「明日は…ネルフでクリスマスパーティーがあるから…」
  姉さんがそう言ったのは23日の夕飯のときのこと。
  私は「そう」と短く答えて、ルリを見る。
  「あ、私もネルガルで…」
  それは以前に聞いていたので、折込済み。
  涼宮ハルヒからも、彼からも私に連絡がなかったということは、明日のクリスマスは私一人だということだ。
  ルリが心配そうに「一人でも大丈夫ですか?」と聞いてきたが、「問題ない」とだけ答えておいた。


  そしてクリスマス当日。
  夕方になって出かける二人を見送った私は、コタツで本を読んでいた。
  ポンと読み終えた本を閉じ、コタツの上に置く。
  静か…
  三人が揃っても静かだが、一人はさらに静かだ。
  この静けさは久し振り。
  くる、くると誰もいない部屋を見渡す。
  「…ルリ…レイ姉…」
  呼んでも答える人間はいない。
  私はころんと横になった。
  寂しい…
  寂しい?
寂しいとはこういうことを言うのだろうか?
  コタツに誘われるまま、私は眠りに落ちていった。


  かちゃかちゃと、鍵の開く音がして、私は目を覚ました。
  しばらくして玄関が開き、二人が帰ってきた。
  「ただいま、有希姉」
  「…おかえり」
  時間を確認するが、予定よりもかなり早い時間。
  私が「早かったね」と視線で送ると、ルリが肩を竦めながら、「有希姉が心配で、ちょっと早く帰ってきました」と答えてくれた。
  「そうしたら、レイ姉とそこで会って」
  レイ姉はルリの後ろでこくりと頷き、コタツの上に手に提げていた紙袋を置いた。
  「お土産」
  と言う紙袋の中には、タッパーに詰められた料理が大量に入っていた。
  「私もケーキとか貰ってきましたから、姉妹でクリスマスパーティーでも、しましょうか」
  ルリが笑う。
  私も笑ったつもりだけど、二人には通じただろうか?
  「メリークリスマス」



  「…それで、本当のところは?」
  「いつの間にか、ユリカさんとアキトさんが消えていました…」
  「碇君がアスカとどこかに行った…」
  ちゃんちゃん。





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