前編

 ぴちゃん、ぴちゃん――
 何処かで水が跳ねる音で優輝は目を覚ました。
「ん……」
「やっと、目を覚ましたか」
「蒼虎……さん?」
「紅狼は無事だ。今は力の使い過ぎで休んでいるがな」
「そう……ですか。良かったぁ……」
 ドン――
 その音と共に蒼虎がいきなり優輝のことを押し倒した。そして、その上に馬乗りになる。
「え……?」
「私も大分、力を使ったからな」
 そう言いながら、蒼虎は優輝が着ているシャツに手、もとい爪を掛ける。
「ちょ、ちょっと何を……!」
「見て分からないのか?力の補給だ」
 そのまま、爪を下に持って行き、シャツを少しずつ破いていく。
「力の補給に何でシャツを破く必要があるんですかっ!」
「身体を交えるのに衣服は不必要であろう?」
「なっ……ど、どいて下さいよぉ!」
「五月蝿い、黙れ。この蒼虎がお前のような下等生物を気持ちよくさせてやるのだ。これ以上無い幸福だぞ。それに、身体もこの湖の水で少しは楽になっている筈だ」
 優輝が辺りを見回すと、そこには美しい湖が広がっていた。時々、上がる水飛沫に陽光が反射してとても綺麗だ。
 なるほど、優輝が聞いた水音とはこの湖の音だったらしい。
「って、そうじゃな……ひぅっ!」
 蒼虎が急に乳首を抓ったので、優輝はとても男とは思えないような声をあげた。
「そんな声を出してどうした?」
「そ、蒼虎さんがいきなりそんなところ弄るからぁ……!」
「ふむ。桃色の乳首か」
「だから、やめ……ふわぁっ!」
「これは面白い。両方やったらどうだ?」
「やめ……んふぅっ!」
「何だ、声を我慢してはつまらないではないか」
 今度は優輝が穿いているズボンに爪を掛ける。
「そ、それは破かないで下さい!」
「じゃあ、脱がすのは良いのだな」
「そういう意味じゃ……!」
 時既に遅し。優輝は成す術も無く、ズボンを脱がされ、全裸にされてしまった。
 正確に言うと、破ったシャツの切れ端がちらほらとくっ付いているので全裸ではないが。まぁ、ほぼ、全裸だ。
「ほぅ。少しだけ残っているというのもまた中々、燃(萌)えるな」
「変なこと言ってないで、ズボン返して下さいよ!は、恥ずかしいっ……!」
「と言いながら、ここは硬くなっているが?」
「そ、それはっ……!」
 蒼虎が優輝のモノを掌握し、それを上下にゆっくりと動かしていく。
 初めは何ともなかった優輝だが、上下に動かされていく内に少しずつ快感が伝わってくる。
「は、はぅっ……!」
「何だ、そのまるで初めて触れられるような反応は。貴様、まさか初物か?」
「……」
「ほぅ、これは面白いな。良いか?貴様は今から初めてを人外に奪われるのだ」
 そう言いながら蒼虎は自身の下着を取り去り、秘所に優輝のモノをあてがう。
「あぁ、やめてぇ……!」
「一瞬で果てないよう、せいぜい頑張ることだな」
 ――にゅるり。
 蒼虎の膣内に優輝のモノが飲み込まれていった。
「んくぅぅぅぅっ!」
 優輝の艶かしい叫び声が静かな森に木霊した。
「女のような形をして、ここは中々、大きいな」
「んくっ、んふぅ……!」
 自身の手を口に当てて、必死で出ようとする声を押し殺す優輝。
 それを見て蒼虎はにやりと妖しげに笑い、腰を動かすスピードを急激に速めた。
「ふっ、生意気に声を我慢しているのか?そういうのを見ていると、もっと出させたくなるな」
「んくっ……!?」
「ほらほら、我慢しなくても良いのだぞ?一思いに喘いでしまえ」
「んくっ、んふぁ、んっ……!」
「何処までも生意気な奴だ」
 すると、蒼虎はかぷり、と優輝の乳首に噛み付いた。
 別に食い千切ってしまおうとかそういう意味ではなくて、ただ我慢している優輝の声を出させたくて。
 甘噛みをしたり、舌で転がしたり。容赦なく繰り出されるその責めに、優輝の我慢はいよいよ限界にまで達していた。
 そして、蒼虎が思い切り吸い上げた時、優輝の我慢という名の壁は脆くも崩れた。或いは、崩れ落ちた。
「んぁぁぁぁぁぁぁっ!」
「貴様の我慢など、所詮はこの程度ということだ」
「んくっ、蒼虎さん、やめっ、んぁぁっ!もう、だめぇっ……!」
「出そうな時は言うんだぞ?でなければ、貴様の桃色の乳首が赤色に染まることになるからな」
「あぁぁぁ、出るぅぅぅぅっ!」
 蒼虎の膣内に優輝の精液がドロリと流れ込んでいく。
「ふむ。中々、濃いな」
「はぁっ、はぁっ……」
「さぁ、次だ」
「やっ、そんな連続は無理で……」
「貴様に拒否権など無い。いくぞ」
 そして、蒼虎が腰の動きを再開しようとした時、茂みの中から人影が現れた。
「眠れる姫のお目覚めか」
「優輝君の叫び声が聞こえてきたので、何事かと思えば……。どういうつもりですか、蒼虎?」
「お前を元に戻すために使った力を補給しているだけだ」
「それなら、一度で十分でしょう?」
「……姫は怒らせると厄介だからな。私は刀の鍛練をしてくる。後は二人で好きなようにやれ」
 ずるりと優輝のモノを自身から引き抜き、蒼虎は茂みの中へと姿を消した。
「こう……ろうさん!?」
「はい、紅狼です」
「元に戻った……んですよね?」
「はい」
「良かったぁ……」
 紅狼の微笑んだ表情と元気そうな様子を見て、優輝は心底、安心した。
「蒼虎から全て聞きました。私の愚行も、そして、優輝君が私の命の恩人であることも」
「いえ、恩人だなんて……」
「……暗闇」
「え?」
「超獣力を発動していた時の記憶は無いのですが、暗闇の中に一人でぽつんといたことだけは鮮明に覚えています。右を見ても、左を見ても永遠と同じ景色。
私は恐怖こそ感じませんでしたが、人の感情が薄れていくのを感じました。そして、本物の獣へと身を堕としかけていた時、声が聞こえてきたんです。私のことを呼ぶ声が。
その声がした方向には一点の光がありました。私は、ただ我武者羅にそれに向かって走り続けました。そして、目が覚めたら今の私に戻っていたんです。
……優輝君。私を助けてくれて本当にありがとう」
「そ、そんなっ!僕だって紅狼さんに助けてもらってますし、おあいこですよ」
「うふふっ、そうですね」
 そして、紅狼は横たわっている優輝に歩み寄り、そのまま覆い被さった。
「こ、紅狼さん!?」
「で、蒼虎にどんなことをされていたのですか?言って下さい」
「べ、別に何もっ……!」
「言いなさい」
「ひっ……」
 次第に強くなっていく紅狼の口調に優輝は怯え、素直に先程まで蒼虎にされていたことを話し出す。
 それを聞きながら、紅狼は自身が着ている衣服を少しずつ脱いでいく。
「なるほど、それで為すがままに犯されたんですね。あまつさえ、童貞まで奪われて」
 紅狼がぎゅっと悠介の乳首を摘み上げると、悠介の身体はビクリと跳ね上がった。
「いたっ……!」
 そんな優輝の言葉も耳に入れず、紅狼は摘み上げている指にどんどんと力を込めていく。
「こ、紅狼さん、痛いですっ!」
「気持ち良い、でしょう?優輝君は痛いのに感じてしまう変態なんですよ」
「ち、違いますっ!」
「違いませんよ。その証拠に、ほら」
 先程まで力無くぐったりとしていた優輝のモノが哀しいことに今はピンとそそり立っている。
「痛いのに気持ち良いなんておかしいですよね?そう、優輝君はおかしいんですよ。おかしくて変態なんです。ほら、変態な僕を犯して下さい、って言ってみて下さいよ」
「っ……!」
「そうですか」
 紅狼は乳首を摘み上げていた指を離し、その代わりに今度は指ではなく鋭い爪で優輝の乳首の周りをなぞっていく。
 暫くなぞった後、その鋭い爪で優輝の乳首を潰す勢いで摘み上げた。
 そして、血が滲み始めた頃、爪を離して今度はそこを口に含んで舌で転がしていく。
「ぐぁっ……痛いっ!」
「だから、気持ち良い、でしょう?……れろ、ちゅっ、れろ」
「あぁっ、何で!?何で気持ち良いのぉ!?」
「それは優輝君が変態だからですよ。れろっ、ちゅぱ」
「僕が……変態……?」
「普通の人だったら気持ち良いなんて思う筈がないでしょう?寧ろ、痛いと感じると思いますよ。でも、優輝君は違う。乳首を傷つけられて、舐められて、感じている」
 優輝は少しずつ困惑し始める。
 紅狼が言うことに間違いは一つもない。確かに痛みが快感に変わることなど、有り得ない。常人ならば。
 それが、自分はこんなにも感じてしまっている。これを変態と呼ばずに何と呼ぶのだろうか。
(僕は……変態……)
「分かりましたか?自分が変態だってこと。分かったなら、変態な僕を犯して下さい、って言いなさい」
「……さい」
「はい?もっと大きな声で言わないと聞こえませんよ」
「……変態な僕を犯して下さい!!」
 それは優輝が決して堕ちてはいけない場所に堕ちた瞬間だった。
「言っちゃいましたね。でも、安心して下さい。私は優輝君が変態でも嫌いになんてなったりしませんから」
 そう言って紅狼は秘所に優輝のモノをあてがう。
 そして、ゆっくりと腰を落としていき、やがて、優輝のモノは紅狼の膣内に飲み込まれた。
「んっ、入りましたよ。意外と大きいですね」
「あぁっ、変態な僕のちんちんが紅狼さんの中に入ってるぅ……」
「動き、んっ、ますよ?」
「ひぁっ!んぅっ、紅狼さんの膣内、凄いぃ……」
 膣内のひだの一つ一つがまるで生き物であるかのようにうねうねと優輝のモノを激しく責めていく。
 経験不足の優輝がその強烈な責めに耐えられる筈もなく、大した時間も掛からない内に最高潮まで登り詰めた。
「あぁっ、僕、もう……!」
「んっ、もうイきそうなんですか?優輝君は変態の上に早漏なんですね。良いですよ。膣内に、んくっ、出して下さい」
「あぁっ、僕は変態で早漏で……んぁぁぁぁぁっ!!」
 絶叫と共に紅狼の膣内に優輝の精液が吐き出されていった。
「はぁっ、はぁっ……」
「ほら、休んでる暇はありませんよ」
「ちょっ、待っ……」
 紅狼は優輝の懇願に一切、耳を傾けず、腰の動きを再開する。
 射精して少し元気が無くなっていた優輝のモノであったが、刺激を与えられ、膣内で再び硬くなる。
 先程の上下だけの腰使いとは違い、今度は前後左右に激しく腰を振って優輝に快感を与えていく紅狼。
 優輝は両手を頭の上で押さえ付けらている為、逃げることも適わず、一方的に送られてくる快感をただ受け止めることしが出来ない。
「んっ、今度は中々、持ちますね。これなら私も、んくっ、達せそうです」
「ひぅっ、だ、め!紅狼さんの膣内、気持ち良すぎて、くぅっ、壊れちゃ……んぁっ!」
「ぁっ、そろそろ限界、です。優輝君も、一緒に!」
 紅狼の腰使いが益々、激しくなっていく。
「くぁっ、紅狼さんっ、は、激しすぎっ……っぁ!」
「私、もう……っぁぁぁぁぁ!」
「んぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
 そして、紅狼が思い切り腰を落とした時、二人は同時に絶頂に達し、絶叫をあげて果てた。
 二人が行為を行なっていた場所には強烈な体液の臭いが広がっている。
 優輝はというと、二人の獣人に連続して犯されたことでぐったりとしている。
 それもその筈。獣人の膣内が男に与える快感は人間の女性の膣内などとは比べ物にならないのだ。
「うふふっ、中々、良かったですよ」
 そう言って紅狼が優輝のモノを引き抜くと、収まり切らなかった精液がドロリと溢れ出た。
「私を差し置いて二人で乳繰り合いか」
 声がした方向には刀の鍛練に行った筈の蒼虎の姿が。
「あら、妬いてるんですか?」
「阿呆。私が人間などに恋焦がれるものか。ただ中途半端に交わったから、身体が疼いて鍛練に集中が出来んだけだ」
「うふふっ、蒼虎も貪欲な人ですね」
「お前にだけは言われたくないがな。……何だ、こやつ、すっかり惚けているではないか」
「そうですね、この様子だと前はもう使えませんね」
 優輝は紅狼が言った『前』という言葉に疑問の念を抱いた。それも束の間、蒼虎によって四つん這いにさせられる。
「後ろを使う気ですか?貴女も酷な人ですね」
「そう言うお前もすっかり生えてきているではないか」
「ちょ、ちょっと、何を……」
 優輝の言葉を無視し、蒼虎は自身の尻尾を咥え、唾液で濡れたそれを優輝のアヌスに差し込んだ。
 そして、数回出し入れをした後、それを引き抜いた。
「っぁ……!い、今のは……?」
「今から私が貴様に新たな快感を植え付けてやる。力を抜け」
「え、何を……」
 ぶすり、と巨大な何かが優輝のアヌスを貫いた。
「ぐぁぁぁぁぁぁっ!!!」
「うっ、流石に狭いな……」
「ぁぁぁぁっ!痛い、痛い!お尻が裂けちゃうぅ!!」
「馬鹿者!そんなに力を入れると本当に裂けるぞ?良いから、力を抜け。直に良くなる」
 優輝は蒼虎に言われた通り、力を抜く。すると、アヌスを貫いている何かが前後に動き始めた。
 それと同時に、最初は激痛しか感じなかったはずなのに、その激痛の中に何か別のものも感じていることに優輝は気付いた。
「少しは楽になってきたか?」
「ま、まだ痛いですけど、でも、痛みじゃない別の何かが……あぁっ、何これぇ!?」
「くっ、何て締め付けだ……」
「そ、蒼虎さん、やめてぇ!僕のお尻、何か変なんですぅ!」
 自身のアヌスを襲う謎の感覚に優輝は戸惑い、そして、恐怖する。
「優輝君のお尻には今、これが入っているんですよ」
 紅狼が示したものに目を向けた優輝は激しく驚愕した。
 優輝が目にしたもの。
 それは、ぬらぬらと赤黒く光る巨大な、実にグロテスクなものであった。
「優輝君にもこれ、生えているでしょう?まぁ、優輝君のモノとは長さも太さも違うと思いますけど」
 そう、それは優輝にも生えているペニスだった。
 優輝のものに比べて長さも太さも全く違うが、それは紛れも無く男の象徴であるペニス。
 その男の象徴であるペニスが何故、女性であるはずの紅狼に生えているのだろうか。
 それ以前に先程、身体を交えた時はこんなものは生えていなかった筈だ。
 自身のアヌスを貫いているものに感じる戸惑いと恐怖感に、それを見た嫌悪感と劣等感、他の様々な感情も加わり、優輝の頭の中はごちゃごちゃになっている。
「驚きましたか?獣人は自分の身体の作りを変形して、こんなことも出来るんですよ」
「……!」
「そして、今、優輝君のお尻を貫いているのはこれと全く同じものです」
「え……?」
 優輝はこんな巨大なものが自分の肛門に入っていることが信じられなかった。
 だが、自分の腰の部分を持って蒼虎が腰を振っている光景を見て、優輝はそれが事実なのだと悟った。
「男の子なのに男の子のモノを気持ち良くさせているなんて、おかしいですよね?優輝君は益々、変態になっちゃったんですよ」
「そ、そんな……んぐっ!?」
「この際だから、お口を使ってご奉仕することも覚えましょうね」
「んぐぐっ!」
 後ろでは蒼虎が、前では紅狼が容赦無く腰を振り続けている。
「舌を使って亀頭を舐めるんですよ」
「んぐっ……!」
「そ、そうです、上手ですよ……。今度はカリの部分です」
「んっ、くふぅっ」
「っ!やっぱり、優輝君は変態ですね。口淫まで上手だなんて……」
 優輝は双眸に涙を浮かべながら、口に含んだモノを奉仕していく。
 ――こつん。
 蒼虎のモノが優輝のある一点に当たった時、優輝の脳内に未知の快感が広がり、目の前が火花が散ったように弾けた。
「んぐぅぅぅぅぅぅぅ!!!」
「ほぅ。ここがこやつの前立腺か。うっ、締め付けが強く……くっ、そろそろ出るぞ……!」
「ん、ぐっ……んぐぅ!?んぐぅぅぅぅ!!」
 蒼虎の精液が優輝の腸を駆け巡っていく。
 そして、蒼虎のモノがそこを突いた時、それとほぼ同時に優輝のモノは大量の精液を噴き出した。
「ふぅ……。こやつ、こっちの方が素質があるのではないか?」
「何せ優輝君は真性の変態ですからね。ほら、誰が止めて良いと言ったんですか?」
「んぐ、ぐっ、んぅっ!」
「それに、お前が言葉責めしていた時なんて物凄い締め付けだったぞ」
「うふふっ、もう堕ちる所まで堕ちてしまいましたね。……くっ、私もそろそろ、出ます!」
 今度は紅狼の精液が優輝の口内を駆け巡っていく。
 優輝は口内に広がる精液の苦い味に耐えられず、それを吐き出した。
「げほっ、げほっ……!」
「これで優輝君は前も後ろも使える両刀使いになりましたね」
「私達がお前を徹底的に調教してやるからな。感謝しろ」
「っ……!」
 その日。
 優輝は二人に前も後ろも犯され、おびただしい量の精液を吐き出し、そして、おびただしい量の精液を飲み込んだ。
 一体、この日に何回の、何十回の、何百回の淫行が行なわれたのだろうか。
 それを知る者は誰一人としていない。
 ――あれから半年後。
 優輝はすっかり二人の性奴隷として成り下がっていた。
 今、優輝のモノは紅狼の膣内で犯され、アヌスは蒼虎の巨根に犯されている。
「ひぅっ、んぁっ、あぁぁぁぁっ!」
「あら、優輝君ったらまた出したんですね。これで何回目の射精でしょう?」
「くっ、出るぞ……!」
 優輝の精液が紅狼の膣内に流れ込でいき、蒼虎の精液が優輝の腸に流れ込んでいく。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ……」
「ちょっと休憩しましょうか。それにしても、蒼虎は本当に後ろが好きですね」
「私が一突きする度にこやつが喘ぎ声を出すのが堪らなく愉快でな」
「もう優輝君のお尻は蒼虎のモノしか受け付けないかもしれませんね」
「いや、私はまだまだ犯し足りん」
「うふふっ、私もです」
 優輝はそんな会話を聞きながら、激しい淫行の余韻に浸っていた。
 そして、少し前のことをふと思い出す。

「紅狼さん」
「はい、何でしょう?」
「僕、この森にいて良いのでしょうか?」
「と言いますと?」
「ここは獣人が住む神聖な森ですし、人間である僕がいて良いのかなぁ……と」
「優輝君が外に帰りたいのなら、私は別に構いませんけど、困るのは優輝君だと思いますよ?」
「え?」
「優輝君は私達がいなくても普通に暮らしていけますか?あれだけ身体を交えたんです。もう私達がいないと暮らせないのでは?」
「っ……!」
「別に私は引き止めようとしている訳ではありません。私達がいなくても大丈夫だと優輝君が言うのなら、私はそれに賛同します」
「……多分、無理だと思います。紅狼さんと蒼虎さんに犯されるのを想像すると、身体が疼いてきてしまうんです……」
「でしょうね」
「でも、家族が心配してることとか考えると……」
「あぁ、それは大丈夫ですよ」
「え?」
「この森では一年経っても、外では一分程度しか経っていませんから。この森の時間の流れは人間にとっては物凄く早いですからね」
「じゃ、じゃあ、僕がこの森に来てまだ……」
「外では一分も経っていないでしょうね。実際は半年近く経っていますが」
「そんなことが……。それに、年を取っているようにも見えないのに……」
「この森では有り得るんですよ。実際、私もこう見えて数千年、生きていますから」
「そんなに!?」
「まぁ、それを踏まえて、どうしますか?」
「……残りたいです」
「そうですか。私も蒼虎もその方が嬉しいです」
「……これから宜しくお願いします」
「うふふっ、こちらこそ宜しくお願いします」

 頬をくすぐる風で現実に呼び戻される。
 優輝は自分の意思でこの森に残ることを選んだのだ。だから、彼に後悔の二文字は無かった。
「あぁっ、ご主人様、もっと突いて下さいぃ!あぁっ、ご主人様の膣内、凄いぃ!」
 そう、優輝は自分の意思で――





                                 Sacred, or not?


  THE END