今日は有希姉はハルヒさんたちと一緒に不思議探索をしてます。
「不思議探索」って、有希姉自身がそうだと思うんだけど、それを言ったら無言で制されました。
まぁそもそも私と有希姉とレイ姉が一緒にいる時点で不思議なんですけどね。
有希姉が言うにはハルヒさんも関係してるとかなんとか。
これ以上厄介ごとに巻き込まれるのも困るんで、それ以上は聞きませんでしたけど。
「不思議探索」って、有希姉自身がそうだと思うんだけど、それを言ったら無言で制されました。
まぁそもそも私と有希姉とレイ姉が一緒にいる時点で不思議なんですけどね。
有希姉が言うにはハルヒさんも関係してるとかなんとか。
これ以上厄介ごとに巻き込まれるのも困るんで、それ以上は聞きませんでしたけど。
で、今私はどうしてるかと言うと、宿題も終わってのんべんだらりとしてるレイ姉と一緒に
これまたのんべんだらりとコタツに入ってます。
これまたのんべんだらりとコタツに入ってます。
「有希がいないだけでなんだか静かね」
何言ってるんですか。我が家の会話で音声として成立してるのはほとんど私のです。
静かもなにも、普段と大差ないじゃないですか。
静かもなにも、普段と大差ないじゃないですか。
「……そう」
またそんな風に横になって…それで何回目ですか。TVガイド読むの。
そんなにヒマだったら、レイ姉もアスカさんと遊びに行けばいいじゃないですか。
そんなにヒマだったら、レイ姉もアスカさんと遊びに行けばいいじゃないですか。
「無理よ。私、彼女に嫌われてるもの」
そうなんですか? なんでまた……あー……なるほど。
「碇君は関係ないわ」
まだ何も言ってませんけど。エスパーですか?
って、それならシンジさんと出かけたらいいじゃないですか。いわゆるデート。
って、それならシンジさんと出かけたらいいじゃないですか。いわゆるデート。
「……ふぅ」
レイ姉はのたのたと起き上がると、コタツの上に顔を突っ伏しちゃいました。
両手はしっかりミカンに伸びて皮をむき始めてますけど。
両手はしっかりミカンに伸びて皮をむき始めてますけど。
「そんな時、なんて声をかければいいか判らないの」
あんまりそういう話題は得意じゃないですけど、変に気負う事もないんじゃないですか?
「任せて」
有希姉……いつの間に帰ってきてたんですか。心臓止まるかと思ったじゃないですか。
帰ってきたら「ただいま」ぐらい言って下さい。
帰ってきたら「ただいま」ぐらい言って下さい。
「ドアを開ける際に言った。聞えなかったのは、声量とドアから部屋までの距離、
そしてルリが会話に集中していたから」
そしてルリが会話に集中していたから」
さり気なく私のせいにしてますね。いいですけど。
「いいアイディアがあるの?」
そうです、突然やる気の出たレイ姉の言うとおり、なんかアイディアでもあるんですか?
「レイ姉では普通のデートでは恐らく数時間ともたない。
碇シンジとの関係をより親密にするには何かしらのイベントが必要」
碇シンジとの関係をより親密にするには何かしらのイベントが必要」
イベント? 遊園地とか、そういうのですか?
「映画撮影」
は? 映画撮影? 以前、大変な思いした気がするんですけど。
「今日の不思議探索で、涼宮ハルヒが『劇場版朝比奈ミクルの冒険』の製作を決定」
「素敵ね」
レイ姉、相槌おかしいです。しかも「製作を決定」……映画会社でもないのに。
「そこで映画の製作に関して、レイ姉とルリにも協力してもらう事になった」
協力って……既定事項なんですね……。涼宮さん絡みだと拒否権はなさそうだし、諦めますけど。
「そして、碇シンジとテンカワ・アキトにも映画製作を協力してもらう事を決定。
映画製作を通して、レイ姉と碇シンジ、ルリとテンカワ・アキトの関係をより親密に出来るチャンス」
映画製作を通して、レイ姉と碇シンジ、ルリとテンカワ・アキトの関係をより親密に出来るチャンス」
なんで私とアキトさんまで巻き込まれてるんですか。頼んでません。
「一挙両得ねルリ」
「一粒で二度美味しい」
……二人とも言ってる事おかしいです。……まぁ、どうせですし、いいですけど。
レイ姉? どこに電話してるんですか?
レイ姉? どこに電話してるんですか?
「準備よ。美容院の予約しなきゃ。3人分の」
――その後、今回の映画には女性型巨大ロボが出ると言う事で(みくるちゃんといえば
おっぱ……ミサイルよね、ということらしいです)、私が富士の裾野にある研究所に
ロボットを貸してもらいに言ったり、映画撮影でレイ姉が、どちらかと言えば裏方の仕事の方が
多いということが判ってへこんでたり、色々ありました。でもそれはまた、別のお話ということで。
おっぱ……ミサイルよね、ということらしいです)、私が富士の裾野にある研究所に
ロボットを貸してもらいに言ったり、映画撮影でレイ姉が、どちらかと言えば裏方の仕事の方が
多いということが判ってへこんでたり、色々ありました。でもそれはまた、別のお話ということで。