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11 :&color(blue){&u(){&b(){名無し募集中。。。}}} 投稿日:2010/02/14(日) 14:06:48.83 0 第351回 「あ、そうだ。ね、3年生の教室ってどこ?」 お昼休み、愛理ちゃんと梨沙子ちゃんと3人でお昼を食べていて 聞いておかなければいけないことを聞いた。 「あっちの校舎の2と3階だよ?」 「そっか、変わってないんだ。よかった」 「どうかしたの?」 「あぁ、えっとね、友達が一人いてさ。確か、文芸部なの。名字は忘れちゃったんだけど、桃子っていって」 「「えっ!!?」」 「桃子、ももは多分、知ってる」 「ほんと?」 お姉ちゃんが、文芸部だった。で、ちょくちょく出入りしてた私は同学年の子と知り合って 結構気の合う子で、私は文芸部の部員じゃなかったけどたまに遊んだりして。 そうこうしてるうちに私は入院しちゃったんだけどさ。 もも、真野ちゃんって呼び合ってたんだよね。でも、入院して以来会ってない。 …私が知らせなかったからで、知らせたくなかったからで。 ってそれはまぁ、いいんだけど、せっかく登校してきたんだから会いたい。 「文芸部、私たちも文芸部なの。」 愛理ちゃんは梨沙子ちゃんと自分を指してそう言った。 え?そうなの?じゃあ、その、もも、で間違いないかな? 「あとで行こう、連れて行く」 「え、うん」 と言って、連れて来られたのは懐かしい文芸部。やっぱりちょっとカビくさい。 でも、お姉ちゃんが青春を捧げた場所で私は結構好き。 ももはまだここにいるんだね。きっと大好きなんだろうなぁ。ももを救った場所だから。 12 :&color(blue){&u(){&b(){名無し募集中。。。}}} 投稿日:2010/02/14(日) 14:08:04.66 0 第352回 「ももー、お客さんだよ」 愛理ちゃんが部室のドアを開いて言った。うわぁ、ちょっとドキドキする。 「ん?誰、入部希望の人?」 懐かしい声がする。ももはきっと変わっていないだろうなぁ。 「ううん」 「もも!」 「え、・・・ま、真野ちゃん!!?」 ももが間抜けな顔して現れた。やっぱり、変わってないなぁ。ちっこくて、可愛らしい。 ほんとに3年生?なんてからかいたくなるような。 「久しぶり!」 「え、な、なんで?転校したんじゃないの!?」 「ううん。休学してたの・・・まぁ、ももにはウソついてたけど」 「なんでまた・・・・・・もうビックリしたなぁ・・・あぁ、なんかもう心臓に悪い!」 「もも、ほんとに3年生?」 「・・・言うと思った、ふん。」 「ま、私は1年生だけど」 「あ、そうなんだ」 「私たちと一緒のクラスで」 愛理ちゃんがももにそう言った。ももはふーんそっかと言った。 ももは一人で、この部室でなにやら作業をしていたようで。 13 :&color(blue){&u(){&b(){名無し募集中。。。}}} 投稿日:2010/02/14(日) 14:09:33.20 0 第353回 それから、数十分が経って・・・・ 「じゃあ、あと一人だ!」 「あと一人で目標達成!」 「テンション上がってきた!」 …・と、いう話になっていた。 文芸部みたいな空気の部に10人以上部員がいるというのがまず信じられない・・・ お姉ちゃんが聞いたらきっと腰抜かす。 でも、私がその力になれるんならちょっと嬉しい。私は入部の誘いを快諾した。 しかしあいつ生徒会長なんだ。すっごく意地悪なやつって思ってたけど やっぱり今もそんなことやってるって聞いて妙に納得しちゃった。 と、いうことで、あと1人らしい。でも、どんなことでもあと1つっていうのが難しいんだよね。 そんなことを思っていたら、一人の、黒髪の綺麗な子が部室に飛び込んできた。 「もも先輩、話がある!」 とそれだけ言って、もものことを連れて行ってしまった・・・誰なんだろう? 114 :&color(blue){&u(){&b(){名無し募集中。。。}}} 投稿日:2010/02/19(金) 00:37:47.78 0 第354回 「なぁに、すーちゃん」 「いや、あの」 「ん?」 「・・・・・・茉麻、何やってんの」 すーちゃんに部室から引っ張り出されて、体育館の前に連れて来られた。 真野ちゃんとゆっくりお喋りしたかったんだけどなぁ・・・・。 と考えていると、聞こえてきたのは聞き覚えのある声。 「あれ、会長さん。どうしたの?」 「茉麻、何してんの」 「佐紀ちゃんに話をしてもらおうと思って」 「はぁ?」 「え?話?すーちゃん?」 「もも先輩、佐紀ちゃん、生徒会長がもも先輩に話があるんだって。」 「う、うん・・・」 「聞いてあげてね、私は教室に戻るから」 「ちょっと茉麻何考えてんの!?茉麻!!」 会長さんがすごく怒ってる。すーちゃんに対して怒鳴らんばかり。 でも、すーちゃんはしれっとした顔してさっさとその場からいなくなった。 …そこに、残ったももたちは・・・・。 「話って何?」 「いや、あれは茉麻が勝手に・・・」 「そう、じゃあもう行っていい?」 「え、あ・・・・いいよ」 「わかった。じゃあね、会長さん」 なんとなく、元気がないような気がした。 115 :&color(blue){&u(){&b(){名無し募集中。。。}}} 投稿日:2010/02/19(金) 00:39:03.52 0 第355回 いつもの、ツンツンした感じがしない。なんでかな? すーちゃんには怒っていたようだったけど。 なーんて、・・・なに敵の事心配してるんだろう。 この人は、もものこと・・・。 会長さんに背中を向けて歩き出した。 部室へ戻ろう。真野ちゃんには聞きたいことがたくさんある。 あぁ、そういえば今日はめぐちゃん見てないかも・・・ちゃんと来てるかなぁ? 「・・・・・・つ、嗣永・・・・嗣永!」 初めは呼ばれているって気付かなかった。 でも、なんか声がしたなって思って振り返ったら、会長さんはおもいっきり 大きな声でももの名前を呼んだ。ちょっとびくっとしちゃったりして。 「な、なに?」 「あ、あの、えっと、・・・・話あるんだ、えっとでも、もうお昼休み終わるし・・・ その・・・時間ないから、・・・ほ、放課後!放課後ここで待ってる」 「はぁ・・・何の話?」 「えっと・・・な、内緒」 「そう・・・なんだ。わかった・・・じゃあ、あとでね」 会長さんはやっぱりなんか変。こんなに慌てふためいているのなんて初めて見た。 でも、ちょっと可愛い。なんの話かな?いいことかな?悪いことかな? 全然想像がつかないんだけどな・・・今更昔の話をするとも思えないし・・・。 まあ、とにかく放課後まで待たなきゃ。 ももは会長さんと別れて部室へと戻った。 116 :&color(blue){&u(){&b(){名無し募集中。。。}}} 投稿日:2010/02/19(金) 00:40:01.88 0 第356回 ◆ 「茉麻、どうせそこにいるんでしょ」 嗣永が見えなくなって、柱の陰になっている場所へ向かって声をかけた。 あっさり立ち去るような茉麻ではない。そんなことはわかってた。 だから、案の定・・・ 「あれ、ばれてる?」 と言いながら、そこから出てきた。はあ、もう。 「私を誰だと思ってんの」 「はいはい。・・・佐紀ちゃん可愛かったw」 「・・・・怒るよ」 「ごめん、でも、・・・言う気になったんだ?」 はぁ、とため息が漏れた。あの、顔を、表情を思い出す。 「目が、さ」 「目?」 「ああいう目で見つめられるのは、ニガテ。」 「どんな目?」 「・・・汚れてないっていうか、綺麗っていうか。私にはできない目」 綺麗すぎるくらいな、目。ムカツクほど、羨ましいと思った。 そこに私がいつもいつも映っていなくたっていい。そんなのは無理だ。 でも、ちゃんと私のことを「見る」くらいは、して欲しい。 そんな、願望さえ生まれてきて。私は一体どうしちゃったんだろう。 でも、それが嫌じゃないのはどうしてだろう。なんだか、いろいろもう、わかんないよ。 117 :&color(blue){&u(){&b(){名無し募集中。。。}}} 投稿日:2010/02/19(金) 00:40:56.06 0 第357回 「そう?」 「うん。・・・だから、余計に思った。」 「何を?」 「・・・好き、って」 言葉にするのは恥ずかしかったけど、でも、スッキリした気持ちだった。 モヤモヤはすべてなくなるわけではないけれど、 少しの間でもどこかへ旅でもしてくれるような不思議な感覚。 言葉には言い表せない感情。 「おぉ、言うね。吹っ切れたの?」 茉麻は少しビックリしたような顔をしてる。そりゃそうだよね。 「まぁ、・・・・・・うん。ありがと」 スラっと感謝の言葉は出てきた。 きっと気持ち悪いって言われる。わかってる、柄じゃない。 でも、あまりにも自然に出てきた言葉だから、大切にしたい。 「やめよ御礼なんて、気持ち悪い。それにまだ終わってないよ」 「・・・そう、だね。うん」 やっぱり、ね。でも、本当にありがとう。 終わってないよね。まだ、ちゃんと話さなくちゃいけない。 なんであんなことしたのか、私の気持ちを言わなきゃいけない。 緊張する。恥ずかしい。言いたくない。 いろんなことを思うけれど、それでも約束したんだ。言わないわけにはいかない。 私はどこかボーっとする頭で、何から話そうか考えていた。 118 :&color(blue){&u(){&b(){名無し募集中。。。}}} 投稿日:2010/02/19(金) 00:41:50.55 0 以上です 相変わらず携帯もPCも規制中でorz 毎度のことですが本スレへの転載をお願いします いつもコピペしてくれてる人もありがとです キャプテン可愛いなぁと書きながら思ってました 次回はめぐかみやか、その辺の話を進めていきます ではおやすみなさい 州*‘ -‘リ<・・・みやとのロマンスが全然ないゆ 州´・ v ・)<まあそのうちあるんじゃない? 州;‘ -‘リ<うーん・・・ないまま、なかったことにされそうだもん ル*’ー’リ<ウフフ♪みやはももと結ばれるんですぅー 州;‘ -‘リ<り、りーたんだもん! ル*’ー’リ<もも! 州*‘ -‘リ<りーたん! ノノl∂_∂'ル<愛理ー♪えへへ・・・! 州*´・ v ・)<みやぁ♪ ル;’ー’リ<・・・みやが愛理のこと好きだったの忘れてた 州;‘ -‘リ<・・・・勝てる気がしないゆー・・・
11 :&color(blue){&u(){&b(){名無し募集中。。。}}} 投稿日:2010/02/14(日) 14:06:48.83 0 第351回 「あ、そうだ。ね、3年生の教室ってどこ?」 お昼休み、愛理ちゃんと梨沙子ちゃんと3人でお昼を食べていて 聞いておかなければいけないことを聞いた。 「あっちの校舎の2と3階だよ?」 「そっか、変わってないんだ。よかった」 「どうかしたの?」 「あぁ、えっとね、友達が一人いてさ。確か、文芸部なの。名字は忘れちゃったんだけど、桃子っていって」 「「えっ!!?」」 「桃子、ももは多分、知ってる」 「ほんと?」 お姉ちゃんが、文芸部だった。で、ちょくちょく出入りしてた私は同学年の子と知り合って 結構気の合う子で、私は文芸部の部員じゃなかったけどたまに遊んだりして。 そうこうしてるうちに私は入院しちゃったんだけどさ。 もも、真野ちゃんって呼び合ってたんだよね。でも、入院して以来会ってない。 …私が知らせなかったからで、知らせたくなかったからで。 ってそれはまぁ、いいんだけど、せっかく登校してきたんだから会いたい。 「文芸部、私たちも文芸部なの。」 愛理ちゃんは梨沙子ちゃんと自分を指してそう言った。 え?そうなの?じゃあ、その、もも、で間違いないかな? 「あとで行こう、連れて行く」 「え、うん」 と言って、連れて来られたのは懐かしい文芸部。やっぱりちょっとカビくさい。 でも、お姉ちゃんが青春を捧げた場所で私は結構好き。 ももはまだここにいるんだね。きっと大好きなんだろうなぁ。ももを救った場所だから。 12 :&color(blue){&u(){&b(){名無し募集中。。。}}} 投稿日:2010/02/14(日) 14:08:04.66 0 第352回 「ももー、お客さんだよ」 愛理ちゃんが部室のドアを開いて言った。うわぁ、ちょっとドキドキする。 「ん?誰、入部希望の人?」 懐かしい声がする。ももはきっと変わっていないだろうなぁ。 「ううん」 「もも!」 「え、・・・ま、真野ちゃん!!?」 ももが間抜けな顔して現れた。やっぱり、変わってないなぁ。ちっこくて、可愛らしい。 ほんとに3年生?なんてからかいたくなるような。 「久しぶり!」 「え、な、なんで?転校したんじゃないの!?」 「ううん。休学してたの・・・まぁ、ももにはウソついてたけど」 「なんでまた・・・・・・もうビックリしたなぁ・・・あぁ、なんかもう心臓に悪い!」 「もも、ほんとに3年生?」 「・・・言うと思った、ふん。」 「ま、私は1年生だけど」 「あ、そうなんだ」 「私たちと一緒のクラスで」 愛理ちゃんがももにそう言った。ももはふーんそっかと言った。 ももは一人で、この部室でなにやら作業をしていたようで。 13 :&color(blue){&u(){&b(){名無し募集中。。。}}} 投稿日:2010/02/14(日) 14:09:33.20 0 第353回 それから、数十分が経って・・・・ 「じゃあ、あと一人だ!」 「あと一人で目標達成!」 「テンション上がってきた!」 …・と、いう話になっていた。 文芸部みたいな空気の部に10人以上部員がいるというのがまず信じられない・・・ お姉ちゃんが聞いたらきっと腰抜かす。 でも、私がその力になれるんならちょっと嬉しい。私は入部の誘いを快諾した。 しかしあいつ生徒会長なんだ。すっごく意地悪なやつって思ってたけど やっぱり今もそんなことやってるって聞いて妙に納得しちゃった。 と、いうことで、あと1人らしい。でも、どんなことでもあと1つっていうのが難しいんだよね。 そんなことを思っていたら、一人の、黒髪の綺麗な子が部室に飛び込んできた。 「もも先輩、話がある!」 とそれだけ言って、もものことを連れて行ってしまった・・・誰なんだろう? 114 :&color(blue){&u(){&b(){名無し募集中。。。}}} 投稿日:2010/02/19(金) 00:37:47.78 0 第354回 「なぁに、すーちゃん」 「いや、あの」 「ん?」 「・・・・・・茉麻、何やってんの」 すーちゃんに部室から引っ張り出されて、体育館の前に連れて来られた。 真野ちゃんとゆっくりお喋りしたかったんだけどなぁ・・・・。 と考えていると、聞こえてきたのは聞き覚えのある声。 「あれ、会長さん。どうしたの?」 「茉麻、何してんの」 「佐紀ちゃんに話をしてもらおうと思って」 「はぁ?」 「え?話?すーちゃん?」 「もも先輩、佐紀ちゃん、生徒会長がもも先輩に話があるんだって。」 「う、うん・・・」 「聞いてあげてね、私は教室に戻るから」 「ちょっと茉麻何考えてんの!?茉麻!!」 会長さんがすごく怒ってる。すーちゃんに対して怒鳴らんばかり。 でも、すーちゃんはしれっとした顔してさっさとその場からいなくなった。 …そこに、残ったももたちは・・・・。 「話って何?」 「いや、あれは茉麻が勝手に・・・」 「そう、じゃあもう行っていい?」 「え、あ・・・・いいよ」 「わかった。じゃあね、会長さん」 なんとなく、元気がないような気がした。 115 :&color(blue){&u(){&b(){名無し募集中。。。}}} 投稿日:2010/02/19(金) 00:39:03.52 0 第355回 いつもの、ツンツンした感じがしない。なんでかな? すーちゃんには怒っていたようだったけど。 なーんて、・・・なに敵の事心配してるんだろう。 この人は、もものこと・・・。 会長さんに背中を向けて歩き出した。 部室へ戻ろう。真野ちゃんには聞きたいことがたくさんある。 あぁ、そういえば今日はめぐちゃん見てないかも・・・ちゃんと来てるかなぁ? 「・・・・・・つ、嗣永・・・・嗣永!」 初めは呼ばれているって気付かなかった。 でも、なんか声がしたなって思って振り返ったら、会長さんはおもいっきり 大きな声でももの名前を呼んだ。ちょっとびくっとしちゃったりして。 「な、なに?」 「あ、あの、えっと、・・・・話あるんだ、えっとでも、もうお昼休み終わるし・・・ その・・・時間ないから、・・・ほ、放課後!放課後ここで待ってる」 「はぁ・・・何の話?」 「えっと・・・な、内緒」 「そう・・・なんだ。わかった・・・じゃあ、あとでね」 会長さんはやっぱりなんか変。こんなに慌てふためいているのなんて初めて見た。 でも、ちょっと可愛い。なんの話かな?いいことかな?悪いことかな? 全然想像がつかないんだけどな・・・今更昔の話をするとも思えないし・・・。 まあ、とにかく放課後まで待たなきゃ。 ももは会長さんと別れて部室へと戻った。 116 :&color(blue){&u(){&b(){名無し募集中。。。}}} 投稿日:2010/02/19(金) 00:40:01.88 0 第356回 ◆ 「茉麻、どうせそこにいるんでしょ」 嗣永が見えなくなって、柱の陰になっている場所へ向かって声をかけた。 あっさり立ち去るような茉麻ではない。そんなことはわかってた。 だから、案の定・・・ 「あれ、ばれてる?」 と言いながら、そこから出てきた。はあ、もう。 「私を誰だと思ってんの」 「はいはい。・・・佐紀ちゃん可愛かったw」 「・・・・怒るよ」 「ごめん、でも、・・・言う気になったんだ?」 はぁ、とため息が漏れた。あの、顔を、表情を思い出す。 「目が、さ」 「目?」 「ああいう目で見つめられるのは、ニガテ。」 「どんな目?」 「・・・汚れてないっていうか、綺麗っていうか。私にはできない目」 綺麗すぎるくらいな、目。ムカツクほど、羨ましいと思った。 そこに私がいつもいつも映っていなくたっていい。そんなのは無理だ。 でも、ちゃんと私のことを「見る」くらいは、して欲しい。 そんな、願望さえ生まれてきて。私は一体どうしちゃったんだろう。 でも、それが嫌じゃないのはどうしてだろう。なんだか、いろいろもう、わかんないよ。 117 :&color(blue){&u(){&b(){名無し募集中。。。}}} 投稿日:2010/02/19(金) 00:40:56.06 0 第357回 「そう?」 「うん。・・・だから、余計に思った。」 「何を?」 「・・・好き、って」 言葉にするのは恥ずかしかったけど、でも、スッキリした気持ちだった。 モヤモヤはすべてなくなるわけではないけれど、 少しの間でもどこかへ旅でもしてくれるような不思議な感覚。 言葉には言い表せない感情。 「おぉ、言うね。吹っ切れたの?」 茉麻は少しビックリしたような顔をしてる。そりゃそうだよね。 「まぁ、・・・・・・うん。ありがと」 スラっと感謝の言葉は出てきた。 きっと気持ち悪いって言われる。わかってる、柄じゃない。 でも、あまりにも自然に出てきた言葉だから、大切にしたい。 「やめよ御礼なんて、気持ち悪い。それにまだ終わってないよ」 「・・・そう、だね。うん」 やっぱり、ね。でも、本当にありがとう。 終わってないよね。まだ、ちゃんと話さなくちゃいけない。 なんであんなことしたのか、私の気持ちを言わなきゃいけない。 緊張する。恥ずかしい。言いたくない。 いろんなことを思うけれど、それでも約束したんだ。言わないわけにはいかない。 私はどこかボーっとする頭で、何から話そうか考えていた。 118 :&color(blue){&u(){&b(){名無し募集中。。。}}} 投稿日:2010/02/19(金) 00:41:50.55 0 以上です 相変わらず携帯もPCも規制中でorz 毎度のことですが本スレへの転載をお願いします いつもコピペしてくれてる人もありがとです キャプテン可愛いなぁと書きながら思ってました 次回はめぐかみやか、その辺の話を進めていきます ではおやすみなさい 州*‘ -‘リ<・・・みやとのロマンスが全然ないゆ 州´・ v ・)<まあそのうちあるんじゃない? 州;‘ -‘リ<うーん・・・ないまま、なかったことにされそうだもん ル*’ー’リ<ウフフ♪みやはももと結ばれるんですぅー 州;‘ -‘リ<り、りーたんだもん! ル*’ー’リ<もも! 州*‘ -‘リ<りーたん! ノノl∂_∂'ル<愛理ー♪えへへ・・・! 州*´・ v ・)<みやぁ♪ ル;’ー’リ<・・・みやが愛理のこと好きだったの忘れてた 州;‘ -‘リ<・・・・勝てる気がしないゆー・・・ 175 :&color(green){&b(){名無し募集中。。。}} 投稿日:2010/02/21(日) 22:32:45.60 0 &color(blue){>>117} 第358回 ももが連れて行かれちゃって、いつ帰ってくるかわからないしということで 一旦教室へ戻ってきた。 あぁ、そういえば、今日はみや見てないなぁ。朝の電車で会わなかったし・・・。 確かお昼は屋上なんだっけ・・・行ってみようかな? そっと教室を抜け出して、みやが降りてくるはずの階段のあたりで ウロウロしてた。まぁ、この階段使うかどうかもわからないけど・・・。 「りーさこ。なにしてんの」 と、よそ見をしていたら後ろから声をかけられた。 それは紛れもなくみやの声で、嬉しくなる。 「み、みや!」 「どしたの」 「あ、えっと、なんでもない・・・・えへへ」 「そう?ならいいけど」 笑って誤魔化して、待ってたなんて絶対言わない。 だって恥ずかしいもん・・・。 「梨沙子ちゃん、元気?」 「げ、元気!」 「そう、それはなにより」 村上さんに声をかけられて、ちょっとだけビクっとした。 みやの友達だもん、悪い人のわけはない。愛理もそう言ってたもん。 でも、・・・・やっぱりいろんなウワサを聞くとちょっと怖くて。 でも、・・・・やっぱり笑顔は優しくて。 176 :&color(green){&b(){名無し募集中。。。}} 投稿日:2010/02/21(日) 22:33:30.12 0 &color(blue){>>175} 第359回 「みやー先行くー」 「え?ちょっとめぐ?」 村上さんはさっさとどこかへ行ってしまって、私とみやだけが残った。 …ふ、2人きりは緊張する・・・。愛理連れて来ればよかった。 「そういえば、今日は初めましてだ」 「う、うん。みやがいつもの電車にいなかったから・・・」 「うん。めぐが愛理に気を使ってんだ。・・・熊井ちゃんが怒ってるから」 「え?熊井ちゃん、と愛理仲直りしたよ?」 「そうなんだけど、でも、やっぱ、めぐとしてはいろいろ気を使ってるの。」 いろいろってなんだろうな?私にはわからない。 ももは教えてくれるかな? 「ところで梨沙子、ここで何してたの」 「・・・えっと、みやのこと待ってた」 「え?」 「なーんてウソだよー!」 「なんだよそれ、このー!」 …笑ってはぐらかして、一歩後ずさるとみやが追いかけてきた。 げらげら笑いながら、私をくすぐる真似をするみや。 みやって可愛いな、・・・美人だし、カッコイイし、優しいし・・・。 …大好きなんだよ?気付いてる?・・・・ 177 :&color(green){&b(){名無し募集中。。。}} 投稿日:2010/02/21(日) 22:34:11.56 0 &color(blue){>>176} 第360回 「あ!」 「ん?」 「えっとね、部員増えたの!りーのお友達!」 「ほんと!?マジ?」 「うん!あと1人なの!」 真野ちゃんのことを言っていなかったことに気づいて、みやに伝えた。 みやはとっても嬉しそうにニコニコしてる。 みやは熱いのを隠そうとクールにしてるけど、でも、本当は ももよりも部室のことにこだわっているような気もする。・・・気がするだけかな。 「梨沙子ありがとー!」 「いひぃ~♪もっと褒めて?」 「よし、いい子だぁー」 みやが私を少し、ほんの少しの時間だけど抱きしめてくれた。 暖かい。ほわぁ・・・・ってなりそうな、そんな気持ち。 褒めて、なんてバカなこと言ったのに、 みやはもっと嬉しそうな顔をして頭をガシガシと撫でてくれた。 ちょっと乱暴で、でも、優しくて。みやらしいね。 もう少しだけみやと話をして教室へ戻った。 愛理と真野ちゃんに「りーちゃん、なんか笑顔がだらしない」って言われた・・・。 …いいじゃん、ちょっとくらいだらしなくっても、ね?

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