楽天オークションで商品を落札したときの画面。その後、取引手続きができず、キャンセルを受けた。 |
「楽天オークション」開始初日、絶版コミックを落札したものの、途中でエラーが出て、落札後2日以内の手続きができなかった。再三、楽天にメールで問い合わせたが返答はなく、自動的にキャンセル扱いに。この楽天の酷い対応ぶりをブログでアップしたら、怒りのユーザーの声が多数寄せられ、金銭トラブルなど深刻な被害事例も相次いでいることが分かった。楽天が宣伝する「あんしん取引」どころか、利用者にとってリスクが大きく、使い勝手も最悪であることがよくわかったので、被害が拡大しないよう、注意点をまとめた。
【Digest】
「楽天オークション」の売りは「匿名エスクロー」
◇落札できたがサービス利用できない
◇突然、楽天フリマから楽天オークションへ
◇出品者も「うんざり」する楽天のシステム
◇ふたたび「このサービスをご利用いただけません」
◇期限までに取引をというふざけた自動応答メール
◇いかれている楽天システム
◇利用者にリスク大の最悪オークションサイト
◇出品者は取引内容をどれくらい理解しているか
◇デメリットだらけのオークションサイト
◇楽天「電話での問い合わせにはお答えしない」
◇消費者センターが楽天にかけた電話
◇苦情など一切受け付けないという悪徳企業11月13日より「楽天オークション」が始まりました。
個人での出品はしないものの、どんな出品があるのだろうと見ていたところ、欲しかったコミックセットが安く出品されていることを見つけました。
「楽天フリマ」時から個人的に出品も落札もしており、他のオークションサイトでも出品されていることがない絶版コミックだったのと、一撃落札(即決価格での落札)だったこともあり、即入札・落札という形になりました。
◇「楽天オークション」の売りは「匿名エスクロー」 「楽天オークション」は、出品者と落札者が、お互いの個人情報をやりとりせずに取引できる「匿名エスクロー」を売りとしています。
これは、取引の途中に必ず楽天が入り、出品者は一度楽天(郵便局対応のゆうパック、書留ゆうパック、ポスパケットのいずれかのみ)に荷物を送り、楽天が落札者へ再発送、落札者は楽天から荷物を受け取る仕組みです。
出品者は楽天から落札者のコード番号だけが知らされ、出品者は落札者の住所も、氏名も、メールアドレスも知ることができません。もちろん個別に連絡を取ることもできず、落札者も同じように出品者の個人情報はわかりません。
送料は出品者が負担し、取引が終了した後で、商品代金と一緒に楽天から振込みを受ける仕組みとなっていました。
◇落札できたがサービス利用できない わたしが5,000円で一撃落札したのは、絶版コミック「レース鳩0777(全14巻)」。
楽天側から自動応答メールで、落札されたことと手続き方法を示す内容が送られてきました。
そこには「2006/11/15までに落札手続きを行わない場合には自動的にキャンセルとなりマイナスの評価がつきますのでご注意ください。」とあり、記載のあったURLにアクセスし、支払手続きに進んでいったのですが、「このサービスをご利用いただけません。」となったのです。
最初は、楽天側の不備なのかまったくわかりませんでした。
「楽天オークションお問い合わせ」フォームからどうなっているのかメールで問い合わせをしましたが、返信なし。楽天側で「2日以内に取引しなさい」としているにもかかわらず、自らの不備で取引できない状態にも関わらず、連絡もしないというのは何たることか……。
このままだと、手続きができない。また、自動的に「マイナス」評価が勝手に楽天からつけられるようにもなっているのです。
翌日もう一度問い合わせメールを送りましたが、返信なし。落札者のことなど何も考えていないのでしょう。対応のノロさは天下一品です。
そして、落札した商品が勝手にキャンセル扱いされ、落札手数料だけが取られる可能性も出てきたのです。
楽天側は個人をフリマから締め出したいのか、単に出品者と落札者のダブルの手数料をボッタくりたいだけなのか、楽天フリマからの今回の改正内容について理解に苦しむばかりです。
◇突然、楽天フリマから楽天オークションへ 楽天フリマは、楽天オークション開始日の11月13日に突然終了しました。確か10月下旬頃からフリマのトップページに「11月13日に何かが起こる!」というバナーが貼られていましたが、事前に何の説明も楽天からはありませんでした。
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