2-77の続きです。


先日のお弁当騒動を機に今まで家事全般をサボっていた長女に料理を教えようと、妹達による料理教室が開かれていた。今日はその2回目である。
ルリ「準備できましたから早速始めましょう。」
長門「開始。」
綾波「…お願いします。」
二人の妹達を見つめ呟く様に言った。無表情のままだが常のどこかだらけた感じは見受けられない。
こうなるのには並々ならぬ理由があった。
決して引けない女の意地とプライドを賭けた熱くも甘酸っぱい戦いがそこにあるのだ。
綾波「(私は負けないわ。碇君は私が守るもの。)」
決意を胸にして調理に取り掛かるも、ついつい卵を割る手が力んでしまう。
ベチャ
出てきた卵は黄身が崩れていて、殻の破片も混じっている。
ルリ「うーん、また失敗ですね。有希姉やっちゃって下さい。」
長門「卵を再構成する。」
見る間に卵が元通りになった。まるでビデオの逆回転のように。
殻を取り除けばそのまま使えるのに、何故わざわざこんな大層な事をするかというと、まだ卵をまともに割れたのは片手で足りる程しか無いからで、またそれは長女のこだわりに原因がある。
ルリ「レイ姉、片手で割るのはレイ姉にはまだ早いです。そろそろ諦めて両手使いませんか?」
長門「両手を使用した場合、作業効率が飛躍的に上昇する。」
綾波「ダメ。」
首を横に振り、頑なな態度をとる。
ルリ「どうしてですか?」
綾波「片手で割れた方がお母さんぽいわ。」
と少し照れ気味に言う。
ルリ「はぁ、お母さんですか?」
ルリにはさっぱり意味が分からない。
長門「碇シンジに雑巾を絞る仕草が『お母さんって感じがした。』と評価されたことが原因。」
ルリ「それって思春期の男子が同級生の女子に言うと……微妙ですね。」
綾波「いいの。碇君には母性が…いえ、私の愛が必要だわ。」
ルリ「そうですね。シンジさんですからね。」
綾波「ツンデレに振り回されるのはキョン君だけで十分よ。」
長門「それはない。」

ルリ「ばかばっか。」





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