※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

コトコト、コトコト・・・
囲炉裏の真ん中に、小さな火の上に煤けたやかんが一つ。
外は吹雪、でなくとも雪国の寒さは厳しい。特に、この姉妹の住まいはボロなのだ。
ヒゥー・・・と、戸の隙間から寒気と共に粉雪が舞い込む。

もぞもぞと、むずがる末の妹を長女がぎゅぅと抱きしめる。
「ルリ、寒い?」
ううん平気、と頭を振って姉に抱き付く。本当に姉の腕の中は不思議と寒さを感じない。
ふと、それを見つめる視線に気づく。

長女は柔らかく笑うと、次女を手招きして抱き寄せる。
三女は半分だけ体をずらして、二人がすっぽりとレイの腕の中に納まる。
「寒くない?」長女の問いに揃って首を横に振る。

それを嬉しそうに見て、レイは二人に語りかける。
「明日は、お仕事があるから。帰りに白いお米いっぱい買ってくるからね・・・
明日は晴れるといいわね・・・。あら、二人とも寝ちゃったの?」

外は相変わらずの吹雪。しかし、この小さな家の囲炉裏の淵は、いつも通りあたたかった。




| 新しいページ | 編集 | 差分 | 編集履歴 | ページ名変更 | アップロード | 検索 | ページ一覧 | タグ | RSS | ご利用ガイド | 管理者に問合せ |
@wiki - 無料レンタルウィキサービス | プライバシーポリシー