「ひいらぎ……せんぱい? あの……ふたりとも、なにを……」
 風美の震えた声が校内に響く。
 和輝と蓮華は何をやっているのか……頭は分かっても分かりたくない思考が風美の頭を駆け巡る。
 一方の和輝も、蓮華が振り下ろす腕を止めたことで殺されずに済んだが、何故こんな所に風美がいるのかという思考でいっぱいだった。
 しばらく沈黙が続き、蓮華が妖しくもどこか嬉しげに口を開いた。
「あら、桜花さん。遅かったわね」
「……なに?」
 風美は蓮華に呼び出されていたという事が、今蓮華が言った言葉で分かり和輝は再び蓮華の顔を見上げた。
「先輩、何で、風美を……」
「何で? 見て分からないの? 桜花さんは私と同じだからよ。同じ発情期。ほかにどんな理由が」
 蓮華の言うとおり、風美と蓮華は同じと言うより似ている。
 顔でもなく体つきでもなく、狼のような獣の耳と尻尾が色違いで大きさも若干の差はあるが似ているのだ。
「同じって……あなたは一体なんなんだ?」
「だから言ったじゃない、狼よ、狼の化け物さん。ねぇ? 桜花さん?」
「ぇ……あの、わた、しは……」
 和輝の自然に口から出た問いに、当然のように答える蓮華。
 風美は顔を頬を赤らめ呼吸を荒くし、風邪にでもなったかのように少し苦しげで和輝はそんな風美の様子を不安な表情を浮かべて見ていた。
 そして和輝は気づく、風美の瞳からは溢れんばかりに涙が流れ続け床に涙が落ちていた。
 その事に蓮華も気づいた、風美の視線は和輝でも自分でもなく、和輝と自分の結合部に向けられていたということに。
「どうしたの桜花さん? どうして泣いているの?」
「え? これ……わた、し……ちが……います」
「違う? 何が違うのかしら? それよりこっちに来て、桜花さんも一緒に楽しみましょうよ?」
「ぁ……ぅ………ッ! うッ……うぅぅッ!」
 まるで風美を追い込むような口調の蓮華に、止まらない涙を拭いながら一歩一歩僅かに後退する風美。
 その時、風美は心臓がドクンと鼓動が高くなるのを感じ、胸が苦しくなり一瞬呼吸が止まる。
 その鼓動はだんだんと早くなっていき、低いうなり声をあげ風美はその場にしゃがみ込んだ。
「風美?」
 風美の異変は和輝も感じていた。
 心配そうに風美に問いかける和輝だったが、風美に応答がなく、風美はその場から逃げ出すように化学実験室へ走って戻っていった。
「お、おい風美!」
 様子のおかしかった風美を、和輝は痛みが走る肩を我慢し、腕で蓮華を思いっきり突き飛ばし風美の後を追った。
「はわぅっ!!」
 化学実験室の中で何かが倒れる音が響き、和輝は風美が転んだと確信し風美の元へと駆け寄った。
 和輝が呼んでも風美に応答はなく胸を押さえて体を震わせている。
 今まで見たことのない風美の様子に困惑する和輝に、風美は震えた口を開けた。
「ぅ……カズ、くん……」
「風美、おい、どうしたんだよ? 具合悪かったんじゃ」
「カズくん……はやく、わた、しから……はなれ、て」
「え?」
「は、やく……も、だめ……わたし、また、お、か……し……く……」
 どんどん速くなる心臓の鼓動と痛みを、獣の耳を寝かし胸を押さえて耐えている風美。
 そんな風美の肩に和輝の手が触れた。
 その瞬間、風美の中で何かが切れた。


「風美……うわぁっ!」
 風美が和輝の正面を向いた瞬間、和輝の手をはらい風美は和輝を押し倒した。
 突然の事に驚く和輝に、真紅の瞳を光らせ和輝の怪我をした両肩を押さえつけながら風美は低く唸る。
 それはまるで凶暴な獣のようで、和輝は少し恐怖も覚えるが肩から痛みが走り、両肩を押さえている風美の両腕を握り引き離そうとする。
 しかし、蓮華の時と同様和輝の力ではビクともしなかった。
「ぐッ……風美……なにを」
「がううぅぅッ!」
「やめろ……やめろって……ふ、み………」
 次第に和輝の意識は遠のいていった。
 この様子を、実験室の入り口で蓮華が笑って見つめていた。
「あらあら、我慢しすぎて獣化しちゃったようね」
「くっ……なに?」
「でも中途半端ね……まぁいいわ。どうせ死ぬなら桜花さんにやられる方がいいんじゃない?」
 蓮華は微笑んで和輝に告げる。
 和輝は風美の名前を呼び続けるが、発情を我慢しすぎた風美の理性は壊れており聞こえていない。
 やがて風美の腕を掴んでいる和輝の手の力も抜けていき、和輝は今度こそだめだと思い目を瞑った。
 しかし、自分に圧し掛かる風美の重さがなくなっていくのと同時に聞こえる風美の悲鳴に、和輝は目を開けると、目を見開き驚く。
 風美は赤く大きい、金属の武器のような腕に捕まり、獣のような声を上げながら暴れていた。
「お前は……」
 しかし、和輝の目線はその腕よりも、その横にいく。
 そこには和輝にとって風美や蓮華同様に見慣れた人物がおり、蓮華も笑顔を崩し驚いていた。
「っ! ……和輝」
「優奈、なんで、お前……その腕」
 今日は和輝にとって驚くことばかりである。
 明らかに人間ではない友人の左腕に、驚きを隠せない和輝。
「……話は後。風美さんを」
 優奈も驚きの表情を浮かべていたが、すぐに蓮華の存在に気づくと既に気絶している風美を和輝の胸の上に置く。
 気持ちよさそうに眠っている風美の表情に安堵する和輝の横で、優奈は左腕を元の大きさに戻し蓮華を睨み、蓮華は笑顔ながら殺気を出していた。
「柊先輩……」
「神崎君……ふぅん、君も人間じゃないのね」
「僕は人間です。この腕は……」
「いいわ、興味ないし。桜花さんの教育はあなた達を殺してからにしましょう」
 和輝さえも分かる優奈と蓮華の間に漂う鋭い空気。
 蓮華は笑顔になりながら前かがみになると、優奈も左手を前に出し構える。
 そしてまるで狼のように蓮華が優奈に飛びつこうとした。
「そうはさせません、主様を傷つけようなど」
 しかし、優奈の背後から現れた長い青髪の女、青龍が立ちはだかった。
 青龍は冷静な口調で言いながら手を前に出すと、地面から校舎の床を突き抜け太く先の鋭い木の枝が現れる。
 そしてその枝はまっすぐ蓮華に向かっていき、蓮華の腹へと突き刺さり壁に叩きつけた。
 蓮華の口から大量の血が吐き出され、更に両手首と両足首も突き刺され、まるでキリストの十字架のような姿となった。
 実験室は血の匂いで充満され、和輝は片手で自分の鼻を、もう片手で風美の鼻を押さえ匂いを防ぎ、蓮華の姿を直視できずにいた。
 蓮華が再び血を吐き出し、優奈と青龍はジッと蓮華を見つめていた。
「終わりです、先輩」
「………そっか、私もここまでね」
 既に諦めた様子の蓮華は、殺気を消し笑みを浮かべていた。
「あなたは人を殺しすぎました。僕は……」
「いいわよ、一思いにやっちゃって。はぁ、こんな事ならもっと人を食べとくんだったわね。それと、高見君?」
「……はい?」
 しみじみと思い出すように語る蓮華は、奥で隠れている和輝を呼ぶ。
 出なくてもよかったが、蓮華の今後を悟っていた和輝はゆっくりと蓮華の顔を見た。
 蓮華はにっこりと微笑んだ。
「最後の相手が高見君でよかった♪」
「……」
 最後に和輝に見せたのは今朝同様優しい笑顔。
 その笑顔を見せた直後、蓮華は木の枝で心臓を突かれて死んだ。
 和輝は直視できずに視線を逸らし、優奈も顔を逸らす……直視していたのは青龍だけだった。
「………ぅ……」
 そして、ここで和輝の緊張は解かれて、和輝の意識はどんどんと遠のいていく。
 最後に優奈が駆け寄る声が和輝の耳に入るが、和輝はそのまま気を失った……。


 夕日で赤く染まった街。
 懐かしい空気と共に、和輝は夢を見ているのだと気づくには時間はかからなかった。
 線路沿いの道を、一人の男の子が小さな女の子を背負って歩いている。
 背中に背負っていたリュックは前に身につけ、ゆっくりと歩いていた。
「ごめんね、カズくん」
 背負われている女の子、幼い頃の風美が背負っている子供の頃の和輝に少し涙を浮かばせて、耳を寝かせ尻尾を垂れ下げながら申し訳なさそうに謝った。
 この時点で、第三者になっている和輝の記憶はよみがえり、いつか見た夢の続きだと気づく。
 あの後、結局和輝は駄々をこねる風美をお遣いに連れて行った。
 お遣いは無事に終わったが、帰りに問題が起きる。
 行き帰りは電車を使うのだが和輝は一人分のお金しか持っておらず、行きですべて使っていた。
 それに加えて風美が転び膝に怪我をしたので、こうして和輝が負ぶって歩いて帰っていた。
「わたし、勝手についてきて、ころんじゃって、おんぶしてもらって、ごめんねカズくん」
「もういいっつーの。口動かすならもうちょっとしがみつけよ風美ぃ」
「カズくん、わたしのことキライになった?」
「……別にスキでもキライでもない」
 風美はおぶられながら、とてつもなく不安げな声で和輝に尋ねる。
 その問いに、和輝は若干風美を宥めるように言うと、風美は涙を浮かべながらもニッコリと笑顔を浮かべ、獣耳をピンと立て尻尾を振るった。
「わたしはカズくん大スキっ♪ だって優しいもん」
「俺は男だからな。男はオンナノコに優しくしなきゃいけないって先生が言ったし」
「ずっとカズくんと一緒にいたいなぁ。だってカズくんだけだもん、わたしみたいなオンナノコとお友達になってくれるのは」
 少し切なげに微笑んだ風美。
 風美は、ずっと一人で泣いていた。
 何故かと言うと、それは風美に生えている獣の耳と尻尾。
 子供にとっては、周りの子と違うと言うのは致命的なのだ。
「風美にだってちゃんと友達できるって。んなこと言うな」
「ありがとカズ君。でも、やっぱりずっと一緒にいたいよ」
「カズ君言うな、もっとしがみつけ」
 不器用ながら優しさがこもった口調で風美に言う和輝。
 風美も笑顔になり再び尻尾が揺れる。
 第三者の和輝も懐かしくもあり恥ずかしくもあるので、少し頬を赤くして見ていた。
 そして夕日に移る少年と少女の背中を見ながら、ゆっくりと和輝の意識が遠のいていった。



「ッ!」
 和輝はハッと瞳を開け目を覚ました。
 あれからどうなったのか、どのくらい時間が経ったのか等いろいろと考えるが、寝起きなので頭が少し痛くなり片手で頭を押さえながら和輝はゆっくりと上体を起こした。
 和輝は自分のベッドの上に眠っていた。
 すべては夢だったのかと考える和輝だったが、両肩に痛みを感じ、尚且つ両肩に包帯が巻かれていることからアレは現実にあったことだと確信する。
 優奈と角が生えた青髪の女は見当たらない。
 閉められているカーテンの隅からオレンジの光が差し込むのを見ると夕方になってしまっていることも確認でき、そして最後にベッドに上体を寝かすように眠っている風美の存在にも気づいた。
「……クゥ……スゥ」
 気持ちよさそうな寝息を立てている風美の顔には涙の跡。
 風美の髪をかきあげる和輝は、彼女を起こそうか迷った。
 まだ凶暴なままかもしれないと感じていたが、その時はその時と覚悟を決めて風美の体を軽く揺する。
 少し揺すると、風美の獣耳がぴくんと動き尻尾がユラユラと動くと閉じていた風美の瞳がゆっくりと開いた。
「ぅ……う~んっ………ほはよ~、はふくん……」
「あぁ、おはよう。あとカズ君はやめろ」
 しばらく寝ぼけ眼で目を擦る風美に、和輝はいつもの朝のように対応。
 風美はまだ眠りの世界から帰ってきていないのか、じ~っと和輝の顔を見つめていた。
 しかし、急に風美の脳内は活性化し、自然と瞳からは再び涙が流れ、風美は泣き始めた。
「か、カズくぅぅん!」
「うわっ!」
 そして和輝の胸に抱きついた。
 風美は和輝の胸の中で号泣した、和輝が無事だと言うことからだ。
 和輝もまた、風美に急に抱きつかれ少し戸惑っていた。
「ど、どうしたんだ風美?」
「カズ君、ごめんなさいカズ君! わたし……カズ君を傷つけちゃった……ひっく、ごめんなさい」
「き、気にしてないから。ほら、いいから離れろ」
 風美には凶暴化した際の記憶が残っていた。
 泣きながら謝り続ける風美。
 和輝に嫌われたくないから、見捨てられたくないからという思いからだ。
 そんな風美を和輝は顔を赤くさせ、風美の両肩を手に取り引き離した。
「おねがい、見捨てないで。カズ君に見捨てられたら、私生きていけない」
「見捨てるって、そんな大げさ――」
「迷惑でもいいの、私はこんな身体のオンナノコだから。だから、迷惑と思ってもいいから一緒に、ひぐっ……いさせ……えぐっ」
 獣耳を寝かせ、風美の瞳からは涙が止まらず、風美が拭っても拭っても止まらない。
 和輝は対処に困るが、やがて片手で軽く風美の頭を軽く撫でた。
 撫でられた感触に風美の獣耳はピクンと動き、風美はそのまま和輝の顔を見上げると、和輝の指が風美の涙を拭った。
「もう泣くな、ウザいし気にしてないって言ってるだろ?」
「カズくん……」
「迷惑なんて思っちゃいないし、発情期ってのも何となく理解できるし」
「……一緒にいていいの?」
「断る理由がないな」
 和輝は風美の涙を拭いながら何処か優しげな口調で言うと、涙は止まる。
 そして風美は再び和輝に抱きついた。
「……やっぱりカズ君は優しいね……」
 風美が囁くように言うと、和輝は顔を赤くする。
 和輝の部屋の中は暖かな空気に包まれ、風美の尻尾は嬉しそうに振られている。
 しばらくして、和輝から離れる風美の様子がおかしいことに和輝は気づいた。
 頬を真っ赤にし、なにやらモジモジしているのだ。
「どうした?」
「あの、あのね? 私も……その、はつじょうきって柊先輩が……」
「……なるほど」
 風美は発情していたのだ。
 恥ずかしそうに和輝にその事を告げる風美に、和輝はしばらく考えて納得した。
 そして、二人は自然と唇を重ねた。


「……んっ……」
 和輝と風美は口を重ねたままベッドの上に寝る。
 風美が上、和輝が下という形になり、二人は舌を入れあい唾液を交換し合った。
「んッ……ちゅッ……か、ずくぅん……んちゅッ……」
 自分の口内に侵入してくる舌の感触に、風美の獣耳はぴくぴくと動き尻尾はゆらゆら揺れている。
 やがて二人は口が離れると、唾液の糸が二人の口を更に結んでいた。
「ぁぅ……カズ君は横になってて? 怪我してるから」
「これくらい大丈夫だけど、まぁいいか」
 和輝の両肩の傷を気遣いながら、風美は体を起こし和輝の下半身へと移動する。
 そして恐る恐るといった手つきで、和輝のズボンを脱がしていくと、既に硬くなった和輝の肉棒が姿を現し少し驚いた。
「す、すごい……本とかでは見たことあるけど……。これが、私の中に入っちゃうのカズ君?」
「ん? まぁな。ところでだ。風美も濡らしといたほうが」
「だ、大丈夫……もうびちょびちょだから……」
 亀頭から透明液が流れている肉棒を、人差し指で突いたりして遊んでいる風美。
 そして和輝の言う事に、風美は顔を赤らめ恥ずかしいがその場に立ち上がり、穿いているパンツを脱ぐと長いスカートを上げ自らの秘所を和輝に見せる。
 そんな風美の行為に和輝も顔を赤くし、風美の秘所は既に愛液が脚を伝うほど濡れていた。
「ホントにびっちょりだな」
「うん。だから……その、口とかはまた今度にして?」
「ああ」
 和輝が答えると、尻尾を振りながら風美は腰を下ろす始める。
 凶暴化のときとはまったく違う心臓の鼓動の中、風美の片手は肉棒を軽く握り固定し徐々に秘所と肉棒の距離が縮まっていく。
 ビクビクと動く肉棒は風美の膣内を欲しがっているかのようで、その先が秘所に触れると、風美は体を震わせ獣耳はその都度小刻みに動いていた。 
「ぁッんッ……はいってくるぅ……くぅッん……」
 口からは一筋の唾液を垂らし、風美の膣内は肉棒を飲み込んでいき、和輝も体を震わせる。
 そして風美が一気に腰を下ろした時、プツンという音と共に風美は眉を潜める。
 結合部からは愛液と赤い血が流れていることに和輝は驚いた。
「風美、お前……」
「いっ……たい……っ! でも、うれ、しい……んッ!」
 風美は処女だった。
 それが今破られ、風美は大粒の涙を浮かべながら肉棒を深く入れた状態でしばらく静止しているが、表情は嬉しそうに笑みを浮かべ尻尾を音を立てて振っている。
 痛そうな風美を気遣う和輝に、風美は大丈夫と無理やりな笑顔で答えゆっくりと腰を上下に動かし始めた。


「んんッ……あぅぁッ!」
「っく……ッ」
「あッ……んッ……あぅんッ!」
 最初はゆっくりだった風美の腰使いも、次第に速度を増し声も喘ぎが増していく。
 愛液と風美の血液が混ざり合った結合部からは卑猥な音が鳴り、風美は和輝の胸に両手を置き前かがみの姿勢になる。
 処女ということもあり、風美の膣内は容赦なく和輝の肉棒を締め付け、和輝に早くも絶頂感がこみ上げてくるがもう少し膣内の感触を味わいたいという思いから必死に耐えていた。
「んあぁッ……か、かずくぅんッ……ひもちいいッ! あんッ、かずくんはぁ……どお?」
「あぁ、スゲー気持ちいい」
「んッ……えへ、よかった……ひあんッ、もっときもち、よくなってね? ふぁんッ!」
 和輝の素直な回答に、喘ぎながら嬉しそうに笑みを浮かべる風美。
 やがて、和輝はある事を思いついた。
「んッ……風美? ちょっと……頼みがあるんだけど?」
「あッんッ……なに?」
「両手放して、スカートの裾を咥えてくれ」
「ッ……んッ、いいよ。 よっと……あむっ、ほれでひい?」
 和輝の要望に、腰の動きを止め素直に従う風美は長いスカートの裾を口に咥える。
 そして和輝の反応に微笑み、開いた両手を和輝の腿の上に置き再び腰を動かし始めた。
「んッ……ふぅッ……はんんッ!」
「おーおー、繋がってるとこがよく見える……ぅッ!」
「んッ! んんッ! は、はうふんッ、はふはひい……ッ!」
 下の和輝からは二人の結合部が丸見えであった。
 その事に和輝の言葉で気づいた風美は恥ずかしそうに顔を真っ赤にし、恥ずかしいと訴えるがスカートを咥えているため何を言っているかわからない。
 そして和輝自身も限界を感じ取り、肩が痛むが両手を風美の脚に持っていき、腰を突き上げる。
 急にくる肉棒が突き上げてくる感覚に、風美は体を震わせ更に腰使いを激しくしていった。
「ひゃッああぁんッ! か、かずくん……しゅごいよぉ、きもちいいッ! もっとしてぇッ、つきあげてぇッ!」
「ぐっ……風美、もうだめッだッ!」
「はんッ……わらひも、も、だめッ! もうイッちゃうぅ……ひあッああぁあぁぁぁんッ!!」
 そして、二人はほぼ同時に絶頂した。
 肉棒からは精液が勢いよく放たれ、風美の膣内に流れ込んでいく。
 射精の感覚に、風美は獣耳を動かし尻尾を立たせて硬直させながら感じ取っており、その口元からは笑みが浮かんでいる。
 射精が終わると、風美は肉棒を抜こうとはせず繋がったまま和輝の胸の上に寝ると、満面の笑みで和輝の顔を見た。
「ハァ……ハァ………ハァ、これで、私はカズ君の女だね♪」
「ふぅ……まぁ、そうだな」
 満足そうな風美の笑顔に、和輝も自然と笑顔で返す。
 二人はしばらく呼吸を荒くさせていたが、やがて風美は静かに瞳を閉じて繋がったまま眠り始めた。
「風美? 寝たのか……仕方のない狼め」
 眠ってしまった風美の頬を突いたり遊んでいた和輝だったが、セックスの疲労で和輝自身も眠気が襲い肉棒を風美の膣内から引き抜くと、和輝もまた眠りに入ったのだった。

「……あの二人は大丈夫かな。僕達も帰りましょう青龍さん?」
「主様、それより私達もカズ君達のように熱い夜を……♪」
「か、考えておきます……」
 そして和輝達の一部始終を見ていた優奈達も自分の家へと戻っていくのだった……。






 数日経ち、風美が暮らしていた施設に風美の姿はなかった。
「カズく~ん♪ 朝ごはんできたよ~♪」
「カズ君って言うな!」
「じゃあ、旦那さ――」
「……カズ君でいい」
 そう、風美は和輝の家に住むようになった。
 丁度和輝の両親はしばらくは帰ってこないので都合はよかった。
 それに、風美には新しい命が宿っているから……。
 和輝がお父さんになる日も近い……。


―完―