風邪をひいた…
ゲホゲホッと咳をする。
有希姉はSOS団の活動があると、家には居ない。
レイ姉はダイニングでテレビでも見ているだろう。
もう一度咳が出た。
「ルリ…大丈夫?」
レイ姉がふすまを少しだけ開け、心配そうに部屋を覗く。
私はじとっと非難するような目をレイ姉に向ける。風邪をひいたのが、レイ姉に責任があるからだ。
今朝、私は朝の寒さで目を覚ました。
それもそのはず。私の体を覆っていたはずの布団が、隣で寝ていたレイ姉の元へ移動していたのだ。
「あれは…布団が勝手に…」
私の視線から逃れながら、レイ姉はそんな子供のような言い訳をした。
「眠りたいので、一人にしてください」
「…わかった」
呆れたように言うと、レイ姉は元気のない返事を残してふすまを閉めた。
少し冷たくしすぎただろうか?
レイ姉もそれなりに責任を感じていたのだろうし、だから心配になって様子を見に来たのだろう。
ふぅっと小さな息を吐いて、私は目を閉じた。
ゲホゲホッと咳をする。
有希姉はSOS団の活動があると、家には居ない。
レイ姉はダイニングでテレビでも見ているだろう。
もう一度咳が出た。
「ルリ…大丈夫?」
レイ姉がふすまを少しだけ開け、心配そうに部屋を覗く。
私はじとっと非難するような目をレイ姉に向ける。風邪をひいたのが、レイ姉に責任があるからだ。
今朝、私は朝の寒さで目を覚ました。
それもそのはず。私の体を覆っていたはずの布団が、隣で寝ていたレイ姉の元へ移動していたのだ。
「あれは…布団が勝手に…」
私の視線から逃れながら、レイ姉はそんな子供のような言い訳をした。
「眠りたいので、一人にしてください」
「…わかった」
呆れたように言うと、レイ姉は元気のない返事を残してふすまを閉めた。
少し冷たくしすぎただろうか?
レイ姉もそれなりに責任を感じていたのだろうし、だから心配になって様子を見に来たのだろう。
ふぅっと小さな息を吐いて、私は目を閉じた。