俺は親の都合でド田舎と言っても過言じゃない村の学校に転入した。
 その村は、近くの街まで車で1時間程かかる場所で、辺りには森やら山やらが見え、少しの雑貨屋程度の店以外ほぼ田んぼという所だ。
 当然、俺の転入先である学校も生徒数は少なく俺が一番上で、教室も全学年一緒。
 まぁ、その辺は別に我慢というか気にもしないが、ただ一つ、気になってしょうがないやつ等がいた。
 そいつ等は俺の一年後輩で姉と弟の双子。
 姉は黄金色の髪の毛、弟のほうは俺と同じ黒髪。真紅の瞳が神秘的な姉弟であるが、一箇所だけ俺や他の奴らとは違う点があった。
 尻尾があるんだ。しかもでかくてふさふさした、姉のほうの髪の毛と同じ色の狐のような二本の尻尾、計4本の尻尾が生えてるんだ。
 最初はアクセサリーかなんかだと思ったけど、体育の際弟のほうを見せてもらうとしっかりと体から生えていた。
 突然変異、モンスター、妖怪、至る説が俺の脳裏をよぎる。
「どしたの?」
「あ、いや」
 隣に座っていた姉のほうに話しかけられた。
 先程まで脳裏を支配していた人物からなのでビクッとしながらも、冷静を装うと、「ふーん」と言い自分が分からない問題を俺に聞いてきた。
 俺は少し焦って教えると、姉は可笑しそうに笑う、周りの奴も笑い出すから恥ずかしいが、弟のほうは無表情無口キャラらしい。
 そして俺は、この双子の事を疑問に思いながら学校生活を送っていたわけだが、ある事をきっかけにその謎は解けた。


それは、赤い満月が夜空を輝かせていた日の事だ。
 俺は最年長という事もあり先生の仕事を偶に付き合わされる日があった。
 この日も俺は夜になるまで学校に残り、先生の仕事を手伝って、割と急いで家に帰る途中だった。
 小走りで走っていると、小さな山の入り口の前を通りかかった。
 俺は入り口の前に立ち止まる。
「ここは……」
 そこは、学校でも噂になっている所。
 その噂とは、この山道を少し登った所に古い寺がある。その寺に、二本の大きな尻尾を生やした大きい狐が住み着いているとか。
 村の人はその狐だったら大丈夫と言っていたが、俺の両親は一応近づくなと言っていた。
「………巨大狐か……まさかな」
 しかし、行くなと言われれば生きたくなるのが人間であり、俺も気になっていた。
 この際丁度良いと思い、周りに人がいないことを確認し薄暗い山道を登り始めた。
 しばらく登ると、確かに古びた寺がある。
 赤い月が妖しく寺を照らし、何とも言えない雰囲気を出している。
 そんな中、俺が寺に近づこうとした時、寺の中でギシっという音が聞こえた。
「……まさか」
 最初は気のせいだと思ったが、やはり気になるので、そーっと音を立てずに寺に近づきそっと中を覗く。
 俺は目を疑った。
「まじですか?」
 そこには一人の少年が寝ている、よく見れば気絶しているようだ。しかも下半身丸出しで。
 そしてその横には、大きくふさふさした尻尾を二本生やし、全力疾走したように息を切らしている、狼より少し大きめな狐らしき生物がいた。
 逃げよう、見なかった事にしよう、村人達は大丈夫だと言っていたがやはり怖い。
 俺はその場から立ち去ろうとそっと歩き出すが、その時、いきなり寺の気の床が抜け落ち、バキっと大きな音が響く。
 その音に大狐も気づき、今夜の月のように赤い瞳でこちらを向く。
「やべっ!」
 俺は急いで逃げようと、元の山道に走ったが、大狐に先を越される。
 仕方なく、俺は横の森に逃げ込んだ。
 後ろを向けば、大狐が物凄い速さで追ってき、俺は忽ち追いつかれて押し倒される。
「くっ!」
 食われる、まずそう思って逃げようとするも、前足で両肩を凄い力で抑えられ起き上がれない。
 そして大狐は俺に牙を向けると、俺は思わず顔を逸らして覚悟を決め目を瞑る。
 しばらく経った、何もない、それどころか俺の肩を押さえていた大狐の前足の感触が変わった。
「どーしたの?」
「……ぇ?」
 そして聞き慣れた声がして、俺は恐る恐る大狐を見ると、また目を疑った。


 そこにいたのは狐ではなく、あの謎の双子の姉のほうだ。しかも裸で跨ぐ様に乗っている。
「おまっ! どうして!! あの狐は!?」
 思わず怒鳴り口調で起き上がろうとするが、彼女に抑えられる。
 その細い腕からは想像がつかないほど力が強い、まるでさっきの大狐のように。
「! ま、まさか……お前」
 そして俺は気づいたんだ。
 目の前にいるこの女、髪の毛と瞳の色がさっきの大狐と同じ色。そして何より同じ二本の尻尾。
 こいつだ、こいつがさっきの大狐だ。
「ハァ……まさか、君が来るなんて、ねぇ。お父さんとお母さんの言いつけは守らないと、ハァ、だめだよ?」
「お、お前、こんなとこで、何やってんだよ?」
「見てたんでしょ?」
「やっぱり、食ったのか、あの子を?」
「食ったって、誰が誰を?」
「お前が、寺でふるちんの少年を」
「………ぷっ!」
 最初は息を切らしていた彼女だが、呼吸を整え口元に笑みを浮かべて俺に言う。
 本当にあの狐はこいつのようで、俺は寺の事を聞くと、彼女は思わず噴出した。少しむかついた。
「な、なんだよ……」
「フッ……クククク、い、いや別にぃ。何を言い出すかと思ったらさ、あたしがあの子なんて食べるわけないでしょ? 常識で考えなさいよ」
 お前が既に常識じゃないと思う中、彼女は笑っていた。
 笑い終えると、彼女は俺の制服を掴む。
「あたしがしてたのは、コレだよっ!」
 そして彼女は、ビリビリっと俺の制服を引き裂いた。
 白いシャツだけの制服は見るも無残に引き裂かれ、上半身はほぼ裸になり俺は驚き起き上がろうとするも、再び肩を掴まれ地面に押し倒される。


「お前、いきなり何――!」
 いきなりの彼女の行動に、動揺しながらも問おうとするが、彼女の口で俺の口が塞がれかき消された。
 引き離そうとするが体が動かず、彼女は更に舌まで入れて絡ませてくる。
 いきなりで動揺するが、彼女の口付けに、しっかりと俺の分身は反応し大きくなってきているのが分かる。
「……っ……っく、お、おまっ! 何だいきなり!!」
「君、自分がどーゆう立場なのか分かってるの? それに、嫌嫌と暴れてるけど、しっかりここは反応してるじゃない」
「ぐっ……」
 本当のことを言われぐうの音も出なかった。
 そんな俺を、彼女はニヤニヤ笑いながら再び自分の口を押し付けてくる。
 今度もまた舌を絡ませ、唇を離したあとも首や頬を舐め上げていく。
 体や顔に生暖かい感触が伝わり、わが分身はますます大きくなって、ズボンに当たり痛い。
 すると不意に下半身に痛みが楽になった。
 彼女が舐める中、俺は下腹部のほうを見ると、俺の分身が天高く上を向き露出している。
 見れば、彼女の尻尾が器用にズボンのチャックを開けたようで、そのままズボンも膝までずり下げた。
「うぁっ」
 彼女の尻尾はそのまま俺の分身に巻きつくように絡み、そのまま上下にしごき出した。
 時折、体毛がチクッとするがそれはそれで気持ちよく、思わず声が零れると、彼女は再び俺にキスをした。
「んっ……んふっ」
 キスをする彼女の息も荒くなってきている。
 首は動かないが、目だけで下腹部のほうを見ると、彼女のもう一本の尻尾が自らの秘所の中に入り出入りしている。
「んんっ……はぁ、どぉ? 気持ちいいでしょ? これ、お母さんに教わったんだよ?」
「い、いい加減に、しろ」
 今も分身をしごかれ、体に快感が流れる中強めの口調で彼女に言うが、それはもう無意味だった。
 所詮彼女のほうが力が強い、最初の時点でお互い分かりきっており、彼女は妖しくも楽しそうに笑うだけ。
「まだそんな事言うんだぁ、ふ~ん。まっ、あたしは別にいいけどね。どっちにしろ、やらせてもらうんだから」
「や、やるって……ま、まさか、やめろ」
 彼女の中を出入りしていた尻尾はぬけて、水を吸ってグッショリ濡れていた。それは俺の分身をしごいていた尻尾も同様で、まるで手のように彼女の秘所にあてがう。


 そしてゆっくりと彼女の中に入っていく。
「あんんっ……ほ、ほらぁ、入って、いくよ」
 彼女は笑みを浮かべながらも腰を沈めていった。
 そして彼女の肌が俺の肌とぶつかるような音がすると、俺の分身は彼女の中に完全に入っていた。
 彼女の膣内は、とても狭くて俺の分身を問答無用にしめつけてくる。
 先程の手コキならぬ尾コキよりも遥かに凄い快感が流れ、それは彼女にも伝わっているのか、しばらくジッとしていた。
「ど、どーお? あたしの、どう? あたしは、とっても、いい。こんなに、大きいのはおとうさん、以来だよ」
「な、なんでこんな事……」
 うっとりとした表情の彼女に、俺は身を震わせながら聞いた。
 彼女が答えた内容は、言われてみればなるほどと言わんばかりの内容だった。
「き、君は、動物の、発情期って、知ってる?」
「は、はつ、じょうき? えっと、動物が交尾したがるって言うアレか?」
「う、うん。あたしもね? んっ、その発情期なのよ……。もう、何日も体が熱くて、疼いて、だから……我慢できなくて……」
「だからっ、あの少年を……」
「うん」
「なるほど……。待て、人間には発情期なんて」
「あたしには、人の血の他に、狐の血も通ってるから、あんな姿になれたり、尻尾が生えてたり、発情期もあるの」
 俺の腕を押さえながら彼女は言った。俄かには信じがたいが、先程の光景などを見る限り本当のことだろう。
「も、もういいでしょぉ? 動くよ……んあっ!」
「っ……ぅ」
 我慢しきれなくなったように、彼女は腰を上下に動かし始めた。
 首元まである彼女の髪は乱れ、嬉しそうな笑みを浮かべている口からは唾液が一筋流れて、俺の肩を掴みながら腰を動かす彼女は快楽に身を委ねている。
「あっ! んぁっ! はぅ、ひああっ!!」
 俺にも彼女と同じよう、とてつもない快感が電流のように流れるが歯を食いしばり必死に耐えた。
 直ぐにでも射精してしまいそうだが、ここで出してしまえば彼女の思うツボのような気がしていたから。
「い、いいよ君の! とっても、気持ちいいっ! 君も、いいでしょ?」
「ぐっ……くっ!」
「我慢しなくても、いいのに。ほらぁ、あたしの中でっんっ、大きくなってきてる!」
 彼女の言うとおり、俺は限界に近かった。
 乱れている彼女を見ていると、それだけで彼女の膣内を汚してしまいそうで、俺は顔を背ける。
 しかし、その行為が間違っていたようで、彼女の荒い吐息が耳元に伝わると、ジュルリという音と共に生暖かい感覚に包まれる。
 彼女が俺の耳を舐めている。歯で軽く噛んだり、下で耳の穴をほじったりする。
 その行為に、ついに俺は精を彼女の中に注ぎ込んでしまった。
「……っ……んっ! 熱っ……す、すごい」
 彼女も俺の射精を感じたのか、身を震わせ痙攣しながらも俺の耳を弄る。
 射精を終えると、俺は息を切らせながら彼女の顔を見る。
 彼女も息を切らせて、とても満足そうな表情だった。
「はぁ、はぁ、す、すごいね君。こんなに……」
「も、もう、いいだろ。早く、退いてくれ……」
「ま、まだだよ、まだまだ。あたしの、疼きはまだ、治まってないんだから。最後まで、付き合ってもらうよ?」
 彼女は妖しげな笑みを浮かべて言うと、再び腰を動かし始め俺の口に唇を押し付け、舌を絡ませる。
「はぁああっ! やっぱり、人間のはいいなぁ……」
 俺の思考は、既に彼女によって与えられる快楽により痺れ抵抗できなくなっていた。
 そしてこの後も、赤い月に照らされて、彼女は俺の精を受け止め続けその快楽に浸っていた。


 数時間後、未だに彼女は衰える事がない。
 このままではまず俺がくたばってしまう、俺は本当に危機感を感じていた。
「んああっ! ま、また、こんなに出てる……!」
 何度目になるか分からない射精を、彼女は身を痙攣させ受け止めていた。
「まだ、まだだからね」
 そしてまた腰を動かす。さっきからこの繰り返し。
 しかし、ようやくここで終止符がきた。
「いい加減にしろ」
「え? あ、お母さん」
 彼女は動かすのをやめ、俺はようやく解放された。
 彼女の目線の先を俺も見ると、そこには同じ色の髪と瞳の美女が白い着物姿で立っている。
 彼女の顔に良く似ているのと、母親と言った事から、この人は今俺を跨いでいる女の母親だろう。
「大丈夫か?」
「え、あの、一応」
 女性は俺の顔に覗き込むように言う。
 真紅の瞳がとても美しく吸い込まれそうだった。
「あれほど、人に迷惑はかけてはいけないと、言ったはずだ」
「だって……我慢できなかったんだもん」
 何処かぎこちない口調だが、あからさまに怒っていた。
 彼女は少しシュンとなる、俺と繋がったまま。
「我慢。私も、そうなのだから」
「お母さんはお父さんがいるからいいでしょう。あいつにだって彼女がいるし、あたしには何にもないんだもん」
「それでも、我慢」
「あと一回だけだから、ねっ、いいでしょ?」
「………それで最後にな」
「うん!」
 女性はそのまま静かに何処かに立ち去ってしまった。
 俺の事はどうでもいいのかと思いつつ、女性の二本の尻尾を眺めていた。
 そして彼女は再び動き出す。
 俺と彼女の交わりはまだ続き、今日を境に彼女が事あるごとに俺に襲ってくることなんて、今の俺には知る由もなかった。