12/25 00:00
ルリ「・・・さ、寒いです・・・」
有希「・・・現在の室温は摂氏3度。このままでは生命活動に支障をきたす恐れがある」
ルリ「(はぁ~)なんで暖房ないんですか・・・・・・・・・お金がないからですよね・・・」
有希「・・・今月の残金は22503円。食費と月末の光熱費支払いを考えると、もう灯油を買っている余裕はない」
レイ「・・・(ごそごそ)」
ルリ「レイ姉、なにしてるんですか・・・?変なことしないでくださいよ・・・」
レイ「・・・今日はクリスマスらしいわね」
ルリ「そうですけど・・・」
レイ「クリスマスは何をする日か知ってる?」
有希「日本でのクリスマスという習慣は、人々がクリスマスという大義名分の下に食欲物欲性欲を満たす日。
基本的な行動パターンとして、外出、外食、贈り物などがある」
レイ「そう、プレゼント。だから、はい」
ルリ「も、もしかしてプレゼントですか!?」
有希「・・・・・・」
レイ「こんな寒い日が続くから、これで温かくなってちょうだい。ルリにはコート。有希にはセーター。」
ルリ「わ~、まさかレイ姉からプレゼントなんて!ありがとうございます!」
有希「・・・ありがとう」
レイ「喜んでもらってよかったわ」
有希「ところで、代金はどこから捻出したのか疑問」
レイ「・・・・・・・・・・・・サッ」
ルリ「レ、レイ姉・・・まさか・・・」
レイ「私は通帳は持ってないわ」
ルリ「じゃあその後ろに隠したのなんですか!?出してください!有希姉も手伝って!」
レイ「ちょっとまって、わたしはただ・・・」
残金
16 円
ルリ「ど、どうするんですか!暖房なんて話じゃなくなってますよ!?」
レイ「大丈夫。このコートで温まれば・・・」
ルリ「嬉しいですけど本末転倒なことしないでください!それに食費とかどうするんです!」
有希「・・・また近所にお世話になるしか方法が無い」
ルリ「・・・・・・年末までそんなことを・・・」
レイ「でも騒いで温まったわ」
ルリ「もう黙っててください!」