レイ 「……」
有希 「見事なまでに真っ二つ」
レイ 「ルリに怒られてしまうわ」
有希 「正直に話せば、ルリも分かってくれるはず」
レイ 「そう…」
レイ 「ルリ、貴女の湯飲み茶碗を割ってしまったわ」
ルリ 「えっ……」
レイ 「ごめんなさい」
ルリ 「まぁ、いいです
カタチあるものは、いつか壊れますしね…」
レイ 「許してもらえて、よかったわ
冗談のつもりで、私の必殺技!!ってやったら、真っ二つになってしまったんだもの。驚いたわ」
ルリ 「ほぉう……」
レイ 「あ」
ルリ 「歯を食いしばらず、力を抜いて下さい」
レイ 「あの…えっと…
私はルリが好き」
ルリ 「私もレイ姉は好きです。でも、今はそんな事は関係ありません」
レイ 「アーッ!!」
有希 「姉さんは迂濶」
有希 「姉さんは迂濶」
レイ「有希が正直に話せばと言うから正直に話したのに……」
有希「物には限度がある。私もルリのお菓子を黙って食べたことは話してない」
思兼「――有希『私もルリのお菓子を黙って食べたことは話してない』」
ルリ「ほぉう……」
有希「うかつ」