家に帰ってから今日のあの"犬"について考えていた。

おじいさんは元気な「男の子」と言ってたけど、だとするとこの間の亀さんみたいに夜襲われるんだろうか。…怖いかも
いやいや、ただ単にお礼だけかもしれないし。
確かあの亀さん"4桁の齢を…"なんて言ってたから、そんなに長生きしてないだろうから出てこないでしょ。
男が男にあんなことできないだろうし…
…レイ〇ーラモンなんて冗談じゃないよなぁ…

そんな一部絶望も見える希望的楽観にむりやり結論づけて、上の空のまま夕食と宿題を終わらせて床についた。
何があっても起きないつもりで。

…ペチャペチャという音で意識が覚めた。
なんか顔がザラザラした物でこすられてる…
訳も分からず、払うように手を振り回すと、何か毛皮みたいな物に手の甲が"埋まった"
…埋まった?

一瞬脳裏をよぎるのは、レザーで露出の高いボンテージファッションの腰振り男。
寝る寸前まで考えていたせいで、毛皮から連想が直結した。
…まさかそんな事は…無いよね…無い…ハズ…

恐る恐る目を開けると、目の前には白い犬が舌を出していた。
呼吸音が細かく部屋に響いて静寂がより強調される


                • あれ?
犬…だよね?

昨日と同じだとしたら、昼間のお礼と復讐の為だろうけど、この姿でどうやって?

疑問が頭の中に渦巻いて混乱した僕は、夢だと思う事にして目を閉じた。
「起きてくださいな。せっかく気がつかれたのに。」
少し慌てたような声と共にのしかかった重みで再度目を開けると、目の前には白い髪の女の人が僕の布団に乗っていた。
「やっと起きてくださいましたね。昼間は遊んで頂いてありがとうございました。でも中途半端に火を付けておいてハイサヨナラじゃあ、レディに失礼じゃありません?」

混乱を通り越して逆に落ち着いた僕は、恐る恐る尋ねてみた。
「あの、オスじゃなかったんですか?」
「あぁ、あのおじいさん、私のご主人様のお父様なんですけれどね。犬はみんなタロー、猫はみんなハナコって呼ばれるんですよ。ご主人様からシルキーって名前も伝えて頂いたんですけどねぇ…」
緑色の瞳で見つめながら、おっとりとした口調ではなすシルキーさん。
「今日はお礼に伺いましたの。それと、ちょっとしたイタズラもかねて。」
熱い吐息と共にシルキーさんの透き通るような肌と緑の瞳、艶やかな唇がゆっくりと近づいて、僕の唇に押し付けられた。
最初は唇同士が触れるだけだったキスは徐々に深くなっていく。
息が苦しくなって身じろぎすると、それを察したシルキーさんはやっと唇を離してくれた。
銀色の糸が2人の唇を一瞬繋ぎ、それに気付いた僕は顔が熱くなるのを感じ、思わず顔を背けてしまう。
そんな僕を見てクスクスと上品に笑うシルキーさん。
よく見ると背中や腕の外側は毛で覆われている。
その視線に気付いたのか、シルキーさんは恥ずかしがるように身をよじった。「気味が悪いでしょうか?私はまだ36年しか生きていないので、中途半端にしか変化出来ないのですわ。」

「そ…そんな事ないですよ!シルキーさんは綺麗です!」
悲しそうに言うシルキーさん。
そんな顔をしてほしくなくて、つい声を荒げてしまう。
少し驚いた表情のシルキーさんは、僕にイタズラっぽい微笑みかけた。
「ありがとう、坊や。そう言って下さるなら、昼間の責任を取って頂こうかしら。あなたの愛撫はとても上手でしたのに、途中で止めるなんて生殺しですもの。あなたにも味わって頂きますわ」
そういうとシルキーさんは僕の体を大の字に押さえつけ、舌を滑らせ始めた。

唇から頬を伝って耳へ、耳たぶを甘噛みして穴に舌を差し込む。
電気が走首筋に下りた舌は肌から離れずに喉仏を通過し反対側へ。
たまらずに呻くと、満足げに僕を見下ろすシルキーさん。
"まだまだよ"とでもいいたげな瞳を直視できずまた目を背けると、胸元にサラリとした感触が降りてきた。

カリッ

「ッッッーーーー!!!!?」
鎖骨に唇が触れたかと思うと、かすかな痛みと共に快感の電流が走る。
反射的に背を反らすと、胸にシルキーさんの乳首が当たって気持ちいい。
だんだん唇が、歯が降りてくる。
鎖骨から胸元に移ると、今度は舌でねっとりと舐めまわしてきた。
ただし乳首には触れず、胸板や浮き出た肋骨を舌でなぞる。

「は、早くーー」

「あら、早く…なんですの?」

言えるはずもない恥ずかしい告白を強要するシルキーさん。
僕の心臓は期待で早鐘を打っている。

「改めて伺いますわ。"どこを"早くしてほしいのでしょうか?」

「む…胸を」

「あら?先ほどからずっと弄ってましたのに。まだ足りないんですの?」

そう言って今度はわき腹に舌を垂らし、脇へと舐めあげる。
肋骨を舌でなぞり、歯を立て、強く吸うーー
いつの間にか僕のお腹から胸元は、キスマークで埋め尽くされてしまった。
動きたくても二の腕を押さえつけられている為動けない。
気持ちよくて、苦しくて情けなくてーーー
いつしか僕は涙を浮かべてシルキーさんを見つめていた。
なのに意地悪なシルキーさんは気付いてないそぶりで愛撫の手(口?歯?)を休めない。
どのくらいの時間が過ぎたのか、シルキーさんの顔が僕の枕の横に乗っている。
いつの間にかベッドがら降りたらしく、指で脇腹をなぞりながらにこやかに僕を見つめる。
今まで一切ち〇ち〇には触っていない。もどかしさにどうにかなりそうだ。
いや、もうおかしくなってるのか。

「どうです?つらいでしょう?イキそうになる前に止めてられて…。私がされたように、このまま帰ってよろしいかしら?」

もう喘ぎすぎて声が出ない僕は必死でブンブン首をふる。
にっこり笑ったシルキーさんは僕の体にまたがり、僕の両手を胸に導いた。
意図するところところを理解し、昼間の手の動きを再生させる。
立て膝のまま、腰を下ろしながら下半身を後ろにズリズリと動かしていくシルキーさん。
「素直なコは好きですよ?さあ、ご褒美をあげますわ。」
あまり濡れていない秘所に、触れてもいないのに限界をとっくに超えているち〇ち〇を無理やり押し込まれた。
「はうぅッッ!」
思わず声がうわずる。
昨日の亀さんの時はニュルニュルして気持ちよかったけど、あんまり濡れてないシルキーさんはやわらかくて、でもキュッと締め付けられる感じ。
力強く握られてシゴかれてるんだ。いや絞られてるというべきか。

「僕ッッ…もうっ!!」

かすれた声でシルキーさんに限界を告げる。
見上げた視線の先には嬉しそうな顔のシルキーさん。
「いいんですよ?いつでも出してください。熱いのーーたくさんーーんぅっ!?ひぁっ!!」
イキそうになって思わず胸を握りしめてしまい、それでも我慢できなくて発射してしまった。
出た瞬間シルキーさんもビクッと背をそらし、イッたらしい。
ピクピクと中の肉壁が痙攣し、さらに上の快感域へと僕を押し上げる。

「もっとぉ!もっと強くっ!!ちぎれてもいいですからぁっ!乳首っ!!摘んでっ!!!引っ張ってぇぇぇ!!!!」


彼女の痴態はまだまだ続くだろう。
明日は起きれるかなぁ…
浮かんだ不安を頭の隅に押しやり、僕は彼女の動きを加速させる為に手を脇腹から胸元へーー彼女にされた動きをそのままトレースした。
日付は変わったばかり、夜はまだ長い────

朝目が覚めると、散らかっていた部屋はキレイに片づいていた。
枕元には、白い毛と一本の笛がポツンと置いてある。

まさか…

予想が当たってほしくないと思う時は初めてだ。
今夜家族が寝たら吹いてみよう。
幸か不幸か、明日は土曜日。
両親は旅行、お姉ちゃんは彼氏の所。
予想が当たっても外れても実害はない。

ちょっとワクワクしだした自分を戒めながら、今日の学校の用意をする。

今日はどんな1日になるのだろうか────

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最終更新:2007年02月19日 12:45