ドンドン!ドンドン!
ルリ「はい、どちら様」 ガチャッ
ルリ「アレッ?誰もいませんね」
翠星石「こっ!ここにいるですぅ!!」
ルリ「……小さいから気付きませんでした」
翠星石「失礼なやつですぅ」
ルリ「で、今日はどんなご用件ですか?」
翠星石「お姉ちゃん達と喧嘩したです、もうあのバカちん共の顔は見たくないです」
翠星石「……と、いう訳で翠星石は今日からこの部屋で暮らすことになりました!!じゃ勝手にあがらせてもらうですよ」
ルリ「暮らすことになりましたっていわれても……」
翠星石「暑ッ苦しい部屋ですね…、エアコンくらいあると思っていたです」
ルリ「いや、だから……」
翠星石「翠星石が来たんですよッ、冷たい飲み物くらい出したらどうですぅ?」
ルリ「……えっ?あぁ、うん」
翠星石「早くするですぅ」
…………
ルリ「はい、カルピス」
翠星石「ゴクゴク」
ルリ(あぁ…最後のカルピスが無駄に消費されていきます…)
翠星石「うっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ~~~スゥーーいカルピスですぅ!!貧乏くせぇことこの上ねぇですぅ!!!」
ルリ「なッ!…そのカルピスは私の分だったんですよ!なんなんですかその態度はッ」
翠星石「失望ですぅ!!こんなカルキ臭くて薄くて温いカルピスを出されるとは思ってなかったですぅ!!」
ルリ「家にはカルキ臭い水道水しかありません!カルピス原液をほいほい買えるお金はありません!氷はレイ姉と有希姉が水風呂遊びするのに全部使ってしまいましたッッ!」
ルリ「ハァー…ハァー…」
翠星石「翠星石ッッッもうお家に帰るですぅ、さよならですぅッ!!」
ドタドタ バタンッ
ルリ「こんな時、有希姉ならきっと『ユニーク』って言うんでしょうね……」