史上最大の侵略 長門の様子がおかしい
阪中の依頼が終わってからコッチのことだ
おかしいと言っても普段どおりの無表情だ。普通の奴らは気付かないだろう
だが長門に関する洞察力は俺は誰よりもすぐれていると自負している。その俺がいうのだ。間違いない
というわけでおかしな点。その一。
自習授業中=ほぼ休み時間中にハルヒの話を聞き流しながら、フと校庭に目を転じてみると体育の授業なのだろう。体育服姿でバスケをしている女子生徒たちがいた。
その中で一際、機敏に動く影があった。長門だ。遠目でもはっきりわかる
長門は味方にパスもせずに、一人でドリブルをして敵のガードを擦り抜けてダンクシュートを決めるという、ハルヒ顔負けの活躍をしていた
長門が体育の授業をしている姿を初めてみた。意外と熱心に受けているじゃないか。いいことだ
ただチームプレーはした方がいいぞ。あと味方にハイタッチを求められたら形だけでもいいからやっておけ。
見てみろ。後ろの奴がにらむように見ているぞ。バスケ部かもな
と、この時は思ったのだがあとで思い回してみるとあの時の長門は積極的すぎた。不自然な位に。
まるで体を動かして何かを忘れようとしているように俺にはみえた
おかしな点二。
放課後、掃除当番のハルヒを置いて、一人で部室に行った。 キ「ちわーす」
ドアを開けてみると長門がいつものポジションにいた。ただし読書はしていなかった
胸の前でストップウォッチを握って目を閉じている。
あれだ。時間ぴったりにボタンを押すやつか?お前なら正真正銘、寸分の誤差もなく、ドンピシャの時間に止められるよ。
長門がカチッと白い親指でボタンを押して、閉じていた目を開いてタイマーをみた。
次の瞬間、長門の無表情が完全に崩れたのだから俺が驚いたのもわかってもらえるだろう。
長門の表情にははっきりと焦りが浮かんでいた。
キ「長門?」
俺が恐る恐る呼び掛けると長門はビクリとコチラを振り向いた。
まさか今初めて、俺がいたのに気付いたのか?
キ「お前・・・」
かけるべき言葉を考えながら長門の元に歩み寄ってタイマーを覗き込んだ。
58秒と少しだった。
いくらを目標にしたかはわからないが、さっきの表情を見るかぎり、外れたのだろう。
俺はウルトラマンがゼットンに倒された光景を直視したような絶望感に教われた。信じられない。こういう作業で長門がミスをするなんて
キ「具合でも悪いのか?」
長「平常通り」と普段通りの無表情で首を振る
その様子を見てなぜか冬の合宿で倒れた長門を思い出した。俺は長門の額に手を当てた。
キ「つッ!」
思わず手を引っ込めた。前に四十度の高熱を出した妹の額よりもずっと熱い。人間の体温とは思えない(人間じゃないが)
キ「おま・・・すごい熱じゃないか!」
長「・・・これが私の平熱」
いや、うそつけ
キ「今日は帰って寝ろ。頼むから」
長「・・・・・そう」
長門は案外、素直に引き下がり、帰り準備を始めた。俺もその作業を手伝う
キ「歩いて帰れるか?タクシーを呼ぼうか?」
長「いい」
部室から出ていく前に俺の方を見て「ありがとう」と言って帰っていった。
阪中の依頼が終わってからコッチのことだ
おかしいと言っても普段どおりの無表情だ。普通の奴らは気付かないだろう
だが長門に関する洞察力は俺は誰よりもすぐれていると自負している。その俺がいうのだ。間違いない
というわけでおかしな点。その一。
自習授業中=ほぼ休み時間中にハルヒの話を聞き流しながら、フと校庭に目を転じてみると体育の授業なのだろう。体育服姿でバスケをしている女子生徒たちがいた。
その中で一際、機敏に動く影があった。長門だ。遠目でもはっきりわかる
長門は味方にパスもせずに、一人でドリブルをして敵のガードを擦り抜けてダンクシュートを決めるという、ハルヒ顔負けの活躍をしていた
長門が体育の授業をしている姿を初めてみた。意外と熱心に受けているじゃないか。いいことだ
ただチームプレーはした方がいいぞ。あと味方にハイタッチを求められたら形だけでもいいからやっておけ。
見てみろ。後ろの奴がにらむように見ているぞ。バスケ部かもな
と、この時は思ったのだがあとで思い回してみるとあの時の長門は積極的すぎた。不自然な位に。
まるで体を動かして何かを忘れようとしているように俺にはみえた
おかしな点二。
放課後、掃除当番のハルヒを置いて、一人で部室に行った。 キ「ちわーす」
ドアを開けてみると長門がいつものポジションにいた。ただし読書はしていなかった
胸の前でストップウォッチを握って目を閉じている。
あれだ。時間ぴったりにボタンを押すやつか?お前なら正真正銘、寸分の誤差もなく、ドンピシャの時間に止められるよ。
長門がカチッと白い親指でボタンを押して、閉じていた目を開いてタイマーをみた。
次の瞬間、長門の無表情が完全に崩れたのだから俺が驚いたのもわかってもらえるだろう。
長門の表情にははっきりと焦りが浮かんでいた。
キ「長門?」
俺が恐る恐る呼び掛けると長門はビクリとコチラを振り向いた。
まさか今初めて、俺がいたのに気付いたのか?
キ「お前・・・」
かけるべき言葉を考えながら長門の元に歩み寄ってタイマーを覗き込んだ。
58秒と少しだった。
いくらを目標にしたかはわからないが、さっきの表情を見るかぎり、外れたのだろう。
俺はウルトラマンがゼットンに倒された光景を直視したような絶望感に教われた。信じられない。こういう作業で長門がミスをするなんて
キ「具合でも悪いのか?」
長「平常通り」と普段通りの無表情で首を振る
その様子を見てなぜか冬の合宿で倒れた長門を思い出した。俺は長門の額に手を当てた。
キ「つッ!」
思わず手を引っ込めた。前に四十度の高熱を出した妹の額よりもずっと熱い。人間の体温とは思えない(人間じゃないが)
キ「おま・・・すごい熱じゃないか!」
長「・・・これが私の平熱」
いや、うそつけ
キ「今日は帰って寝ろ。頼むから」
長「・・・・・そう」
長門は案外、素直に引き下がり、帰り準備を始めた。俺もその作業を手伝う
キ「歩いて帰れるか?タクシーを呼ぼうか?」
長「いい」
部室から出ていく前に俺の方を見て「ありがとう」と言って帰っていった。
有希姉の様子がおかしいです。
おかしいと言っても普段どおりの無表情です。しかし妹の私からみればおかしい点が多々あります。
とりあえずその中の一つをあげてみます。
見た目からは想像できない異常な食欲が有希姉の特徴の一つです。
ところがその食欲がウソのように失せています。いつもなら何杯もお代わりするのに、最近は一杯食べればいい方。おかずにも手をつけません。
その他にもボーッとしていることが多かったり、私の髪を洗う時も動作が機械的だったり、体も触ってきません(別にしてほしいわけではありませんよ?)
本人に聞いても答えは同じ。「平常通り」
長「ごちそうさま」
呟くように言って、まだかなり量が残っている茶わんを下げに席を立ちました。
ル「有希姉、やっぱり様子がおかしいです」
レ「そうなの?」
テレビを見ながら生返事をレイ姉がかえしてきます
ル「・・・・・・気付いてなかったんですね」
レ「わからないわ。多分三人」
ル「ごちそうさま」
レイ姉のバカ。
それにしても有希姉はどうしてしまったんでしょう?前にもキョンさんといろいろあって様子がおかしかったですが、あの時よりもひどいです。
その夜。いつも通り三人で川の字になって眠っていると、ふと私は目を覚ました。そして有希姉がいないことに気付きました。
なぜか不安になって布団から出て有希姉を探しました。
有希姉は私たちが食事を取っている部屋に明かりも点けずにいました。
私は声をかけられませんでした。なぜなら襖の隙間からは有希姉以外にもう一人、立ってたのが見えたからです。
有希姉と同じ高校の制服を着た女子生徒で、顔は暗くてよく見えませんが清楚な感じがします。
その人は機械的な口調でこちらに背を向けている有希姉にこういいました。
喜緑(以下喜)「長門さん。わかっていると思うけどあなたはもう限界だわ」
私は息をひそめて耳を傾けます。有希姉の知り合いのようです。
喜「あなたがこの任務についてから四年が経とうとしている。これまでに、特に涼宮ハルヒと直接接触してからのあなたは一インターフェースに与えられた役割をはるかに超えた行動をしている」
有希姉はピクリとも動きません
喜「朝倉涼子を初めとする敵対勢力や情報生命体との戦い。時間凍結や情報操作。さらには複雑な時空改変」
女の人は小さくため息を吐きます。
喜「情報統合思念体は回収を検討している」
背筋が凍る思いがしました。『回収』。有希姉を。まるで物のような扱いです。
長「それは承服できない。急進派が動き出したとの情報を確認した。今、私が離れるのは危険」
女の人はクスッと笑いました。
喜「あなたが心配しているのは彼とこの家から離れることでしょう。変わったわね」
有希姉はなにもいいません。
喜「あなたの任務は私が引き継ぐ」
長「他派の有機端末は信用できない。主流派の端末はすべて別の任務についている。私しかできない」
二人はしばらく無言で見つめあっていました。
喜「これ以上無理をすればあなたは消滅する」
と言って女の人は玄関から普通に出ていきました。
有希姉が鍵を閉めに玄関に向かったのと、同時に私は寝室に戻りました
布団に入ったのにちっとも暖まりません。
しばらくして 有希姉は音も立てずに部屋に戻ってきて布団に入りました。
声をかけようと思いましたが止めて、眠ることにしました。
翌朝。今日は休日です。目を覚ました私は有希姉がいなくなっていたことを知り、驚きました。
私は涼宮さんやキョンさんに電話をかけてみました。もちろん、有希姉のことは知りませんでした。
まさか・・・。
レ「ルリ、どうしたの?」
レイ姉がのんきな声をかけてきます。
ル「有希姉が、有希姉がいないんです」
私は自分が泣きそうになっていることに気付きました。
レ「部活の不思議探索とかいうのじゃ・・・」
ル「違います! 今、電話して確かめました!!」
思わず怒鳴ってしまいます。その怒鳴り声を聞いたレイ姉は何を思ったのか顔を引き締めて
レ「探してくるわ。あなたは電話がくるかもしれないからここにいなさい」
ル「ええ。怒鳴ってすみません」
レ「いいのよ。・・・怒鳴られて当然だもの」
レイ姉は身仕度をして出ていきました。
それから十五分後。
ピンポーンと家のインターホンが鳴りました。
何も考えずに玄関まで走って扉を開けました。
「やあ、すみません。朝早く」
そこにはいつもの紳士的な笑みを浮かべた古泉さんがいました。さらにその背中に小柄な、私の大事な姉の有希姉さんも。
おかしいと言っても普段どおりの無表情です。しかし妹の私からみればおかしい点が多々あります。
とりあえずその中の一つをあげてみます。
見た目からは想像できない異常な食欲が有希姉の特徴の一つです。
ところがその食欲がウソのように失せています。いつもなら何杯もお代わりするのに、最近は一杯食べればいい方。おかずにも手をつけません。
その他にもボーッとしていることが多かったり、私の髪を洗う時も動作が機械的だったり、体も触ってきません(別にしてほしいわけではありませんよ?)
本人に聞いても答えは同じ。「平常通り」
長「ごちそうさま」
呟くように言って、まだかなり量が残っている茶わんを下げに席を立ちました。
ル「有希姉、やっぱり様子がおかしいです」
レ「そうなの?」
テレビを見ながら生返事をレイ姉がかえしてきます
ル「・・・・・・気付いてなかったんですね」
レ「わからないわ。多分三人」
ル「ごちそうさま」
レイ姉のバカ。
それにしても有希姉はどうしてしまったんでしょう?前にもキョンさんといろいろあって様子がおかしかったですが、あの時よりもひどいです。
その夜。いつも通り三人で川の字になって眠っていると、ふと私は目を覚ました。そして有希姉がいないことに気付きました。
なぜか不安になって布団から出て有希姉を探しました。
有希姉は私たちが食事を取っている部屋に明かりも点けずにいました。
私は声をかけられませんでした。なぜなら襖の隙間からは有希姉以外にもう一人、立ってたのが見えたからです。
有希姉と同じ高校の制服を着た女子生徒で、顔は暗くてよく見えませんが清楚な感じがします。
その人は機械的な口調でこちらに背を向けている有希姉にこういいました。
喜緑(以下喜)「長門さん。わかっていると思うけどあなたはもう限界だわ」
私は息をひそめて耳を傾けます。有希姉の知り合いのようです。
喜「あなたがこの任務についてから四年が経とうとしている。これまでに、特に涼宮ハルヒと直接接触してからのあなたは一インターフェースに与えられた役割をはるかに超えた行動をしている」
有希姉はピクリとも動きません
喜「朝倉涼子を初めとする敵対勢力や情報生命体との戦い。時間凍結や情報操作。さらには複雑な時空改変」
女の人は小さくため息を吐きます。
喜「情報統合思念体は回収を検討している」
背筋が凍る思いがしました。『回収』。有希姉を。まるで物のような扱いです。
長「それは承服できない。急進派が動き出したとの情報を確認した。今、私が離れるのは危険」
女の人はクスッと笑いました。
喜「あなたが心配しているのは彼とこの家から離れることでしょう。変わったわね」
有希姉はなにもいいません。
喜「あなたの任務は私が引き継ぐ」
長「他派の有機端末は信用できない。主流派の端末はすべて別の任務についている。私しかできない」
二人はしばらく無言で見つめあっていました。
喜「これ以上無理をすればあなたは消滅する」
と言って女の人は玄関から普通に出ていきました。
有希姉が鍵を閉めに玄関に向かったのと、同時に私は寝室に戻りました
布団に入ったのにちっとも暖まりません。
しばらくして 有希姉は音も立てずに部屋に戻ってきて布団に入りました。
声をかけようと思いましたが止めて、眠ることにしました。
翌朝。今日は休日です。目を覚ました私は有希姉がいなくなっていたことを知り、驚きました。
私は涼宮さんやキョンさんに電話をかけてみました。もちろん、有希姉のことは知りませんでした。
まさか・・・。
レ「ルリ、どうしたの?」
レイ姉がのんきな声をかけてきます。
ル「有希姉が、有希姉がいないんです」
私は自分が泣きそうになっていることに気付きました。
レ「部活の不思議探索とかいうのじゃ・・・」
ル「違います! 今、電話して確かめました!!」
思わず怒鳴ってしまいます。その怒鳴り声を聞いたレイ姉は何を思ったのか顔を引き締めて
レ「探してくるわ。あなたは電話がくるかもしれないからここにいなさい」
ル「ええ。怒鳴ってすみません」
レ「いいのよ。・・・怒鳴られて当然だもの」
レイ姉は身仕度をして出ていきました。
それから十五分後。
ピンポーンと家のインターホンが鳴りました。
何も考えずに玄関まで走って扉を開けました。
「やあ、すみません。朝早く」
そこにはいつもの紳士的な笑みを浮かべた古泉さんがいました。さらにその背中に小柄な、私の大事な姉の有希姉さんも。
私は古泉さんと有希姉を家に入れて、古泉さんは何もせず、寝かしてやるだけでいいという事なので有希姉を布団に寝させました。有希姉は死んだように眠っています
ル「どうして古泉さんが有希姉を?」
古「簡単なことです。実を言いますと、長門さんのお仲間の過激派の方たちが動きだしたんです」
ル「それは・・・知っています」
古泉さんの笑顔にほんの少し驚きが浮かびます。
私は昨夜のことを説明しました。
古「その女の人は喜緑江美里さんと言いまして、長門さんのお仲間です。どの派に所属しているかは不明ですが」
ル「敵・・・みたいなものじゃないんですか?」
古「少なくとも今はね。現についさっき、長門さんを助けてくれました」
ル「助けたって・・・何をしていたんですか?」
古「長門さんは涼宮さんに危害を加えようとしていた朝倉涼子と戦っていたんですよ」
ル「ええ?」
古「過激派の方たちは大した反応も示さず、それどころかおとなしくなりつつある、涼宮さんにしびれをきらしたんです。といっても殺したり、傷つけたりという気はないようです。朝倉涼子を送り込んで涼宮さんの目の前で不可思議な力を使って刺激を与えるのが目的でした。もちろん、それはよくないことです。我々の今までの努力がすべて泡です。長門さんは阻止しようと朝倉涼子に挑みましたが・・・」
古泉さんの笑顔がわずかに曇ります。
古「あなたの知っての通り、長門さんはもうボロボロなんです。当然です。彼女はそれだけの働きをしてきた。そんな状態で朝倉涼子に挑んでも結果は明らかです一方的な戦いでした」
ル「待ってください。見てたんですか?」
古「ええ。僕達も一応、涼宮さんの護衛についていました」
ル「じゃあ、じゃあなんですぐに助けてくれなかったんですか?」
古「超能力者と言えば聞こえはいいですが、所詮は人間です。宇宙人同士の戦いには割って入れませんでした」
そう言われれば何も言えません。
古「あともう少し、喜緑さんが割って入るのが遅かったら長門さんは消滅していたでしょう。よく礼を言っておいてください」
ル「なんで助けてくれたんですか?」
古「彼女の属している派閥は不明ですが、たぶん主流派に近いんだと思います。だから止めてくれたんでしょう」
古泉さんは肩を大げさにすくめます。
古「ですが、朝倉涼子はまだ生きています。まだ引き下がらないでしょう。多分、ターゲットを変えてくるでしょう」
ル「どういうことです?」
古「涼宮さんに危害を加えれば、情報統合思念体の何派かを敵に回してしまうことがわかりましたから、涼宮さんの身近な人間を殺すつもりでしょう。その結果敵になる人間、つまりなんの組織にも属しておらず、かつ殺害することで涼宮さんに一番ショックを与えられる人間。ここまで言えばわかるでしょう」
ル「キョンさん・・・」
長「させない」
私はびっくりしてパッチリと目をあけた有希姉を振り向きました。
長「彼には・・・指の一本もふれさせない」
有希姉は起き上がりました。その顔からは普段の無気力さも、力を使い果たした疲れもありませんでした。
ル「無茶です!! 喜緑さんに任せればいいじゃないですか!」
長「涼宮ハルヒの保全は彼女の任務に含まれているが、彼は入っていない。当てにならない」
古「残念ながら、ルリさん、長門さんの言うとおりです」
古泉さんは有希姉に目を合わせます。
古「援護の一つでもできればいいんですが・・」
長「いい。彼女は私が責任を持って倒す」
有希姉は起き上がって部屋から出ていきます。私はあわてて追い掛けます
ル「待ってください!これ以上無理をすれば・・・・・・」
長「お願い、ルリ」
玄関に着いたとき、有希姉が吸い込まれそうなきれいな瞳を向けてきます。
長「消えるにしても、彼女だけは・・・」
私は笑ってしまいました有希姉が少しクビをかしげます。
ル「ダメだって言ってもいくんでしょう?」
そういう姉です。それに私もアキトさんが殺されそうになったら同じ行動をするでしょうし。
長「・・・・・・あなたは私にはもったいない位のいい妹だった」
ル「な、何いってんですか!止めてください!」
泣いちゃいそうです。
そこでいきなり、玄関の扉が開きました。レイ姉でした
ル「お、お帰りなさい」
レイ姉は有希姉をしばらくじっとみつめてから
レ「・・・ただいま」
と靴を脱ぎはじめました
逆に有希姉が靴をは履きます
レイ姉に有希姉のことを言わないと思った時に
レ「がんばって」
と有希姉の細い肩を軽く叩きました。
これにはさすがの有希姉も驚いて振り返ります。
レイ姉にはまだなんも話していないのに・・・。
有希姉が口を開こうとします。そこへレイ姉が振り向いて
「私たちよりも別れの言葉を言うべき人がいるでしょう?」
有希姉は口を閉じていつもどおりの無表情で扉を開けて出ていきました。
とたんに私の両目から涙があふれだします。そんな私をレイ姉がやさしく抱き締めてくれます。
そうでした。私たちには言葉はあまり必要ないんです
ル「どうして古泉さんが有希姉を?」
古「簡単なことです。実を言いますと、長門さんのお仲間の過激派の方たちが動きだしたんです」
ル「それは・・・知っています」
古泉さんの笑顔にほんの少し驚きが浮かびます。
私は昨夜のことを説明しました。
古「その女の人は喜緑江美里さんと言いまして、長門さんのお仲間です。どの派に所属しているかは不明ですが」
ル「敵・・・みたいなものじゃないんですか?」
古「少なくとも今はね。現についさっき、長門さんを助けてくれました」
ル「助けたって・・・何をしていたんですか?」
古「長門さんは涼宮さんに危害を加えようとしていた朝倉涼子と戦っていたんですよ」
ル「ええ?」
古「過激派の方たちは大した反応も示さず、それどころかおとなしくなりつつある、涼宮さんにしびれをきらしたんです。といっても殺したり、傷つけたりという気はないようです。朝倉涼子を送り込んで涼宮さんの目の前で不可思議な力を使って刺激を与えるのが目的でした。もちろん、それはよくないことです。我々の今までの努力がすべて泡です。長門さんは阻止しようと朝倉涼子に挑みましたが・・・」
古泉さんの笑顔がわずかに曇ります。
古「あなたの知っての通り、長門さんはもうボロボロなんです。当然です。彼女はそれだけの働きをしてきた。そんな状態で朝倉涼子に挑んでも結果は明らかです一方的な戦いでした」
ル「待ってください。見てたんですか?」
古「ええ。僕達も一応、涼宮さんの護衛についていました」
ル「じゃあ、じゃあなんですぐに助けてくれなかったんですか?」
古「超能力者と言えば聞こえはいいですが、所詮は人間です。宇宙人同士の戦いには割って入れませんでした」
そう言われれば何も言えません。
古「あともう少し、喜緑さんが割って入るのが遅かったら長門さんは消滅していたでしょう。よく礼を言っておいてください」
ル「なんで助けてくれたんですか?」
古「彼女の属している派閥は不明ですが、たぶん主流派に近いんだと思います。だから止めてくれたんでしょう」
古泉さんは肩を大げさにすくめます。
古「ですが、朝倉涼子はまだ生きています。まだ引き下がらないでしょう。多分、ターゲットを変えてくるでしょう」
ル「どういうことです?」
古「涼宮さんに危害を加えれば、情報統合思念体の何派かを敵に回してしまうことがわかりましたから、涼宮さんの身近な人間を殺すつもりでしょう。その結果敵になる人間、つまりなんの組織にも属しておらず、かつ殺害することで涼宮さんに一番ショックを与えられる人間。ここまで言えばわかるでしょう」
ル「キョンさん・・・」
長「させない」
私はびっくりしてパッチリと目をあけた有希姉を振り向きました。
長「彼には・・・指の一本もふれさせない」
有希姉は起き上がりました。その顔からは普段の無気力さも、力を使い果たした疲れもありませんでした。
ル「無茶です!! 喜緑さんに任せればいいじゃないですか!」
長「涼宮ハルヒの保全は彼女の任務に含まれているが、彼は入っていない。当てにならない」
古「残念ながら、ルリさん、長門さんの言うとおりです」
古泉さんは有希姉に目を合わせます。
古「援護の一つでもできればいいんですが・・」
長「いい。彼女は私が責任を持って倒す」
有希姉は起き上がって部屋から出ていきます。私はあわてて追い掛けます
ル「待ってください!これ以上無理をすれば・・・・・・」
長「お願い、ルリ」
玄関に着いたとき、有希姉が吸い込まれそうなきれいな瞳を向けてきます。
長「消えるにしても、彼女だけは・・・」
私は笑ってしまいました有希姉が少しクビをかしげます。
ル「ダメだって言ってもいくんでしょう?」
そういう姉です。それに私もアキトさんが殺されそうになったら同じ行動をするでしょうし。
長「・・・・・・あなたは私にはもったいない位のいい妹だった」
ル「な、何いってんですか!止めてください!」
泣いちゃいそうです。
そこでいきなり、玄関の扉が開きました。レイ姉でした
ル「お、お帰りなさい」
レイ姉は有希姉をしばらくじっとみつめてから
レ「・・・ただいま」
と靴を脱ぎはじめました
逆に有希姉が靴をは履きます
レイ姉に有希姉のことを言わないと思った時に
レ「がんばって」
と有希姉の細い肩を軽く叩きました。
これにはさすがの有希姉も驚いて振り返ります。
レイ姉にはまだなんも話していないのに・・・。
有希姉が口を開こうとします。そこへレイ姉が振り向いて
「私たちよりも別れの言葉を言うべき人がいるでしょう?」
有希姉は口を閉じていつもどおりの無表情で扉を開けて出ていきました。
とたんに私の両目から涙があふれだします。そんな私をレイ姉がやさしく抱き締めてくれます。
そうでした。私たちには言葉はあまり必要ないんです
日が暮れた頃。トイレから自室へと戻った俺は愕然とした。
部屋の中央で長門が正座していたからだ。
キ「どうした?なんかの用でもあるのか? あ、そう言えばルリちゃんが探していたぞ」
長門がこの部屋に侵入したことはなんの不思議もない。そこまでする理由が気になる。
長「聞いて」
長門は正座したまま俺を見上げる。初めて長門の家に行って、コイツが宇宙人だと告白した時のことを思い出した。
長「私はこの星の人間ではない。私は情報統合思念体のヒューマノイド・インターフェイス。この星の言葉で表現するなら宇宙人なの」
俺は口をあんぐりと開けた。そんなことはもう吐き気がするほど知っている。なんでいまさら・・・。
長「冗談」
俺の困惑をさらに増加させるようなことを言いだした。
長「ジョーク。ある特撮番組の最終回のセリフを改竄した」
冗談?長門が?
キ「・・・お前、体の具合はもういいのか?」
長「良好」
キ「そうか。あー、なんだな。お前も冗談が言えるようになったか」
俺は部屋のドアをしめてあぐらで座る。
長「そう。私は変わってしまった・・・それが幸いだったのか、不運なのか判断に困っている」
顔こそ相変わらずの無表情だが、声は本当に困惑していた。
そんた長門をみながら俺は幸いに決まっていると声に出さずに叫んだ。
違うよ。お前は変わったんじゃない。成長したんだパッと見、一年前の人形みたいだったころと変わってないが、実はお前は色々といい意味でかわった、つまり成長したんだ。
成長するのはいいことさ。少なくとも人間にとってはな
キ「変わってしまったんじゃなく変われたんじゃないか?」
とりあえずそういうと長門はパチパチと瞬きをしてから「・・・・・・そう」とお馴染みの返事をした
キ「待ってろ。なんか食う物持ってくるから」
用なんか気にならなくなってきた。長門は俺の家に遊びに来た。それでいいじゃないか。俺は立ち上がって背を向けた。
長「さきほどの発言を撤回する。私という固体にとってあなたに会えたことは間違いなく幸運だった」
おいおい。何をくさいことを言っているんだと俺は振り向いた。
そこに長門の姿はなかった
部屋の中央で長門が正座していたからだ。
キ「どうした?なんかの用でもあるのか? あ、そう言えばルリちゃんが探していたぞ」
長門がこの部屋に侵入したことはなんの不思議もない。そこまでする理由が気になる。
長「聞いて」
長門は正座したまま俺を見上げる。初めて長門の家に行って、コイツが宇宙人だと告白した時のことを思い出した。
長「私はこの星の人間ではない。私は情報統合思念体のヒューマノイド・インターフェイス。この星の言葉で表現するなら宇宙人なの」
俺は口をあんぐりと開けた。そんなことはもう吐き気がするほど知っている。なんでいまさら・・・。
長「冗談」
俺の困惑をさらに増加させるようなことを言いだした。
長「ジョーク。ある特撮番組の最終回のセリフを改竄した」
冗談?長門が?
キ「・・・お前、体の具合はもういいのか?」
長「良好」
キ「そうか。あー、なんだな。お前も冗談が言えるようになったか」
俺は部屋のドアをしめてあぐらで座る。
長「そう。私は変わってしまった・・・それが幸いだったのか、不運なのか判断に困っている」
顔こそ相変わらずの無表情だが、声は本当に困惑していた。
そんた長門をみながら俺は幸いに決まっていると声に出さずに叫んだ。
違うよ。お前は変わったんじゃない。成長したんだパッと見、一年前の人形みたいだったころと変わってないが、実はお前は色々といい意味でかわった、つまり成長したんだ。
成長するのはいいことさ。少なくとも人間にとってはな
キ「変わってしまったんじゃなく変われたんじゃないか?」
とりあえずそういうと長門はパチパチと瞬きをしてから「・・・・・・そう」とお馴染みの返事をした
キ「待ってろ。なんか食う物持ってくるから」
用なんか気にならなくなってきた。長門は俺の家に遊びに来た。それでいいじゃないか。俺は立ち上がって背を向けた。
長「さきほどの発言を撤回する。私という固体にとってあなたに会えたことは間違いなく幸運だった」
おいおい。何をくさいことを言っているんだと俺は振り向いた。
そこに長門の姿はなかった
暗い夜道を、清潔そうな長髪を腰までのばした北高の制服を着た女子が歩いてきたのを確認した。
制服が気に入っているのか。少なくとも私のように着替えるのが面倒という理由ではないだろう。
朝「待っててくれたのね。うれしいわ。長門さん」
朝倉涼子は笑顔で私との距離をつめながら、小声でなにかをつぶやく。
とたんに周囲の風景が変化して、コンクリートの壁が私と彼女を囲むように出来る。周囲の空間が歪みだす。
朝「もう喜緑さんも助けてくれないわよ?」
私は彼女を消滅させる言葉を口ずさもうとする。
すると頭からパーソナルネーム喜緑江美里の声が聞こえてくる。
(ダメよ!これ以上、力を使えばアナタは本当に消えてしまう・・・)
長「・・・情報結合の解除を申請する」
本来ならこれで周囲の空間の歪みが一層、ひどくなるのだが、ほとんど力が残っていない。
周囲の空間にはなんの変化もない。
朝倉涼子が笑みを張りつかせたまま肉薄してくる
私はそれをやっとのことでかわすが、空間から生えてきた槍に左バラを貫かれる。
長「◎×▲○△パーソナルネーム朝倉涼子を有機情報連結を解除する」
やはりなんの変化もない。朝倉涼子は私をいたぶるように傷つけていく。
朝「一年前のはね、私がバックアップ用だったから負けたの。今は違うの」
私は全身のほとんどを槍で貫かれる。
朝「さて。それそろ終わろうかな」
朝倉涼子が、ナイフを持って私のもとに近寄ってくる。私はもう一度つぶやいた
長「情報連結解除開始」
とたんに周囲の空間、私を貫いていた槍が粒子となって崩壊をはじめる。
朝「な、なんで・・・」
茫然としている。その朝倉も粒子となって足から崩壊している。
長「私はあなたを買い被っていた。二度も同じ手ではまるとは優秀とは言い難い」
私の傷も消えていくが、意味はない。どうせ消えるのだから。
朝「今まで崩壊因子をしこんでいたの? でもあなたには残って」
あっと口を開いた。
朝「あなたを結合している情報連結をいくつか解除してそれを崩壊因子に変えたのね。でもそれじゃああなたは・・・」
長「いい」
私は残った力を振り絞って立ち上がった。
朝倉涼子はほほえんで何かを口にするのを遮るように「帰って」と告げた。
朝倉涼子はキョトンとした顔で消滅した
周囲の空間は正常に戻っていた。しかし私の崩壊はすでに始まっていた。
私は彼のいる家を見上げた。ちゃんとお別れがしたかったが無理そうだ。
彼が窓から顔を出してくれれば・・・
その時、地面に小さな物体が落ちてきた。それはゆっくりと、次々と落ちてくる。
制服が気に入っているのか。少なくとも私のように着替えるのが面倒という理由ではないだろう。
朝「待っててくれたのね。うれしいわ。長門さん」
朝倉涼子は笑顔で私との距離をつめながら、小声でなにかをつぶやく。
とたんに周囲の風景が変化して、コンクリートの壁が私と彼女を囲むように出来る。周囲の空間が歪みだす。
朝「もう喜緑さんも助けてくれないわよ?」
私は彼女を消滅させる言葉を口ずさもうとする。
すると頭からパーソナルネーム喜緑江美里の声が聞こえてくる。
(ダメよ!これ以上、力を使えばアナタは本当に消えてしまう・・・)
長「・・・情報結合の解除を申請する」
本来ならこれで周囲の空間の歪みが一層、ひどくなるのだが、ほとんど力が残っていない。
周囲の空間にはなんの変化もない。
朝倉涼子が笑みを張りつかせたまま肉薄してくる
私はそれをやっとのことでかわすが、空間から生えてきた槍に左バラを貫かれる。
長「◎×▲○△パーソナルネーム朝倉涼子を有機情報連結を解除する」
やはりなんの変化もない。朝倉涼子は私をいたぶるように傷つけていく。
朝「一年前のはね、私がバックアップ用だったから負けたの。今は違うの」
私は全身のほとんどを槍で貫かれる。
朝「さて。それそろ終わろうかな」
朝倉涼子が、ナイフを持って私のもとに近寄ってくる。私はもう一度つぶやいた
長「情報連結解除開始」
とたんに周囲の空間、私を貫いていた槍が粒子となって崩壊をはじめる。
朝「な、なんで・・・」
茫然としている。その朝倉も粒子となって足から崩壊している。
長「私はあなたを買い被っていた。二度も同じ手ではまるとは優秀とは言い難い」
私の傷も消えていくが、意味はない。どうせ消えるのだから。
朝「今まで崩壊因子をしこんでいたの? でもあなたには残って」
あっと口を開いた。
朝「あなたを結合している情報連結をいくつか解除してそれを崩壊因子に変えたのね。でもそれじゃああなたは・・・」
長「いい」
私は残った力を振り絞って立ち上がった。
朝倉涼子はほほえんで何かを口にするのを遮るように「帰って」と告げた。
朝倉涼子はキョトンとした顔で消滅した
周囲の空間は正常に戻っていた。しかし私の崩壊はすでに始まっていた。
私は彼のいる家を見上げた。ちゃんとお別れがしたかったが無理そうだ。
彼が窓から顔を出してくれれば・・・
その時、地面に小さな物体が落ちてきた。それはゆっくりと、次々と落ちてくる。
キ妹「ねぇ、キョンくん。シャミをどこにやったのぉ?」
キ「知らねぇよ。一階に降りたんじゃねぇか」
キ妹「ムゥゥゥ」
妹はおれの言葉を聞かずシャミセンを探し続ける
長門のやつはどこにいったんだ? 急に現われたと思ったら急に消えて・・・。 ふと窓を見て俺は驚いて窓を開けた。
雪だ。春なのに雪が降っている。どうやら地球は本当におかしくなったか。それともハルヒの力か。
そんなことを考えながら雪を眺めていると、道端に人影をみつけた。長門だった。
長門はしばらく俺をじっと無表情で見つめていたが、ぎこちなく、なんとかやってみましたという感じで、だがハッキリと微笑んで手を降り始めた。
俺はしばらくあっけにとらわれたがすぐに我をとり戻して、自然に手を振り返す。
キ「おい!来てみろよ。世にもめずらしいもんが見れるぜ!」
俺は振り向いて妹に呼び掛けた。それから再び振り向いてみると、長門の姿が完全に消失していた。
いや、長門のいた場所に少し輝く粒子が待っているのが確認できたから余計に驚いた。
キ「あ、あれ?」
キ妹「わー。雪だあ」
妹はシャミセンのことをすっかり忘れてはしゃぎだす。
雪はしんしんと降り続けている。粒子は跡形もなく消えていた
キ「知らねぇよ。一階に降りたんじゃねぇか」
キ妹「ムゥゥゥ」
妹はおれの言葉を聞かずシャミセンを探し続ける
長門のやつはどこにいったんだ? 急に現われたと思ったら急に消えて・・・。 ふと窓を見て俺は驚いて窓を開けた。
雪だ。春なのに雪が降っている。どうやら地球は本当におかしくなったか。それともハルヒの力か。
そんなことを考えながら雪を眺めていると、道端に人影をみつけた。長門だった。
長門はしばらく俺をじっと無表情で見つめていたが、ぎこちなく、なんとかやってみましたという感じで、だがハッキリと微笑んで手を降り始めた。
俺はしばらくあっけにとらわれたがすぐに我をとり戻して、自然に手を振り返す。
キ「おい!来てみろよ。世にもめずらしいもんが見れるぜ!」
俺は振り向いて妹に呼び掛けた。それから再び振り向いてみると、長門の姿が完全に消失していた。
いや、長門のいた場所に少し輝く粒子が待っているのが確認できたから余計に驚いた。
キ「あ、あれ?」
キ妹「わー。雪だあ」
妹はシャミセンのことをすっかり忘れてはしゃぎだす。
雪はしんしんと降り続けている。粒子は跡形もなく消えていた
ル「レイ姉!レイ姉!起きてください!遅刻しますよ!」
三女の声で私は目を覚ました。
レ「んー」
長い夢だった。夢の内容はほとんど覚えてないのが普通なのにちゃんと細かく覚えている。
・・・私はちっとも活躍してない。なんで私の夢なのに有希があんなに活躍しているの?
レ「碇君なんて名前も出てきてない・・・」
ル「何いってんですか!早く制服に着替えて!有希姉がご飯待ってるんですよ!!」
私は制服に着替えて、食卓にむかった。
有希は席に座って本を読んでいた。
私は有希の真っ正面に座って、じっと妹の顔をみつめた。
長「・・・・・・何?」
耐えかねたように本から顔をあげた。
レ「・・・今のうちだけよ」
それだけ言って、私はいただきますと食事に手をつけた。
有希はキョトンとしていたが、すぐに食事をはじめる。
ル「ちょっと! 二人とも勝手になに食事はじめてんですか!」
終わり
三女の声で私は目を覚ました。
レ「んー」
長い夢だった。夢の内容はほとんど覚えてないのが普通なのにちゃんと細かく覚えている。
・・・私はちっとも活躍してない。なんで私の夢なのに有希があんなに活躍しているの?
レ「碇君なんて名前も出てきてない・・・」
ル「何いってんですか!早く制服に着替えて!有希姉がご飯待ってるんですよ!!」
私は制服に着替えて、食卓にむかった。
有希は席に座って本を読んでいた。
私は有希の真っ正面に座って、じっと妹の顔をみつめた。
長「・・・・・・何?」
耐えかねたように本から顔をあげた。
レ「・・・今のうちだけよ」
それだけ言って、私はいただきますと食事に手をつけた。
有希はキョトンとしていたが、すぐに食事をはじめる。
ル「ちょっと! 二人とも勝手になに食事はじめてんですか!」
終わり