山に囲まれたある小さな村。
 事件と呼ばれるものは滅多にない平和な村に、一人の少年が住んでいた。
 少年はとても幸せだ。
 何故なら、少年には10歳の誕生日を迎えた直後に妹が出来たのだから。


 少年は家の縁側で日に当たりながら眠っていた。
 母親似で、女顔の少年の寝顔は女の子にしか見えない。
 両親は妹を連れ少し出掛けると言い家を出ている為、今は一人しかいない。
 暖かい気候が、つい少年を眠りに誘ったのだ。
「う、ん……むにゅ」
 気持ちいい風が吹き、少年が寝返りを数回うった時、玄関を勢いよくあける音と共にドタドタと音を立てながら少年に近づく足音が家中に響く。
 その音に少年も目を覚まし、目を擦りながらゆっくりと起き上がると、それと同時に少年の父親が肩で息をし険しい表情で少年の下へ駆け寄った。
 朝の優しげな父親の顔はそこにはなく、少年は戸惑い、父親は少年の体をだっこをするように持ち上げた。
「わっ! お、お父さん!?」
 突然の事に困惑する少年の言葉を無視するように、父親は家の倉庫へと走っていく。
 倉庫の中に入ると、埃臭い匂いが少年の鼻を刺激し表情が歪む。
 それでも父親は構うことなく、倉庫の奥にある大きな箱を開ける。
 大きな箱は子供一人が入るほどの大きさでの木で出来たもので、その中に父親は少年を放り入れた。
「あぅっ! な、なにするの!?」
「いいか? 何があってもここから出るんじゃないぞ?」
「ふぇ?」
「どんなに怖くても、絶対に音を立てちゃいけない。声も出さずに気配も消しているんだ」
「な、なんで? お、お母さんと……」 
「大丈夫だ心配するな。ちゃんと帰ってくるか言うこと聞くんだ」
「……う、うん」
「いい子だな。あと何も聞こえないように耳を押さえとくんだ、いいな?」
 寝坊して仕事に遅れそうなときの父親に似ているが、口調や表情がまるで違う。
 少年は戸惑いながらも母親と妹の事を聞こうとするが、その話をかき消すかのような父親の言葉に、ただ頷くしかない。
 そして、少年が頷いた後優しい微笑で少年の頭を撫でると、少年は寝そべり箱の中に閉じ込められた。
 目の前は真っ暗、倉庫の扉が閉まる音が聞こえると不安だけが少年を支配するが、父親の言いつけどおり両耳を手で押さえ、目を瞑って震えていた。
「……ぅ……ん」
 いつの間にか寝てしまったようで、箱の中で少年の瞳はゆっくりと開かれた。
 目の前は真っ暗、あれからどれ位経ったのかもわからない状況だ。
「………静かだ……」
 普段、倉庫の中だろうと外の音は聞こえ、箱の中でもまったく聞こえないということはない。
 だが、少年の耳には何も聞こえず風が吹くわずかな音しか聞こえない。
 何か異様な空気と、嫌な予感が少年の脳裏をよぎり、少し悩んだ後少年はゆっくりと外に出ることにした。
 箱をあけ、恐る恐る体を起こしてもやはり何も聞こえない、それどころか何の気配も感じない。
 外は暗く夜だということが判明できる。
 少年は不安がりながらも倉庫から出て、玄関で靴を履き家を出た。
「ッ……ッ!」
 少年は絶句した。
 玄関から出ると大きな田んぼがあり、今は水の青一色に染まっているはずだった。
 しかし、今の田んぼの色は……赤一色。
 そして鼻にくる嫌な香りは、偶に転んだ時に出る血の匂いと似ている。
 幼い少年でも少し考えれば分かることだが、少年は理解したくなかった。
 体の震えが増し、ゆっくりと歩き田んぼ道に入っていった。
「ひっ!」
 思わず尻餅をしてしまった。
 惨劇……という言葉が似合うであろう光景だった。
 家の門を出ると、大人、子供問わず村人達が倒れていたのだ。
 そのどれもが死んでおり、道や電柱などには血が飛び散った跡が無数とあり、中にはバラバラに切り刻まれた者等もいた。
「……ぁ、うッ!」
 その光景を目の当たりにし、少年は朝食べた物をその場に逆流させ、ビチャビチャという音と共に地面を汚す。
 血の匂いのほかにツンした匂いも加わったが、少年は気にすることはなく立ち上がる。
 何があったのかは分からないが、父親があの箱の中でジッとして言った意味がなんとなく理解できた。
 ならお父さんは、お母さんは、そして妹は……そんな思いが少年の体を動かした。
「ハァ……ハァ」
 震える体を無理やり動かしているのだから、少年の走りは何処かぎこちない。
 変わり果てた見慣れた道には、知っている友達やおじさん、更には犬までもが変わり果てた姿で倒れている。
 それを極力見ないようただまっすぐと走っていた時、少年の耳に聞き覚えのある声が聞こえた。
 静まり返った村を、少年の妹の泣く声が響いた。
「学校……」
 妹が生きている、ということはお母さんもお父さんも無事だと、少年は少し安心しながらも、泣く声がする学校の方向へと走っていった。
 早く会いたい、会って何があったのか聞きたい。
 そんな思いだけで少年は走り学校へとたどり着いた。
「おかあ……っ!」
 母親を呼びながら正門に入ろうとした瞬間、少年は言葉を消しすぐに隠れる。
 そして、恐る恐る気配を消しつつ覗き込むように、顔だけを覗かせる少年の目に映ったのは、父親でも母親でもない、まったく見たことのない人が泣いている妹を抱いている光景だった。
 見た目は少年とあまり変わらない女の子で、ほぼ同じ顔をしていることから双子だということ。
 そして彼女たちからは、山で偶に見る狐を思わせる耳と長い尻尾が生えており、少年は彼女達が人間ではないことがなんとなく理解できていた。

「あ~、泣き止めよぉ」
「姉さま、そんなに乱暴に扱ってはだめです」
 金髪の女の子が少し乱暴な口調で妹を抱き、隣にいる銀髪の女の子が丁寧な口調で宥める。
 銀髪の女の子が、金髪の女の子を姉さまと呼ぶことから金が上、銀が下の双子の女の子。
 共通点といえば血のように赤い瞳と、真っ赤な液体が飛び散った跡がある白い着物のみで、双子の両手両足は血で赤く染まっていた。
 当然、血のついた手で抱きかかえられている妹にも血が付着していた。
「うるさいぃ~!」
「ですから、もう少し優しく……」
「あぁ~! もういいや! えいっ!!」
「ぁ……っ!」
 金髪の少女が片手を振り上げ、振り下ろした時、妹の泣き声は止んだ……いや止められたというのが正しい。
 金髪の少女の顔が赤い液が飛び散り赤く染まる。
 驚愕する兄の目の前で生まれたばかりの妹は、たった今金髪の少女に殺されてしまった。
 この光景を目にし、村人を殺したのもこの少女たちだと、少年は確信する。
 動かなくなった赤子を金髪の少女は、まるでいらなくなった人形を捨てるように投げ捨てた。
「……ぁ、ぅ……」
「姉さま、まだ赤ちゃんですよ?」
「だってうるさいんだもん」
「……ふぅ、まぁ、そうですけど……」
 金髪の少女が頬を膨らませると、銀髪の少女がやれやれと言った様子でため息を吐く。
 その光景は普通の姉妹のようだが、周りは血だらけ死体だらけなので少年にとっては十分な恐怖要素であった。
 一刻も早く逃げようという、少年はその場から去ろうとした。
 しかし、一歩後ろへ下がろうとした時、何も無いのにもかかわらず躓いて尻から転んでしまった。
「はわっ!」
「ん?」
 転んだ拍子に声を上げてしまう少年、その声に少年の存在に気づく姉妹。
 そして二人の少女は少年の目の前まで一跳びで着地する。
 微笑む二人の少女を見上げ、少年は死を確信し、体はいっそう震え始め涙が流れていた。
「まだ、生き残りがいたんだね。可愛い子……どうする三月?」
「そうですねぇ……。六月姉さまはどうしたいのですか?」
 金髪の少女は六月(むつき)、銀髪の少女は三月(みつき)という名前だということが分かったのだが、恐怖に支配された少年にはどうでもいい事だ。
「こ……ころさ……ない、で」
 震えた声を搾り出したかのような声、そして震えるだけで身動きが取れない少年の様子を、六月は妖しい微笑で、三月は普通の女の子のような微笑で見下ろしていた。
「……逃げていいよ」
「ぇ?」
「逃げていいよ。かくれんぼだよ? 百数える間に隠れてよね?」
「まぁ、楽しそうです。頑張ってくださいね?」
「……」
 指についた血を舐めながら出た六月の言葉は意外なもので、少年は黙り込んでしまい、三月は見た目どおりな反応を見せる。
 無邪気な少女達の口調に少し困惑している少年は黙ったままで、その事にイラッときた六月は赤い目を光らせ少年を睨みつけた。
「ほら! 早くしないと、そこの赤ちゃんみたいに殺しちゃうよ!?」
「あ……ぅ、ァ……」
「まぁ、私はあなたがどのような声で鳴くのか、フフ、興味はありますけど」
「ぁ……うああああああああああああぁぁぁぁ!!」
 そして六月と三月が鋭い爪を光らせた瞬間、少年は叫びと共に全力で走り去っていった。
 その光景を、姉妹は妖しく微笑みながら見つめその場に蹲った。
「いーーち」
「にーーい」
 そして、静寂と血の匂いだけがする村で、百まで数える少女の声だけが響き渡っていた。

「ごじゅうご~」
「ごじゅうろく~」
「はぁ、はぁ……」
 惨劇と化した村に、二人の少女の声だけが響いている。
 少年はかなり危なっかしくよろめきながら走り、道に倒れている死体をよけながら自分の家を目指していた。
「ろくじゅうきゅ~」
「な~なじゅ~」
 残り30秒というところで少年は家に戻ってくる。
 音が出ないよう開けっ放しの庭から家に入り、台所に行き包丁を取って倉庫にある大きな箱の中に再び入った。
 自分が生き残れたのは、この中に入っていたからだと判断したためだ。
 蓋を閉め、体育座りになりながら少年はこれまでのことを考えた。
 すると、涙が溢れ体の震えが止まらない。
 どうしてこんな事になったのか、自分は何もやっていないのに。
 ましてや、自分の妹こそ何もやってはいない。
「「ひゃ~くっ!」」
「っ!」
 六月、三月の無邪気な声が少年の耳に入ると、包丁を握る手に力をいれ少年は気配を殺す。
 見つかったら確実に殺されてしまう、そう思うともっと遠くに逃げておけばよかったと思った。
 笑顔で少年を探し始める六月と三月は、それぞれ分かれて探し始めた。
「お~い、どこだ~~? こっちの蜜はあ~まいぞ!」
「姉さま、これはかくれんぼですから。呼びかけても出てくるわけないです」
 少年を叫んで呼ぶ六月に、三月は的確なツッコミを入れる。
 声だけを聞けば本当にごく普通の女の子のようだった。
 物が壊れたりする音が少年の耳に聞こえ始める。
 それは、六月が探すのが面倒だと各家に入っては物を壊している為で、その音を聞き少年の恐怖心も増していった。
「この家はどうだぁ!?」
「ひっ……!」
 そして、六月はとうとう少年が隠れている家に来る。
 少年の心臓の動きは痛いほど早く鼓動し、額からは汗が流れ出る。
 六月は部屋を一つ一つ、乱暴に荒らしつつ少年を探していた。
 倉庫の入り口は廊下の最奥にあり、玄関からは死角になっているため見えないが、六月は確実に少年に近づいている。
 六月の足音が時分に近づいてくる度に、少年は体を少しびくつかせていた。
「ここかなぁ?」
 少年の緊張が最高に達した。
 ついに六月が倉庫内に入って来たためだ。
 ガサゴソと物を漁る音が聞こえ、少年は体の震えを抑えジッと息を殺している。
 早く立ち去れ、そして村から出て行けど思う少年。
 そして、少年が隠れている箱の存在に気づかなかったのか、六月の足音が徐々に遠のいていった。
「……た、たすかった……」
 足音が消えると、少年は安堵し小声で言いながら少しため息を吐いた。
「助かってないよぉ?」

 しかし六月の声が少年の耳は言った瞬間、箱の蓋が開かれ冷たい風が少年の頭に吹きかかった。
 目を見開き上を見上げる少年の視線の先には、月の光に照らされて赤い瞳を光らせながら、妖しく微笑んでいる六月の姿。
 そして六月が少年を引きずり出そうと、少年に向かって左手を伸ばした時だった。
「う、うわあああああああ!!」
 殺される、そんな思いが少年を叫ばせ包丁を振るわせた。
 六月の細い左腕は切断され、ボトッと少年の体の上に斬られた左腕が落ち少年は血の雨を被る。
 六月はその場に仰向けで倒れ、少年も驚き箱が横に倒れると、恐怖で包丁を落とし、犬のように四つん這いで倉庫から出ようとし扉を開けた。
「あら?」
「うわっ!」
 しかし、少年の逃亡は失敗に終わり、少年は思いっきりその場に尻から倒れた。
 銀髪のもう一人の少女、六月の妹である三月が不思議そうな表情で少年を見下ろしている。
 すぐにニコッと笑うが、その笑顔は少年に恐怖しか感じさせず、身を守る武器もない少年はゆっくりと後退る。
 それを三月は一定の距離を保ちながら、笑みを浮かべて歩み寄っていた。
「あぅ~、いてて。手ぇ斬られちゃった」
「ッ! な、なん、で……」
 感じ始めた後ろの気配に、少年は信じられないような声で後ろを向くと、倒れていた六月がゆっくりと起き上がった。
 六月は、朝がだるいと言った様子で起き上がった。
「あら、姉さま。その手」
「油断しちゃったよ。人間のくせによくもやっちゃってくれっちゃったねぇ……」
「ひっ……」
 六月が軽く左腕をさすると、夥しく流れ出ていた血は止まった。
 妖狐の力なのだろうが、少年には理解できずただ震えるだけ。
 既に、少年は追い詰められており逃げることさえもできなくなっていた。
 そんな少年の背後で、彼が落とした包丁を手に取った六月は、少年を後ろから抱きつくように腕を回し、包丁の刃を少年に向ける。
 月の光で刃が光ると、少年の顔は青ざめた。
「さぁ~って……鬼に見つかっちゃったし、どこから斬られたい?」
「や、や、め……」
「やめてほしいのぉ? 自分はボクの手を斬っちゃったくせに。虫のいい話だと思わない?」
「ぃぅッ!」
 すっかり力が抜け六月に凭れる様になる少年の耳に、囁くように微笑みながら言う六月は、力なく地面に着いている少年の左腕を包丁で軽く斬る。
 少年の悲痛の声とともに腕からは血が僅かに流れる。
 そしてもう一箇所、少年の股間部から黄色い液体が音を立て流れ出た。
「ん? あらあら、この子お漏らししてしまいましたよ姉さま?」
「ホントだぁ~! くっさーい! 子供だね君はぁ」
 少年は恐怖に耐えられず失禁してしまった。
 見た目少年と変わらない狐の双子だけには言われたくはないだろうが、少年の失禁は止まらず、ズボンを汚し床を汚し鼻につんとくる臭いを充満させる。
 そんな少年の失禁を、六月はケラケラと笑い、三月はクスクスと口元に手を添えて笑い、少年は目に涙を浮かべ顔を赤くしていた。
「……」
「黙っちゃった。大丈夫、すぐには殺したりしないから」
「え?」
「ズボンが汚れてしまいましたね。脱がせてあげます」
 ついには言葉が出なくなった少年を、六月は邪気のない笑みを浮かべて包丁を遠くへ放り投げた。
 包丁が地面に落ちて倉庫内に金属が落ちた音が響き、笑顔で少年の汚れたズボンに手をかける三月に少年は体を少し動かし抵抗する。
 しかしその抵抗は無駄な抵抗であり、三月は面倒だとばかりに鋭い爪でズボンを切り裂きズタズタにする。
 少年のズボンは跡形も無くなくなり、下半身が露出し皮被りにペニスが姿を現した。

「あら、少し硬くなってますねぇ……あなた、もしかして……いじめられて気持ちよかったんですか?」
「ち、ちが……そんなこと、ない」
「どう違うの? こんなに硬くさせてるくせに。どうせ、ボクたちでえっちな想像でもしてたんでしょ~?」
「ち、ちが、うよ……みない、で、ひぅッ!」
 妖しく微笑みながら少年に囁く六月と三月の言葉を、少年は震えた声で否定していた。
 しかし、少年の言葉とは裏腹に、双子が喋る度、それに反応するかのようにペニスは硬くなっていった。
 そして六月が少年の頬を血に塗られた手で触れ、耳を舌で舐め始めると少年は体を震わせた。
 その反応が面白くなり、六月は耳攻めを続ける。
 耳たぶを甘噛みしたり、舌で耳穴を穿ったり耳全体を舐めまわしたりする。
 怖い、だけど気持ちいいという思いの中、少年は目を瞑って耐えていた。
 そんな六月の行為の最中、床に広がっていた少年の尿を台所から持ってきた布巾で拭いていた三月は、ようやく吹き終える。
 そして、私も少年の硬くなりそそり勃ったペニスを血塗られた手で握り、上下にしごき始めた
「ひゃッ!」
「あら? またお漏らしですか……?」
 数回しごいただけで、ペニスの先端からは透明な液が出始めている。
 それでも抵抗する少年を可笑しそうに微笑みながら、三月は手の動きをやめペニスから手を離す。
 ペニスは血で赤く塗られ、血や透明液や尿が付いた手を少年の口に持っていった。
「はい、舐めてください。噛んだら殺しますから」
「ふぇ? んむっ!」
 聞いたのはいいが少年の返答の途中で、濡れた人差し指と中指を少年の口に押し込んだ。
 口内にいきなり指を入れられ苦しそうな表情を浮かべる少年だが、最初に言った三月の脅しにより言うことを聞くしかなく舌を使い指を舐め始める。
 血や尿の味に、大粒の涙を溜めて表情をゆがめる少年は、何度も吐き気に襲われるがグッと我慢している。
 そして人差し指、中指を舐め終えると、三月は他の指も舐めるよう少年に言う。
 少年は軽く頷き、まるで本当の女の子のようにぴちゃぴちゃと音を立てながら舐め取っていき、三月の赤くなっている手は肌色を取り戻していった。
「ぁぁ……舐めるの、上手ですねぇ。お友達にもしていたのですか?」
 少年は首を横に振る。
 しかしその否定も、姉妹は信じるわけが無く少年を言葉でも攻め続けた。
 少年が三月の手を綺麗に舐め終えると、三月は少年の口から手を放し、開かせていた少年の脚と脚の間に体を移動させる。
 硬くなり、血塗れた手でしごかれ赤く染まっているペニスを笑顔で眺めつつ、三月は唾液で濡れている中指を少年の窄みへとあてがい、一気に突き入れた。
「かッはッ!」
「おやおや、簡単に入りましたね。やっぱり何度も入れられていたのでは?」
「ち、が、う……ぬ、ぬい、やめてぇ」
 挿入の痛みに耐える暇も与えず、三月は指を前後に動かし出し入れをし始めていた。
 微笑みながら言う三月の言葉を、少年は首を振りながら涙を流し否定しているが、やはり体は少年に快感を送る。
 その証拠に三月の指は唾液のほかに、腸液で濡れ始め、いっそうスムーズに指を動かし、まるで女の秘所のようになっていた。
「三月ばっかりずるい。ほら、ボクのも舐めてぇ?」
「ぁんッ……ひぅ、んんッ!」
 三月の攻めを見ながら、少年を自分の上に乗せるような格好になっている六月は、三月と同じように少年の口に血塗られた手を持っていく。
 少女そのもの、しかし底知れない恐怖を感じる口調で、従うしかない少年は静かに喘ぎながら六月の指を舐め始める。
 その感触に、狐耳をぴくぴくさせながら六月は軽く指を出し入れすると、少年は苦しそうに瞳に涙を浮かべた。
「ん……んぁ、ん……ふ……んッ」
「ほらぁ、ちゃんと舌を使うんだよ? そーそー」
「フフ、本当に女の子みたい。もう一本、入るかしら……えいっ」
「んぁぁッ!」
 三月は更に人差し指を窄みに入れるが、それも簡単に入ってしまう。
 二本の指を受け入れ、少年は苦しそうな表情を浮かべながら必死に六月の指を舐めていた。

「はぁ……ねぇ三月? ボク、そろそろいいかなぁ?」
「そうですね、では私が下に……」
「ひぅっ……ハァ」
 指を舐められているうちに、六月は甘えるような声で三月に尋ねると、三月は指を窄みから抜く。
 抜かれた刺激で少年は体を痙攣させ、肩で息をし六月が離れたのでぐったりと床に寝る。
 しかし、すぐに入れ替わるように三月が下に来たので、少年は三月の上で寝ている状態となる。
 そして少年の上に、血の付いた白い着物を脱ぎ全裸となった六月が跨り、丁度サンドイッチの具のような状態になった。
「んふふ……もう準備はできてるよぉ」
「な、なに……なにする、の?」
「とっても気持ちいいことだよ?」
 今まで普通の女の子のようであった六月の微笑が妖艶なものへと変わり、少年は体を震わせ体を動かそうとする。
 しかし背後から三月に体を押さえられている為、身動きがとれずにいる。
 そして六月は、少年のペニスを片手で握り固定すると、自らの秘所へ照準しゆっくりと腰を下ろしていく。
 濡れている線だけの幼い秘所は愛液で濡れ、月明かりで光っていた。
 そして、ペニスの先端が六月の膣内に収まり始めると、六月は一気に腰を下ろした。
「あッああああああッ! んッ……は、はいッ、たぁ♪」
「くぅ、ん……ッ!」
 六月と少年が同時に悲鳴を上げた。
 ペニスが根元まで膣内に入り、狐の尻尾を逆立て耳をぴくんと何度も動かしながら、六月は挿入の快感に浸っている。
 そしてしばらくすると、片手を少年の胸に置き前かがみの姿勢で腰を振りはじめた。
「んあッ! ひあぁッ!」
「ぅ、ぁん……」
 六月の膣内は外形どおりかなり狭く、少年のペニスを締め付ける。
 そこには何の技も無くただ締め付けるだけだったが、経験の無い少年にとっては十分過ぎるほどの快感を齎している。
 六月は涎を垂らしながら腰を振り、長く大きな尻尾は三月の尻尾と絡みつくように動いた。
 その光景を見ていた三月もまた尻尾を動かしつつ、自分の体に力を入れる。
 するとどうだろう、三月の股間から何かが膨らみテントのような形状を作った。
 六月が尻尾と手を使って三月の服を破くように脱がす。
 すると、三月の濡れた秘所のクリトリス部分から、少年より少し大きめのペニスがそそり立っているではないか。
 これは妖狐の力であり、三月は使える術の一つで六月にも使えるものである。
 六月が動くたびに、少年の体も跳ねるように動いていたが、何とか体を動かし三月は生み出したペニスを少年の窄みに照準させる。
 そして、ペニスの先が窄みに触れた瞬間、三月は一気に腰を突き上げ、ペニスは少年の中に入った。

「ひあああッ! な、な、に、んはぁッ!」
「はぁん♪ すご……すごい、しめつけますぅ、んあぁッ!」
 指とは太さが違うものを入れられ、少年は目を見開き、三月は容赦なく突き上げペニスを出し入れする。
 少年の中は三月のペニスを千切れんばかりに締め付け、狐耳を動かしながら夢中に腰を動かす三月。
 六月も、快楽に支配された妖艶な笑みを浮かべながら、少年のペニスに夢中になる。
 そして少年も、六月の膣内の快感と三月のペニスの快感に、思考も麻痺し、彼女達に身を委ねるように力をなくしていた。
「はぁぁッ! も、イッちゃう…………んあああああああああああああぁぁぁぁんッ!」 
「私もッ! でちゃい、ますッ!!」
「ひぅッ!! ぁ………あぁ……」
 六月、三月は絶頂した。
 三月は少年の中に精液を放ち、六月は少年のペニスを根元まで下の口で咥え膣内で締め付ける。
 その同時の感覚に、少年も耐え切れず六月の膣内に精液を放ち、自らも精液の感触に身を震わせていた。
 そして、この瞬間少年の抵抗力も完全に失われ、どうせ死ぬならこの快感に身を委ねよう、そう考えるまでになっていた。
「はぁ……はぁ………よかったぁ、久しぶりだから気持ちよかったぁ♪」
「私もです姉さま。ハァ、こちらの方では、本当に久々でしたから……」
 再び無邪気な笑顔を見せながら、六月は少年のペニスを膣から、三月は自らのペニスを窄みから抜く。
 少年は既に喋ることもできないようで、ただ肩で息をしながらボーっと天井を眺めていた。
 そして、無理やり膝で立たせられる少年の目には、そそり立った六月のペニスが映った。
「ほら舐めて? 歯を立てたら、わかるよね?」
「………ん……んんッ」
「こちらも元気にさせませんと。次は私の番です」
 六月の命令に、少年は躊躇を見せず六月のペニスをしゃぶり始め、三月も少年のペニスを咥え始める。
 少年は何度も絶頂させられた。
 何度も双子の膣内に精液を放出し、何度も双子の精液を受け入れ、時には双子の窄みにも入れ自らが攻めていた。
 そんな行為が、惨劇の村にある一軒の家の倉庫で行われ、倉庫内にはただ二人の少女と一人の少年の喘ぎだけが響いていた……。

 どれくらい時が経っただろうか、そんな事も考えられなくなるほどの時間が経った。
 少年はもう生気を失っていた。
 最高の快楽と恐怖により、肉体より先に少年の心が死に、瞳からは涙を流し、力なく開かれている口からは唾液と精液が流れ出ていた。
 そんな少年の姿を、狐の耳と尻尾を生やした少女が二人笑いながら見つめていた。
「ふふ、楽しかったですよ?」
「君は特別に生かしておいてあげるよ。まっ、もっとも心は死んじゃってるみたいだけどねぇ」
 そして微笑みながら二人の少女はその場から去ろうとする。
 だがその前に、何かを思い出したかのように左腕の無い六月は少年に歩み寄った。
「そうそう、これは貰っていくよ、君に取られちゃったから」
 そして少年からある物を奪い、今度こそ双子の少女はその場から後にする。
 家から出ると朝日がまぶしく目を瞑り、手をつないで歩き始めた。
「面白かったね三月」
「そうですね姉さま。次はどこに行きましょうか?」
「どこだっていいよ。今度の村もあんな子がいればいいなぁ」
 そして姉妹は惨劇の村を後にし山へと消えた。
 そう、残酷な遊戯をするための、次の遊び場所を目指して……。



 九尾の狐である六合が村にたどり着いたのは、双子の少女が去ってすぐのことだった。
 目の前には血で塗られた惨劇の村、生存者は絶望的だ。
 それでも六合は総代の命令どおり、村中を誰か生きているものはいないか捜した。
 そして、ある家の中でたった一人、生存者を発見。
 それは女の子のような少年で、抱きかかえると、六合は驚いた。
「……これは……」
 意識を失っている少年の左腕は、まるで壊れた人形のように左腕が無かった。
 それでも生きていることには変わりなく、六合は瀕死の少年を抱きかかえ村を後にした……。