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女王蜂の婚姻」(2010/06/12 (土) 15:58:20) の最新版変更点

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 ドクター・サミュエル・〝マッド〟・シモンズ。  我が社がバブルの時代に生物化学部門の研究員としてどこぞの大学院から引き抜いてきた天才学者。  なんでも彼の研究のために本来会社の保養施設だったとある島を丸々研究施設にしたほど、当時の上層部は彼を買っていたらしい。  事実、その後の不景気の中、ペースを落としつつも右肩上がりの業績を維持できているのは一重のその博士のおかげとのことだ。  もっとも、バブルが終わってから社会に出た僕のような新米社員にとって、雲の上とか以前に、住む世界の違う人間だった。  ――のだが、その博士から、正確には研究施設の島から、ここ数週間連絡が途絶えているとのことで、僕を含む数人の社員が様子を見にその島までやって来たのだが―― *  気が付けば、僕は薄暗い洞窟のような場所にいた。  手足は壁に埋め込まれて自由が利かず、周囲には甘い匂いが漂っている。  なぜ、こんなところに。  確か僕は、研究所の中庭を探索していて―― 「そ、そうだ……!」  中庭で僕は、変な女性に襲われてしまったのだ。  いや、女性だったのかは自信がない。  なぜなら空を飛んでいたから。  蜂のような羽と下半身を持った女性は僕の体にしがみつき、その腹部先端に備わった針で――  ちくっ、とした感触の後、みるみる意識が薄れていったのだ。  そして気付けば、この狭い洞窟のような場所で壁に埋め込まれている―― 「は、裸……?」  ようやく僕は、自分が服を着ていないことに気付いた。  それでも肌寒いということはなく、洞窟の壁自体がぬくぬくと熱を放っているかのよう。 「目を覚ました……?」 「だ、誰!?」  僕の前に現れたのは、あの時僕を襲った女。  上半身は綺麗な女性で、大きく柔らかそうな胸に目を奪われた。  けれど――背中には、四枚の半透明な羽が突き出て、下腹部から下には、蜂そのもののぷっくりと膨らんだ腹部が備わっている。  黄色と黒の縞模様で、先端には鋭い針が覗いていたのだ。 「はじめまして。女王蜂よ。突然で申し訳ないけれど、貴方を私の巣の生殖蜂に選んだの」 「せ、せいしょく……?」  見た目は綺麗だが、彼女は人間ではないのだ。  言っていることも意味が分からず、逃げようと思ったが――壁に埋め込まれた手足は微動だにしなかった。 「ふふ……逃がさないし、逃げられないわ。ここは貴方と私の王室。私の王国の始まりの場所」  にっこり微笑んで、女王は呟く。 「蜂の生態はご存知? 女王は雄蜂と一度だけ交わり、精子を蓄えて子をなす……貴方の種で私たちの王国を築くのよ……」  全く状況が分からない僕に対し、女王は淡々と語りかけてくる。  ようやく――生殖の相手、という意味を僕は理解していた。  まさか、こんな綺麗な女性と――いやいや、そうじゃなくて、博士がしてた研究ってこんな…… 「ふふ。さっきから私の胸ばかり見てるわね。人間の乳房はオスを惹きつけ、子を育むためのモノだそうだけれど……私たちのは違うのよ」 「え……?」  そう言われれば、生殖と言っても彼女の下半身は昆虫なのだ。蜂の針は産卵管が変化したものだと言われているが、アレでは交わることなど出来ないはず―― 「見ての通り、私には貴方と交わるための生殖器はないわ。人間の膣の代わりにペニスを刺激して精を取り出すための場所――もうわかった? 私のおっぱいはオスを射精させるためのモノなのよ」 「な、それじゃ……?」  これからあの巨乳で―― 「察しがいいわね……どんな事されるか、分かった? ふふ、もう大きくして……可愛い」  微笑みながら女王は手にゼリーのような透明な粘液を掬い取り、自分の豊満な乳房に塗りこめていった。  にちゃにちゃと、響く淫らな粘音に、僕のペニスはすでに反り返っていた。  でも―― 「この乳房で、精子を搾り取ってあげるわ。怖がることはないのよ、とっても気持ちよくしてあげるから……」 「そ、そんなの……!」  怖くないと言われても、怖いに決まっている。  しかしその恐怖とは裏腹に、僕の視線は重たげに揺れる乳房から離れることはなかった。  粘液に濡れ、妖しげな光を放つ大きな胸は重力を無視するかのように突き出しており、体格に比して大きすぎるはずの乳房であるにもかかわらず、少しも不恰好に見えない。  完成された美術品のような美しさ――人外の美しさを現していた。  女王はゆっくりと僕に近づき、粘液に濡れた手で僕のペニスを撫でた。 「私の胸に溺れなさい。おっぱいにたくさん射精して、いっぱい赤ちゃんを作りましょう……」 「あ、あの……ぼ、僕、初めてなんだ……!」  こんな時に何を言っているのか、自分でも良く分からないセリフ。  すると女王はペニスを撫でる手を止め、僕の顔を覗き込んだ。 「あら、童貞なの……?」  そして女王は僕の胸に抱きつき、にんまりと笑みを浮かべていた。 「残念ね、もう人間としての童貞は捨てられないわ。でも安心して、貴方の精液でたくさん子供を作ってあげる……」  僕の下腹部に乳房を押し付けながら、女王はゆっくりとそれを下ろしていく。  粘液に濡れた柔らかい滑らかな感触と少し硬くなってる乳首の感触が肌を滑っていく。  硬くなったペニスに乳房が触れると、女王は位置を調整しながら撫で下ろす。  にゅるり、とした感触とともに、僕のペニスは女王の胸に包まれた。  巨乳の間に埋もれてしまってペニスは少しも見えない。  そして左右からの圧迫感と、柔らかい感触、温かい体温。 「あ、あぁ……あぅ……」 「ふふ……おっぱいでされたこと、あるかしら? 童貞じゃあ、あるわけがないわね。  私のおっぱいはオスを気持ちよくして射精させるためのモノだから――すぐにイっちゃうわ」  ペニスが、根元から先端までぎゅーっと巨乳に圧迫される。  全部がきつく締め付けられるような、柔らかく導き出されるような感覚に、少し耐える事も出来ずに僕は射精していた。 「う、うぁぁ……ッ!」  おっぱいの間でペニスが何度もビクビクと脈打つ、今まで感じた事のない気持ち良さ。  搾り出すように両側からペニスが圧迫される。 「うっ、あぁっ……」  射精が続く。  おっぱいで柔らかく圧迫され、精液が押し出され、搾り取られる。  信じられないほど長い射精がようやく終わる。  女王は最後の一滴まで搾り取るように、きつく圧迫した乳房を扱き上げ、ペニスを抜き取った。  乳房を両手で抱えた女王は谷間を擦り合わせるようにしてから両胸を開いて見せた。 「え……?」  女王の豊満な胸の間に、白いゼリーのように精液が固まっていた。  それを丁寧に集め、体から離した女王は宝物を扱うように慎重に、壁に開いていた八角形の穴のひとつへしまい込んだ。 「それは、もしかして……」  女王蜂は雄蜂と一度だけの交尾で、コロニーを構成する蜂を生み出すため、精子を蓄えるための器官があるとか――? 「あら、聡明ね。そういう頭の回転の速さ、とっても素敵よ。  そう、私たちがオスと交わるのは一回だけ。王国の臣下を生み出すための種は、こうして保存するの。貴方の精液、一滴だって無駄にしないからね――」  にっこりと微笑み、女王は再び透明な粘液を掬い取り、胸に塗り始める。  たぶん、あの粘液が精液と反応すると保存の利くゼリーに変化するのだろう。 「うぅ……終わったんなら、もう帰してくれ……」  激しい射精後の脱力感でうわごとのようにつぶやく僕に、女王は柔らかな笑みを向けた。 「まさか、まだ始まったばかりよ。たった一回分の精液だけじゃ王国は作れないもの。  さあ、私たちの最初で最後の交わり……たっぷりと楽しみましょう。いっぱい気持ちよくなってね。そのほうが精の質も良くなるから……」  言って、女王はまた僕のペニスを胸に近づけた。  縦に円を描くような動きでペニスを両サイドから撫で、ゆっくりと谷間が閉じる。  柔らかい快感に包まれて、ペニス全体がおっぱいに完全に隠れてしまった。 「たった一回って……あぁ……やめ……」  胸の谷間に再びペニスをうずめさせられ、僕は快楽混じりに抗う。  そんな力も、彼女の乳房に揉み立てられるにつれてたちまち失った。 「ぅあ、気持ちいい……」  僕は、たちまち体を彼女に委ねてしまう――が、彼女の言葉にあった引っかかりに、僕は喘ぎ声をこらえて口を開いた。 「さ、最初で最後の交わり――って、何回すれば……?」  女王は乳房に手を添え、ペニスを挟み込んだままゆさゆさと豊満な胸を揺らし始める。 「そうね……少なくとも、ここにある貯蔵庫がいっぱいにするくらいは出して欲しいわ」  にちゃにちゃと響く淫音。揺れる巨乳の姿とペニスを責める弾力と柔らかさ。  快感に呑まれそうになりながら、薄暗い部屋を目を凝らして見回す。 「ああ……!」  周囲の壁一面に、八角形の穴が開いている。これが貯蔵庫……これを満たすまで――?  女王はぎゅっと両胸をきつく絞る。ペニスは乳圧で揉み潰され、締め付けられ、弄ばれた。  射精を強制する快楽に、僕は呻き声を上げていた。 「ふふ、気持ちいい? いっぱい感じてくれる貴方、とっても可愛いわ。  おっぱいでこんな風にされたかったの? たっぷり犯してあげるから、私の胸、精液でドロドロにしてね――」  そしてぐちょぐちょと扱き上げられ、またゼリー状になった精液を女王が丁寧に貯蔵庫にしまう。 「はぁ、はぁ……こんな、これを全部、なんて、無理だよ……」 「無理じゃないわ。貴方なら――」  すると女王は顔を近づけ唇を重ねる。舌と唾液が絡み、官能に恍惚となりかけた刹那、ドロリとした甘い何かが押し込まれた。  もがこうにも身動きはとれず、そのまま嚥下する。 「……ん。飲んだ? 女王特製の栄養ゼリーよ。貴方が射精して消耗した分は、こうして補ってあげる。それに貴方が気を失っている間に、私のフェロモンを注射してあるから、いくらでも射精できるわ。  それこそ、精巣が干乾びて種を作れなくなるまで……」 「それじゃ……!?」  さっきから射精の量が異常なのはそのせい――最初で最後って……一回だけって、これじゃまるで本当の雄蜂だ。たった一回の交尾――役目――を終えたら死んでしまう、昆虫の性。 「元気になってきた……とりあえず、今ある精子は全部搾り出しましょう。それから精子がいっぱい作るようにホルモンを注射してあげるから、少し休憩して、また――」  指先で肉棒を刺激していた女王はつぶやき、また粘液を胸とペニスに塗りたくる。  何てことだ……巨乳に奉仕されて悦んでる場合じゃない……! なんとかして逃げないと。それに、射精するごとの消耗が激しすぎる。  これじゃ近いうちに衰弱して、動くことも出来なくなる……我慢しないと―― 「ん……? どうして我慢してるの? どうせ無駄なのに……」  硬くなったペニスを三度呑み込んだ乳肉を揺さぶりながら、女王は支配者特有の、余裕に満ちた笑みを浮かべる。  乳房が左右互い違いに上下され、さらに彼女の上半身が左右に揺さぶられて複雑な刺激がペニスをさいなむ。  激しくなった愛撫に、粘液の淫音は絶え間なく聴覚を犯し――何よりもその笑みだ。  僕の抵抗など無駄だと見透かして、事実性感を支配する、まさに女王の笑み。  射精をこらえようとした僕の意思は、それらに圧倒され、翻弄され、十秒ともたずに屈服した。 「あ、あ、あぁぁ……!」  さすがに三度目の射精となると勢いよく飛び出すようにはならず、まるで乳房から染み込まされた快感に押し出されて漏れ出すように、先端から力なく溢れていく――。  それとは対照的に、女王の乳房は変わらずペニスを圧迫し、最後の一滴まで搾り出す。  もう僕は、女王に抗うことなど出来ないのだ。彼女が求めれば、僕の意思など関係なく、ペニスは精を吐き出してしまう。乳房からの快楽と引き換えに―― 「ふふ、我慢なんて出来なかったでしょ? もう、なんで我慢しようなんて思ったの? こんな事するなら、次はお仕置きよ。我慢しようなんて思わないくらい、あっという間に搾り出してあげる」  そして女王は僕の精液が混じったゼリーを貯蔵庫に入れて、透明な粘液を胸の谷間に注ぐ。  僕はもう逃げられない。女王に搾り尽くされ、この王室で干乾びる。  そんな絶望と諦観のなか――彼女の「お仕置き」は、どんなに気持ちいのか、期待に満ちた眼差しで、女王が目の前に来るまでの数秒間、待ち焦がれていた。 おわり
 ドクター・サミュエル・〝マッド〟・シモンズ。  我が社がバブルの時代に生物化学部門の研究員としてどこぞの大学院から引き抜いてきた天才学者。  なんでも彼の研究のために本来会社の保養施設だったとある島を丸々研究施設にしたほど、当時の上層部は彼を買っていたらしい。  事実、その後の不景気の中、ペースを落としつつも右肩上がりの業績を維持できているのは一重のその博士のおかげとのことだ。  もっとも、バブルが終わってから社会に出た僕のような新米社員にとって、雲の上とか以前に、住む世界の違う人間だった。  ――のだが、その博士から、正確には研究施設の島から、ここ数週間連絡が途絶えているとのことで、僕を含む数人の社員が様子を見にその島までやって来たのだが―― &nowiki(){*}  気が付けば、僕は薄暗い洞窟のような場所にいた。  手足は壁に埋め込まれて自由が利かず、周囲には甘い匂いが漂っている。  なぜ、こんなところに。  確か僕は、研究所の中庭を探索していて―― 「そ、そうだ……!」  中庭で僕は、変な女性に襲われてしまったのだ。  いや、女性だったのかは自信がない。  なぜなら空を飛んでいたから。  蜂のような羽と下半身を持った女性は僕の体にしがみつき、その腹部先端に備わった針で――  ちくっ、とした感触の後、みるみる意識が薄れていったのだ。  そして気付けば、この狭い洞窟のような場所で壁に埋め込まれている―― 「は、裸……?」  ようやく僕は、自分が服を着ていないことに気付いた。  それでも肌寒いということはなく、洞窟の壁自体がぬくぬくと熱を放っているかのよう。 「目を覚ました……?」 「だ、誰!?」  僕の前に現れたのは、あの時僕を襲った女。  上半身は綺麗な女性で、大きく柔らかそうな胸に目を奪われた。  けれど――背中には、四枚の半透明な羽が突き出て、下腹部から下には、蜂そのもののぷっくりと膨らんだ腹部が備わっている。  黄色と黒の縞模様で、先端には鋭い針が覗いていたのだ。 「はじめまして。女王蜂よ。突然で申し訳ないけれど、貴方を私の巣の生殖蜂に選んだの」 「せ、せいしょく……?」  見た目は綺麗だが、彼女は人間ではないのだ。  言っていることも意味が分からず、逃げようと思ったが――壁に埋め込まれた手足は微動だにしなかった。 「ふふ……逃がさないし、逃げられないわ。ここは貴方と私の王室。私の王国の始まりの場所」  にっこり微笑んで、女王は呟く。 「蜂の生態はご存知? 女王は雄蜂と一度だけ交わり、精子を蓄えて子をなす……貴方の種で私たちの王国を築くのよ……」  全く状況が分からない僕に対し、女王は淡々と語りかけてくる。  ようやく――生殖の相手、という意味を僕は理解していた。  まさか、こんな綺麗な女性と――いやいや、そうじゃなくて、博士がしてた研究ってこんな…… 「ふふ。さっきから私の胸ばかり見てるわね。人間の乳房はオスを惹きつけ、子を育むためのモノだそうだけれど……私たちのは違うのよ」 「え……?」  そう言われれば、生殖と言っても彼女の下半身は昆虫なのだ。蜂の針は産卵管が変化したものだと言われているが、アレでは交わることなど出来ないはず―― 「見ての通り、私には貴方と交わるための生殖器はないわ。人間の膣の代わりにペニスを刺激して精を取り出すための場所――もうわかった? 私のおっぱいはオスを射精させるためのモノなのよ」 「な、それじゃ……?」  これからあの巨乳で―― 「察しがいいわね……どんな事されるか、分かった? ふふ、もう大きくして……可愛い」  微笑みながら女王は手にゼリーのような透明な粘液を掬い取り、自分の豊満な乳房に塗りこめていった。  にちゃにちゃと、響く淫らな粘音に、僕のペニスはすでに反り返っていた。  でも―― 「この乳房で、精子を搾り取ってあげるわ。怖がることはないのよ、とっても気持ちよくしてあげるから……」 「そ、そんなの……!」  怖くないと言われても、怖いに決まっている。  しかしその恐怖とは裏腹に、僕の視線は重たげに揺れる乳房から離れることはなかった。  粘液に濡れ、妖しげな光を放つ大きな胸は重力を無視するかのように突き出しており、体格に比して大きすぎるはずの乳房であるにもかかわらず、少しも不恰好に見えない。  完成された美術品のような美しさ――人外の美しさを現していた。  女王はゆっくりと僕に近づき、粘液に濡れた手で僕のペニスを撫でた。 「私の胸に溺れなさい。おっぱいにたくさん射精して、いっぱい赤ちゃんを作りましょう……」 「あ、あの……ぼ、僕、初めてなんだ……!」  こんな時に何を言っているのか、自分でも良く分からないセリフ。  すると女王はペニスを撫でる手を止め、僕の顔を覗き込んだ。 「あら、童貞なの……?」  そして女王は僕の胸に抱きつき、にんまりと笑みを浮かべていた。 「残念ね、もう人間としての童貞は捨てられないわ。でも安心して、貴方の精液でたくさん子供を作ってあげる……」  僕の下腹部に乳房を押し付けながら、女王はゆっくりとそれを下ろしていく。  粘液に濡れた柔らかい滑らかな感触と少し硬くなってる乳首の感触が肌を滑っていく。  硬くなったペニスに乳房が触れると、女王は位置を調整しながら撫で下ろす。  にゅるり、とした感触とともに、僕のペニスは女王の胸に包まれた。  巨乳の間に埋もれてしまってペニスは少しも見えない。  そして左右からの圧迫感と、柔らかい感触、温かい体温。 「あ、あぁ……あぅ……」 「ふふ……おっぱいでされたこと、あるかしら? 童貞じゃあ、あるわけがないわね。  私のおっぱいはオスを気持ちよくして射精させるためのモノだから――すぐにイっちゃうわ」  ペニスが、根元から先端までぎゅーっと巨乳に圧迫される。  全部がきつく締め付けられるような、柔らかく導き出されるような感覚に、少し耐える事も出来ずに僕は射精していた。 「う、うぁぁ……ッ!」  おっぱいの間でペニスが何度もビクビクと脈打つ、今まで感じた事のない気持ち良さ。  搾り出すように両側からペニスが圧迫される。 「うっ、あぁっ……」  射精が続く。  おっぱいで柔らかく圧迫され、精液が押し出され、搾り取られる。  信じられないほど長い射精がようやく終わる。  女王は最後の一滴まで搾り取るように、きつく圧迫した乳房を扱き上げ、ペニスを抜き取った。  乳房を両手で抱えた女王は谷間を擦り合わせるようにしてから両胸を開いて見せた。 「え……?」  女王の豊満な胸の間に、白いゼリーのように精液が固まっていた。  それを丁寧に集め、体から離した女王は宝物を扱うように慎重に、壁に開いていた八角形の穴のひとつへしまい込んだ。 「それは、もしかして……」  女王蜂は雄蜂と一度だけの交尾で、コロニーを構成する蜂を生み出すため、精子を蓄えるための器官があるとか――? 「あら、聡明ね。そういう頭の回転の速さ、とっても素敵よ。  そう、私たちがオスと交わるのは一回だけ。王国の臣下を生み出すための種は、こうして保存するの。貴方の精液、一滴だって無駄にしないからね――」  にっこりと微笑み、女王は再び透明な粘液を掬い取り、胸に塗り始める。  たぶん、あの粘液が精液と反応すると保存の利くゼリーに変化するのだろう。 「うぅ……終わったんなら、もう帰してくれ……」  激しい射精後の脱力感でうわごとのようにつぶやく僕に、女王は柔らかな笑みを向けた。 「まさか、まだ始まったばかりよ。たった一回分の精液だけじゃ王国は作れないもの。  さあ、私たちの最初で最後の交わり……たっぷりと楽しみましょう。いっぱい気持ちよくなってね。そのほうが精の質も良くなるから……」  言って、女王はまた僕のペニスを胸に近づけた。  縦に円を描くような動きでペニスを両サイドから撫で、ゆっくりと谷間が閉じる。  柔らかい快感に包まれて、ペニス全体がおっぱいに完全に隠れてしまった。 「たった一回って……あぁ……やめ……」  胸の谷間に再びペニスをうずめさせられ、僕は快楽混じりに抗う。  そんな力も、彼女の乳房に揉み立てられるにつれてたちまち失った。 「ぅあ、気持ちいい……」  僕は、たちまち体を彼女に委ねてしまう――が、彼女の言葉にあった引っかかりに、僕は喘ぎ声をこらえて口を開いた。 「さ、最初で最後の交わり――って、何回すれば……?」  女王は乳房に手を添え、ペニスを挟み込んだままゆさゆさと豊満な胸を揺らし始める。 「そうね……少なくとも、ここにある貯蔵庫がいっぱいにするくらいは出して欲しいわ」  にちゃにちゃと響く淫音。揺れる巨乳の姿とペニスを責める弾力と柔らかさ。  快感に呑まれそうになりながら、薄暗い部屋を目を凝らして見回す。 「ああ……!」  周囲の壁一面に、八角形の穴が開いている。これが貯蔵庫……これを満たすまで――?  女王はぎゅっと両胸をきつく絞る。ペニスは乳圧で揉み潰され、締め付けられ、弄ばれた。  射精を強制する快楽に、僕は呻き声を上げていた。 「ふふ、気持ちいい? いっぱい感じてくれる貴方、とっても可愛いわ。  おっぱいでこんな風にされたかったの? たっぷり犯してあげるから、私の胸、精液でドロドロにしてね――」  そしてぐちょぐちょと扱き上げられ、またゼリー状になった精液を女王が丁寧に貯蔵庫にしまう。 「はぁ、はぁ……こんな、これを全部、なんて、無理だよ……」 「無理じゃないわ。貴方なら――」  すると女王は顔を近づけ唇を重ねる。舌と唾液が絡み、官能に恍惚となりかけた刹那、ドロリとした甘い何かが押し込まれた。  もがこうにも身動きはとれず、そのまま嚥下する。 「……ん。飲んだ? 女王特製の栄養ゼリーよ。貴方が射精して消耗した分は、こうして補ってあげる。それに貴方が気を失っている間に、私のフェロモンを注射してあるから、いくらでも射精できるわ。  それこそ、精巣が干乾びて種を作れなくなるまで……」 「それじゃ……!?」  さっきから射精の量が異常なのはそのせい――最初で最後って……一回だけって、これじゃまるで本当の雄蜂だ。たった一回の交尾――役目――を終えたら死んでしまう、昆虫の性。 「元気になってきた……とりあえず、今ある精子は全部搾り出しましょう。それから精子がいっぱい作るようにホルモンを注射してあげるから、少し休憩して、また――」  指先で肉棒を刺激していた女王はつぶやき、また粘液を胸とペニスに塗りたくる。  何てことだ……巨乳に奉仕されて悦んでる場合じゃない……! なんとかして逃げないと。それに、射精するごとの消耗が激しすぎる。  これじゃ近いうちに衰弱して、動くことも出来なくなる……我慢しないと―― 「ん……? どうして我慢してるの? どうせ無駄なのに……」  硬くなったペニスを三度呑み込んだ乳肉を揺さぶりながら、女王は支配者特有の、余裕に満ちた笑みを浮かべる。  乳房が左右互い違いに上下され、さらに彼女の上半身が左右に揺さぶられて複雑な刺激がペニスをさいなむ。  激しくなった愛撫に、粘液の淫音は絶え間なく聴覚を犯し――何よりもその笑みだ。  僕の抵抗など無駄だと見透かして、事実性感を支配する、まさに女王の笑み。  射精をこらえようとした僕の意思は、それらに圧倒され、翻弄され、十秒ともたずに屈服した。 「あ、あ、あぁぁ……!」  さすがに三度目の射精となると勢いよく飛び出すようにはならず、まるで乳房から染み込まされた快感に押し出されて漏れ出すように、先端から力なく溢れていく――。  それとは対照的に、女王の乳房は変わらずペニスを圧迫し、最後の一滴まで搾り出す。  もう僕は、女王に抗うことなど出来ないのだ。彼女が求めれば、僕の意思など関係なく、ペニスは精を吐き出してしまう。乳房からの快楽と引き換えに―― 「ふふ、我慢なんて出来なかったでしょ? もう、なんで我慢しようなんて思ったの? こんな事するなら、次はお仕置きよ。我慢しようなんて思わないくらい、あっという間に搾り出してあげる」  そして女王は僕の精液が混じったゼリーを貯蔵庫に入れて、透明な粘液を胸の谷間に注ぐ。  僕はもう逃げられない。女王に搾り尽くされ、この王室で干乾びる。  そんな絶望と諦観のなか――彼女の「お仕置き」は、どんなに気持ちいのか、期待に満ちた眼差しで、女王が目の前に来るまでの数秒間、待ち焦がれていた。 おわり

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