三姉妹の家。ダイニングにいるのはレイと有希の二人。
レイ、豆を投げようとしては思いとどまりを繰り返す。
有希「姉さん。一体何をしようとしている?」
有希、豆を握ったまま動かず、不思議な動きを繰り返すレイに聞く。
レイ「部屋に撒いた豆は、その後どうすべきなのかと思って…」
レイ、寂しそうに握った豆に視線を送る。
有希「だからと言って、拾って食べるのは不衛生。推奨はしない」
レイ「でも、三秒以内なら大丈夫よ」
有希「それは根拠のない俗習。それに、拾う頃には確実に三秒を過ぎている」
レイ、ため息。
レイ「そうね。ペコちゃんもあんなことになるご時世。ルリのためにも、不衛生なことは避けた方がいいわね」
それでもまだ残念そうに豆を見つめるレイ。
レイ「でも、もったいない…どうにかして、有効に使う方法は…あっ」
レイ、何かを閃く。

ダイニング、三姉妹が勢ぞろい。
ルリ「だからって、直接口に放り込むのはどうかと思いますよ、レイ姉」
レイが大きく口を開け、有希が豆を投げ込むのを待つ姿にルリは呆れる。
レイ「ルリ。やってもみないことを、最初から無理と決め付けるのは良くないわ」
ルリ「そうかもしれませんけど、どう考えてもそれは無理…」
レイ「何事もやってみないとわからない。それに、豆の一つも無駄にできないわ」
レイが淡々と、しかし彼女としては必死にルリを説得する。
ルリは呆れて、止めるのを諦めた。
ルリ「好きにしてください…」
レイ「有希、お願い」
有希が頷き、レイは大きく口を開けて豆を待ち受ける。
有希、レイの口にめがけて豆を投げ込む。
投げられた豆は全てレイの口の中に消えて行った。
が、
レイ「げほっ!ごほっ!ごほごほっ!!」
豆が喉奥に当たり、咳き込むレイ。咳き込むたびに口に収まっていた豆が、勢いよく飛び散った。
レイ「ごほっ…有希、ルリ…残念だけど、この方法には重大な欠点があるわ」
レイ、口を拭く。
有希「こうなることは予測していた。でもやってみないとわからないと言ったのは姉さん」
ルリ、大きなため息。
ルリ「ほんと、ばかばっか」





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