1-218を続けられた作品です。別作者さん

ハルヒの決定により今回の不思議探索は、3人のチームが一つと2人のチームが2つの3チーム構成となった。
いつもの爪楊枝によるクジによりメンバーはそれぞれ以下のようになった。
ハルヒ・古泉、長門・朝比奈さん、そして俺と長門の妹二人。
ハルヒは「有希の妹に変な子としたら殺すからね!」と言い、不機嫌そうな顔をして古泉をどこかへ引っ張って行った。
長門も「…………二人をよろしく」とと言い残すと、生まれたての子鹿のようにふるえる朝比奈さんを連れて去っていった。
「…………」
「…………」
「…………」
取り残される形になった俺たちは黙ったまま突っ立っていた。
長門によろしくと言われた以上、やはり俺が目的地を決めるべきなのだろうか?
やれやれ、一体何処へいこうかね。
「とりあえず、どこか行きたい場所あるか?」
「…………」
綾波は数秒黙って考えていたようだが、結局首を振った。
そう言うところは長門に似ている。さすがは姉妹、と言うべきだろうか。
もっとも長門ならば目を見れば何となく感情が読めるのだが、彼女ではソレは無理そうだ。
シンジは何となく解るという話なので単に相性の問題かもしれない。
ホシノの方に顔を向ける。名前と同じ瑠璃色の瞳が俺を見ていた。
「姉さんの事でお話があります、どこかゆっくり話せる場所。ないですか?」
どうやら話を振るのを待っていたらしい。



「それで、姉さんの事どう思ってるんですか?」
ルリちゃんがそう言ったのは、店でしばらく雑談をした後の事である。
俺たちは何処の街にもあるであろう、某ハンバーガーショップの中で、最近メニューに加わったポテトとジュースのパクついていた。
ちなみに、俺の分はルリちゃんの奢りである。正直自分でもどうかと思うのだが、彼女が「誘ったのは私ですから」と言い張って譲らなかった。
なお、俺の彼女への呼称がホシノ→ルリちゃんに変わっているのは、10分にも及ぶ名前の呼び方に対する議論を経た結果だ。
彼女は名字よりも名前で呼ばれるのが好きらしいのだが、本来俺はあまり名前で呼び合うのは得意ではない。
今回はルリちゃんの粘り勝ちと言えよう。見かけによらず結構頑固な娘さんである。
俺たちがその話題をしている間、綾波は沈黙を守り通し。
試しに名前と名字どっちで呼ぶかを欲しいかを聞いても、「どっちでもかまわない」との事だった。
「どう思ってるんですか?」
俺が回想に逃げているとルリちゃんがしつこく追求してきた。
さて、どう答えたものだか。
俺がそう悩んでいると今度は綾波が「…………好きなの?」と、非常にストレートに聞いてくる。
そうだな、嫌いか好きかで言えば好きだ。アイツには何度か危ない所を助けて貰ったし、守ってやりたいとも思う。
俺がそう言うと、二人は揃って沈黙した。
数分の後ルリちゃんは一人何かを頷くと、俺の目を見て静かに話し始めた。
「姉さんは、あなた方SOS団のことをかけがえのない存在…家族のように考えています」
家族…その言い方をするならば、二人の方がふさわしいだろう。何と言ったって姉妹だ。
「…………私達は、どうなんでしょうね。時々自信無くなります、貴方たちと出会う前は姉さんがあんなに楽しそうにしている事は無かったですから」
長門達が血の繋がらない姉妹であることを俺は過去に聞いていた。それぞれが特殊な生い立ちがある事も。
そんなことは無いだろう、アイツは確かに口べたであまり感情を示さない奴だけど、きちんと君たちの事を大切に思ってるよ。
「そうでしょうか?」
ああ、俺が保証する。長門が自分の妹のことを俺に何と言ったか知ってるか? 「私の自慢」そう言ったんだぜ?
「大丈夫、有希もアナタのことを大切に思ってる。それに私も」
俺の言葉に綾波もそう続る。
その言葉にルリちゃんは「ありがとう」と言い、柔らかく微笑んだ。
まったく、うらやましい程良い妹じゃないか。なぁ、長門よ。

お昼になり再度集合した俺たちは再びくじ引きをすることとなった。
今度の俺のペアは長門である。他のペアはハルヒ・ルリちゃん・綾波の三人と、朝比奈さん・古泉のペアである。
ハルヒはルリちゃんと綾波の手を引っ張りどこかへと走っていき、朝比奈さんと古泉もすでににいない。
図書館に行くか? と俺が問いかけると長門は聞いてきた。
「妹たちと何を話していたの?」
俺の観察眼に狂いがなければ、その時の長門の目には拗ねているような感情が見えた。
さて、先ほどの話を正直に話してやるべきだろうか?





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