三姉妹と宿題
レイ「ただいま」
有希「おかえりなさい」
シンジ「お、おじゃまします」
有希「…(シンジに気付く。そして何か言いたげレイに視線を移す)」
レイ「…(なんでいるんだよ、的な視線を返す)」
シンジ「な、なんか綾波が宿題見せて欲しいって。
(なんで僕が説明してるんだろ)」
有希「そう。ごゆっくり(読書に戻る)」
レイ「…」
シンジ「…」
有希「…」
レイ「有希、ルリは?」
有希「テンカワアキトと外出」
シンジ「…」
レイ「…」
有希「…」
レイ「有希。読書はいいことだと思うわ。けど、お客さん。
(ルリだったらとりあえずお茶いれてくれるぞ。
だからお茶でもいれろ、的な視線)」
有希「…(めんどくせーな自分でやれよ的な視線)」
レイ「…(この前私がきゅうすひっくり返したの知ってんだろが。
碇君の前で恥かくわけにはいかねーだろ、的な視線)」
シンジ「ち、ちなみに僕はお茶とか全然いいから。ホントに。」
レイ「…(おいおい完全気使ってんじゃねーか。空気読め、的な視線)」
有希「…(解ったよ。やりゃいいんだろ、的な視線)」
シンジ「お、美味しいお茶だなぁ」
レイ「さすが有希。私の妹だわ」
有希「ありがとう(視線は本に固定したままで)」
シンジ「…。じゃあ宿題やろうか」
レイ「わかったわ」
カリカリカリカリカリ…
三人「…」
シンジ「(気まずい…)綾波、分からない所とか、無いよね?」
レイ「大丈夫」
シンジ「あ、そう…」
有希「…」
カリカリカリカリカリ…
レイ「…」
シンジ「…」
有希「…」
レイ「…」
シンジ「…」
ゲンドウ「…」
有希「…」
綾波「…」
シンジ「……………って父さん!?いつの間に!」
レイ「!、指令」
ゲンドウ「いや、そのまま続けてくれ」
レイ「は、はい」
有希「…(無関心)」
カリカリカリカリカリ…
シンジ「な、なんでいるんだよ」
ゲンドウ「レイが勉強面で何か困ってるとゆう話を聞いてな。
中学生ぐらいの勉強なら教えてやろうと思ってな」
シンジ(そんな話何処で聞くんだよ)
ゲンドウ「そうゆうことだ。シンジ、席を代わりなさい。
レイと有希ちゃんの隣で教えて教えてあげ…」
バタン!
冬月「碇ぃぃぃ!まぁたこんな所にいたのか!仕事に戻ってもらうぞ!」
ゲンドウ「ふ、冬月…」
冬月「さぁ!観念して…(レイ、シンジの視線に気付く)」
ゲンドウ「(口にひとさし指を当ててしーっのポーズ)」
冬月「し、宿題をやってたのか。すまん…」
ゲンドウ「気にするな。まぁとりあえず座れ(座布団をポンポンと叩く)」
カリカリカリカリカリ…
「…」
カリカリカリカリカリ…
「…」
バタン!
ハルヒ「こんちわー!」
翠星石「こんちわー!ですぅ」
アスカ「有希、ルリちゃん!あと特別ファースト!
暇だから遊びにきてあげたわ…よ…?
バカシンジ!?
指令!?
副指令ぃ!?なんで…!」
ゲンドウ、冬月「(しーっ!)」
アスカ「(宿題をしているレイに気付く)
し、宿題やってたの…」
ゲンドウ「まぁみんな座りなさい(座布団をポンポンと叩く)」
カリカリカリカリカリ…
「…」
バタン!
ルリ「ただいまぁ!
(アキトさんにお土産たくさん買ってもらっちゃいました♪)」
レイ有希シンジゲンドウ冬月ハルヒアスカ翠星石
「バッ…………………
(全員一斉にルリ方へ顔を向ける)」
ルリ「……と、とりあえずお茶いれますね
(何だこの空気…)」
レイ「涼宮さん、ここを教えて」
シンジ「ハルヒさん、ここを教えてもらえませんか?」
ハルヒ「はいはい、二人ともどこが分からないの?」
有希「……。(黙々と宿題を解いている)」
ゲンドウ「……。」
翠星石「……。(ズズー)」
ルリ「平和ですねぇ」
冬月「全くだな」
アスカ「……。(3人がお茶を飲んでいる横で黙々と漢字の書き取りをやっている)」
ゲンドウ「……。(おかしい。いつの間にか俺だけ孤立している)」
冬月「(日頃の行いの差だよ、碇)」
さらに続く緊迫した勉強会
レイ「……(こんなはずじゃなかった。碇くんと2人きりになるはずだったのに。
宿題教えるふりして、身を乗りだしてみたりして、私の成長した谷間をチラ見せして、
碇くんを誘惑するつもりだったのに!的な視線)」
有希「……(知らねーよ、このエロ姉。的な視線)」
レイ「……(おまけに赤いのまで来てるし、どうしてくれるの有希。的な視線)」
有希「……(私のせいじゃないだろ。だいたいここ連れ込み部屋じゃねーし。的な視線)」
アスカ「……(ファーストのやつ、何か企んでたわね。全く油断も隙もあったもんじゃないんだから。
なんとかしてシンジを連れ戻すわ、ア タ シ の家に!ハル姉!翠!協力なさい!的な視線)」
ハルヒ「……(まかせてアスカ。向こうは足並み揃ってないわ。楽勝よ!的な視線)」
レイ「……(そうはさせないわ!碇くんは渡さない。有希、私に協力して!的な視線)」
有希「……(やだよめんどくせー。1人でやれ。的な視線)」
アスカ「……(勝利を確信した余裕の視線)」
レイ「……(悔しさ全開の視線)」
シンジ「……(何かさっきからすごく険悪な空気を感じるなあ)」
ゲンドウ「……(はぁ~ルリルリかぁいいよぅ!!ん~イタズラしちゃいたいよう!)」
ルリ「……(おぞましい視線を感じる……)」
翠星石「……(こ、この変態ロリコン野郎!ルリルリは翠星石が守るですぅ!)」
冬月「……(碇、お前なんちゅう目をしてるんだ)」
シンジ「ちょ、ちょっと休憩にしない?」
レイ「……そうね(作戦の立て直しだわ)」
アスカ「別にいいわよ(ふん、ムダよムダ)」
冬月「おい碇。そろそろネルフに…」
ゲンドウ「帰らん」
冬月「……」
ルリ「……(ちっ)」
シンジ「ちょ、ちょっとトイレ!」
シンジ「(プルルルル) ああ、ケンスケ? 今どこ? うん、うん、トウジやジュンも一緒?
そう、そう。……。それで悪いんだけど、今から綾波の家に来てくれないかな。
あーでこーで、なんだか変なことになっちゃっててさ。父さんや副司令まで来ちゃってもうわけ分かんないよ」
トウジ「おー、ほんまや。またぎょーさん集まっとるな」
ケンスケ「(うおお、本当にネルフのナンバー1にナンバー2が揃ってる!
すごいぞ。ここでしっかり売り込んで俺もエヴァのパイロットに……!!)」
ジュン「(ま、丁度良いからここで残りの宿題済ませとくか。翠星石は周りに迷惑かけてないだろうな……?)」
レイ・アスカ「「……。(お互いに『邪魔者が増えたけど負けないわよ』的な睨みあい)」」
シンジ「ト、トウジ、ケンスケ、ジュン、せっかくだから一緒に宿題やろうよ。(なんだか怖いから男子だけで集まろう、的な態度)」