「釣れないなぁ……もうここで2時間も粘ってるのに……」

とある山中の池の辺(ほとり)にて、二十歳前後の青年が釣り糸をたれて呟きを漏らしていた。
この日の釣果は思わしくないらしく、この辺りで2時間程、粘っては見たが
魚が釣れるどころか、釣り糸の先の浮きの動きすら全く見られないままである。

「……はぁ、何時までたってもアタリすら無いみたいだし、そろそろ場所を変えるか……」

釣果の無い状況が続いた結果、遂に青年は焦れてしまい、場所を移動するべく腰を上げる。
その時、青年の背後の茂みに静かに忍び寄る影があったが、釣りに夢中だった青年が気付く筈も無かった。

「よっと……次の場所で釣れると良いんだけど」

釣り糸の先から針を外し、釣り竿を肩に担いで青年がその場から歩き出そうとした矢先。

ヂ ク リ 

「―――がっぁ!?」

――突如釘が刺されたような激痛が右脚の太腿に走り、
青年は声にならぬ悲鳴を上げてその場に転がる。

「……くっ、スズメバチか!?……クソ、何時の間に……」

脚に走った痛みの大きさから青年は自分の右足の太腿を刺した生き物はスズメバチかと思い、
その場を飛んでいるであろうスズメバチがもう1度自分を刺してこないかと警戒し周囲を伺う。

「……妙だな、スズメバチが飛んでる気配がしない?」

だが、何時までたっても自分を刺したスズメバチが現れず、青年は首を傾げる。

「……あ……あれ?……何か、身体が痺れて……?」

スズメバチがいない事を確認し青年は再び立ち上がろうとするが、
如何言うわけか青年の身体が痺れて言う事を聞かず、中々立ち上がる事が出来ない。

―――そう、青年は既に手遅れだった、この時には既に何者かが注入した毒が青年の運動神経を侵し、
歩くどころか碌に喋る事も事すら間々ならない状態となっていたからだ。
「ふふふ……そろそろ毒が効いて来たみたいね?」
「……だ、誰……だ!?」

全身を廻る毒によって青年が身動きすら出来なくなったと同時に、茂みを掻き分けて女が現れる
その女は切れ長な目をした背の高い美人であるが、如何言う訳か衣服を一切着けておらず
形の良い乳房や陰毛に覆われたピンク色の秘所が露出し、それを目にした青年の心を戸惑わせる。

「―――に、人間じゃ……無い!?………」

そして、女は人間ではなかった、その腕は人間とは違って六本の腕を持ち、
尾底骨の辺りからは先端に布団針ほどの鋭い針を有する蠍の尻尾が生えていた。
……女の言動からしてこの女が自分の尾で青年を刺したのは目に見えて明らかであった。

「くっ……来るな……助け……て!」
「ハイハイ、無理して動かない動かない、余計に毒が回っちゃうよ?」

それに気付いた青年は痺れた身体を必死に動かしてもがく様に女から逃げようとするも
当然、痺れた身体では逃げられる筈も無く、女の六本の腕でしっかりと取り押さえられてしまう。

「さ~て、早速脱ぎ脱ぎしちゃうよ~♪」
「……や、止め……ろ……!」

青年を取り押さえた女は六本の腕を器用に動かし、瞬く間に青年の衣服を脱がし取る
それに対して青年は毒によって既に抵抗する事すら出来ず、うめく様な声を上げる事しか出来ない。

「ふ~ん……縮こまっちゃってるわね……ま、仕方が無いわね、アレを使おうかしら」
「な、何を……?」

恐怖で縮こまっている青年の肉棒を女がまじまじと眺めた後、何かを決めたのを見て
その行動に青年が頭の中で疑問に思う間も無く

チ ク リ 

「―――がっ!?」

――女の股の下から伸びてきた尻尾の針が青年の陰嚢を軽く突き刺し、その痛みに再び悲鳴を上げる事となる。

「な……なにを……っ!?」
「ほーら、勃ってきた勃ってきた♪」

青年は今自分の身体に起きている状態が信じられなかった、
毒で体が痺れた上に得体の知れない女に捕まり、何をされるかも分からない恐怖で縮こまっていた筈の肉棒が、
陰嚢から込み上げる熱と共に張り詰めるくらいに怒張してきたからだ。
「……な、なんれ……?」
「ふふっ、これは自慢なんだけどね、私の尻尾は弛緩毒と媚薬の2種類を使い分ける事が出来るのよ、驚いた?
―――さて、準備も良い事だし早速始めましょうか?」

女が自分の尻尾の事を青年へ話した後、青年を地面に横たえその上に女が跨り、
既に濡れぼそった女のピンク色の秘所へ怒張した青年の肉棒を宛がう。

「……や、やれ……て……おれら……い……」

即座に女の行動を理解した青年は、既に毒によって呂律の回らなくなった舌で必死に女へ懇願する、

「ん~、そんな痺れた舌で何言っているのかなんて私には分からないし~、止ーめないっ!」

ずにゅり

「ぁ……ぁっ!!」

だが、女は懇願する青年へ意地の悪い笑みを浮べると一気に腰を沈め、青年の肉棒を秘肉の奥へと飲み込む。

「あぁっ!久しぶりの男は……良いわぁ♪……私の胎の中の卵が全部受精するまでタップリと出して頂戴♪」

完全に青年の肉棒を飲み込んだ女は目を惚けさせながら快感で打ち震える
女の中では溶ける様に熱い膣肉がぐちゅぐちゅと別の生き物の様に青年の肉棒の全体に纏わり付き、
煽動して蠢いては肉棒や亀頭へと吸い付き青年へ射精を促す。

「くっ……あぁ……うぁ……あぁぁぁ!!」
「あはっ♪早速一杯出してるぅ……♪」

当然、青年がその刺激に耐え切れる筈が無く、
腰を震わせるとびゅるびゅると音が聞こえるほどの勢いで女の中へ射精し
子宮へと注がれる大量の精を感じた女は更に喜びに打ち震える。

「ぁ……ぁぁ………」
「ああ、良かったぁぁ……でもね?挿入ただけで私は動いていないんだよ?ここからが……本番!」
「……え……ぁ?―――」

ズニュズニュズニュ

暫くの間、お互いに肩で息をしながら快感の余韻を味わった後
女が妖艶な笑みを浮べながら青年の胸へ乳房を押し付ける様に六本の腕で青年の身体を抱き締めると
腰を前後へスライドする様にして激しく動かし始める。

ズッチュブッチュブッチュグッチュズッチュ

「―――うくぁぁっ!?あっ!あっ!あっ!」
「ふふっ、もっと出しなさい、私の毒は効き目が抜群なんだから!」

女の激しい動きに合わせて執拗に肉棒へ吸い付いて来る膣肉が与えてくる快感は凄まじく、
女の腰が前後する毎に青年はビュクビュクと射精してしまい、
結合部から溢れ出た精液混じりの愛液が周囲を濡らし、何とも言えない淫臭が辺りに立ちこめる。
「ほらほらっ、この程度で音を上げないで―――ふぅん!…ちゅば……ちゅ……頂戴!」

ズゥッチュズッチュズッチュズッチュズッチュ

「あっ!あっ!あっ!あっ!あ゛っ!あ゛っ!」

そして更に女は青年へ口付けをして下で青年の口内を舐り責めつつ
六本の腕を駆使して青年の乳首や脇、横腹や尻の窄まり等を撫でたり抓ったりして責めたてる事で
青年へ与える快感を増大させ、より多くの射精を青年へ促して行く。
この時の青年は既に思考能力すら奪われ、ただ、快感の赴くままに女の胎へと精を注いでゆく。

ズッチュブッチュグッチュズッチュグッチュ

「あ゛っ!あ゛っ!あ゛っ!あ゛っ!あ゛っ!」
「くふっ!出す勢いも――んっ!…硬さも弱まってきたわね―――あんっ!」

しかし、幾ら毒で強制的に勃起させられているとは言え
何度もの激しい射精によって次第に青年の肉棒も射精も衰えてゆく。

「むぅ~……仕方が無いわ、もう一度」
「あ……あ?」

青年の様子に気付いた女は暫し困った表情を浮べると腰の動きを一旦止め、
惚けた様子の青年の様子を気にかける事無く尻尾の先端を青年の陰嚢へと伸ばし

 チ ク リ

「あっ……ガァァァァァァァッッッ!!!ア゛ッッ!ア゛ッッ!ア゛ッッ!ア゛ッッ!」
「あはぁっ!!勢いが戻ったぁっ!さぁ!もっと出すのよぉっ!」

陰嚢へと毒針が刺さり、痛みと共に陰嚢へ毒液が注入され、
その毒の効果で肉棒は再び怒張し、青年は悲鳴を上げながら女の中へ勢い良く精を注ぎ始める。

「これでっ!一杯っ!子供が出来るわっ!有難うっ!」
「ア゛ッッ!ア゛ッッ!ア゛ッッ!ア゛ッッ!ア゛ッッ!ア゛ッッ!ア゛ッッ!ア゛ッッ!……」

ズグッチュ!ズグッチュ!ズグッチュ!ズグッチュ!ズグッチュ!

勢いが戻った事を確認した女は再び腰を激しく動かし始め、青年の精を次々へと搾り取ってゆく
快感に喘ぎながら放つ女の感謝の言葉を聞きながら、青年は意識を闇に沈めていったのだった……

「う……あれ?……ここ、は?」

次に気付いた時、青年は釣りをしていた時と同じ姿で池の辺で倒れていた
青年が頭を振りながら身を起こすと、無理な姿勢で倒れていた為か僅かな痺れが身体にあった。

「俺、何が起きたんだっけ…………?」

青年は何故、自分が池の辺で倒れていたのかを思い出そうとするが
如何言う訳か釣り場所を移動する時に右脚に強い痛みを感じてからの記憶がすっぽりと抜け落ちてしまっており、
一向に思い出せないままであった。

「スズメバチか何かに刺されて驚いた拍子に転んで気絶したのかな……?」

暫く考えた後、青年は尤も納得できる答えを導き出し、自分を無理やり納得させる。

「うわ、もうこんな時間かよ、さっさと帰らなくちゃ……あ~あ、今日はボウズか、ついてない……」

時計を見ると既に夕方の6時を廻っており、青年は悪態を付きながら帰路へと向かう。
――この時、青年は気付いていなかった、自分の右足の太腿と陰嚢に小さな刺し傷がある事を……


そして、青年がそれに気付いた後、
青年の家に蠍の尻尾を持った子連れの女が訪ねて来るだろうとも知らずに……

         ―――――――――――――了―――――――――――――――