「もう、一回。」
黒いおかっぱ頭のの少女はそう告げ、相手の了承を取らぬまま自分の秘部に金髪の少年の肉棒を差し込んでいった。
すでに最初の交わりから太陽が一周するほどの時間が経っていた。だが少女は太陽がどれほど動いたか分からぬ地下室に鎖で繫がれていた
何度目分からぬ射精を終え、少年にようやく休息が訪れた。荒い呼吸を繰り返しながら少年は少女に言葉をかける
「後どれくらいでその鎖は外れるの?」
「わから、ない。」


その鎖は呪い、禁忌を破り人と妖が交わり孕んだ児は生まれながらに神の使いの手によって鎖でどこかにつながる運命、それを解くは純粋な妖との交わりを繰り返すことだけ。
少女の名は愛、禁忌の児ゆえに神の愛も受けず、人の愛も受けず、妖の愛も受けられぬ、ならばせめて名だけでも、と優しくも悲しい名。
少年の名は廻、人を、村を、国を、歴史を、廻して変える力を持つもの者。
愛と廻の住む村では、呪われし児が生まれた場合、其の呪いを解く為に村の10を迎えた純粋な妖の男子が10日ずつ呪われし児と交わることになっていた
廻が10を迎えたときに其のことを始めて教わりついに其の日がやってきたのであった。
「大丈夫?」
「大、丈、夫。」
必要なことしか喋らぬ愛に対して廻は、意識を保つために、嫌な空気を作らぬために次々と話しかけた。
初日は必要なこと意外喋らなかった愛だが、4、5日経つうちに聴かれた事は喋るようになっていた。
しかし、生まれた時から鎖で縛られ、地下の世界しか知らない愛と話すのは、口がうまい廻でも3,4日経つ内に話すことは出来なくなっていた
そして10日目・・・つまり廻と愛の交わる最後の日を迎えた。
「入れる、よ。」
すでに愛撫にって硬くなった廻の肉棒は、簡単に愛の秘部に入っていた
「あっんっ・・・・・ん・・・・あぁ・・・・」
健全な青少年なら聞いただけで股ぐらがそそり立つようなあえぎ声が地下室に響いた。
「うっあ・・・」
何度やっても廻はこの快感には耐え切れずに早くも愛の秘部に精液を満たしてしまった。
「・・・量と、早さ、だけは、1番、ね。」
「・・・・・・・」
廻は顔を真っ赤にしてうつむいた。
「もう、一回。」
廻にはこの言葉が何度目だかすでに分からなかった。


木の軋む音と共に地上への扉が開いた。
「廻様、お迎えに上がりました。」
「分かった・・・」
廻はチラッと愛のほうを見て地上への扉の方に進んだ。
「ありが、とう、・・・・ばい、ばい」


「お疲れ様でした、輪廻様。」
地下室の管理人・・・狸の妖が、声を掛けてきた。契約を済ませるためだ
「では輪廻様、お望みをどうぞ・・・と言っても九尾のご子息であられる廻様には私共が叶えられる願いなどご自身で出来ますでしょうが
「そんなの、親の七光のせいだろ。」
そこには愛と話していた廻の姿は無く、九尾の子供、輪廻の姿だけがあった。
「おや、おや、では私共が出来て、あなたが出来ないことなどありましたかな?」
10日間相手した者の契約、それは掟にそむかないかぎり1つだけ何でも願いが叶えられるという物だった。
「ああ、それは・・・」
廻は村のものから見れば正気とは思えない願いをした。
「愛と一緒にいたい。」
その場にいる廻以外のものが硬直した。
「ご・・・ご冗談を・・・下のものをからかわないでください、輪廻様。」
「いや、本気だ。駄目なら愛をつれさって村、いや国から逃げたっていい。」


「・・・ならしょうがないですね・・・力づくで止めさせていただきます。」
管理人が指を鳴らすと十数体の妖が廻を囲んだ
「九尾様がいないときにあなたに何かおきて九尾様のお怒りを買うのはごめんですからね。」
管理人は笑いながら、廻を捕まえるように妖に命じた。
「くれぐれも怪我をさせぬように捕まえろ!」
「親父は怖くて、俺は怖くないってか。いつも雑魚は笑えることばかり言ってくれる。」
妖達が飛び掛った瞬間金色の閃光が妖達の体に触れた。そして一瞬でその場に立っているのは狸と金色の狐だけになっていた。
「馬鹿な・・・たかが生まれて百年も経っていない餓鬼にこいつらが・・・・」
「そんなこと言ってるお前には負けフラグだけが待っているな。」
「ひっ!」
目にも止まらぬ速さで逃げようとした狸には、目にも映らぬ速さで金色の拳がうなった
枕同士がぶつかったような鈍い音を立て狸は崩れ去った。
「さてと・・・・・」
廻は地下に続く階段に目をやった・・・


愛は自分の頭が来るってしまった錯覚していた。廻のこと思うと心は鳴り響き、廻以外の男に抱かれることを思うと胸が壊れるほど痛んだ
そして、廻にまた会えるなら何をしてもいいと思っている自分に気がついた。
(これは何なんだろう・・・)そんなことを思っている間に足音が聞こえてきた。おそらく食事を持ってきた管理人の部下か新しい男だろう
だが、一瞬だけ廻が来てくれた、と思ってしまう。
(そんなこと私におきる分けが無い、そんなことが起こるのは何だっけ?し・・しあ・・わ・・・)
鈍い音ともにドアが開き、金色に光る尾が鎖で愛とつながれてる壁を壊した。
そして、尾の持ち主は微笑んでこう言った。
「愛、一緒に逃げないか?」
そうだ、幸せっていうんだ


廻と愛が始めて交わってから7回目の夕日が沈んだ頃、
廻達が住んでいた村から、妖の足でも3日はかかる中央街道で、ある妖が老熟した占い師に声を掛けられた。
「あなたはお子さんがいらっしゃいますか?」
「・・・息子が一人おりますが・・・」
一つ目の妖の占い師は言葉を続ける。
「数日後の選択によって人生の道が選ばれる・・・とだけお伝えください。」
「教えすぎると未来が変わる、と言うやつですか・・・」
占い師はひげをいじりつつ、そういう事です、とだけ答えた。
息子を持つ妖は苦笑してこう言った。
「しかし、息子も反抗期でしてね、親の言うことなどまったく聞こうとしないのですよ。」
占い師は笑って切り返した。
「ならば、お子さんを信じて上げてください。親というのは子以上にハラハラしながら、子を見守るものですから。」
その言葉に妖は再度苦笑して占い師に礼を言い、妖としての本来の姿・・・・九尾となって金色の風を巻き起こしつつ、去っていた。
1人残された占い師はキセルに火をつけポツリと独り言をもらした。
「九尾の御子息の道が変わるか、一波乱ありそうだ。」
クックックと笑い占い師は占い道具を片付け始めた。


廻が愛と逃げてから3日が経った。
追っ手は1人1人なら廻の相手にならないが、時間や場所を問わないうえ、神からの罰を怖がり、必死に襲ってくる者達ばかりなので、廻の体力も限界に近づいてきた。
しかも、走ることを知らない愛に休みを取らせずに走らせたせいか、愛の体調は悪くなる一方だった
禁忌の児を逃がしたこと、村の長の子でありながら村から逃げたこと、そんな愛を禁忌の児に仕立て上げ、廻を閉じ込めていたものが、廻と愛を追いつめていった。
「廻、少し、寝てて、私、が見て、るから。」
「愛もフラフラだろ、俺が見てるからゆっくり休んでてく・・れ・・・」
喋りながら廻は倒れてしまった。愛はその寝顔を見て微笑んだ。そして小さなキスを1つすると、自分の両親の片割れの力、猫又の耳とひげを出し、2組の耳と6本のひげで周りの様子を探った。
すぐに、猫又の力は近くに気配を感じ取った。そしてそれは、廻が寝ている方向。
すぐさま廻の方向を振り向くと、廻の眠っているのを見てニヤリと笑っている、1人の妖が立っていた。
「廻!起き・・」
叫んで廻を起こそうとした愛の口は金色の尾でふさがれた。
(この尻尾、廻と同じ・・・)
愛の口をふさいでる尾の持ち主は愛をみて微笑を浮かべた
「そうか、君が輪廻の惚れたお嬢さんか。君にも、わが息子にも手荒な真似をするつもりは無いんだ、ただ息子の寝顔を見るのが久しぶりだからね、少しゆっくり見させてくれないか?」
愛にとって廻の父親、空粋(くうすい)は初対面だがどこか信用できるような気がした。
コクリと愛がうなずくと空粋は愛の口から尾を外した。そして廻の顔を見てニヤニヤし始めた。
そして、10分ほど経つとクルリと愛の方向を向いた。
「さて・・・愛君だったかな?」
「はい。」
「よく聞いて、本当のことを話してほしい。いいね?」
「わかり、ました。」
どんなことを聞かれるのだろうと、愛が思った次の瞬間、
「息子が逃げようって言ったのかい?それとも君が逃がしてって言ったのかい?」
その場にいた空粋以外の全員の空気が重くなり、体感温度が一瞬にしてマイナスを超えた。
「・・・くっ・・・あ・・・・」
愛は恐怖のあまり呼吸が出来なくなった。それほどまでに
「輪廻は優しい子だからね。かわいそうな人に頼まれると嫌とはいえないんだよ。それを狙っていたのなら・・・殺・・・」


「馬鹿言うな。」
廻が空粋の頭をたたくと鈍い音が響き渡った。
「親子の感動の再会がこれかい?輪廻。」
頭を押さえて痛がる空粋に廻は厳しい。
「俺は感動なんかしてないし、俺は輪廻じゃなくて廻だ。」
「まだ、そんなことを言っているのかい?まったくいつまで経っても子供のままなんだから。」
「お前がくれた名前なんてこっちから願い下げだ。」
「フフッひどいね輪廻は、せっかく息子を助けに来たって言うのに。」
空粋を睨んで廻は言い放った。
「村に連れ帰すのが助けるだったら、断るぞ。」
「子供の幸せを願わない親がいると思うかい?」
空粋は微笑を浮かべ、尾の一本で廻の傷を治しながら答えた。
「よし、怪我はこんなものかな。後はゆっくり休んで体力を戻すといい。」
「愛も見てやってくれ。体調が悪いみたいなんだ。」
空粋は愛のほうをちらりと見て苦笑した。
「彼女はさっき診たけど輪廻がいれば大丈夫さ。それより、キョトンとしている彼女の質問に答えてあげな、ゆっくり休みながらね。追いかけてくるのは皆連れて帰るから。」
「あんたに恩を売られるはしゃくだが頼んだ・・・」
「じゃあね。愛君の鎖が取れたら帰ってきな。出来れば孫も連れ・・・」
廻に殴るそぶりを見せると空粋は風と共にどこかへ消えていった
「ごめんね、変なのに付き合わせちゃって・・・」
「大、丈、夫、きにし、てない。でも、なんで、廻は、輪廻、って、呼ばれ、ている、の?」
「・・・・あいつから、何も貰いたくないんだ、出きる限り。だから母さんがくれた名を使ってるだけだよ。」
廻の表情と口調ではもともと口数の少ない愛を静かにさせるには簡単すぎた
「・・・もう寝ようか愛。あいつは、心配ないって言ってたけど、顔赤いよ。あいつに任せておけば心配は無いよ。」
「うん、分かっ、た・・・寝よう。」


(体が火照って眠れない。)
愛は体中から熱をおびているような感覚になる、そう発情期だった。
(多分空粋さんはこれに気がついていた・・・廻がいれば直るって言ってたよね・・・ってことは。)
愛にも発情期は今まで何回でもあった、しかし毎日のように交わり続けていた愛には関係が無かった。
「廻、寝ちゃ、った?」
返事は寝息だけだった。
愛は布団に忍び込み、廻の衣類を2本の腕と2本の尾で脱がせた。
そして、耳も、ひげも、尾も隠すことなく廻の肉棒を咥え始めた


廻は下半身が縛られているような感覚で目が覚めた。
すで愛が廻の上のっており、廻の肉棒は愛の秘部にすっぽりと包まれていた
「んんっ・・・・・あっ・・・く・・・・・あぁ」
「ちょっとまって、愛・・・・今はしっかり休んでおかないと・・・」
「だって、我慢・・・・・しきれ・・・・なかっ・・た」
締め付けられるつつ動かれ、さらには目の前には小振りながらも形の揃った胸が揺れている。
廻はすぐさま絶頂を迎えた
「まだ・・・私・・・逝って・・・ない・・・のに・・・・・まだ、まだ、いくよ。」
そうしてまた、愛は絶頂を迎えたばかりの廻のモノを咥え始めた。
「うわっ・・・すごい・・気持ちい。」
「これで、逝った、ら・・・噛み、千切る。」
「・・・努力します・・・」
廻の肉棒はすぐさま硬くなり、噛まれること無くまた愛の秘部に包まれた。
「ん・・・いつも、より、大き、いし・・・・硬い。」
「えっと・・多分それは愛がいつもより・・・・」
「エロい、から、なんて、言った、ら、怒るよ・・・・」
「・・・(可愛いからって言おうと思ってたんだけどな)・・・」
「答・・えて・・」
廻は答える代わりに愛の猫のほうの耳をいじり始めた
「だめっ・・・・そこ・・・・弱い・・・の・・・・・・」
廻はニヤリと笑って両手で猫の耳をいじり始めた。
「あっ・・ん・・あぁ・・・・・もう・・逝っちゃ・・・・う・・」
絶頂を迎えた愛は、廻に倒れこんできた。
「満足した・・・?」
息遣いが荒いまま廻は愛に訊いた。だが、答えは廻にとっては地獄であり天国である様な物だった。
「3日、分、やる。」
言うが早いか、愛の尾は廻の両手両足を縛り上げた。
「え、ちょっと待って・・・」
「ダメ。」
愛は猫の耳を弄られたことに怒りをあらわにした
「絶、対、搾り、取って、やる。」


翌日・・・・
そこにはつやつやになった愛と、腰の痛みで動きが取れない廻の姿があった
「腰が痛くて動けない・・・・」
「大、丈、夫?」
「あんまり大丈夫じゃない・・・」
「ごめん、ね。」
愛は涙目で廻を見つめた。
(・・はあ、こんな目で見つめられたら許すしかないよな・・・)
「いいよ、気にしないから。」
廻は笑って愛を見つめ返すと、愛の顔が花が咲いたように明るくなった。そして
「じゃあ、もう、一回、やろ。」

          終