有希「黒いバージョンならばすでに出ている」
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ルリ「……それは有希姉のバニーフィギュアの黒バージョンです」
レイ「今ならAmazonでお値打ち価格ね。……それで、黒バージョンって何?」
有希「言うなれば暗黒面に堕ちたキャラを指す言葉」
レイ「殺意の波動に目覚めたなんとかとか、ツキノヨルオロチノチニなんとかかんとかってやつね」
ルリ「相変わらず偏ってますね。そして微妙に違う気もします」
有希「この場合、私達の性格が邪悪になってると考えた方がいい。いわゆるヤンデレの要素も含まれる」
レイ「仕方ないわ。私の場合、周りが嫌な性格の人ばかりだもの」
ルリ「私の場合は、いい人ばかりでしたけど……でも、ドロドロしたお話はもういいです。
恋愛に限らず、大人達のそう言うところを嫌というほど見せ付けられましたから。
誰かが死ぬとか、いなくなるとか、そういうのもいいです」
有希「……」
レイ「……どうしたの、有希」
有希「この世界において、そのような事象が発生する可能性は低い」
ルリ「ハルヒさんがいるからですか?」
有希「本来交わらない世界が交わったこの世界では、本来起こる出来事も起こらない可能性がある。
加えて、この世界には私がいる。綾波レイがいる。そしてホシノ・ルリ。あなたもいる」
ルリ「……こっちから振ったとはいえ、急に真面目モードにならないでください。なんか怖いです。
これから先、何かあるんですか?」
有希「……いわゆる一つの禁則事項」
ルリ「さりげなく茶化さないで下さい」
レイ「今は知らないほうがいい、そういうこともあるわ。私も、よくわからないけれど……」
ルリ「なんですかレイ姉まで……」
有希「この世界にはまだ情報統合思念帯でも捕捉しきれない存在と情報が混在している。ただ、信じて欲しい。
あなたを悲しませるような事はしない。させない」
レイ「許さない」
ルリ「非核三原則ですか」
レイ「我が家の『ホシノ三原則』よ」
ルリ「……やっぱりいつもの二人ですね。変な心配して損しました。……嬉しかったですけど」
有希「では、今晩の夕食は夏野菜のカレーを」
レイ「私は野菜多めで」
ルリ「ハァ……じゃ、買い物付き合ってください。……ほんと、バカばっか……」