「9.1-482」(2008/07/19 (土) 20:16:04) の最新版変更点
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<p>レイ 「プールに行きましょう」<br />
ルリ 「有希姉、またトーストを食べるんですか?」<br />
有希 「このパンは美味しい」<br />
レイ 「プールに行きましょう」<br />
ルリ 「まったく…それで最後にして下さいね?」<br />
有希 「解った」<br />
レイ 「プール…」<br />
ルリ 「プールに行きたいのは分かりましたが、開園?時間はまだもう少し先です」<br />
レイ 「……行ってくれるの?」<br />
ルリ 「家でエアコンにあたり続けるよりは身体に良いですし<br />
有希姉も来ますよね、プール」<br />
有希 (トーストを食べながら頷く)<br />
レイ 「水着水着…」</p>
<p><br />
プールにやって来た三人<br />
ルリ「さあ泳ぎましょうか」<br />
有希「ルリ、緊急事態発生。レイ姉のプールへの接近を阻止して」<br />
ルリ「?…は、はい。レイ姉、先に売店でヤキソバ買いません?」<br />
レイ「どうしてそういうことを言うの?早く泳ぎたいの」<br />
その時プールから聞こえる歓声。<br />
アスカ「シンジィ見て見て。バックロールエントリー!」<br />
シンジ「あ、あはは」<br />
レイ「………」グォォォォ<br />
ルリ「や、やばっ!」<br />
有希「巨大隕石接近中。サードインパクトまであと180秒」<br />
ルリ「わーマズイ!シ、シンジさん!こっち来て下さい!」<br />
シンジ「わっルリちゃん、なになに!?」<br />
ルリ「いいからシンジさん、レイ姉をギュッってしてあげて下さい!<br />
人類が滅亡しちゃいますぅ!」<br />
シンジ「あっあの、えーと………ギュッ」<br />
レイ「…///ポッ」<br />
有希「隕石、反転。太陽系外に飛び去りつつあり」<br />
ルリ「た、助かった…って、はっ!?」<br />
アスカ「グォォォォ………弐号機カモーン!」<br />
こうして消滅する市民プール</p>
<p><br />
ルリ「ていうかレイ姉はいつからハルヒさんみたいな能力を……」<br />
レイ「……? 言ってる事がよくわからないわ」<br />
ルリ「だから隕石が……」<br />
有希「(そそくさ」<br />
ルリ「ちょっと待ってください、有希姉」<br />
有希「……」<br />
ルリ「まさか、あれは有希姉の仕業ですか?」<br />
有希「宇宙人、うそつかない」<br />
ルリ「ですよねー。確かにあれは『隕石が近づいてる』っていう事実を言っただけで、<br />
誰が原因かはっきり言った訳じゃありませんもんね」<br />
有希「そう」<br />
ルリ「……」<br />
有希「……」<br />
ルリ「…………」<br />
有希「……ついカッとなってやった。変化の無い姉の恋愛事情に変革をもたらしたかった」<br />
ルリ「よろしい」<br />
レイ「……?? さっきから何の話をしてるの? また私をのけ者にするのね。のけもの姫ね」<br />
ルリ「無理にボケて注意ひこうとしなくていいですから。<br />
レイ姉は何も気にしなくていーんです。で、プールは楽しかったですか?」<br />
レイ「人が多くて疲れたわ……。流れるプールって言うの? あれは楽しかった」<br />
ルリ「流れるっていうか、流されるって感じでしたけど。物凄い脱力っぷりで流されてましたから。<br />
レイ姉の周りだけ、妙に空間が空いてたのを覚えてます」<br />
有希「まるでモーゼの十戒のように、プール内の人ごみが開いていった」<br />
レイ「あと、コンクリートの地面が熱くてびっくりしたわ」<br />
ルリ「サンダルは必須ですよ」<br />
有希「カキ氷が美味しかった。アメリカンドッグはイマイチ」<br />
ルリ「味が薄かったり濃かったりするファーストフードに舌鼓をうつのも醍醐味の一つらしいですから」<br />
レイ「今度は海に行きたい。そんなに人が多くなくて、いい所」<br />
ルリ「ハードル上げてきましたね。ま、レイ姉が外界に興味を持ってくれるのは嬉しいですけど」<br />
有希「ならば鶴屋女史に訊いてみるといい。きっと最適な海水浴の場所を提供してくれる」<br />
ルリ「……なんかいやらしいですよ有希姉。嫌な方に人間らしさを感じます」<br />
有希「したたかさも人の持つ特性の一つ。こういう時の鶴屋女史なのは誰もがわかっているはず」<br />
ルリ「ま、そうですけどね。同じお金もちでも、私の知ってる大関スケコマシとは偉い違いです」<br />
レイ「今度は海の家っていう所で、美味しくない焼きそばを食べてみたいわ」<br />
ルリ「どんなズレた願望ですか……まあ、善処します。私は美味しいのがいいですけど」<br />
有希「そこでテンカワ・アキトに作ってもらうという口実ができる」<br />
ルリ「そ、そんな無茶なことしませんよ」<br />
レイ「それも踏まえての私のお願いだったのに……ふう」<br />
ルリ「絶対ウソですよね、それ」<br />
レイ「ええ。有希が言わなきゃ気づきもしなかったもの」<br />
ルリ「ああやだやだ……またまたおバカな夏休みになりそ」</p>
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