方がいい…と思ったら、気が抜けたらしい、少しの間眠ってしまったようだった。
早朝に家を出て、ずっと山で探索をしていたためか、疲労を覚える。
辺りはさらに暗くなり、雨は弱くなった様子はない。
川の水音が激しくなっており、時折岩が流れる音が聞こえる。

「増水してきた…。まずいな。」
うかうかと眠ってしまった自分に怒りを覚える。
鉄砲水にでも巻き込まれたら、夜明けを待つどころの話ではない。
もう、この洞穴にはいられない。

しかるべき時に登山道に戻らなかったことを後悔する。
安全なところを探すため、ユウイチは洞穴から抜け出た。



地図を参照しながら、登山道の方へ斜面を登ってみたが辺りは真っ暗で、方角がわからなくなっていた。
ユウイチは焦った。
本当に遭難したかもしれない。
にじむ額の汗をぬぐうと、奇妙な感触があった。手を見る。

ヤマヒル。
たっぷり血を啜ったようだ、まるまるとしている。
「くそっ!」
指で払ってみるが、しっかりと食いついて離れない。

冷静になれ。
無理に剥ぎ取って雑菌が入ったりしては面倒なことになる。
ポケットからライターを取り出し、ヒルをあぶる。
ぐにゃり、と体を歪ませて、ヒルは地面に落ちていった。

気分が悪かった。
体力的にも、精神的にも、消耗してきていた。
とにかく、休んで回復しなくては!
早く、安全なところへ行かなければ。



どこまで歩いても、「安全なところ」に辿りつきそうにはなかった。
消耗していた。
もう、ここがどこか、よくわからなくなっていた。
夜明けまではまだ10時間以上ある。
雨は止まない。
歩いても歩いても、しげみ、木、ばかり。



「ねえ、なにしてるの?」
突如後ろから話しかけられて、ユウイチは驚き、振り向いた。
グレーのレインコートを着た、小柄な少女が立っていた。
フードに隠れて、顔はよく見ることができない。

こんな山の中に?
レインコートの少女?
赤いゴム長靴。
手ぶらだ。
道に迷った女の子?にしては不自然な点が多い気がする。


ユウイチは、震える声でたずねた。
「きみは?」
「わたしはアラタ。」
レインコートの少女は、小さな声で聞いてきた。
「あなた、何でこんなところにいるの?」
それを聞きたいのは俺のほうだ!
ユウイチは焦る。
少女には不自然な点が多すぎた。

「俺は、遭難しかけている。登山道にも戻れなくて…。」
「ここはね、登山道から正反対のところだよ。お兄さん、道に迷っちゃったの?」
「…そうだよ、道に迷ったんだ。」
ユウイチは半ばやけくそ気味に答えた。
――――少女は、笑ったように見えた。

「助けてあげようか?」
ユウイチは戦慄を覚えた。何なんだ、このコは?
「きみは、何をしてるの。こんな山奥で?」
「わたしはね、お散歩していただけだよ。」

お散歩って。こんな時間に、大雨の山の中を?
気味が悪かった。
気味は悪いが、お散歩するほど山に詳しいならば、助けてもらうのも手かもしれない。
案外、この近くには山小屋などがあって、彼女の親が滞在していたりするのかもしれない。

「助けてくれるかい?雨で…休むところがなくて、困っていたところなんだ。」
「いいよ。お兄さん、アラタについてきて?」
言うと、アラタと名乗るレインコートの少女は踵を返し、ユウイチが登ってきた道なき道を戻っていく。
グレーのレインコート、赤色のゴム長靴。顔はよく見ることができない。
ユウイチは、おとなしく、少女の後ろを歩いていった。


少女は健脚で、おちついた足取りで先導していった。
むしろユウイチは疲労が重なり、ついていくのがやっとで、辺りの景色を確認する余裕もなかった。
止まない大雨の中、1時間ほど歩いただろうか。
何メートルもある大岩群が見えてきた。
少女は大岩と木のすきまを歩いていき、何十メートルもあるひときわ大きな岩の前で立ち止まった。
ユウイチを振り返り、大岩を指差す。
「この岩の下で、休むの。」
ユウイチが言葉を発する前に、少女は大岩の下のくぼみへ消えていった。

何なんだ?岩の下って?
大丈夫なのか?
あの少女はいったい何なんだ?

しかし、もう選択肢はなかった。
完全にユウイチは現在位置はわからなくなっていた。
一番重要なのは、夜明けまで、休息をとることだ。
朝になったら、周辺の景色を確認できれば、どうにでもなる。

ユウイチは大岩のくぼみへと進んでいった。

くぼみは、天井は低いものの、人間が行き来できるように階段のようになっており…。
5~6メートルほど降りきると、乾いた空間が広がっているようだった。
暗くて確認することはできない。

「お兄さん、ライター持っているでしょう?」
暗闇の中、少女の声がする。
「あ、ああ…。」
ポケットのライターを出すと、少女はそれを奪いとり、火をつけて、空間の周囲を周りはじめた。
いくつかのロウソクに火をつける。

6畳ほどの洞窟だった。しかし、岩で組まれているようなつくりのためか、湿った環境ではなかった。
意外に暖かく、しっかり休むことができそうだった。

「アラタ…ちゃん、ありがとう。本当に助かった。」
彼女の正体…についてや、両親の所在についても気になっていたが、ユウイチはとりあえずお礼を述べた。
「荷物、降ろしていいかな?」
アラタはうなずいた。レインコートのフードは深く、表情を確認することはできない。
ユウイチは荷物を降ろし、その場にへたりこんだ。
「お兄さん、名前、なんていうの?」
「俺?ユウイチ。」
「そうなんだ。ユウイチ。ユウイチっていうのね。」

ふっと笑いを浮かべて、ユウイチはかばんからタオルを取り出し、顔を拭う。
「服、乾かさせてもらうね、アラタちゃん。」
びしょ濡れになった登山着を脱ぎ、はたいて水分をとばす。
その時、後ろから少女がしがみついてきた。


ユウイチは、上半身裸だった。
「ちょっと!ア、アラタちゃん!?」
「ユウイチ、ユウイチ」
小さな感触がちょっと、かわいいな、と思いつつ、ユウイチは振り返り、アラタを引き離す。
レインコートの水滴が揺れる。目深にかぶったフードのせいで、顔は見えない。
「何してんの、アラタちゃん!」


「ユウイチは、わたしが初めて会った人間なんだ。」

「わたしは、前はこの山の神さまだったの。けど、力が弱くなって、消えそうだったの。」

「ある日ね、さっきの川でね、雨の日に女の子が溺れ死んだの。」

「川の下の方で、女の子は、親に橋から落とされたの。」

「かわいそうで、助けてあげたんだけど、女の子はこの体を置いて、死んじゃったの。」

「お礼に女の子に、わたし、この体をもらったの」


ユウイチは、アラタが何を言っているのかわからなかった。
「だけどね、このままじゃ、アラタ、また消えてしまうの。ちゃんと、おとなにならないと。」
アラタは再びユウイチにしがみついてきた。
小さな感触にユウイチはぞくっとするが、振り払えない。
「だから、ユウイチにおとなにしてもらうの。」

どういう意味だ?
顔も知らない少女に「おとなにしてもらうの」と言われている俺。
混乱する。

「ユウイチ、わたしに会いに来てくれて、ありがとう。」

「わたし、ずっとひとりで寂しかったんだ。」

アラタは少し泣いているようだった。
「アラタ…?」
ユウイチは、アラタのレインコートのフードをあげて、顔を見た。

中学生になるかならないかの少女だった。
瞳孔が猫のように細いことと、耳が毛深く普通の人間より大きくとがったような形をしていることを除けば。

「ひっ…!」
ユウイチは声をひきつらせた。



どう見ても人間ではなかった。
猫?猫の耳の人間。
顔立ちは、かわいらしい少女。白い顔が、闇に浮かび上がって見えた。

アラタは冷たくにぃっと笑い、グレーのレインコートの前ボタンをはずしていった。
「うわっ…!」
真っ白い裸が、あらわになり、ユウイチは目をしろくろさせた。
ぷるんとしたかわいらしい胸。やわらかそうな乳首。
ユウイチは自分の体が反応していることに気づく。
アラタはレインコートを脱ぎ去り、赤いゴム長靴のみの状態で、ユウイチの首にしがみついてきた。
首すじにキスを浴びせられる。
「あっ、あっ…!」
熱い感情と欲望に耐え切れず、ユウイチはひざをついた。

「ユウイチ、アラタをおとなにしてね」

熱い口づけ。
ひんやりとした舌が差しこまれ、唾液が音をたてる。
硬直しているユウイチの手を、アラタは自分の胸に添えさせた。

「ああっ!」
やわらかい胸。ぷるぷるしている。
「ユウイチ、手、動かしていいよ?わたしのおっぱい、むにむにって、触って?」

触れって!!
こんな幼い娘の胸を触るなんて!?
抵抗があった。
ユウイチは、自分を理性的な人間と捉えている。
犯罪だ!こんなの!

「ほら、触って?」
胸に触っているユウイチの手にさらにアラタは手を添え、ユウイチの手を動かす。
「アラタ、やめろって!何をしてるんだ君は!?」
何とかアラタの手を振り払って、手首を抑える。
「君、自分が何をしてるかわかってるのか?」

丸い瞳をぱちくりとさせ、アラタは首をかしげる。
「わたし、わかってるよ?ユウイチにおとなにしてもらうの。ユウイチ嫌なの?」
ユウイチの股間をギュッ、とつかむ。
「こんなに硬くなってるくせに。ズボン、濡れてるよ?ちょっと、精液出ちゃってるね。」
アラタのかわいらしい唇と、白くてふわふわの細い肉体からは想像できない言葉に、ユウイチの思考は停止する。
ふわり、と黒い毛がびっしりと生えた猫の長い尻尾が、ユウイチの目の前に現れる。

これは、人間じゃない!

しかし、ユウイチの体は動かなかった。



「もう、アラタ止まらないよ。ユウイチ、大丈夫。安心してね、怖いことはしないよ。」
ユウイチを押し倒し、ズボンに手を伸ばして、脱がす。
「ユウイチのちんちん大きくなってるね。精液のニオイがするぅ…。」
アラタは、ユウイチのペニスに手を伸ばし、優しくしごき始めた。
「ユウイチ、気持ちいいんだね。精液、ヌルヌル出てくるよう!」
キュ、と強めに握られ、クチュ、とペニスの先のガマン汁が音をたてる。
「でも、透明の精液は、本当の精液じゃないんだよね?アラタ知ってるよ?」


続けて、アラタはユウイチのペニスを口に含んだ。
やわらかい感触に、ユウイチは声を漏らす。
チュ、チュ、ジュプ、ジュプ。
小さなアラタの口から、卑猥な音がしてくる。
「う…。」
「ぷは、ねえ?ユウイチ気持ちいい?」
上目遣いで下半身部分から見上げるアラタの姿に、ユウイチは体の力が抜けていくのを感じた。
「もっと、気持ちよくしてあげるね!」
再び、ペニスを口に含む。
じゅぱ、じゅぱ、ぴちゅっ。ジュッ、ジュッ、ぴちゅっ。
激しくなるフェラチオに、ユウイチは下半身を震わせる。
瞬間、アラタはペニスから口を離した。
「だめよ、いっちゃ!ユウイチは、アラタの中で、本当の精液出すの!」
言うと、アラタはユウイチの腹にまたがり、腰を下ろし始めた。
「ああッ、だめだアラタ、そんなことしちゃ…!」
「いいの、いいの、アラタはユウイチのちんちんでおとなになるの!」
赤い長靴が暗闇に映える。
性器と性器の先端が触れる。
「ユウイチぃ!」
かわいらしい声を出しながら、アラタは腰を沈めた。


めり、めり。
開かれていない肉のすきまが開いていく。
「あー、いたぁい!ユウイチのちんちん大きいから痛いよう!ああッ…!」
アラタは体を震わせながら、それでも腰を下ろすことをやめない。
「アラタ…!?」
ユウイチは、アラタの表情を覗う。
あどけない少女のようでいて、妖しい魅力をもつ人外の娘。
その眼は、うっすらと金色に輝いている。
ちゅく、くちゅちゅ…。
ゆっくりと腰は深く沈んでいく。
「あー、あー、痛いよう!痛いけど、気持ちよくなってきた…!」
声の質が、けものじみたものに変わっていく。ユウイチのペニスもさらに熱く硬くなっていく。
ぐちゅっ。
最深部まで、腰が沈み込む。
アラタはユウイチにまたがり、足を開いて、結合部を眺めている。
「ああ、アラタおとなになっちゃった。メスになっちゃった…。メス猫になっちゃったよう…。」
赤い血が、ユウイチの腹を伝って落ちていく。
「アラタ、痛くない?」
「痛くないよ。ユウイチのちんちん、とっても大きくて、熱いね…。」
アラタの後ろで、黒い尻尾がゆらゆらと揺れているのが見える。
「ユウイチの本当の精液、ちょうだいね…?」



アラタはゆっくりと腰を浮かせ、下ろす。
下りきると、くちゅん、と小さな水音が結合部から鳴る。
「あ、あ、あ、アラタ、痛くなくなってきたぁ…。」
グチュ、グチュ、グチュ、とアラタの愛液があふれてきて、ユウイチの腹を濡らしていく。
「あ、あん、あ、あ、あッ、あ!」
処女だったとは思えないほどの腰の動きと愛液に、ユウイチも興奮してくる。
ぐちゅっ、ぐちゅっ。
「は、あ、あッ! あ、あ、あんっ!ユウイチ、きもちいいっ!」
アラタの乳房が、心なしか大きくなったように見える。

――――おとなになっているのか?
ユウイチは、ぷるん、ぷるん、と揺れる乳房にさらに股間が熱くなったのを感じた。
セックスをしながら、成長している。
精液で、おとなになっている…?
小ぶりな成長途中の少女の胸は、今や美しく張った胸に変化していっている。

「ユウイチ、どこ見てるの?アラタのおっぱい見てるの?」
アラタは意地悪い表情で聞いてきた。あどけない少女の顔ではなくなっている。
「ユウイチ、オスなんだね。オスの顔になってるよ?」
更に、アラタは腰を激しく動かす。
グチュ、グチュ、グチュ、グチュ。
水音が湿った、淫らな音に変わってきていた。

「あ、あ、あんっ! あ、は、はう、う、うんッ!」
「アラタ、もう、もう俺っ…。」
「ユウイチ、いいよ。本当の精液ちょうだい!いっぱいちょうだい!」

きゅうっ、とアラタの膣がきつく締まり、ユウイチは精液を放った。

ぐちゅん!
「あっ、あー…!」

射精してまもなく、ユウイチは意識を失った。



目を覚ました時、アラタはそばでユウイチの様子を窺っていた。
「…ユウイチ、気持ちよかった?」
少し、頭痛がしていた。
気持ちいいセックスだったな…、と、少しの後悔を覚えながら、ユウイチは思いをめぐらす。
アラタはにっこり笑って、とんでもない言葉を口にした。
「今度はユウイチの番だよ。ユウイチが、動く番。」
「ええっ!?」

少女の体は、今や若い盛りの女性の体になっていた。
乳房は大きくなり、お尻の形や体つきは丸くなり、腰のあたりもほっそりとくびれている。
黒い猫の尻尾がゆらゆらと妖艶に揺れている。

「もっとユウイチの精液もらうんだ。」
アラタは四つんばいになると、白く丸いおしりをユウイチに向け、尻尾を振った。
「ユウイチ、アラタのあそこにちんちんちょうだい?」

なんということを。
だいたい、遭難と先のセックスの疲れで、それどころではない、はずだったのだが…。
意に反して、ユウイチのペニスは熱くそそり立っている。

「アラタは最後の山の神さまだから、ユウイチの精液はアラタがおなかいっぱいになるまで無くならないの。来て?」
最後の山の神さま?
「ほら、早くぅ!」
アラタは、自分からおしりを寄せて、ユウイチのペニスを挿入した。
クチュン。
アラタの膣は、まだヌルヌルで温かい。
「うにゃぁん…!」
「アラタ、何で猫みたいな声出すの…?」
「アラタは猫だったんだもん。猫の形の、山の神さまだったの。女の子の身体になってから、猫の女の子になったけど。」
何を言っているのかよくわからなかったが、快感に身をまかせていくことにした。
「アラタ、動くよ…。」
「うん…。」

後背位で、ユウイチはアラタの中に進んでいく。
ちゅく、ちゅく。
「にゃあ…。気持ちいい…。」
性器の中は、きつくひくついて、もはや到底処女のものの感触ではなかった。
アラタは全く痛がらず、腰と尻尾をうねらせながら、淫らな息を吐いている。
ユウイチはアラタの腰を固定して、後ろからゆっくり突いていく。
「ユウイチ、優しいね。」
ユウイチは笑った。




アラタは、自分を「最後の山の神さま」と言っていた。
猫の姿で山を守ってきたのだろうか。
この山は昔の鉱山開発でだいぶ開拓されたが、同時に工場汚水で川が汚染された。
結局動物も人もいなくなった死んだ山となった。

ユウイチは人の手が入ったのち、汚染され、放置された環境での生態系について、調査に来ていたのだった。


アラタは、消えてしまうのかしれない。
漠然とユウイチは思った。


「アラタ」
「なぁに、ユウイチ?」
「アラタは、かわいくて、優しいね。」
ユウイチは腰の動きを止めて、言葉をかけた。
「ユウイチ…?」
「アラタはとっても優しい神さまなんだね。俺のこと、助けてくれたし、川で溺れた女の子も助けようとした。
山も人も、守ろうとしたんだもんね。たぶんだけど、アラタのこと…少しわかる気がする。」
ユウイチは、アラタの尻尾と背中を撫でた。
「アラタのこと、俺、好きだよ。」
愛らしく、かわいらしく、獣のような生命力を感じる。
愛すべき、大切にすべき存在。
「たくさん気持ちよくしてあげるね。何も我慢しなくていいよ。」
ユウイチはゆっくり腰を進める。
「……。」
アラタは何も言わなかった。
ユウイチも黙って、ペニスを深く進めていく。
びくん、びくん、とアラタの下半身が震えているのがわかる。
アラタの全身を抱きしめる。
乳房を撫でて、もんでやわらかくして、甘くとろけさせたい。
「あ、ユウイチ、きもちいいよう…!あそこ、ぐちゅぐちゅしてきたぁ…!」
「いいよ。もっと感じて。声もいっぱい出して、好きなふうになっていいよ。」
後ろから強く腰を押しこむ。
「あ、にゃぁ…んっ!」
ぴじゅッ!
アラタは身体をのけぞらせ、膣から愛液を噴き出させる。
「動くよ。」
ユウイチは激しく腰を動かし始めた。



ユウイチはアラタの背中に覆いかぶさり、耳元でささやく。
「アラタのおまんこ、熱くてぬるぬるだよ…。」
「ユウイチ、ユウイチ、気持ちいいよ…。もっと、奥、ちょうだい!」
どちらのものともつかない液がはぜる。
「あ、いいよ!もっと動いていいよ!アラタの中、めちゃくちゃにしていいよ!」
ぐちゅ、ぐちゅん。
ピチャ、ピチャ。
「あん、腰うごいちゃう、腰うごいちゃう!変だよう、身体、変だよう!」
「いいよ、アラタ。もっと変になっていいよ。」
黒い尻尾が、蛇のようにうねっていく。
「おまんこ気持ちいい!おっぱい触って、乳首、ぷるんってして!」
ユウイチは言われたとおりに、おまんこを攻めながら、乳首の先端を弄ぶ。
「おっぱいも、おまんこも気持ちいいよう…!」
ぷしゅ、ぷしゅ、と愛液が飛び散る。
両手で乳首を弄んでいたものの、片手をアラタのクリトリスにそっと添える。
「……!!」
ひときわ大きくアラタの身体が震えた。
アラタの声が止まる。
「アラタ、イッちゃった?」
味わったことのない感覚に、アラタは言葉を出すことができない。
「なんか…ね、まっ白になったの…。頭の、中…。」
かすれた、声。
ユウイチのペニスがさらに硬くなる。
「イッちゃったのかもね。もっともっと、まっ白にしてあげるからね。」
クリトリスをゆっくりと撫でながら、腰の動きを再び強めていく。

「あ、あ、あん、ぁにゃ、やん、だめぇ!」
きゅ、きゅ、と膣の締まる感触に、ユウイチは興奮を覚える。
「アラタ、すごい…、締まってるッ…。」
「んー、ん、や、だめ、まっ白になっちゃう、イッちゃうよ!」
びく、びく、とアラタの耳が震えている。
足は大きく広げられ、けもののように、尻をつきだす体勢がひどく淫らで。
ユウイチはラストスパートに入った。

ぐちゅ、
ぐちゅ、
ぐっちゅ、
ぐちゅ、

「あ、あ、あー、や、あっ、う、だ、めぇッ、は、うっ」
「アラタ、俺もいくよっ、アラタの中に出すよ!」
「う、うん、出して!精液、アラタの中、出してぇ!」

ユウイチは、子宮口の淵をえぐるようにペニスを挿しこみ、奥を刺激する。
「あ―――…!」
どぴゅ、ぴゅ…。
先のセックスとは比べものにならないほどの精液が、アラタの膣内に放たれた。


ずるり、とユウイチのペニスが抜き出される。
アラタは、膣から精液をあふれさせながら床に倒れこみ、意識を失った。


朝。
ユウイチは、洞窟の中で目を覚ました。
となりでうずくまって眠るアラタも、目を覚ます。

「アラタ、聞きたいことがあるんだけど。」
ユウイチの言葉に、アラタは耳を震わせて、起き上がった。
「最後の山の神さまって、どういうことだ?この山は、死ぬのか?アラタは…、どうなる?」

アラタは、重い口を開いた。
「この山には、もう山の神さまがいられるだけの力はないの。
つらいけど…、アラタはここで人間として暮らしていくしかないの。
消えそうだったけれど、
ユウイチが精をくれたから、アラタは人間として、ここで生きていくことはできるようになった。
ユウイチありがとう。無理やり襲って、ごめんね。」

アラタはにっこりと悲しげに笑った。

ユウイチは、恐る恐る切り出した。
「アラタに、いくつか聞きたいことがあるんだけど…。」
「なに?」

「残っている山の神さまの力を使って、昨日の小さい姿になることはできる?」
「うん。大丈夫だよ。」
「じゃあ、ここから登山道までの道はわかる?」
「もちろん!この山のことは、誰よりも詳しいよ。」

ユウイチは、考えていたことを口にした。
「アラタ、アラタも一緒にこの山を降りよう。
アラタがもう山の神さまではなくて普通の人間なら、ここで一人で暮らしていても寂しいと思う。
それなら、俺と一緒に、暮らしてみないか?」
アラタは目を丸くした。
ユウイチは続ける。
「どこでも尻尾や耳を出すのはだめだけど、昨日のような姿でいるなら、何の問題もない。
いろんなことから、アラタを守りたいんだ。」

アラタは、ぽろり、と涙を落とした。
「ユウイチ、いいの?わたし、一緒に行っていいの?」
「もちろん。アラタは命の恩人だし、俺、アラタのこと、好きだし。」

アラタはユウイチにしがみついて泣き始めた。
ユウイチは、アラタをそっと抱きしめた。



その日、ユウイチは一人の少女を連れて、山を下山した。
少女はグレーのレインコートと赤い長靴をはいていた。

身寄りも記憶もない少女、「アラタ」は、身元引受人を申し出たユウイチとともに暮らすことになり、
新しい人生を「人間」として、送ることになった。

初めての街は、新鮮なことがいっぱいで、
とても、楽しい時間を過ごしているらしい。

ユウイチも、少女の姿になったり成長してみたり、猫むすめになったりする「アラタ」を、
とても大切にしているらしい。

おわり