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蛸娘1 その2」(2008/05/31 (土) 00:34:50) の最新版変更点

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*   *   * 「しっかし、あいつが言う恩返しってなんだろうな……」 夜、俺は布団に寝そべり、天井の明かりの消された蛍光灯を眺めながら呟きを漏らした。 アレから、八美の炊事の腕を見るついでの食事をとった後、 気が付けばなんやかんやとやっていた事もあってか時刻も夜半過ぎをまわっており、 更に俺自身もなんだか疲れを感じていた事もあって、そのまま寝る事となった。 ちなみに、俺の言うあいつ――八美は「良い寝床や」とか言って押し入れの使われていない一角を某蒼狸みたく占領し、 さっさと寝床にしてしまった。 ……どうやら、人間の姿になっても蛸の習性は抜けていない様である。 まあ、布団を一々用意する手間が省けた意味では喜ばしいけど。 「家事などの手伝いをしてくれるだけって訳じゃなさそうだし…… そもそも蛸に、鶴の恩返しみたいな事が出来るとも思えないし……うーむ……。 ああ、もう良いや、考えたって埒があかないしとっとと寝よう」 なんだか結論の出ない思案に疲れを感じた俺は、 さっさと目を閉じて意識を睡眠の方へとシフトしようとした。 ―――その矢先 しゅるり 「……――っ!?」 何かが腕に巻き付く異質な感触によって、俺の意識は現実に引き戻された。 ……こ、これは一体?! 「こーんばーんわー」 慌てて見れば、其処には俺の腕に触手を巻き付かせて添い寝する笑顔の八美の姿があった。 「……な、何かと思えばお前か! いきなり何のつもりだっ!」 「んー、何のつもりやかて、ウチら蛸と言うのは夜行性なんやで?」 余りにも唐突な事態を、低性能な俺の脳味噌が理解するまできっかり数秒の時間をかけた後、 ようやく上げた俺の怒りの声に、八美はごく平然と返しつつ、触手を更に腕に巻き付けてくる。 その際、肌をワサワサプチプチと這いまわる無数の吸盤の感触に、俺は背筋に鳥肌を立ててしまう。 よくよく見てみれば、八美は衣服を一切着けておらず、健康的な色の裸体を月明かりに晒していた。 「夜行性とかそう言う問題じゃなくて! お前は裸で、俺の布団に潜りこんで一体何をしようとしてるんだと聞いているんだっ!」 「何をって?……もち、夜這いにきまっとるやん。んな事も分からんのかなぁ、自分?」 「分かるかぁぁぁっ! と言うか分かってたまるかぁぁぁぁっ! つかさり気に足にまで触手絡ませてくるなぁぁぁぁぁっ!」 「まあまあ、そんなにぎゃーぎゃー怒らんでもええやん。近所迷惑やで? あ、言い忘れとったけど、ウチな、足のほうも触手に変える事出来るんやで? 如何や、凄いやろ?」 「どーりで足も動かんと思ったらそれの所為かぁぁぁぁぁっ!!」 見れば八美の足もまた、腕と同じ様に左右に二本ずつの4本の吸盤付きの触手に変わり、 俺の左右の足にうねうねと巻きつき、吸盤をしっかりと吸い付かせていた。 ちなみに、もうこの時点で、俺は八美の触手によって手足を絡め取られ、完全に身動きがとれなくなっていたりする。 ちくしょー、コイツ、意外に力が強いっ! 全然振り払えねぇっ! ここで問題だ! この状況で俺は如何やって八美から開放されるか? 3択-一つだけ選びなさい  答え①:とってもナイスな通は突如良い案をひらめく。  答え②:誰かが助けに来てくれる。  答え③:如何しようも出来ない、現実は非情である。 うん、自分で考えておいてなんだけど、①のとってもナイスって何だよ? つーか出来ればんな苦労しないって。 まあ、それはさて置き。今の所、俺は②に賭けたい所だけど……正直言ってそれは期待は出来ない。 こんなタイミングで誰かがアメリカンヒーローの様にジャジャーンと助けに来てくれる訳がないし…… て言う事は結局③しか選択肢が残ってねーじゃねーか! 「んじゃ、しっかり捕まえたとこで、とっとと始めよか。 確か……海亀の爺さんの話やと、人間のアレはこの中に隠れとるって話やったな……」 「やめっ、こらっ ズボンを脱がせるなっ!」 「ふっふー、なんや、こうひん剥いていると大物の蟹を捕まえた時の気分をおもいだすわー」 「いやー、やめてー! 俺は美味しくないぞーっ!!」 俺の必死の抵抗も虚しく(そもそも手足を拘束された状態で抵抗もあったものじゃないが)、 八美は俺を拘束している物以外の触手を巧みに動かし、俺のズボンを下着諸共剥ぎ取ってしまう。 答えは③ ③ ③!! ズボンと下着と言う拘束具から開放された股間の息子は情けない事に、 目の前の少女の小ぶりだが形の良い乳房、引き締まった臍周り、流麗な曲線を描く腰のくびれ、などの視覚的要素と その少女の四肢から伸び、両手両足に巻きつきうねうねと蠢く柔軟な触手の生暖かくぬめった感触と言う触覚的要素に、 これから起こる事を期待したのか既に真っ赤になって喜びを表していた。 「なーんや、アンタ。口でワーワー言っておいてこっちはしっかりと期待に打ち震え取るやん。 アンタってある意味しょーじきやねんなぁ?」 「うるせぇ! 見るんじゃねえ……っ!」 羞恥心の余り、顔を真っ赤にして八美から顔を背ける俺。 ……クソ、なんて節操の無い息子だ! ……って、その節操を息子から無くしてしまった俺にいえた義理はないけどな! 「ま、これはこれで都合ええわ。……にしても人間のアレって不思議なもんやなぁ、 脚の先にあるんとちゃうて股にあるなんてな……って、今のウチも、股の間にアソコがあるんやったな」 「……まじまじと観察しているとこ悪いが、一体何のつもりでこんな事をして来るんだお前は!」 何処か興味深そうに触手の先で息子をツンツンと突付いていた八美に向け、 ようやく気を落ち付かせた俺が険悪な声で問い掛ける。 その問い掛けに対し、八美はきょとんとした表情を浮かべて 「へ? 恩返しってのはこう言うことするのがセオリーとちゃうんか?」 「何処の世界のセオリーだっ! 何処のっ! 少なくとも俺が生きていた限りじゃ、んなセオリーは聞いた事すら無いぞ!」 「な、なんやて!? と、と言う事は海亀の爺さんの言ってたことは嘘やったんかいな!?」 ……また海亀の爺さんか、一体コイツはその爺さんに何を吹き込まれたんだ? まあ、コイツの話を聞く限り、その海亀の爺さんは相当な嘘吐きに違いない。しかも多分釣り好き。 恐らくこの他にも、その海亀の爺さんとやらは聞くに堪えない様なロクでもない事をコイツに教えているに違いない。 「確実に嘘に決まってるだろ。だからこんな馬鹿げた事はさっさと止めてくれ ……って、おい、聞いているのか?」 ……なんか、急に黙りこくったコイツを見ると、すっごく嫌な予感を感じる。 「あー、いや……なんや、急に体が疼いて……」 言って、俺の方に顔を向けた八美の瞳は、横長の瞳孔を持つ人外の物へと変わって――いや、戻っていた。 その時、俺は背中に、ぞわり、と撫で上げる嫌な悪寒を感じたのは気の所為では無い。 ヤバイ、ヤバ過ぎる、これはとてつもない感じにヤバ過ぎる。こんな予感的中して欲しくなかった! 「ちょ、おまっ、やめっ! 止めろって!」 「いやや、もうこうなったら、ウチ自身でも自分の欲望が止められん……なあ、しようや?」 慌て始める俺に対し、頬を赤らめた八美は俺の手足に触手を絡めたまま、 滑りこむ様に俺の上に圧し掛かり、ずいっと興奮しきった顔を俺の眼前に寄せる。 心なしか俺の顔に掛かる八美の吐息が、熱くじっとりとした物に感じる。 「しようやって言われて、俺がイヤだって言ってもやるつもりだろテメェっ!」 うあーこいつの身体、暖かくてやわらけーなーとか、 プルプルなおっぱいの乳首が立ってるのがシャツ越しに分かるぞーとか言う 邪念にも似た思考を誤魔化す様に、俺は更に抗議の声を上げる。 「まあまあそんなにカッカせんでもええやん。  アンタも初めてや有るまいにさぁ……って、なんで急に黙るねん?」 八美の言い放った『初めて』の言葉に、俺は頬がかあっと熱くなる感覚を感じた。 恐らく、今の俺の顔は熟したトマトの様に赤くなっている事だろう。 気が付けば恥ずかしさの余り、無意識の内に俺は八美から視線を逸らしていた。 そんな俺の様子に、八美は少々戸惑いながらも原因に思い当たり、意外そうにその事を口にする。 「あ、分かった。ひょっとすると……アンタ、これが初めてやとか?」 「――がふぅっ!?」 つうこんのいちげき! とおるのこころに585のダメージ! おもくそストレート過ぎる推測の一撃に、脳裏に一瞬、俺の心のキャラグラフィックが棺桶に変わったシーンが見えた。 おお、ゆうしゃよ、しんでしまうとはなさけない。とか言う声も聞こえた様な気もする。 「う、うるせぇっ! 初めてで悪いかこんちくしょう!」 「ふーん、そうかそうか」 思わず口を突いて出た怒声も、八美に推測をより正しい物だと判断させるだけにしかならず。余計に心の傷が痛む。 ちくしょう、今まで機会を与えてくれなかった神様が悪いんだ。ついでにこの世の中の不景気も悪いんだ! とか、自分の要領の悪さを棚に上げまくった愚痴を心の中で漏らす俺に向けて、 八美は何処か下卑た物を混じらせた様な笑みをニマリと浮かべ。 「大丈夫やって、そう言う事もあろうかとウチは海亀の爺さんに色々と教えてもろたんや。 やからなーんも問題あらへんって、ウチに任しとき!」 「それ以前の問題だっ!」 「あー、なんかウチ、急に耳が悪うなったわ。アンタの言っている事がよう聞こえん」 俺の抗議の言葉に、八美はわざとらしく触手の先端で耳をほじくって、 さも『アッシは耳が悪いでござい』風に見せかける。 をいをい、遂には聞く耳無しかいっ! と、俺が憤慨する間も無く、急に身体が持上げられる感覚が俺を襲う。 「おいコラ、お前、何する気だ」 「んー、お持ち帰りってとこで。これからウチの寝床でお楽しみって奴や」 しっかり聞こえてるじゃねえか!と、ツッコミを入れたかったのだが、 そう考えている間にも八美は、俺を拘束している両手両足の4本以外の残る4本の触手を使って、 這いずる様に俺の寝ていた布団から八美が寝床にしている押入れに向けて、絶賛移動中だったりする。 その様子はさながら何処かのテレビ番組で見た、家代わりのココナッツの殻を抱えて移動する蛸その物。 ――まあ、この場合、八美と言う蛸に抱えられるココナッツの殻と言うのが俺自身の身体であり、 持って行く目的も、家に使うと言う理由ではなく八美の性欲を解消する為だったりするのだが―― 当然、んな事は御免とばかりに俺は声を上げ、拘束されている手足を精一杯に動かし2度目の抵抗を試みる。 「くそ、いい加減にしろ! こんなふざけ――んむぅぅぅぅぅぅっ!?」 だが、抵抗を始めた俺の言葉は、柔らかく暖かい物に唇が塞がれた事で途中からくぐもった呻き声に変わった。 「んむーっ! んむむむぅっ!」 その柔らかい物が八美の唇だと分かった時には、 俺の首の後ろに触手を回して抑えこんだ八美の舌が、俺の口内へと侵入を果たしていた。 そしてそのままチュウと音が鳴るくらい強く唇を吸いつかせると、舌先で頬の裏側を撫で上げ、 歯の一本一本を丁寧になぞり、押し出そうとした俺の舌に絡みつき、唾液を丹念に舐めとって嚥下して行くと、 今度は八美の唾液だろうか、生暖かい液体を流しこみ、それを掻き混ぜる様に舌で口内を舐って行く。 それに加え、元々軟体生物であった八美の非常に柔らかく暖かい身体が纏わり付く感触を身体全体に味あわされ、 俺は否が応にも昂ぶり、同時に抵抗の意思を失わされて行く。 「………ぷぁ………」 やがて、俺が鼻呼吸だけの息苦しさを感じ始めた頃、 俺の口内を舐るのに満足したのか、八美の顔が離れた。 ちくしょう、一瞬でも気持ち良いと思ってしまった事がすっげえ悔しい……って、あれ? なんだか身体が……言う事を聞かない!? 「ひょ、ひょれは、ひっはい……?」 「フフフ…ウチの唾液を一杯飲んだみたいやな……」 既にろれつの回らなくなった言葉で問い掛ける俺に、何処か熱のこもった声で言う八美。 唾液……そういえば、何かのテレビで見た話だったと思うが、蛸の唾液には麻痺毒があって、 それを捕まえた獲物に噛み付いて流しこむ事で、獲物を麻痺させるとか言っていた様な……って、まさか!? 「そーや、アンタの身体が動かんのはウチの唾液を飲んだからや! まあ、ウチ自身、人間に効果あるんかどうかちょっぴし不安やったけど。何事もやってみんと分からんもんやな」 自慢げに言った後、うんうんと頷く八美。 と言うか、俺の思考を読むな。 「………と、そんなこんなしている内に到着っと」 そして、八美は俺の身体が麻痺した事によって抵抗が無くなった事を良い事に移動を再開し 寝床にしている押入れへ俺を抱えたまま入ると、左腕の方の触手でふすまをピシャリと閉める。 ふすまによって月明かりすら入らなくなった押入れの中は暗闇に包まれ、俺の視界は黒一色になってしまった。 ……これでは、八美が何をしようとしているのかが分からない。 「さて、海亀の爺さんの話だと、ここを揉むと気持ち良いんやってな?」 「ふぁっ!」 八美の声と共に、空いている触手の内の一本が股間の息子に、根元の方からしゅるしゅると巻き付いてきた。 表面に分泌されたねっとりとした粘液を竿全体に塗りたくりながら、ゆっくりと竿を締め上げ、 更に触手の裏側の無数の吸盤がザワザワプチプチと竿の表面を這い回って舐って行く、 その上、俺の身体を拘束していた触手も蠢き始め、胸や背中に脇、腹などを這い回って粘液を塗りたくり、 巻きついている触手が腕や足を締め付けては緩めたり等、言い様のない刺激を俺の身体全体に与えてくる。 「お、なんや、ビクビク震え取るな……海亀の爺さんの言った通りや」 「う、あ、やめぇ……」 それだけでも快感で俺の心が蕩けそうなのに、 加えてもう一本の触手を股間の息子に巻きつけ、竿全体を覆いみっちりと包みこんでしまう。 そして、竿を包みこんだ触手がうじゅうじゅと蠢き、竿全体を締め付けては揉み解す。 だがしかし、わざと焦らしているのか、それとも普通に失念しているのか、触手は一向に亀頭に触れる事が無く、 刺激を与えられずに張り詰めた亀頭が、抗議する様にピクピクと打ち震え始め、鈴口から先走りが漏れ始める。 それに気付いた八美が不思議そうに首を傾げ、 (暗闇の中で如何やって分かったかだが、八美の口調から首を傾げているだろうと俺が感じただけである) 「おろ? なんか出てきたで……なんやろ、これ?」 それを確めようとしたのか触手の先端を伸ばし、亀頭の表面に這わせ始めた! 表面に塗りたくられるぬめった生暖かい粘液の感触と、触手の裏側の吸盤が這い回る感触 それらが電撃の様に亀頭から腰を経由して脳髄へと突き刺さり―― 「うぁ……あっああぁああぁぁぁぁっっ!?」 頭が真っ白になる感覚と共に、俺は限界に達し。 亀頭が膨らみ、息子が弾け飛ぶような感覚を感じながら精を噴出させた。 「ぁぁぁぁぁああぁぁぁ……」 そして股間の息子は、尚も蠢いて絡み付く触手の感触によって更に精を吐きだされ 八美の触手や顔、頭髪や胸などを白濁で汚して行く。 「え? 熱っ、なんやコレ!? ちょ、うわ、止まらんって!」 ビクビクと震える息子から止めど無く吐き出される精に八美は慌てふためき、 精を吐き出すのを止めようとしたのか、八美は絡ませている触手で竿をきゅっと締め付けようとするが、 それが余計に射精を助長する事になってしまい、より八美を困惑させ、 同時に俺の思考を更に快感に染め上げてゆく。 「……うう……」 「やっと止まったで……コレが、人間のせーえきって奴やのかな?」 そして、最期の一滴まで出し尽くし、後悔混じりな快感の余韻で呆然としている俺を余所に、 八美は自分の触手に付いた精液を舐めとり、その味に何処か不思議そうに呟きを漏らす。 そういや、こいつの様子が見えるって事は、ようやく俺の目が暗闇に慣れて来たみたいだな……。   「……なんや、えぐい味しおるけど……癖になるっちゅうか……不思議な味やな」 ……うーむ、やっぱ見えないままな方が良かったかもしれない。 少女が触手に付いた白濁をぴちゃぴちゃと音を立てて舐めとる、と言う、 そうそう見られない光景を目の前で繰り広げられた所為で、馬鹿息子がまた元気を取り戻してしまった。 息子よ、もう少し、慎みと言うものを持ってくれ……。 「……ここ、見えるか?」 言って、八美が触手の何本かを突っ張らせて僅かに体を持上げ、腕のほうの触手の先で股間の辺りを指し示す。 その指した先、4本の触手と化した脚の付け根の中心、蛸で言えばカラストンビと呼ばれる口がある辺りに、 粘液にぬめった淫猥な形状をした穴が見えた。 ……恐らく、ここが……。 「ここがウチのアソコや……本来は漏斗ってとこの中にアソコがあるんやけど。 今の姿ん時はここにアソコがあるねんや……ほんに、人間の身体って不思議やなぁ……」 俺の心を読取ったのかは知らないが、 言いながら八美が俺へ見せつける様に二本の触手でアソコを割り開いて見せる。 その内側の肉穴、それが何かを求める様に粘液を垂らしながらヒクヒクと蠢いている様子が 真っ暗な押入れの中でもはっきりと見えた。 ……と同時に、自分のエロ根性の為せる技に少し悲しくなった。 「と、それじゃ、そろそろ本番と行くで」 「…うっ」 言って、八美が怒張している息子の根元に触手を巻きつかせると、 その触手を使って息子の向きを調整し、その先端を粘液を垂らすアソコへとあてがう。 先端に感じる八美の体温と愛液でぬめった膣口の感触に、俺は思わず呻き声を漏らした。 「あ、あのなぁ。一発出した後で言うのもなんだが、やっぱこう言う事は良く無いと思うんだ」 「何言っとるねん、今更。 大体な、アンタ。こう言うかわゆい娘に求められるなんて普通は有り得へんで? それを、なんのかんの言って嫌がるなんておかしくないか?自分」 「……う゛」 其処で、舌の痺れが取れている事に気付いた俺は、この期に及んで説得を試みる。 だが、あっさりと切り返されてしまい、俺は口篭もる。 「いや、それはそうなんだが……流石に展開の流れって物を考えてくれ。 それに……俺はこう言う事は、そう、愛し合った人と段階を踏んでやっていくってのが……」 「ふーん、純情なんやねんな、自分」 「それは言うな! 畜生!」 ぐぅ……心がズキズキと痛む。 こう言う痛みを感じたのは高校生の頃に告白し、結果、見事に玉砕した時以来だ。 あの時も、相手からの返答が『通君は純情過ぎるのよ』と言う一言だったのを思い出す。 「まあ、とにかく始めるで ……っと、くのっ……」 「お、おい……何やってるんだよ……?」 またも焦らしているのか、股間の息子をアソコへ擦りつける様に動かす八美。 先端が粘膜に擦りつけられる心地よい感触に打ち震えつつも、俺は疑問の声を漏らす。 「気にしんといて! ふぬっ!」 「ってちょ、うわっ!? あぁっあぁあぁぁっ!?」 だが、その疑問の声を八美はあっさりと受け流し、俺が止める間も無く一気に腰を下ろした。 ズプともキュブッともなんとも形容し難い音が響くと同時に、俺の脳内は一気に快感の色に染まった。 「んあっ……くぅ!」 「うぁっ、うあぁっ、ぐぁぁぁっ!!」 一気に突き入れた所為か、目を瞑ってブルブルと震える八美、 だが、それを気にしている余裕は、今の俺には全くと言って良いほど無かった。 何故なら、吸われているのだ、それも揶揄ではなく、本当に膣自体が吸盤となって息子全体にみっちりと纏わり付き、 肉壁の熱くぬめった感触を与えると共に、精を搾り取らんとギュウギュウと締め付けて吸引し続けてくるのだ! おまけに、膣の中の肉襞に紛れる様に触手に付いているのと同じ吸盤があるらしく、 根元や竿、裏筋に雁首、そして亀頭等、余す所なく纏わり付き、 プチュプチュと音を立てて吸いつく事で異質の快感を俺に齎してくる。 「んっ、くぅぅぅ、ふぅっ……奥までっ……入った!」 「あ、ああ、うぁぁぁぁ」 そして、凄まじい吸引の末に、俺の息子が根元まで飲みこまれ、こつんとした感触と共に奥の淫肉と対面を果たした。 それと同時にアソコ周辺の吸盤がワサワサと蠢き、大腿や玉袋、下腹部に吸い付き撫で上げる。 無論、俺の身体に巻き付いている触手も、にゅるにゅると絶え間なく這い回り続けている。 「………」 が、其処から如何言う訳か、息子が奥まで入ったにも関わらず、 目を蕩けさせた八美はハァハァと息を漏らすだけで、動きが見られなくなった。 うーむ、手足が拘束されていてコレでははっきし言って生殺しだ。と言うかさっさと動いてくれ! ――ちなみに、懸命な皆さんならもうお分かりかと思うが、この時点で、俺の思考能力は完全に快感に支配され。    説得だの貞操を守るだのと言う考えは、某バニラな人のスタンド能力を食らったア○ドゥルの様に、    暗黒空間へブッ飛んで仕舞って居たりする。 「お…い、何、やってるんだ……?」 「あ……ちょっと、何でもない、から。気に…しんといて……」 「いや、でも……」 「やから気にしんといて……今から、動くし」 「え、ちょっと、おいっ!?」 ずにゅ、にゅるるる…… 俺の問い掛けを八美は息も絶え絶えにはぐらかすと、俺が訝しげな声を上げる間もなく腰を上げ始める。 プチプチと言う音と共にアソコ周辺の吸盤が下腹部や陰嚢から離れると同時に僅かに膣の吸引が緩み、 その緩まった膣内から脱出を行おうとする息子へ、膣内の肉襞と吸盤が名残惜しげに纏わり付いて撫で上げる。 …ぎゅぷぅっ! そして粘液に塗れた竿がずずずっと露出して行き、後もう少しで雁首が見え始める所に、 八美が身体から力を抜く様に体重を掛け始め、それと共に吸引を始めた膣に力強く吸引され、 息子は再び奥まで飲みこまれた。 「…くぅっ!」 「ひゃぁん!」 息子を淫肉に揉み立てられ、そして一気に奥に突き込まれ、思わず漏れる俺と八美の嬌声。 その瞬間、八美の淫肉が息子と再会を果たした喜びを表すかのように、みっちりと息子に吸い付いて歓迎し 吸盤がプチュプチュと息子全体に吸い付いては引き離れを繰り返し、それと共に肉襞が揉み立てて刺激を与えてくる。 同時に、恐らく八美の意図とは関係無しに八美の触手が陰嚢に巻きつき、クニクニと揉み立てる。 そして俺の身体に纏わり付いている触手もまた、吸盤でぎゅっと吸い付いたり、絡み付いてザワザワと撫で回したり、 巻き付いて締め上げたり、分泌されている粘液を擦り付けたり、と、多彩な動きで俺を責めたてる。 ずちゅるる……きゅぶっ!  「ひぅっ!?」 「あふぅっん…っ! 無論、こんな凄まじい人外の責めを前に、今しがたまでチェリーだった俺が耐えきれる筈もなく、 ゆっくりと数回抜き差ししただけで、快感のヴォルテージは最高潮に達し、その代わりに思考が真っ白に染まり―― ぬちゅるる……ぎゅぶっ! 「うぁ、あ、あ、あぁぁぁぁぁっぁぁぁぁっ!!」 3度目に腰を下ろしたと同時に息子の鈴口に何かが張付き、ちゅうっと吸いつく感触、 それが引金となって、俺は達してしまい身体をビクビクと震わせ絶叫を上げ、八美の胎内へ精を放出してしまった。 「はっ、あぁっ、なんかっ、熱いっ、熱いのがウチの中にっ 弾けてっ!」 先程よりも勢い良く、そして大量に精が胎内へ叩き付けられる度に、 その感触に八美が嬌声を上げ、全身の柔軟な筋肉がびくんびくんと弛緩し、俺に絡み付いている触手が戦慄く。 そして同時に肉壁が蠢き、胎内に満たされて行く精液を受け入れ、奥へ送りこんで行く。 「あ、あっ、な、何かが、ウチのっ、奥からっ きてっ、ひぁっ、あ、ひ、あ、あぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁっ!!」 そして、一際強く精が叩き付けられると同時に、八美は絶頂に達したらしく。 大きく仰け反らせた身体をガクガクと震わせ、口から涎を垂らしながら嬌声を上げる。 やがて、精の放出が収まると同時に、八美の身体から力が抜け、俺の胸元にドサリと倒れこんだ。 ……や、やっと終わった……なんつーか、セックスと言うのってここまで凄いものなんだな……。 もう殆ど何も考えられなくなるくらい気持ち良かった。オナニーとかとは比べ物にならんぞ、これ。 これくらい気持ちが良いと、こう言う恩返しも悪くはないかもと思えてしまうのが不思議だ。 まあ、その流れが逆レイプ、と言うのが少し問題ありだが……。 にしても、本当に疲れた……たった一回出しただけだと言うのに、 まるで全力疾走でマラソンをやったかのような疲労感がどっと押し寄せて来た…… 今はとっとと寝てしまいたい。 そう思いつつ、胸元に倒れこんだままの八美の方を見ると 八美も疲れたのだろうか、暫くの間、俺の胸元へ顔を突っ伏しながら肩を上下させていた。 「ふ。ふふふ……」 「……?」 その様子を眺めていた矢先、顔を突っ伏したまま含み笑いを漏らし始める八美。 彼女のその笑い声に、俺は如何言う訳か凄まじく嫌な予感を感じた。 「ふふ、ふふふふふふ―――めっちゃ気持ち良いやん、これ! 海亀の爺さんが言ってた通りや! なあ、アンタ、もう一回、もう一回しようや!」 やおらガバッと顔を上げるや、凄く明るい笑顔を浮かべた八美が捲くし立てる様に言う。 「いや…あの…」 「あーもう我慢できへん! 早速2回戦目突入や!」 「ちょ、やめっ、アッー!」 俺が止めようとする間すら与えず、再び腰を動かし始める。 ずちゅぎゅぶ、にゅちゅぎゅぷ、ぐちゅぶぶっ… 「あん、くふぅん…ひゃぁん、気持ち良いっ!」 「うあっ、くぅぅっ、あぁぁぁ」 触手を絡め、俺に抱きつく様に身体を密着させた八美がゆっくりと、腰を前後にスライドさせる様に動かす。 隙間が無い位に身体が密着していながらも、スムーズに腰が動かせるのは軟体生物であるがゆえなのだろう。 八美が艶かしく腰を動かすたびに、息子全体に熱く濡れた肉襞が擦り合わされ、 同時に吸盤が音を立てて吸いつき、息子を舐りまわす。 そして、それと共に今まで俺の身体を無秩序に蠢きまわっていた触手が、 今度は明確な意思を持って俺を責め立て始める。 腕や大腿に巻きついた触手がリズミカルに締め付けながら、裏側の吸盤で撫で上げ、吸い付かせ。 触手の先っぽで掌や足の裏、脇、乳首など敏感な場所をこしょこしょサワサワと舐り回して行く! その最中、俺の脳裏には蛸に食われる蟹の姿がフラッシュバックした。   ずちゅぎゅぶ、ぬじゅぷっ、ぐじゅぷぷっ 「うあぁっ…あぁぁぁぁぁぁ……」 「あんたも気持ちええのやな……んっ! くふっ、ビクビクってウチの中で震えとる……」 全身を責め舐られる感触に、俺は頭を左右に振りながら身悶えする。 その様子を八美は快感に喘ぎながらも見下ろして笑顔を浮かべ、腰を動かすペースを上げる。 それによってか、俺は先程射精したにも関わらず、腰の奥から熱を持って込み上げる物を感じた。 しかし、それを耐えようとする俺の意思も、膣壁が一際強く息子を吸引した事で雲散霧消し…… 「くぅ…う、うぁぁぁぁぁっぁぁぁっ!!」 熱い物が先端から溢れ出る凄まじい放出感を感じながら、 俺は身体を震わせ、八美の中に白濁を流し込んだ。 「あ、熱いの、来たっ いっぱい、ウチの中で弾けてっ! どくどくって震えてる!」 胎内で息子が脈動しながら射精する感触を感じ取り、八美が触手をくねらせながら喜びを顕わにする。 と、同時により多くの精を搾り取ろうと膣壁が蠢き、吸盤を吸い付かせながら段階を置いて根元から締め上げ 鈴口へ密着したこりこりとした物がポンプの様に断続的に吸いつき、一滴残さずに吸いとって行く。 「あはぁ……人間との交尾がここまでええもんやと全然知らんかったわ……」 「うう……もう、止めてくれ……」 そして、うねる膣壁の吸引によって最期の一滴まで搾り取られた後。 完全に上気した八美に向けて、息も絶え絶えになった俺は掠れた声で懇願する。 「だぁめ。もうすこし楽しませてくれーや……ここもヒクヒクと何かして欲しそーやし……」 「――ひっ!? そ、其処はっ、やめっ、止めてくれっ!」 だが、俺の懇願は聞き入れられず、 それ所か、妖しい笑みを浮かべた八美は俺の水戸黄門ならぬ肛門ヘ触手を伸ばし、先端で弄くり始める。 無論、それだけは勘弁して欲しかった俺は、それこそ涙を浮かべ首を嫌々と振って必死にやめる様に懇願する。 「ふーん、そう言う割に。アンタのアレはウチの中でビクビクと大きくなって大喜びみたいやな……?」 「えっ? いや、それはそのっ!?」 「まあ、そう言うことで……えいっ!」 ずぷりっ 「――かっあっっ……っ!?」 だが、期待して八美の胎内で硬度を増した馬鹿息子の所為で俺の懇願は却下され、 八美は何処か楽しそうに肛門の辺りを這わせていた触手の先端を肛門に宛がうと、一息に突き入れる! 「くぅ、アンタの、凄い締め付けやな……っ!」 「~~~~~~っ!?」 表面に分泌された粘液の助けによってあっさりと中に入りこんだ触手が にゅぐにゅぐと直腸内を蠢きながら吸盤を腸壁に吸いつかせて、俺に感じた事のない異物感と快感を与える。 無論、腸内に入りこんだ触手と言う異物を追い出そうと、反射的に腸壁がうねり、括約筋が強く締め付けるが、 それは逆に八美を悦ばせるだけでしかない。 「んっ、思った通りや……中で、あんたのが大きくなってる……っ! さ、第三回戦といこか」 「~~~んぐぶぅっ!?」 その感触に馬鹿息子は更に身を硬くして大喜びし、包み込む膣をグイと押す事でそれを八美に分からせる。 それを感じ取った八美は、凄まじい快感の余り半開きになった俺の口に触手を押しこむと、 俺の身体に這わせている触手のうねりを激しくさせ、更に膣の締め付けを強くした上で再び腰を動かし始める。   ずちゅぐぷっ! ぬじゅぶぷっ! ずちゅぬぶっ! 「うμψχζ毛厂仆κゑμ壬汁昨ζκあっ!? χκυΤ斤廿οゐλ冂了卞νいっ!?」 「あふぁんっ! …あふぅんっ! …はぁんっ!」 口 息子、肛門、身体のほぼ全体を触手と膣で責め弄られる俺は、 脳髄のシナプスが焼き切れそうな快感で悲鳴に近い声を漏らしながら涙を流し、 訳が分からぬままに息子を八美の中で暴れさせ、括約筋で触手を締め上げ、身を捩じらせる。 ぎゅちゅっ ちゅぶぷっ ぐぎゅちゅぷっ! 「うぐκゑμ壬汁ぁっ!! がぁμ壬汁昨ζ毛厂仆κゑμぁっ!?」 「あっっ! 何か、またっ…っ! 身体の奥からっ! ……来るっ!?」 再び腰の奥からマグマの様に込み上げる物を俺が感じた時、 八美もまた身体の奥から込み上げる物を感じ、ラストスパートとばかりに腰を激しく動かす。 そして、八美が一際強く息子を突き込ませたと同時に、 「「あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁっぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁっぁっ!!!」」 二人同時に達し、八美は身体を大きく仰け反らせると触手を戦慄(わなな)かせながら愛液を噴出し。 俺は腰をガクガクと大きく震わせながら八美の胎内へ精液を勢い良く送りこんでゆく! そして、数分経って、凄まじい快感を伴った絶頂がようやく終わり、結合部からどちらともつかぬ液が溢れ出す。 その絶頂の余韻と壮絶な行為による疲労に、俺は肩を上下させつつ荒い息を漏らす。 ――もう、疲れた……本当に早く眠りたい。このままじゃどうにかなってしまいそうだ……。 だがしかし、そんな俺の考えとは裏腹に、 この状況でも馬鹿息子は、先程の水戸肛門へのカンフル剤の所為か今だ元気なまま。 ……をいをい、もう良いだろ……? 「ふふ、まだまだ……行けそうやな。 第4回戦開始や!」 「や、やめ、ふあぁぁぁぁぁっ!?」 そんなKYな馬鹿息子の様子に、 絶頂の余韻から開放された八美がまだ行けると勘違いし。笑顔を浮かべて再び腰を動かし始める。 無論、俺は直ぐ様に八美に向けて止めてくれ! と声を上げようとするも、 身体の疲労に加え、再び押し寄せた快感で声にならず……そのままアッー!                       *    *    *
*   *   * 「しっかし、あいつが言う恩返しってなんだろうな……」 夜、俺は布団に寝そべり、天井の明かりの消された蛍光灯を眺めながら呟きを漏らした。 アレから、八美の炊事の腕を見るついでの食事をとった後、 気が付けばなんやかんやとやっていた事もあってか時刻も夜半過ぎをまわっており、 更に俺自身もなんだか疲れを感じていた事もあって、そのまま寝る事となった。 ちなみに、俺の言うあいつ――八美は「良い寝床や」とか言って押し入れの使われていない一角を某蒼狸みたく占領し、 さっさと寝床にしてしまった。 ……どうやら、人間の姿になっても蛸の習性は抜けていない様である。 まあ、布団を一々用意する手間が省けた意味では喜ばしいけど。 「家事などの手伝いをしてくれるだけって訳じゃなさそうだし…… そもそも蛸に、鶴の恩返しみたいな事が出来るとも思えないし……うーむ……。 ああ、もう良いや、考えたって埒があかないしとっとと寝よう」 なんだか結論の出ない思案に疲れを感じた俺は、 さっさと目を閉じて意識を睡眠の方へとシフトしようとした。 ―――その矢先 しゅるり 「……――っ!?」 何かが腕に巻き付く異質な感触によって、俺の意識は現実に引き戻された。 ……こ、これは一体?! 「こーんばーんわー」 慌てて見れば、其処には俺の腕に触手を巻き付かせて添い寝する笑顔の八美の姿があった。 「……な、何かと思えばお前か! いきなり何のつもりだっ!」 「んー、何のつもりやかて、ウチら蛸と言うのは夜行性なんやで?」 余りにも唐突な事態を、低性能な俺の脳味噌が理解するまできっかり数秒の時間をかけた後、 ようやく上げた俺の怒りの声に、八美はごく平然と返しつつ、触手を更に腕に巻き付けてくる。 その際、肌をワサワサプチプチと這いまわる無数の吸盤の感触に、俺は背筋に鳥肌を立ててしまう。 よくよく見てみれば、八美は衣服を一切着けておらず、健康的な色の裸体を月明かりに晒していた。 「夜行性とかそう言う問題じゃなくて! お前は裸で、俺の布団に潜りこんで一体何をしようとしてるんだと聞いているんだっ!」 「何をって?……もち、夜這いにきまっとるやん。んな事も分からんのかなぁ、自分?」 「分かるかぁぁぁっ! と言うか分かってたまるかぁぁぁぁっ! つかさり気に足にまで触手絡ませてくるなぁぁぁぁぁっ!」 「まあまあ、そんなにぎゃーぎゃー怒らんでもええやん。近所迷惑やで? あ、言い忘れとったけど、ウチな、足のほうも触手に変える事出来るんやで? 如何や、凄いやろ?」 「どーりで足も動かんと思ったらそれの所為かぁぁぁぁぁっ!!」 見れば八美の足もまた、腕と同じ様に左右に二本ずつの4本の吸盤付きの触手に変わり、 俺の左右の足にうねうねと巻きつき、吸盤をしっかりと吸い付かせていた。 ちなみに、もうこの時点で、俺は八美の触手によって手足を絡め取られ、完全に身動きがとれなくなっていたりする。 ちくしょー、コイツ、意外に力が強いっ! 全然振り払えねぇっ! ここで問題だ! この状況で俺は如何やって八美から開放されるか? 3択-一つだけ選びなさい  答え①:とってもナイスな通は突如良い案をひらめく。  答え②:誰かが助けに来てくれる。  答え③:如何しようも出来ない、現実は非情である。 うん、自分で考えておいてなんだけど、①のとってもナイスって何だよ? つーか出来ればんな苦労しないって。 まあ、それはさて置き。今の所、俺は②に賭けたい所だけど……正直言ってそれは期待は出来ない。 こんなタイミングで誰かがアメリカンヒーローの様にジャジャーンと助けに来てくれる訳がないし…… て言う事は結局③しか選択肢が残ってねーじゃねーか! 「んじゃ、しっかり捕まえたとこで、とっとと始めよか。 確か……海亀の爺さんの話やと、人間のアレはこの中に隠れとるって話やったな……」 「やめっ、こらっ ズボンを脱がせるなっ!」 「ふっふー、なんや、こうひん剥いていると大物の蟹を捕まえた時の気分をおもいだすわー」 「いやー、やめてー! 俺は美味しくないぞーっ!!」 俺の必死の抵抗も虚しく(そもそも手足を拘束された状態で抵抗もあったものじゃないが)、 八美は俺を拘束している物以外の触手を巧みに動かし、俺のズボンを下着諸共剥ぎ取ってしまう。 答えは③ ③ ③!! ズボンと下着と言う拘束具から開放された股間の息子は情けない事に、 目の前の少女の小ぶりだが形の良い乳房、引き締まった臍周り、流麗な曲線を描く腰のくびれ、などの視覚的要素と その少女の四肢から伸び、両手両足に巻きつきうねうねと蠢く柔軟な触手の生暖かくぬめった感触と言う触覚的要素に、 これから起こる事を期待したのか既に真っ赤になって喜びを表していた。 「なーんや、アンタ。口でワーワー言っておいてこっちはしっかりと期待に打ち震え取るやん。 アンタってある意味しょーじきやねんなぁ?」 「うるせぇ! 見るんじゃねえ……っ!」 羞恥心の余り、顔を真っ赤にして八美から顔を背ける俺。 ……クソ、なんて節操の無い息子だ! ……って、その節操を息子から無くしてしまった俺にいえた義理はないけどな! 「ま、これはこれで都合ええわ。……にしても人間のアレって不思議なもんやなぁ、 脚の先にあるんとちゃうて股にあるなんてな……って、今のウチも、股の間にアソコがあるんやったな」 「……まじまじと観察しているとこ悪いが、一体何のつもりでこんな事をして来るんだお前は!」 何処か興味深そうに触手の先で息子をツンツンと突付いていた八美に向け、 ようやく気を落ち付かせた俺が険悪な声で問い掛ける。 その問い掛けに対し、八美はきょとんとした表情を浮かべて 「へ? 恩返しってのはこう言うことするのがセオリーとちゃうんか?」 「何処の世界のセオリーだっ! 何処のっ! 少なくとも俺が生きていた限りじゃ、んなセオリーは聞いた事すら無いぞ!」 「な、なんやて!? と、と言う事は海亀の爺さんの言ってたことは嘘やったんかいな!?」 ……また海亀の爺さんか、一体コイツはその爺さんに何を吹き込まれたんだ? まあ、コイツの話を聞く限り、その海亀の爺さんは相当な嘘吐きに違いない。しかも多分釣り好き。 恐らくこの他にも、その海亀の爺さんとやらは聞くに堪えない様なロクでもない事をコイツに教えているに違いない。 「確実に嘘に決まってるだろ。だからこんな馬鹿げた事はさっさと止めてくれ ……って、おい、聞いているのか?」 ……なんか、急に黙りこくったコイツを見ると、すっごく嫌な予感を感じる。 「あー、いや……なんや、急に体が疼いて……」 言って、俺の方に顔を向けた八美の瞳は、横長の瞳孔を持つ人外の物へと変わって――いや、戻っていた。 その時、俺は背中に、ぞわり、と撫で上げる嫌な悪寒を感じたのは気の所為では無い。 ヤバイ、ヤバ過ぎる、これはとてつもない感じにヤバ過ぎる。こんな予感的中して欲しくなかった! 「ちょ、おまっ、やめっ! 止めろって!」 「いやや、もうこうなったら、ウチ自身でも自分の欲望が止められん……なあ、しようや?」 慌て始める俺に対し、頬を赤らめた八美は俺の手足に触手を絡めたまま、 滑りこむ様に俺の上に圧し掛かり、ずいっと興奮しきった顔を俺の眼前に寄せる。 心なしか俺の顔に掛かる八美の吐息が、熱くじっとりとした物に感じる。 「しようやって言われて、俺がイヤだって言ってもやるつもりだろテメェっ!」 うあーこいつの身体、暖かくてやわらけーなーとか、 プルプルなおっぱいの乳首が立ってるのがシャツ越しに分かるぞーとか言う 邪念にも似た思考を誤魔化す様に、俺は更に抗議の声を上げる。 「まあまあそんなにカッカせんでもええやん。  アンタも初めてや有るまいにさぁ……って、なんで急に黙るねん?」 八美の言い放った『初めて』の言葉に、俺は頬がかあっと熱くなる感覚を感じた。 恐らく、今の俺の顔は熟したトマトの様に赤くなっている事だろう。 気が付けば恥ずかしさの余り、無意識の内に俺は八美から視線を逸らしていた。 そんな俺の様子に、八美は少々戸惑いながらも原因に思い当たり、意外そうにその事を口にする。 「あ、分かった。ひょっとすると……アンタ、これが初めてやとか?」 「――がふぅっ!?」 つうこんのいちげき! とおるのこころに585のダメージ! おもくそストレート過ぎる推測の一撃に、脳裏に一瞬、俺の心のキャラグラフィックが棺桶に変わったシーンが見えた。 おお、ゆうしゃよ、しんでしまうとはなさけない。とか言う声も聞こえた様な気もする。 「う、うるせぇっ! 初めてで悪いかこんちくしょう!」 「ふーん、そうかそうか」 思わず口を突いて出た怒声も、八美に推測をより正しい物だと判断させるだけにしかならず。余計に心の傷が痛む。 ちくしょう、今まで機会を与えてくれなかった神様が悪いんだ。ついでにこの世の中の不景気も悪いんだ! とか、自分の要領の悪さを棚に上げまくった愚痴を心の中で漏らす俺に向けて、 八美は何処か下卑た物を混じらせた様な笑みをニマリと浮かべ。 「大丈夫やって、そう言う事もあろうかとウチは海亀の爺さんに色々と教えてもろたんや。 やからなーんも問題あらへんって、ウチに任しとき!」 「それ以前の問題だっ!」 「あー、なんかウチ、急に耳が悪うなったわ。アンタの言っている事がよう聞こえん」 俺の抗議の言葉に、八美はわざとらしく触手の先端で耳をほじくって、 さも『アッシは耳が悪いでござい』風に見せかける。 をいをい、遂には聞く耳無しかいっ! と、俺が憤慨する間も無く、急に身体が持上げられる感覚が俺を襲う。 「おいコラ、お前、何する気だ」 「んー、お持ち帰りってとこで。これからウチの寝床でお楽しみって奴や」 しっかり聞こえてるじゃねえか!と、ツッコミを入れたかったのだが、 そう考えている間にも八美は、俺を拘束している両手両足の4本以外の残る4本の触手を使って、 這いずる様に俺の寝ていた布団から八美が寝床にしている押入れに向けて、絶賛移動中だったりする。 その様子はさながら何処かのテレビ番組で見た、家代わりのココナッツの殻を抱えて移動する蛸その物。 ――まあ、この場合、八美と言う蛸に抱えられるココナッツの殻と言うのが俺自身の身体であり、 持って行く目的も、家に使うと言う理由ではなく八美の性欲を解消する為だったりするのだが―― 当然、んな事は御免とばかりに俺は声を上げ、拘束されている手足を精一杯に動かし2度目の抵抗を試みる。 「くそ、いい加減にしろ! こんなふざけ――んむぅぅぅぅぅぅっ!?」 だが、抵抗を始めた俺の言葉は、柔らかく暖かい物に唇が塞がれた事で途中からくぐもった呻き声に変わった。 「んむーっ! んむむむぅっ!」 その柔らかい物が八美の唇だと分かった時には、 俺の首の後ろに触手を回して抑えこんだ八美の舌が、俺の口内へと侵入を果たしていた。 そしてそのままチュウと音が鳴るくらい強く唇を吸いつかせると、舌先で頬の裏側を撫で上げ、 歯の一本一本を丁寧になぞり、押し出そうとした俺の舌に絡みつき、唾液を丹念に舐めとって嚥下して行くと、 今度は八美の唾液だろうか、生暖かい液体を流しこみ、それを掻き混ぜる様に舌で口内を舐って行く。 それに加え、元々軟体生物であった八美の非常に柔らかく暖かい身体が纏わり付く感触を身体全体に味あわされ、 俺は否が応にも昂ぶり、同時に抵抗の意思を失わされて行く。 「………ぷぁ………」 やがて、俺が鼻呼吸だけの息苦しさを感じ始めた頃、 俺の口内を舐るのに満足したのか、八美の顔が離れた。 ちくしょう、一瞬でも気持ち良いと思ってしまった事がすっげえ悔しい……って、あれ? なんだか身体が……言う事を聞かない!? 「ひょ、ひょれは、ひっはい……?」 「フフフ…ウチの唾液を一杯飲んだみたいやな……」 既にろれつの回らなくなった言葉で問い掛ける俺に、何処か熱のこもった声で言う八美。 唾液……そういえば、何かのテレビで見た話だったと思うが、蛸の唾液には麻痺毒があって、 それを捕まえた獲物に噛み付いて流しこむ事で、獲物を麻痺させるとか言っていた様な……って、まさか!? 「そーや、アンタの身体が動かんのはウチの唾液を飲んだからや! まあ、ウチ自身、人間に効果あるんかどうかちょっぴし不安やったけど。何事もやってみんと分からんもんやな」 自慢げに言った後、うんうんと頷く八美。 と言うか、俺の思考を読むな。 「………と、そんなこんなしている内に到着っと」 そして、八美は俺の身体が麻痺した事によって抵抗が無くなった事を良い事に移動を再開し 寝床にしている押入れへ俺を抱えたまま入ると、左腕の方の触手でふすまをピシャリと閉める。 ふすまによって月明かりすら入らなくなった押入れの中は暗闇に包まれ、俺の視界は黒一色になってしまった。 ……これでは、八美が何をしようとしているのかが分からない。 「さて、海亀の爺さんの話だと、ここを揉むと気持ち良いんやってな?」 「ふぁっ!」 八美の声と共に、空いている触手の内の一本が股間の息子に、根元の方からしゅるしゅると巻き付いてきた。 表面に分泌されたねっとりとした粘液を竿全体に塗りたくりながら、ゆっくりと竿を締め上げ、 更に触手の裏側の無数の吸盤がザワザワプチプチと竿の表面を這い回って舐って行く、 その上、俺の身体を拘束していた触手も蠢き始め、胸や背中に脇、腹などを這い回って粘液を塗りたくり、 巻きついている触手が腕や足を締め付けては緩めたり等、言い様のない刺激を俺の身体全体に与えてくる。 「お、なんや、ビクビク震え取るな……海亀の爺さんの言った通りや」 「う、あ、やめぇ……」 それだけでも快感で俺の心が蕩けそうなのに、 加えてもう一本の触手を股間の息子に巻きつけ、竿全体を覆いみっちりと包みこんでしまう。 そして、竿を包みこんだ触手がうじゅうじゅと蠢き、竿全体を締め付けては揉み解す。 だがしかし、わざと焦らしているのか、それとも普通に失念しているのか、触手は一向に亀頭に触れる事が無く、 刺激を与えられずに張り詰めた亀頭が、抗議する様にピクピクと打ち震え始め、鈴口から先走りが漏れ始める。 それに気付いた八美が不思議そうに首を傾げ、 (暗闇の中で如何やって分かったかだが、八美の口調から首を傾げているだろうと俺が感じただけである) 「おろ? なんか出てきたで……なんやろ、これ?」 それを確めようとしたのか触手の先端を伸ばし、亀頭の表面に這わせ始めた! 表面に塗りたくられるぬめった生暖かい粘液の感触と、触手の裏側の吸盤が這い回る感触 それらが電撃の様に亀頭から腰を経由して脳髄へと突き刺さり―― 「うぁ……あっああぁああぁぁぁぁっっ!?」 頭が真っ白になる感覚と共に、俺は限界に達し。 亀頭が膨らみ、息子が弾け飛ぶような感覚を感じながら精を噴出させた。 「ぁぁぁぁぁああぁぁぁ……」 そして股間の息子は、尚も蠢いて絡み付く触手の感触によって更に精を吐きだされ 八美の触手や顔、頭髪や胸などを白濁で汚して行く。 「え? 熱っ、なんやコレ!? ちょ、うわ、止まらんって!」 ビクビクと震える息子から止めど無く吐き出される精に八美は慌てふためき、 精を吐き出すのを止めようとしたのか、八美は絡ませている触手で竿をきゅっと締め付けようとするが、 それが余計に射精を助長する事になってしまい、より八美を困惑させ、 同時に俺の思考を更に快感に染め上げてゆく。 「……うう……」 「やっと止まったで……コレが、人間のせーえきって奴やのかな?」 そして、最期の一滴まで出し尽くし、後悔混じりな快感の余韻で呆然としている俺を余所に、 八美は自分の触手に付いた精液を舐めとり、その味に何処か不思議そうに呟きを漏らす。 そういや、こいつの様子が見えるって事は、ようやく俺の目が暗闇に慣れて来たみたいだな……。   「……なんや、えぐい味しおるけど……癖になるっちゅうか……不思議な味やな」 ……うーむ、やっぱ見えないままな方が良かったかもしれない。 少女が触手に付いた白濁をぴちゃぴちゃと音を立てて舐めとる、と言う、 そうそう見られない光景を目の前で繰り広げられた所為で、馬鹿息子がまた元気を取り戻してしまった。 息子よ、もう少し、慎みと言うものを持ってくれ……。 「……ここ、見えるか?」 言って、八美が触手の何本かを突っ張らせて僅かに体を持上げ、腕のほうの触手の先で股間の辺りを指し示す。 その指した先、4本の触手と化した脚の付け根の中心、蛸で言えばカラストンビと呼ばれる口がある辺りに、 粘液にぬめった淫猥な形状をした穴が見えた。 ……恐らく、ここが……。 「ここがウチのアソコや……本来は漏斗ってとこの中にアソコがあるんやけど。 今の姿ん時はここにアソコがあるねんや……ほんに、人間の身体って不思議やなぁ……」 俺の心を読取ったのかは知らないが、 言いながら八美が俺へ見せつける様に二本の触手でアソコを割り開いて見せる。 その内側の肉穴、それが何かを求める様に粘液を垂らしながらヒクヒクと蠢いている様子が 真っ暗な押入れの中でもはっきりと見えた。 ……と同時に、自分のエロ根性の為せる技に少し悲しくなった。 「と、それじゃ、そろそろ本番と行くで」 「…うっ」 言って、八美が怒張している息子の根元に触手を巻きつかせると、 その触手を使って息子の向きを調整し、その先端を粘液を垂らすアソコへとあてがう。 先端に感じる八美の体温と愛液でぬめった膣口の感触に、俺は思わず呻き声を漏らした。 「あ、あのなぁ。一発出した後で言うのもなんだが、やっぱこう言う事は良く無いと思うんだ」 「何言っとるねん、今更。 大体な、アンタ。こう言うかわゆい娘に求められるなんて普通は有り得へんで? それを、なんのかんの言って嫌がるなんておかしくないか?自分」 「……う゛」 其処で、舌の痺れが取れている事に気付いた俺は、この期に及んで説得を試みる。 だが、あっさりと切り返されてしまい、俺は口篭もる。 「いや、それはそうなんだが……流石に展開の流れって物を考えてくれ。 それに……俺はこう言う事は、そう、愛し合った人と段階を踏んでやっていくってのが……」 「ふーん、純情なんやねんな、自分」 「それは言うな! 畜生!」 ぐぅ……心がズキズキと痛む。 こう言う痛みを感じたのは高校生の頃に告白し、結果、見事に玉砕した時以来だ。 あの時も、相手からの返答が『通君は純情過ぎるのよ』と言う一言だったのを思い出す。 「まあ、とにかく始めるで ……っと、くのっ……」 「お、おい……何やってるんだよ……?」 またも焦らしているのか、股間の息子をアソコへ擦りつける様に動かす八美。 先端が粘膜に擦りつけられる心地よい感触に打ち震えつつも、俺は疑問の声を漏らす。 「気にしんといて! ふぬっ!」 「ってちょ、うわっ!? あぁっあぁあぁぁっ!?」 だが、その疑問の声を八美はあっさりと受け流し、俺が止める間も無く一気に腰を下ろした。 ズプともキュブッともなんとも形容し難い音が響くと同時に、俺の脳内は一気に快感の色に染まった。 「んあっ……くぅ!」 「うぁっ、うあぁっ、ぐぁぁぁっ!!」 一気に突き入れた所為か、目を瞑ってブルブルと震える八美、 だが、それを気にしている余裕は、今の俺には全くと言って良いほど無かった。 何故なら、吸われているのだ、それも揶揄ではなく、本当に膣自体が吸盤となって息子全体にみっちりと纏わり付き、 肉壁の熱くぬめった感触を与えると共に、精を搾り取らんとギュウギュウと締め付けて吸引し続けてくるのだ! おまけに、膣の中の肉襞に紛れる様に触手に付いているのと同じ吸盤があるらしく、 根元や竿、裏筋に雁首、そして亀頭等、余す所なく纏わり付き、 プチュプチュと音を立てて吸いつく事で異質の快感を俺に齎してくる。 「んっ、くぅぅぅ、ふぅっ……奥までっ……入った!」 「あ、ああ、うぁぁぁぁ」 そして、凄まじい吸引の末に、俺の息子が根元まで飲みこまれ、こつんとした感触と共に奥の淫肉と対面を果たした。 それと同時にアソコ周辺の吸盤がワサワサと蠢き、大腿や玉袋、下腹部に吸い付き撫で上げる。 無論、俺の身体に巻き付いている触手も、にゅるにゅると絶え間なく這い回り続けている。 「………」 が、其処から如何言う訳か、息子が奥まで入ったにも関わらず、 目を蕩けさせた八美はハァハァと息を漏らすだけで、動きが見られなくなった。 うーむ、手足が拘束されていてコレでははっきし言って生殺しだ。と言うかさっさと動いてくれ! ――ちなみに、懸命な皆さんならもうお分かりかと思うが、この時点で、俺の思考能力は完全に快感に支配され。    説得だの貞操を守るだのと言う考えは、某バニラな人のスタンド能力を食らったア○ドゥルの様に、    暗黒空間へブッ飛んで仕舞って居たりする。 「お…い、何、やってるんだ……?」 「あ……ちょっと、何でもない、から。気に…しんといて……」 「いや、でも……」 「やから気にしんといて……今から、動くし」 「え、ちょっと、おいっ!?」 ずにゅ、にゅるるる…… 俺の問い掛けを八美は息も絶え絶えにはぐらかすと、俺が訝しげな声を上げる間もなく腰を上げ始める。 プチプチと言う音と共にアソコ周辺の吸盤が下腹部や陰嚢から離れると同時に僅かに膣の吸引が緩み、 その緩まった膣内から脱出を行おうとする息子へ、膣内の肉襞と吸盤が名残惜しげに纏わり付いて撫で上げる。 …ぎゅぷぅっ! そして粘液に塗れた竿がずずずっと露出して行き、後もう少しで雁首が見え始める所に、 八美が身体から力を抜く様に体重を掛け始め、それと共に吸引を始めた膣に力強く吸引され、 息子は再び奥まで飲みこまれた。 「…くぅっ!」 「ひゃぁん!」 息子を淫肉に揉み立てられ、そして一気に奥に突き込まれ、思わず漏れる俺と八美の嬌声。 その瞬間、八美の淫肉が息子と再会を果たした喜びを表すかのように、みっちりと息子に吸い付いて歓迎し 吸盤がプチュプチュと息子全体に吸い付いては引き離れを繰り返し、それと共に肉襞が揉み立てて刺激を与えてくる。 同時に、恐らく八美の意図とは関係無しに八美の触手が陰嚢に巻きつき、クニクニと揉み立てる。 そして俺の身体に纏わり付いている触手もまた、吸盤でぎゅっと吸い付いたり、絡み付いてザワザワと撫で回したり、 巻き付いて締め上げたり、分泌されている粘液を擦り付けたり、と、多彩な動きで俺を責めたてる。 ずちゅるる……きゅぶっ!  「ひぅっ!?」 「あふぅっん…っ! 無論、こんな凄まじい人外の責めを前に、今しがたまでチェリーだった俺が耐えきれる筈もなく、 ゆっくりと数回抜き差ししただけで、快感のヴォルテージは最高潮に達し、その代わりに思考が真っ白に染まり―― ぬちゅるる……ぎゅぶっ! 「うぁ、あ、あ、あぁぁぁぁぁっぁぁぁぁっ!!」 3度目に腰を下ろしたと同時に息子の鈴口に何かが張付き、ちゅうっと吸いつく感触、 それが引金となって、俺は達してしまい身体をビクビクと震わせ絶叫を上げ、八美の胎内へ精を放出してしまった。 「はっ、あぁっ、なんかっ、熱いっ、熱いのがウチの中にっ 弾けてっ!」 先程よりも勢い良く、そして大量に精が胎内へ叩き付けられる度に、 その感触に八美が嬌声を上げ、全身の柔軟な筋肉がびくんびくんと弛緩し、俺に絡み付いている触手が戦慄く。 そして同時に肉壁が蠢き、胎内に満たされて行く精液を受け入れ、奥へ送りこんで行く。 「あ、あっ、な、何かが、ウチのっ、奥からっ きてっ、ひぁっ、あ、ひ、あ、あぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁっ!!」 そして、一際強く精が叩き付けられると同時に、八美は絶頂に達したらしく。 大きく仰け反らせた身体をガクガクと震わせ、口から涎を垂らしながら嬌声を上げる。 やがて、精の放出が収まると同時に、八美の身体から力が抜け、俺の胸元にドサリと倒れこんだ。 ……や、やっと終わった……なんつーか、セックスと言うのってここまで凄いものなんだな……。 もう殆ど何も考えられなくなるくらい気持ち良かった。オナニーとかとは比べ物にならんぞ、これ。 これくらい気持ちが良いと、こう言う恩返しも悪くはないかもと思えてしまうのが不思議だ。 まあ、その流れが逆レイプ、と言うのが少し問題ありだが……。 にしても、本当に疲れた……たった一回出しただけだと言うのに、 まるで全力疾走でマラソンをやったかのような疲労感がどっと押し寄せて来た…… 今はとっとと寝てしまいたい。 そう思いつつ、胸元に倒れこんだままの八美の方を見ると 八美も疲れたのだろうか、暫くの間、俺の胸元へ顔を突っ伏しながら肩を上下させていた。 「ふ。ふふふ……」 「……?」 その様子を眺めていた矢先、顔を突っ伏したまま含み笑いを漏らし始める八美。 彼女のその笑い声に、俺は如何言う訳か凄まじく嫌な予感を感じた。 「ふふ、ふふふふふふ―――めっちゃ気持ち良いやん、これ! 海亀の爺さんが言ってた通りや! なあ、アンタ、もう一回、もう一回しようや!」 やおらガバッと顔を上げるや、凄く明るい笑顔を浮かべた八美が捲くし立てる様に言う。 「いや…あの…」 「あーもう我慢できへん! 早速2回戦目突入や!」 「ちょ、やめっ、アッー!」 俺が止めようとする間すら与えず、再び腰を動かし始める。 ずちゅぎゅぶ、にゅちゅぎゅぷ、ぐちゅぶぶっ… 「あん、くふぅん…ひゃぁん、気持ち良いっ!」 「うあっ、くぅぅっ、あぁぁぁ」 触手を絡め、俺に抱きつく様に身体を密着させた八美がゆっくりと、腰を前後にスライドさせる様に動かす。 隙間が無い位に身体が密着していながらも、スムーズに腰が動かせるのは軟体生物であるがゆえなのだろう。 八美が艶かしく腰を動かすたびに、息子全体に熱く濡れた肉襞が擦り合わされ、 同時に吸盤が音を立てて吸いつき、息子を舐りまわす。 そして、それと共に今まで俺の身体を無秩序に蠢きまわっていた触手が、 今度は明確な意思を持って俺を責め立て始める。 腕や大腿に巻きついた触手がリズミカルに締め付けながら、裏側の吸盤で撫で上げ、吸い付かせ。 触手の先っぽで掌や足の裏、脇、乳首など敏感な場所をこしょこしょサワサワと舐り回して行く! その最中、俺の脳裏には蛸に食われる蟹の姿がフラッシュバックした。   ずちゅぎゅぶ、ぬじゅぷっ、ぐじゅぷぷっ 「うあぁっ…あぁぁぁぁぁぁ……」 「あんたも気持ちええのやな……んっ! くふっ、ビクビクってウチの中で震えとる……」 全身を責め舐られる感触に、俺は頭を左右に振りながら身悶えする。 その様子を八美は快感に喘ぎながらも見下ろして笑顔を浮かべ、腰を動かすペースを上げる。 それによってか、俺は先程射精したにも関わらず、腰の奥から熱を持って込み上げる物を感じた。 しかし、それを耐えようとする俺の意思も、膣壁が一際強く息子を吸引した事で雲散霧消し…… 「くぅ…う、うぁぁぁぁぁっぁぁぁっ!!」 熱い物が先端から溢れ出る凄まじい放出感を感じながら、 俺は身体を震わせ、八美の中に白濁を流し込んだ。 「あ、熱いの、来たっ いっぱい、ウチの中で弾けてっ! どくどくって震えてる!」 胎内で息子が脈動しながら射精する感触を感じ取り、八美が触手をくねらせながら喜びを顕わにする。 と、同時により多くの精を搾り取ろうと膣壁が蠢き、吸盤を吸い付かせながら段階を置いて根元から締め上げ 鈴口へ密着したこりこりとした物がポンプの様に断続的に吸いつき、一滴残さずに吸いとって行く。 「あはぁ……人間との交尾がここまでええもんやと全然知らんかったわ……」 「うう……もう、止めてくれ……」 そして、うねる膣壁の吸引によって最期の一滴まで搾り取られた後。 完全に上気した八美に向けて、息も絶え絶えになった俺は掠れた声で懇願する。 「だぁめ。もうすこし楽しませてくれーや……ここもヒクヒクと何かして欲しそーやし……」 「――ひっ!? そ、其処はっ、やめっ、止めてくれっ!」 だが、俺の懇願は聞き入れられず、 それ所か、妖しい笑みを浮かべた八美は俺の水戸黄門ならぬ肛門ヘ触手を伸ばし、先端で弄くり始める。 無論、それだけは勘弁して欲しかった俺は、それこそ涙を浮かべ首を嫌々と振って必死にやめる様に懇願する。 「ふーん、そう言う割に。アンタのアレはウチの中でビクビクと大きくなって大喜びみたいやな……?」 「えっ? いや、それはそのっ!?」 「まあ、そう言うことで……えいっ!」 ずぷりっ 「――かっあっっ……っ!?」 だが、期待して八美の胎内で硬度を増した馬鹿息子の所為で俺の懇願は却下され、 八美は何処か楽しそうに肛門の辺りを這わせていた触手の先端を肛門に宛がうと、一息に突き入れる! 「くぅ、アンタの、凄い締め付けやな……っ!」 「~~~~~~っ!?」 表面に分泌された粘液の助けによってあっさりと中に入りこんだ触手が にゅぐにゅぐと直腸内を蠢きながら吸盤を腸壁に吸いつかせて、俺に感じた事のない異物感と快感を与える。 無論、腸内に入りこんだ触手と言う異物を追い出そうと、反射的に腸壁がうねり、括約筋が強く締め付けるが、 それは逆に八美を悦ばせるだけでしかない。 「んっ、思った通りや……中で、あんたのが大きくなってる……っ! さ、第三回戦といこか」 「~~~んぐぶぅっ!?」 その感触に馬鹿息子は更に身を硬くして大喜びし、包み込む膣をグイと押す事でそれを八美に分からせる。 それを感じ取った八美は、凄まじい快感の余り半開きになった俺の口に触手を押しこむと、 俺の身体に這わせている触手のうねりを激しくさせ、更に膣の締め付けを強くした上で再び腰を動かし始める。   ずちゅぐぷっ! ぬじゅぶぷっ! ずちゅぬぶっ! 「うμψχζ毛厂仆κゑμ壬汁昨ζκあっ!? χκυΤ斤廿οゐλ冂了卞νいっ!?」 「あふぁんっ! …あふぅんっ! …はぁんっ!」 口 息子、肛門、身体のほぼ全体を触手と膣で責め弄られる俺は、 脳髄のシナプスが焼き切れそうな快感で悲鳴に近い声を漏らしながら涙を流し、 訳が分からぬままに息子を八美の中で暴れさせ、括約筋で触手を締め上げ、身を捩じらせる。 ぎゅちゅっ ちゅぶぷっ ぐぎゅちゅぷっ! 「うぐκゑμ壬汁ぁっ!! がぁμ壬汁昨ζ毛厂仆κゑμぁっ!?」 「あっっ! 何か、またっ…っ! 身体の奥からっ! ……来るっ!?」 再び腰の奥からマグマの様に込み上げる物を俺が感じた時、 八美もまた身体の奥から込み上げる物を感じ、ラストスパートとばかりに腰を激しく動かす。 そして、八美が一際強く息子を突き込ませたと同時に、 「「あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁっぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁっぁっ!!!」」 二人同時に達し、八美は身体を大きく仰け反らせると触手を戦慄(わなな)かせながら愛液を噴出し。 俺は腰をガクガクと大きく震わせながら八美の胎内へ精液を勢い良く送りこんでゆく! そして、数分経って、凄まじい快感を伴った絶頂がようやく終わり、結合部からどちらともつかぬ液が溢れ出す。 その絶頂の余韻と壮絶な行為による疲労に、俺は肩を上下させつつ荒い息を漏らす。 ――もう、疲れた……本当に早く眠りたい。このままじゃどうにかなってしまいそうだ……。 だがしかし、そんな俺の考えとは裏腹に、 この状況でも馬鹿息子は、先程の水戸肛門へのカンフル剤の所為か今だ元気なまま。 ……をいをい、もう良いだろ……? 「ふふ、まだまだ……行けそうやな。 第4回戦開始や!」 「や、やめ、ふあぁぁぁぁぁっ!?」 そんなKYな馬鹿息子の様子に、 絶頂の余韻から開放された八美がまだ行けると勘違いし。笑顔を浮かべて再び腰を動かし始める。 無論、俺は直ぐ様に八美に向けて止めてくれ! と声を上げようとするも、 身体の疲労に加え、再び押し寄せた快感で声にならず……そのままアッー!                       *    *    * [[次へ>http://www21.atwiki.jp/brutalanimal/pages/358.html]]

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