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FG42


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びぃえふに登場する数々の兵器が、現実ではとんなものだったのかなぁという
あながち俺しか抱いていないというわけでもなさそうな疑問に自己回答していくコーナー。
第二回のゲストは第一回のブレンガンのカウンターパート、FG42。
ゲーム中では色々とブレンに劣る可哀想な子。
しかし彼の現実はもっと可哀想なものだったのです。

正式名称の「Fallschirmjager Gewehr(降下猟兵ライフル)」が示す通り、降下猟兵専用に設計されたこの銃の誕生の背景には、クレタ島の戦いでドイツ軍の降下部隊が大きな損害を受けたことがある。
地上から撃ち上げられる対空銃撃に対し、MP40のようなサブマシンガンでは射程と威力が、K98のようなライフルでは連射性が足りずに苦戦を強いられてしまう。
対応として、虹裏鯖ではちょっと影の薄いGew43等のセミオートライフルが支給されるようになったものの十分とはいえず、時の空軍総司令へルマン・ゲーリングは更に強力な降下兵用の銃を要求した。
理想としてはMG34のような軽機関銃ではあるが、いかんせん個人で携行するにはちと重い。
よって軽く、射程と精度を確保しながらも接近戦での制圧火力に優れた銃―――というあれもこれもな要求が出されることになった。

まずその外見で目を惹くのが、妙な角度のついたグリップ。これは降下中に下に向けて撃ちやすくするための形状である。
そうやって下に向けて射撃をする場合、マガジンが下にあると交換しにくいので横向きに付けるようにした。ちなみに実際は装弾数は10発か20発だったとのこと。あれ?
さらに取り回しやすく軽量にするために銃身を短くコンパクトにまとめた設計になった。
極めつけはセミ・フルオートを切り替えると、発射システムもそれに合わせてクローズボルト・オープンボルト方式を切り替えるという驚異のメカニズムまで組み込むことで、
セミオートでは命中精度、フルオートでは連続射撃効率が大幅にアップする。

・・・・・という予定だった。
しかし世の中そうは甘くない。
まず角度のついたグリップは降下中ならまだしも、地上に降りてからは扱いにくさが際立った。
横向きのマガジンは撃てば撃つほど軽くなり、銃の左右のバランスが射撃中に変わってしまうという欠点が露呈した。ステンのようなサブマシンガンならば弾薬も軽いのでさしたる問題にはならなかったが、7.92mm × 57モーゼル弾は重かった。
短い銃身はそんな強力な弾薬の反動を抑えきれず、弾道も安定させられないために命中精度は下がってしまう上に、大きなマズルフラッシュのために敵から丸見え、しかし撃っている方は前が見えないという笑えない欠陥を抱えていた。
ボルト方式の切り替え機構は複雑さから生産性の低下を招き、作動不良も頻発した。

こういった欠点を改良する暇も無いまま戦局は悪化し、やがてその地位をMG42やStg44に奪われていくことになる。
言うなれば「幼馴染でツンデレでロリ巨乳で病弱で天然のふたなりお嬢様な世界の命運を握った電波系キャラ」、要するに「詰め込み過ぎ」だったのである。
総生産数はわずか5000挺にも満たず、最後に使用されたのは特殊コマンド部隊によるムッソリーニ救出作戦だったとか。
まさに名実共に「Secret Weapon」に相応しい銃といえよう。