概要

Iconoclasm(アイコノクラズム)とは、「ハンドラー」と呼ばれる超能力者たちの争いを主題にした物語のタイトルである。
格闘ゲームのストーリーを想定しているため、キャラクターによって物語が大幅に変化する(すべてのキャラクターが同じ結末を辿ることはない)。

Iconoclasmとは即ち「偶像破壊」の意味であり、“神と崇められた少女の複製を殺しに行く”という主人公・相原歪のストーリーから名付けられている。

登場人物は全員が「ハンドル」(handle)という超能力を持っている。ハンドルを使うものを「ハンドラー」(handler)と呼ぶ。
ハンドルとは「ひとつの対象を操ることに特化した能力」のことであり、幾通りものタイプに分類される。
即ち、金属を操ることに長けていればハンドルは“ハンドル:メタル(金属)”、空気を操ることに長けているならば“ハンドル:エア(空気)”となる。
なお、この世界に於いて“炎”や“氷”など、一般的に想像し得るようなハンドルを持つものはごく稀であり、そういったハンドルを持つものは非常に優遇される。


あらすじ

地球がおかしくなって、随分経つ。

環境汚染によって世界は不可視の腐敗に浸食されていた。それは最初植物の奇形という形で現れた。
次に、小動物らが集団で奇怪な行動をとり始め、やがて気象に変化が現れ始めた。
スモッグの雲が空を覆うようになり、第二の氷河期とも呼ばれる異常気象により世界はとこしえの冬と化した。
人間というものは、かくも罪深かった。
それでも、人々の身体に異常は見られぬまま時は過ぎていった。


而して、状況に変化が生まれたのは唐突であった。
汚染のレベルが高い地域に生まれる“不思議な力を持った子供たち”。
特定のものを自由に操ることが出来る、という不思議な力―――所謂超能力であるそれは『ハンドル』と呼ばれ、
ハンドルを持つ者『ハンドラー』は人間への驚異に成り得るとして人間という枠組みから除外されることとなった。
人間というものは、かくも罪深かった。


人間に恨みを抱くハンドラー達は、自由を求め、ひととしての生活を求め、団結し反乱軍を作り上げる。
ハンドラーと人間の全面戦争が勃発したのである。
人知を越える力、ハンドルに苦しめられ劣勢の人間達は、勝利のためにひとりの少女を反乱軍から拉致する。
神と呼ばれる少女、最強のハンドラー、クレア。
人間達はクレアの能力を用いて反乱軍を沈黙させることに成功する。
が、クレアは自らの力で多くの同胞達を殺したことを悔い、自殺。
それを知った反乱軍の生き残り達は人間を恨み、身を隠しながら復讐の機会を窺った。


神を失った世界は緩やかに湾曲していった。
クレアの子供達とも、クレアの呪いとも呼ばれるハンドラーの大量発生―――
反乱軍は力を増し、いつしか逆に人間を支配する形となった。
自分たちが選ばれた民であると信じるハンドラーたち、その姿に怯え、嫌悪する人間達―――


セヴン・ストレータル・ヘヴン』と名を持った反乱軍はクレアを信じることで生き延びてきた。
それは全く狂信であった。
いつしか彼らはクレアの復活を望むようになった。
神格化されたクレアという少女、SSHは狂った目的へと迷走を始める。



神は再び来給う。
我らを救うために。
選ばれし民のために。
最後の審判を以て愚かな人間を滅ぼし、栄光の王国へと我らを導く。



自らがSSHに所属しながらも戦友と恋人をSSHに殺され、復讐の機会を密かに狙うハンドラー・相原歪はクレア復活を阻止するため、狂信を壊すため、SSHに立ち向かう。


而して―――運命なのか、クレアが呼ぶのか、様々な想いを胸にしたハンドラー達が、今まさに集結しようとしていた。


Iconoclasmの世界

西暦等の年号は物語中語られることがないが、医療・科学の面からすればそう遠くない未来と思われる(クローン技術の確立、人体への機械の組み込みなど見られる)。

一方で環境汚染が進んでおり、汚染の高い地域になると植物の奇形が目立ち、野性動物の姿が見られなくなるが、人間には全くと言って良い程大きな病気や障害等は出ていない。
その様が逆に住む人々に不安を呼んでいる。

大気汚染により常に空は曇り、ここ数十年青空は見えていない。
四季と言う概念は疾うに崩れ去っており、日中平均気温は摂氏3度前後で『とこしえの冬』『第二の氷河期』と呼ばれる異常気象に見舞われている。


大まかな歴史(個人的メモ)

  • 異常気象、環境汚染により人口の減少、居住可能区域の減少
  • 汚染地域から超能力者(ハンドラー)が発見される、この時世界で数百名程度 なおこの頃「ハンドラー」は蔑視用語
  • ハンドラーに対する研究、実験等始まる この時、もっとも科学技術が優れる第7管区(仮)にハンドラーが集められる
  • 非人道的な扱い、過酷な実験によりハンドラー達決起、非能力者(この呼称はハンドラーによる)との第1次戦争勃発(第7管区中心部での暴動)
  • クレアを中心とするハンドラー軍 戦闘を嫌がるクレアを宥め、ハンドラーの未来のためと励まし、深い信頼で結ばれていたのがアイザック・キーツ
  • ハンドラーの特殊能力により不利になる非能力者たちは、ハンドラー軍からクレアを拉致 催眠、拷問、薬品等々により洗脳、ハンドラーの殲滅を試みる
  • クレア暴走、敵味方問わず破壊 第7管区中心部はほぼ壊滅状態となる
  • 破壊の衝動で正気を取り戻したのか、クレア自害
  • アイザック・キーツ、クレアの死を目の当たりにし、豹変 SSHの設立を宣言、クレアの復讐を誓う
  • クレアの死の直後から、世界各地でハンドラーが誕生「クレアの子供たち」「クレアの呪い」やがてハンドラーの総人口は全人類の40%程度となる
  • SSH、勢力を広げ世界を牛耳る(第2次戦争世界各地で起こる)
  • アイザック・キーツ、クレア再誕プロジェクトにより非能力者の殲滅を謀る(Iconoclasm本編)


登場人物

相原 歪? (Hizmi Aihara)
ウェンディ・ドリーム? (Wendy Dream)
クレア? (Clair)
アイザック・キーツ? (Isaac Keats)

柳 陣朔? (Liu Zhenshuo)
時雨? (Shigre)
日柳 釧 (Kushiro Kusanagi)
イオ? (Io)
ルイーズ・カスティル=ブラーズ? (Louise Castil=Blaze)
藤丸 敏也? (Toshiya Fujimaru)
エオリア? (Eolia)
ブラッドリー・エスピネル? (Bradley Espinel)

露華? (Luhua)
日柳 葵? (Aoi Kusanagi)



最終更新:2007年10月21日 04:18