体育の日。天気に恵まれ、ルリの学校で運動会が開かれていた。
「ルリの出番はまだかしら…」
「校長の話が始まったばかり。競技はまだ先」
ごった返す父兄席の中で、最前列に陣取ったレイと有希の周りだけはぽっかりと空間が開き、
『ルリ頑張れ』
と大きな横断幕が張られていた。
「それにしても、ルリは私たちに気付いてないのかしら?ちっともこっちを見ないわ」
「私たちは最前列に座り、レイ姉のATフィールドを展開させ、半径5メートル以内は他の家族の侵入を防いでいる。
これ以上目立ってルリに気付かせるのならば、声を出す以外はない」
「がんばれー、ルリ」
レイは手旗をパタパタ振り、ルリを応援する。
「もっと大きな声で」
「がんばれー!」
その声を聞きながら、ルリは恥ずかしさのあまり真っ赤になって校長の話を聞いていた。

父兄席から少し離れた場所で、また違った一団がいた。
彼らは映画にも使われる高性能のカメラを携えた撮影クルー。
中央に陣取るのは、ゲンドウと冬月。
「しかし、校長の話はなかなか終わらんな」
「問題ない。計画(スケジュール)の遅れは1%にも満たない」
撮影クルーが狙っているのは、ゲンドウの命令でレイだけを狙っていた。





| 新しいページ | 編集 | 差分 | 編集履歴 | ページ名変更 | アップロード | 検索 | ページ一覧 | タグ | RSS | ご利用ガイド | 管理者に問合せ |
@wiki - 無料レンタルウィキサービス | プライバシーポリシー