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第261話~第270話」(2009/11/18 (水) 11:47:28) の最新版変更点

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933 :&color(green){&bold(){名無し募集中。。。}}:2009/11/17(火) 01:56:19.10 0 &color(blue){>>832 } 第261回 今日は、日曜日。 でも、なぜか私は学校の中にいて・・・・。 どうしてか、って言うと・・・・。 「ハーイ!みんなちょっとテンションひくーい!」 「・・・いや、高いのももだけだから」 「ちょっとみや盛り上げてよー!」 「やだ」 「あいりーん!」 「・・・やめとく」 「もう・・・ま、いいや!えーっと第1回!文芸部テスト対策講習会ー!パチパチ」 ももが必死に場を盛り上げている。・・・なんですかそのネーミングは。 だけど、ちょっとなんていうかちゃんとしたものっぽい。 「ほらー、前田ちゃん、ちゃんと拍手ー!」 「え、あ、はい!」 あーあ、可哀相に・・・。絡まれちゃってる。 前田ちゃんは眉をハの字にして困った顔してる。 「で、まーなにをするかって言うと勉強会でーす!みんな勉強道具出してねー」 そう、昨日ももから回ってきたメール。 『明日は会議室を貸してもらえることになったので全員集GO!してくださーい(*^-^)b みんなでやったら楽しいかも!?勉強会やりまーす!』 みやからは、 『うちはやめとく』ってメールが来て笑っちゃったけど 来てるってことはももに連れて来られたんだろうなぁって想像するとちょっと面白い。 934 :&color(green){&bold(){名無し募集中。。。}}:2009/11/17(火) 01:57:07.30 0 &color(blue){>>933 } 第262回 「まーあれだ、親睦?を深めるっていうのも目的なんだけど・・・とりあえず、学年ごとに固まってよ。 ほらみや、さっさと動いてー。はーい、3年生ここー」 みんななんだこれは、という表情のまま学年ごとに集まる。隣に座っていた友理奈先輩は 2年生の方へ行っちゃった。いや、別に近いんだけど・・・なんかちょっと遠い。 でも、逆隣にはりーちゃんがいるから楽しい。 「えー、次のテストはヤバイ人がいっぱいいると思いまーす。ねーみやー」 「うっさいー!」 「てことで、学年ごとに教え合っちゃって仲良くなろうねってことをしましょー! とりあえずお昼までやって、そのあとはまた考えまーす。あ、これ次のテスト前もやるからね」 「えぇ・・・」 「では、はじめー」 あからさまなみやの拒否反応が面白い。これだけ人数がいるのに、二人で漫才でもしてるみたい。 &bold(){◆1年生編 } ももの掛け声で、第1回(ryが始まった。 私たち1年生は一番多くて、7人。 ・・・残念ながら、特進コースの人はいないから教えてもらうより教えあうっていう感じになりそう。 私は昨日からずっとやっている数学の問題集を開いた。 「りーちゃんどうする?」 「んー・・・じゃあ、私も数学にする」 てことで、2人で数学を始めた。りーちゃんはずっと勉強らしいことしてなかったから やっぱり苦戦してる。こういうときこそ、だよね。 って思ってたら・・・・ 935 :&color(green){&bold(){名無し募集中。。。}}:2009/11/17(火) 01:57:47.90 0 &color(blue){>>934 } 第263回 「それはこっち。bじゃなくて、cだよ」 「あー!そっかぁ、ありがとー。」 「ううん、また聞いてよ」 「うん!」 唯一のスポーツクラス、北原さん・・・ことさーやはりーちゃんに教えてあげていた。 ちょっと口数が少ないからどう接したらいいのかわかんないとこあったけど りーちゃんに教えているところを見ると優しそうで頼りになりそう。 「数学、得意だからさ。でも、鈴木さん英語得意なんでしょ?教えてね」 「え、あぁ、うん。なんでも、聞いて・・・あと、愛理でいいよ」 「ありがと、愛理ちゃん。」 私がずっと顔を見ていたせいか、さーやは私に気付いてそう言った。 さーやはちょっとカッコイイから愛理ちゃん、なんて言われてちょっとドキドキした・・・。 えへへ、ちょっと仲良くなれたかなぁ・・・? このあとは、みんないっぱい教え合った。 前田ちゃんは意外に古典に強くてわからなかったとこ全部教えてもらっちゃった、えへ。 他の子たちもそれぞれ得意があって、「ここはこうだよ」って教え合い。 あれ、ちょっと気乗りしなかったけどこれは有意義かも。 みんなとも仲良くなれたし!私って実はりーちゃん以外じゃトモダチは先輩ばっかりで 同学年でこうやってお喋りも楽しくて、時間はあっという間に過ぎていった。 もも、ありがと。拍手しなくてゴメンね♪ 936 :&color(green){&bold(){名無し募集中。。。}}:2009/11/17(火) 01:58:52.44 0 &color(blue){>>935 } 第264回 &bold(){◆3年生編 } 「呼ばれてないけど来てみた。まずかった?」 「ごめんもも、あたしが呼んだ」 「ううん、いいよ。勉強しようよ」 会議室に入ったときえりかちゃんがいてビックリした。 呼んだ覚えはなかったけど、むしろメアドとか知らないけど 隣に舞美がいてあぁ、ってすぐにわかった。 ちょっと気まずいっていうか、どう喋ったらいいかわからないからとりあえずノートを開いてみた。 「舞美勉強できたっけ?」 「できるのとできないのがある。えりは?」 「全部だめ」 「でも特進、しかも理系じゃん」 「まぐれで入っただけなんだよねぇ」 2人が話をしながら参考書を開いている。ももは話に入れなくて、 ノートの中で構文と戦っていた。そんなとき、急に話をふられて、驚いてノートから顔を上げた。 「ももは?」 「へ?」 「勉強」 「・・・ぜーんぜんダメかなぁ」 「教えようか?それ、手が止まってるし」 えりかちゃんが、もものノートの中の構文を指差した。 あまりに、自然な感じ。あれ、ももとえりかちゃんの関係ってなんだっけ? ・・・それとも、ももが考えすぎ?・・・でも、ももは・・・この人にお弁当捨てられて・・・ 937 :&color(green){&bold(){名無し募集中。。。}}:2009/11/17(火) 01:59:37.62 0 &color(blue){>>936 } 第265回 「・・・・ごめん、って言われても納得できないのはわかってる。」 「・・・・・」 「謝る気だってなかったんだよね。でも、こうやって対面すると言わなきゃって思えてくる」 「・・・・・・うん」 「・・・ひどいことしたなって自覚してる。・・・・ごめん。反省してる。」 「・・・・・・もういい。」 「え?」 「そんなの、もういい。・・・じゃ、これ教えてよ。もも、全然わかんないの。」 「・・・え・・・あ、うん・・・・・ありがと・・・。あ、これはさ」 重い空気は嫌い。もう、思い出すのもいや。だから、もういい。 謝ってくれたから、もういいんだ。別に謝って欲しかったわけじゃないけど だけど、目を見て、そう言われたら、もういいって思えてくる。 だから、素直にわからない箇所を聞いた。 今はなにを話せばいいのか、どんな話題に食いついてくれるのか全然わからないけど、でも、 こうやってちょっとずつ・・・それでいいでしょ?すぐには、ちょっと難しいよ・・・。 「えり、あたしもそれずっと疑問だったのー!」 「舞美、も、もも・・・これ、中3レベル・・・・」 「「え・・・・」」 「あ、いや、あたし陸上バカだし!」 「ももは文芸部バカだし!」 「・・・・・・・まぁ、いいや。ほら、教えるから教科書出して」 ももの名前を呼ぶときに一瞬躊躇ったえりかちゃん。でも、これは仕方のないことでしょ? ももだって、きっとそうなるもん。ゆっくり、・・・うん、ゆっくりといこう。 って、もも・・・やばいね、これ。みんなを呼び出してよかった・・・・。 962 :&color(green){&bold(){名無し募集中。。。}}:2009/11/18(水) 02:00:33.02 0 &color(blue){>>937 } 第266回 &bold(){◆2年生編 } 「ちょーめんどい。もう帰りたい・・・」 行く気ゼロだったのに、わざわざ迎えに来たももに引っ張られてやってきた。 前にもあったけど、学校に徒歩で行けるくせにわざわざ電車に乗って迎えに来るっていう その執念ていうかしつこさというか・・・なんか、ももらしいよね・・・。 「まあまあ、いい機会だし。みや、ヤバイんでしょ?ももち言ってたよ」 「・・・・まぁ、そうだけど」 熊井ちゃんにそう言われて、まぁ、事実だし・・・とちょっと不貞腐れる。 そういえば、熊井ちゃんって特進だっけ?茉麻と、・・・き、吉川さんもか。 生徒会の子たちとはあんまり喋ったことないから話しかけるのに躊躇っちゃう。 徳永さんと中島さんだっけ。 クラスも全然違うし、接点がないし、なにより生徒会だし。 なに喋っていいか全然わかんない。 「どれが苦手ですか?」 と、話しかけられたのは、熊井ちゃんいわく天才の吉川さん。 「え?あぁ、・・・・ぜ、全部かな・・・えへへ」 「全部ですか・・・じゃあ、一番好きなのは?」 「・・・んー・・・保健体育?」 「ふふっ・・・まぁ、ちょっと勉強が必要な数学とかやりませんか?」 「え?ほんと?じゃあ、お願い!・・・あ、えっと吉川さん、敬語はいいよ。同い年だし」 「でも、部では先輩だから・・・あ、あと、きっかって呼んでください」 「敬語やめたら呼ぶよ」 「・・・・・は、はい・・・う、うんわかった」 「よし、OK、きっか。うちのことは、みやでいいよ」 963 :&color(green){&bold(){名無し募集中。。。}}:2009/11/18(水) 02:01:13.44 0 &color(blue){>>962 } 第267回 「あー!千奈美も数学教えてよー!」 「え?あぁ、はい」 「助かるー!ちょーニガテなの!」 「え、そ、そうですか」 と、急にみやたちの間に入ってきたのが徳永さん。 なんか、ちょっとむかつくやつ。急に入ってくんなよー。 せっかくいい感じに仲良くなれそうだったのに。きっか戸惑ってんじゃんか。 「ね、夏焼さんだっけ?みやって呼んでいい?」 「え?あぁ、うんいいけど・・・」 「うちのことは千奈美でいいよ、でさ、この公式なんだけど・・・」 「・・・・・・・・・」 「あぁ、えっとこれはこっちの数式を使って・・・」 なんだこいつー。テンション高いなぁ・・・バカなのかな。 ・・・人のことは言えないけど。 「み、み・・・みや?」 きっかにたどたどしく、名前を呼ばれて我に返った。 「え?」 「あの、一緒に・・・」 「え、あ、ごめん。ボーっとしてた」 「もーしっかりしてよねーみや」 ・・・こいつ、馴れ馴れしい・・・。 ふと、徳永さんこと千奈美と仲がいいはずの熊井ちゃんを見ると、 茉麻と中島さんと3人でいい感じに始めちゃってる。 ・・・こいつを何とかして欲しいんだけどなぁ。熊井ちゃーん・・・・無理かぁ。はあ。 964 :&color(green){&bold(){名無し募集中。。。}}:2009/11/18(水) 02:02:03.15 0 &color(blue){>>963 } 第268回 「茉麻、ここってどうやるんだっけ?」 「あぁ、こっちはコレ使って」 「ん、そうだったか。ありがと」 千奈美ちゃんが向こうへ行っちゃって3人でのお勉強。 夏焼さんと吉川さんだっけ、とはあんまりしゃべったことがないから ちょっと話してみたいなぁと思っているけど、でもきっかけがなくて難しい。 友理奈ちゃんはみんなと仲いいみたいだけど、でも、 私はそんなに社交的じゃないからちょっと大変。 「なっきぃ?これ教えて・・・・っておーい」 「へぇ?」 「へぇ?じゃなくて、これ」 「あぁ、うん、これは・・・って茉麻ちゃん特進・・・」 「英語ダメなの。なっきぃのがよっぽどデキるじゃん」 「う、うん・・・」 なんかボーっとしてたみたいで、茉麻ちゃんに声をかけられてハっとした。 すごく仲がいいわけじゃないけど、でも、友理奈ちゃんを取り合うライバルだから、 だから、ちょくちょく話もするし仲がいい、とは思う。 茉麻ちゃんがどう思っているのかはよくわかんないんだけどね。 「ふふふ、茉麻英語ダメだねぇ」 「まあね」 「偉そうに言うなよー」 私に教えてもらっている茉麻ちゃんに、友理奈ちゃんが言った。 今日の友理奈ちゃんは、楽しいからか、ご機嫌でずっとニコニコしてる。 可愛くて、素敵で、かっこよくて・・・・今日もまた、好きだなって実感した。 目線の先には、きっとあの子がいるんだろうけど、でも、今は・・・。 965 :&color(green){&bold(){名無し募集中。。。}}:2009/11/18(水) 02:02:44.20 0 &color(blue){>>964 } 第269回(1つ前だけなっきぃ視点です) 「ふむふむ、じゃあ、このときはこうなるってことかー」 「うん、わかってくれた?」 「わかったよ、ありがと」 「うん!きっか教えるのちょー上手いじゃん」 きっかに、千奈美と一緒に教えてもらって全然わからなかった箇所が スッキリわかって爽快な気分になる。先生なんかよりよっぽどわかりやすいよ? あと、1つわかったことがあった。千奈美ってやっぱりすごいバカ。 うちと同じくらいバカ。発言がバカ。でも、なんかうちと似てるとこある気がして さっきまでのイラっとした感情は今ない。親近感ってやつ?・・・わかんないけど。 「千奈美、あんたバカだよね」 「いや、みやのがバカでしょ」 「いやいや」 「いやいや」 「・・・まあ同じくらい?」 「・・・たぶん」 ・・・あれ、気が合いそう?・・・いや、、待て、そういえばバカのくせになんで生徒会に? って聞いたら「わかんない」って意味わかんない返事が返ってきた。 「記念立候補したら受かっちゃった的な?」 「なにその記念」 「いや、面白いかなぁって」 とかなんとかきっかも交えて喋っていたらお昼近くになっていた。 途中、熊井ちゃんや茉麻も話に加わって結局は、勉強<お喋りになっちゃってて。 でも、同学年でのお喋りって楽しくてみんな勉強しなきゃってわかっていても、お喋りが止むことはななかった。 あぁ!!!・・・・中島さんと「へぇ、そうなんだ」「それ知ってる!」しか喋ってない・・・どんな子なんだろう? 966 :&color(green){&bold(){名無し募集中。。。}}:2009/11/18(水) 02:03:27.32 0 &color(blue){>>965 } 第270回 ◆ 生徒会室にノートの忘れ物をしたと気付いたのは、土曜日の夜のことだった。 金曜の会議前に勉強をしていて、会議が始まる頃にどこかへ置いたっきりになっていた。 あれないと勉強の予定が狂っちゃう、と私は日曜日の朝に学校へ向かった。 生徒会室の棚の上にあったそのノート。 パラパラと捲りながら、私は会長のイスに座ってノートを読み始める。 「あぁ、そうだっけ」とノートの端っこに書かれたメモなんかを見てちょっと懐かしくなる。 「って早く帰らなきゃ。」 イスに座ると立ち上がるのが嫌になっちゃうから、さっさと立ち上がって部屋を出てカギを閉めた。 そんなとき、日曜日の学校にはふさわしくない大人数の声が聞こえてきた。 ガヤガヤと結構うるさい。そして、人の少ない校舎にその声は響く。 どこから聞こえてくるんだろう?と疑問に思った私は、 早く帰らなきゃっていうことを忘れて場所を探した。どうやら、2階の会議室らしい。 誰がいるんだろう?と私はそこへ向かって歩き出した。 その時、聞いたことのある、特徴的な声が聞こえてきた。 ぶりっ子みたいな、アニメ声。 「ほらみや、さっさと動いてー。はーい、3年生ここー」 ・・・嗣永か。みやって・・・確か夏焼雅のことだっけ。 てことは文芸部の連中が集まってるわけね。 嫌味のひとつでも言ってやろうかと会議室のドアを開けようとして手を止めた。 私の意に反して勝手に人を集めて、・・・ウザイ連中なのに。何を、遠慮しているんだ私。 ・・・・!ち、ちがう、そうじゃなくて・・・。 一瞬、自分の中に生まれた「嫌われたくない」という言葉を私は、また一瞬で消し去った。 そんなわけない。私は一体、誰に嫌われたくないんだ。・・・・違う、ちがう。

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