「ただいま」
そう言って、家に入る。返事はない。レイ姉はネルフに、有希姉は北高にお泊りなのだから
当たり前なのだが……。例え用事があっても、共にいて欲しいと思うのが我が侭だ、なんていうのは気づいてる。
それでも、寂しさは止められない。
当たり前なのだが……。例え用事があっても、共にいて欲しいと思うのが我が侭だ、なんていうのは気づいてる。
それでも、寂しさは止められない。
……そういえば、お隣の翠星石ちゃんも一人のはずだ。電話してみよう。
トゥルルルルルルルルルルルルル
出ない。もしかしてジュンさんの家に行ってしまったのかもしれない。それなら、仕方ない。
仕方ない、のだから。
仕方ない、のだから。
そういえば、ナデシコに乗る前は一人が当たり前だった。いつからこんなに弱くなってしまったのかと考えてみる。
まぁ、考えるまでもなく『家族』を持ってしまったときからだ。
それは、アキトさんとユリカさんと暮らし始めたときか、それとも手のかかる姉二人と暮らし始めてからか……。
どちらにしても変わりはない、どちらも大切な『家族』なのだし。
まぁ、考えるまでもなく『家族』を持ってしまったときからだ。
それは、アキトさんとユリカさんと暮らし始めたときか、それとも手のかかる姉二人と暮らし始めてからか……。
どちらにしても変わりはない、どちらも大切な『家族』なのだし。
どうにも考えることが暗くなる。それもこれも私を一人で寂しがらせる姉二人が悪い。
……悪いったら悪いのだ。
……悪いったら悪いのだ。
トゥルルルルルルルルルルルルル
電話だ。出てみるとアキトさんからだった。
話を聞くと、今日はキョンさんもシンジさんもいないから遊びに来ないか、とのことだった。
そういえばそうだな、と思う反面…………これはやはり『お誘い』なのだろうか。
とりあえず了承の意を伝えた後、お泊りの準備を始める。
……勝負下着は履いていくべきか持って行くべきか。
話を聞くと、今日はキョンさんもシンジさんもいないから遊びに来ないか、とのことだった。
そういえばそうだな、と思う反面…………これはやはり『お誘い』なのだろうか。
とりあえず了承の意を伝えた後、お泊りの準備を始める。
……勝負下着は履いていくべきか持って行くべきか。
無事にアキトさんの家に到着する。玄関にでてきたアキトさんはエプロン姿だった。
やはりアキトさんはそういった格好が似合う。……惚れ直した。
やはりアキトさんはそういった格好が似合う。……惚れ直した。
アキトさんが作ってくれた食事は、当然おいしくいただき、その後も存分に二人で遊んだ。
その会話の最中、何故私が一人だと知っていたのかと質問したら、なにやら少し動揺した後
キョンさんとシンジさんから連絡があったと教えてくれた。
……何故、動揺したのかは食事に免じて追求しないでおいてあげた。
その会話の最中、何故私が一人だと知っていたのかと質問したら、なにやら少し動揺した後
キョンさんとシンジさんから連絡があったと教えてくれた。
……何故、動揺したのかは食事に免じて追求しないでおいてあげた。
さて、お風呂に入った後は寝るだけだ。ドキドキして待っていたのだが、やはりアキトさんはアキトさんか。
キョンさんの部屋に案内され、ここで寝るといい、キョンから許可は取っているから、なんて的外れなことを言われた。
いやこの場合、当てが外れたと表現するべきなのだろうが、自分の発言を理解できていないのだ、的外れで十分であろう。
キョンさんの部屋に案内され、ここで寝るといい、キョンから許可は取っているから、なんて的外れなことを言われた。
いやこの場合、当てが外れたと表現するべきなのだろうが、自分の発言を理解できていないのだ、的外れで十分であろう。
ガッカリしながらもキョンさんのベットで横になる。……眠れない。
別段キョンさんのベットに不都合があるわけではない。逆にいつもより大きいベットだからか、感触はいいくらいだ。
じゃあ何がダメなのかと言われても……わからない。不安、寂しいとしか言いようがないのだ。
これはダメだと判断してアキトさんの部屋に向かうことにする。……ちょっとドキドキなんてしてませんよ?
別段キョンさんのベットに不都合があるわけではない。逆にいつもより大きいベットだからか、感触はいいくらいだ。
じゃあ何がダメなのかと言われても……わからない。不安、寂しいとしか言いようがないのだ。
これはダメだと判断してアキトさんの部屋に向かうことにする。……ちょっとドキドキなんてしてませんよ?
アキトさんは快く迎えてくれた。一緒のベットに寝たいといったら少し渋ったけど、何とか認めてくれた。
少し寝る前に会話をしているとき、突然アキトさんが話し出した。
曰く、実は今日ルリに連絡したのは姉二人がキョンさん、シンジさんを通してアキトさんに頼んだのだと言う。
嬉しい、嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい。
ああ、ダメだ。今、顔を見られたらグシャグシャになっているだろう。
もし、なっていなかったとしても茹蛸もかくやというほど真っ赤になっているに違いない。
そんな顔をアキトさんに見られるのは恥ずかしい。だからアキトさんの胸に顔を埋めることにする。
曰く、実は今日ルリに連絡したのは姉二人がキョンさん、シンジさんを通してアキトさんに頼んだのだと言う。
嬉しい、嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい。
ああ、ダメだ。今、顔を見られたらグシャグシャになっているだろう。
もし、なっていなかったとしても茹蛸もかくやというほど真っ赤になっているに違いない。
そんな顔をアキトさんに見られるのは恥ずかしい。だからアキトさんの胸に顔を埋めることにする。
胸に顔を埋める私の頭を撫でるアキトさんの手は、驚くほど暖かかった。
翌朝、朝食を食べているとキョンさんとシンジさんが帰ってきた。すぐそこで一緒になったらしい。
姉二人のことを尋ねると、もう帰ってるんじゃないか?との返答を頂いた。
あの姉二人の世話は私がやらなければいけない。もう帰るとアキトさんに告げると、はい、お土産。とカレーを渡されてしまった。
アキトさんに礼を言い、私は帰路についた。
姉二人のことを尋ねると、もう帰ってるんじゃないか?との返答を頂いた。
あの姉二人の世話は私がやらなければいけない。もう帰るとアキトさんに告げると、はい、お土産。とカレーを渡されてしまった。
アキトさんに礼を言い、私は帰路についた。
帰る最中の私は、端から見たら少し気持ち悪いくらい上機嫌だっただろう。
それはどうやって姉二人に感謝を伝えるべきか、と考えていたからなのだが。
それはどうやって姉二人に感謝を伝えるべきか、と考えていたからなのだが。
ああ、家の玄関が目の前にある……鍵を開けようとしたら、向こう側からがちゃりと鍵が開く音がした。
有希姉かな、などと考えつつ私は二人にお膳立てされたのだ、上機嫌で行かねばなどとも考えていた。
もっとも、元々上機嫌ではあったのだ。ただ、それがアキトさんに会えたからなのか、さらに姉達の配慮に感謝の念を抱いているか
の違いでしかない。ならば私がやることは、一つしかない。
有希姉かな、などと考えつつ私は二人にお膳立てされたのだ、上機嫌で行かねばなどとも考えていた。
もっとも、元々上機嫌ではあったのだ。ただ、それがアキトさんに会えたからなのか、さらに姉達の配慮に感謝の念を抱いているか
の違いでしかない。ならば私がやることは、一つしかない。
玄関があちら側から開かれる。
私は満面の笑みで
「ただいま!」