この時代は大きく分けて3つの世界が存在します。
 1つはWHATEVERの舞台ともなる荒廃した“外の世界”、もう一つはそんな世界から隔離され安定した環境をもたらす“中の世界”、最後の一つは地球を捨て、宇宙に希望を見いだした“上の世界”と呼ばれる世界があります。
 地球はこの時代、全域に渡り荒廃しています。理由は複合的です。化石資源の大量消費に伴う温暖化、それに伴い海水面の上昇、肥沃な土地の減少、残り少ない土地の奪い合い、やがてそれは小さな紛争から大きな戦争へと発展しました(その際に核が使われたことは文献には残されてませんが周知の事実として考えられるでしょう)。戦争により更に地球は汚染されました。ここで更に最悪な事態が起こりました。隕石の衝突です。本来ならば事前に接近を察知し軌道修正なりミサイルを使用し直接破壊等を行い衝突を免れるところですが戦争によりその力を失いあえなく隕石の衝突を許してしまいました。恐竜が絶滅したとされる隕石の衝突ほど規模は大きくなかったものの、地球の気象を狂わせるには十分な大きさでした。定説通り核の冬が数年に渡り訪れた後、今度は一転して以前にも増して温暖化が起こりました。それは地球の自浄作用を遙かに上回りもはや取り返しのつかない程のダメージを地球に与えたと人類はその時初めて気付きました。こうして、地球は全域に渡り荒廃し生物が生きていくには過酷な環境に変貌しました。
 人類はここで二つの選択をしました。
 一つはこの苛烈な環境に甘んじ受け入れる事、もう一つは宇宙に新天地を求める事です。
 前者は受け入れると述べたもののこの時の環境は受け入れるには人類の許容量を遙かに越え仕方なく人類は地下へ生きる術を求めます。これにより一定の比較的過ごしやすい環境を手に入れました。後者は宇宙というものの別の惑星に移住するものでなく地球の極近い場所に建設してあるコロニーに移住しました。これが後に“上の世界”と呼ばれるようになります。
 幸いコロニーは紛争以前に存在しており、人類は移り住むだけで済みました。と、言うのは既に人類は大半の技術力を失い、もしコロニーが存在していなかったら新たに建設するほどの力はありませんでしたから。
 しばらくはこの二つの世界により人類は安息とはいかないものの最低限生きていくための環境を手に入れました。
 人類が地下と宇宙に新天地を求めてから数十年後、宇宙(コロニー)に移住した人類が地球に舞い戻って来ました。しかもいつの間にか失われた技術力の一部を取り戻し、過酷な地上にドームのような物を築きそこに移り住みました(ただ、これには異論もあり、かつて有していた人類の英知をも遙かに越えた技術の痕跡も見受けられそれをどうやって手に入れたのか謎となっています)。ドーム内はかつての人類が過ごしやすい快適な地球環境を再現してました。当然、地下に移り住んだ人類もそのドーム内に自分達を入れるよう嘆願しました。しかし、何故かドーム内の人類はその嘆願を無視し、完全に自分達をドーム内に隔離し外からの干渉を絶ちました。理由は定かではありませんが、これはコロニーから地上に舞い戻るきっかけとなった出来事が一因していると言います。その後、“中の世界”の人々による、対空戒厳令とも言える政策が地球レベルで発動されました。これは地上にいる人間の宇宙への渡航はおろか、空への一定以上の飛行すら厳しく制限したものです。この政策は“裁き手”の力により、強制的に厳守されることとなりました。
 ともかく、人類は三番目の安住の地を手に入れ後にドーム内と外を区別するためドーム内を“中の世界”ドーム外の元々の世界を“外の世界”と呼ぶようになりました。
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ごくごく簡単な世界略図



関連項目






最終更新:2006年12月05日 12:40