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Ⅳ号戦車


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びぃえふに登場する数々の兵器が、現実ではとんなものだったのかなぁという疑問に壁を轢きながら答えていくコーナー。
第八回目の今回はひょっとしたらお待ちかね? 枢軸の頼れる軍馬、Ⅳ号戦車の登場である。
びぃえふでもクセの無い扱いやすさで親しまれるこの戦車の素顔を、それまでのドイツ戦車の歩みと併せて見ていこう。

第一次大戦後、ベルサイユ条約の打撃から立ち直りつつあるナチス政権下のドイツで、ある農業用トラクターが開発されていた。どんな不整地も走破できる無限軌道タイプの車輪、ちょっとやそっとのことではビクともしない頑丈な鋼鉄の車体、そして極めつけは車体の上に鎮座する7.92mm機関銃2門。カラスを追い払うためにしては少々物騒すぎないかね。その通り、コレは立派な戦―――おっと危ない。ベルサイユ条約の下ではドイツがそんなものを作っていいはずがない。これは農業用トラクターなのである。日々運転の練習をしているドライバーは、そんなことを言っていた。
さて、時に1935年。ドイツはベルサイユ条約を破棄し、再軍備を宣言。みるみるうちに常備軍を再編したドイツは翌年スペイン内戦に介入。このⅠ号戦車も実戦に投入された。トラクター? お前は何を言っているんだ。こんなトラクターがあるわけないだろう。まあ、まさか訓練用の戦車で実戦に送り込まれるのは予想外だったがな。と戦車兵に華麗な転身を遂げたドライバーは、そんなことを言っていた。


再軍備のその年、軍部は訓練用のⅠ号およびⅡ号に次いで、本格的な戦車戦術に運用できる戦車の開発を開始した。こうして誕生したⅢ号戦車は37mm径の旋回式砲塔を備えた中戦車となった。第二次大戦初期には数が揃わなかったものの、ソ連との戦線を開く頃には主力戦車になりつつあった。しかしながら未だに技術的な未熟さは否めず、またサイズ上の制限から火力・装甲と共にソ連の戦車には劣るようになった。

このⅢ号から遅れて1939年、いくつかの試作を経てⅣ号戦車(Pz.Kpfw IV)が誕生する。Ⅲ号で得られたノウハウを活用し、サイズも一回り大きいこの戦車は、様々な要求に応じることが可能だった。最高速度は整地なら38km/h、不整地では19km/h。乗員は5名で、それぞれ車長、射手、装填手、操縦手、通信手に分担される。主砲は75mm径短砲で、装弾数は78発。Ⅲ号では砲塔の旋回に併せて装填手がいちいち移動しなければならなかったが、Ⅳ号では解決されおり、高い速射性を実現した。副武装としてMG34機関銃を2門装備、装弾数は3150発である。この装備は装甲を貫徹するには少々物足りないが、非装甲車輌や機関銃陣地などのいわゆる「軟性」の目標に対しては有効な打撃を与えることができた。初期のⅣ号戦車は専ら歩兵との共同戦線を張るべく設計されているのである。ベテランの虹裏兵士の諸兄は記憶しているだろうか。かつて負けっぱなしだった枢軸側が歩兵と戦車のコンビネーションにより、凄まじい戦果を挙げたあの時のことを。あれこそまさしくⅣ号戦車のあるべき姿だったのだ。
しかしこのような運用ができたのも戦争初期のこと。前述の通り優秀な戦車を備えたソ連との戦いや、ノルマンディーから上陸してくる連合軍の機甲部隊と戦うには、対戦車攻撃能力が必須なのである。そこで主砲を倍近い砲身に延長したF2型が開発された(びぃえふのⅣ号は恐らくF型。実際ならばシャーマンとやりあうのは辛いものがあるだろう)。対戦車戦闘に主眼を置いて製造されたⅤ号戦車やⅥ号戦車は、故障率の高さや「愛国心のない」燃費の悪さ、コスト高も相まって数は多くなく、最終的にはこのⅣ号が最多生産台数(約8000両)を記録している。Ⅳ号自体のJ型にまで至る多くの改修もさることながら、Ⅳ号をベースにした様々な兵器も存在している。
例えば歩兵支援を目的とした移動砲台的なⅣ号突撃砲や、虹裏兵士には醤油差しの愛称で知られるⅣ号対空戦車ヴィルベルヴィントなどがある。中には海を渡ってイギリスに上陸するためにⅣ号潜水戦車という、虹裏兵士から多大な人気とF1F2を集めそうなシロモノまであったという。何このリアル変態兵器。
このバリエーションについては後日、専用のコーナーを設けて詳細な解説をしてみたい。それだけこの戦車はバリエーションに富んだ表情を持っているのだ。

Ⅴ号戦車パンターやⅥ号戦車ティーガーの陰に隠れがちではあるが、猛獣の名前こそ持たないものの大三帝政ドイツ陸軍の主力戦車として縦横の活躍を見せた。
戦後もドイツと同盟関係にあった諸国で使用され、中には中古販売で流れ流れてシリアに行き着いたⅣ号が、中東戦争に参加していたという記録もある。
少々詰め込み気味になってしまったが、大戦中のドイツの戦車はそれだけで一つの世界が出来てしまうほどのカテゴリーなのだ。ロマンなのである。

ATにケツを掘られて吹き飛ぶ様も、またロマンか。