相合傘
有希「今日の降水確率は40%。別に心配するべきではない確率」
レイ「そう。じゃあ傘はいらないわね」
ルリ「そう言えば今日はレイ姉はネルフ、有希姉はいつものSOS団の集まりでしたね」
レイ「そう。・・・・・いってきます」
有希「いってきます」
ルリ「いってらっしゃい」
数時間後
サアアアァァァァァ.....
ルリ「あ。雨だ。レイ姉と有希姉大丈夫でしょうか・・・・・そうだ」
タタタタ...
以下に続く
レイ「(あら、雨・・・・・どうしましょう)」
シンジ「あ・・・綾波!どうしたの?」
レイ「傘、無くて・・・・・」
シンジ「そうなんだ・・・・・そうだ!僕の傘大きめだからさ、入ってく?」
レイ「・・・・・いいの?」
シンジ「もちろん!」
レイ「じゃあ、お言葉に甘えるわ」
シンジ「ほら、もっと近くによってよ。いくら大きめでも、二人だと小さいから」
レイ「うん・・・・・(ギュッ」
シンジ「う、腕は組まなくてもいいんだよ?」
レイ「かまわないわ。こうしてると、あったかい」
シンジ「え?夏なのに・・・・・?・・・・・えっと、そうだ。こうやって急に降って来るのも珍しいね」
レイ「そうね」
シンジ「えーと・・・・・最近暑かったから、これで少しはましになるね」
レイ「でも、溜まった洗濯物が干せないわ」
シンジ「へぇ~、綾波って家だと洗濯当番なんだ。家庭的な人っていいよね」
レイ「(・・・・・ポイント、ゲット)」
キョン「おい長門、お前傘持ってないみたいだけど大丈夫か?」
有希「問題ない。濡れても大丈夫」
キョン「でもそれじゃ風邪ひくだろう」
有希「心配ない。風邪をひかないようになっている」
キョン「でも雨に濡れた女子高生ってのもいろいろとマズイしな・・・・・」
有希「大丈夫。それじゃ」
キョン「いやだからお前が良くても周りはマズイんだよ。・・・・・そうだ、俺の傘に入ってくか?
お前小柄だからぎりぎり入るだろう」
有希「そう・・・・・なら、入ってく」
キョン「まさか本当に降ってくるとはな・・・・・」
有希「今日の降水確率は40%。必ずしも降らないという確率でもない」
キョン「ま、そりゃそうだがな・・・・・洗濯物とか大丈夫なのか?」
有希「大丈夫。ルリが家にいる」
キョン「まあ、ルリちゃんなら忘れそうにないな」
有希「・・・・・」
キョン「ん?どうした?」
有希「肩・・・・・濡れてる」
キョン「ああ、軽く濡れるなんて男の悲しき運命ってやつだ。気にするな」
有希「・・・・・(ギュッ」
キョン「お、おい・・・・・」
有希「入れてもらっているのは私のほう。あなたが濡れては、意味がない」
ルリ「アキトさーん」
アキト「あ、ルリちゃん!どうしたんだい?」
ルリ「あの、傘です。忘れてると思って・・・・・」
アキト「ありがとう。ちょうど早めに店を閉めようと思ってたとこなんだ。助かるよ。
でも、忘れっぽいって思われてるのはちょっと心外だな」
ルリ「えっと、すみません」
アキト「謝らなくていいよ。別にそんなつもりで言ったんじゃないんだし」
ルリ「はい・・・・・(アキトさんはやっぱり優しいです・・・///)」
アキト「んしょ、と」
ルリ「あ、後ろ押します」
アキト「いいよ。屋台の後ろじゃ傘が引っかかって差せないでしょ?そうだなぁ・・・・・前で一緒に押してくれるかな?」
ルリ「わかりました」
アキト「傘をここに掛けて・・・・っと。じゃ、行こうか」
ルリ「は、はい・・・・・(こういうのも、相合傘って言うんでしょうか・・・・・?)///」
アキト「あれ?顔、赤くない?」
ルリ「そ、そんなことないです」
夜
ルリ「二人とも、何かうれしそうですね」
レイ・有希「そういうルリも」
レイ・有希・ルリ「・・・・・・・・・・(ポッ」