シンジは遠くで傘もささずに土砂降りの中を歩くレイを発見した
距離があるためATフィールドが雨をはじいてるのは見えていないようだ
(綾波!?こんな土砂降りなのに傘もささずに・・・)
「あ、あやなみぃ~」
「・・・碇君。」
(碇君が走ってくる。二人で傘1つ・・・、相合傘のチャンスだわ)
ATフィールド消滅
ド ザ ー
「綾波、こんな中で傘もささないで歩いちゃダメだよ。びしょぬれじゃないか」
「・・・」
(うかつ。土砂降りだったことを忘れてたわ・・・)
「ただいま」
「おかえりなさい。ってレイ姉びしょぬれじゃないですか!」
「いいのよルリ。雨と一緒にいいことも降ってきたから」
「なにバカな事いってるんですか、カゼひきますよ。」
「大丈夫よ・・・くしゅん!」
「ほら、はやく着替えてください」
「……目標の接近を感知、傘の情報連結を解除」
傘消滅
ド ザ ー
(ん?あれは長門……やれやれ、土砂降りの中立ちすくむのが宇宙人の趣味なのか)
「って、そんなわきゃないか……おい!長門!」
(あの人が走ってくる。概ね予想通り)
「何やってんだ長門、いくらおまえだってこんなに濡れたら風邪ひくぞ」
「……大丈夫、あなたがいる」
「ただいま」
「おかえりなさい。って有希姉もびしょぬれですか!」
「問題無い。雨と一緒にいいことも降ってきた」
「なにバカな事いってるんですか、カゼひきますよ。」
「大丈夫・・・くしゅん!」
「ほら、ココア入れましたからレイ姉と一緒に飲んでてください」
レイ「ルリ、次はあなたの番」
有希「……レイ姉に同意」
ルリ「ちょ、この流れだと私で落とさないと駄目じゃないですか、役割が違いますって…というか雨降ってないし」
有希「任せて、局地的な(ry」
ルリ「だから、それはやめてって何度言ったら……」
アキト「やあルリちゃん!お姉さん達もこんにちは」
レイ・有希・ルリ「「「!!……」」」
アキト「あれ?何か出てきちゃまずかった?」
レイ「ルリ、これはチャンスよ……はい、傘」
ルリ「ええ~、傘だけ渡されても……って、うわ!」
ザザーー
アキト「……なんか、ルリちゃんの上だけ雨が降ってる気が…」
ルリ「……ゆ~き~ね~え~♯」
有希「迂闊…対象人物の急な出現に操作を誤った…」
アキト「…よく分からないけど、とりあえずその傘を差そうよルリちゃん」
ルリ「ああ、はい…」
アキト「それに、ここからだとルリちゃんの家よりウチの方が近いから寄って行きなよ
何か温かいもの作るからさ」
レイ「(流石有希ちゃん、ルリの上にだけ雨を降らすことにより
捨てられた子犬的な守ってあげたくなる気にさせる演出、全て計算通りね……)」
ルリ「(どこがだ!)」