綾波「碇君に粉かけてるとセカンドが不機嫌になるので好き」
シンジ「止めてよ…その機嫌直すの誰だと思ってるんだよ」
綾波「そんなセカンドのご機嫌取りに東奔西走する碇君はもっと好き」
シンジ「酷いよ!そんなの僕が好きとかじゃないよ!単なる虐めだよ!」
綾波「やっぱり父子なのね。そういう所は司令にそっくりだわ」
シンジ「何だよ急に…父さんは関係な……ま、まさか父さんといつも一緒に居るのって…」
綾波(ニヤリ)
シンジ「鬼だよ!綾波鬼入ってるよ!そんなのリツコさんが可哀相だよ!三十路のカビ生えた淡い乙女心を弄ぶなんて酷過ぎるよ!」
赤木「話は全部聞かせてもらったわ。レイ。テストするからこっちにいらっしゃい」
綾波「違うんです。これには深い訳が」
赤木「分かってるわ。いいからこっちにいらっしゃい」
綾波「嫌、駄目怖い助けて碇君殺される魔王が私を連れ去る」
シンジ「大丈夫だよ。それは木々のざわめきだし、それに綾波は一度お灸を据えてもらった方がいいと思うよ」
綾波「……」
シンジ「…絞られた?」
綾波「ええ。それはもうこってりと」
シンジ「これに懲りて少しは大人しくなった方がいいと思うよ」
綾波「…違う」
シンジ「違う…って何が?」
綾波「私の好きな碇君はそんな上から目線で他人を窘めたりしないわ」
シンジ「そんな事言われてもさ…今回の綾波は底辺なんだからしょうがないじゃないか…」
綾波「底辺…」
シンジ「あ、いや…ゴメン。底辺は少し言い過ぎたかも」
綾波「……」
シンジ「あの…その…ホントにゴメン…」
綾波「…と少し泣いたふりをするだけで上目遣いになる碇君がとても好き」
シンジ「泣き真似なんて狡いよ綾波!っていうか少しホッとした自分が不甲斐なくてこっちが泣きそうだよ!」