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179 :&color(green){&bold(){名無し募集中。。。}}:2009/07/28(火) 23:35:52.92 0 本編には関係ないリアルな話です 今日は、ハロコンのリハーサル日。 いつもよりも人がたくさんいて、先輩たちもいて楽しい。 だけど、私はそんな喧騒を避けるように、人目に付かないようにと ある場所を目指して歩いていた。 ドアを開けると、奥のほうから声がしてビクっとなった。 「遅いよ、もう」 「ごめん・・・舞美ちゃんにつかまっちゃって」 「まぁ、いいや・・・早くしようよ」 「・・・うん」 熊井ちゃんにメールで、空いた楽屋に呼び出された。 バレるとまずいから電気はつけない。 廊下からうっすらと明かりが差しているだけだ。 熊井ちゃんは私をソファに押し倒す。 覆いかぶさられて、あぁ、また・・・しちゃんだなぁって実感した。 もう何回もしたけど・・・こういうのにはまだ慣れることが出来ない。 180 :&color(green){&bold(){名無し募集中。。。}}:2009/07/28(火) 23:37:20.30 0 &color(blue){>>179 } 情事はいつも、淡々と、でも着実に進んでいく。 マニュアルでもあるか、と言いたくなるほど着実で悲しい。 「・・・はぁっ・・・んっぁ・・・」 「可愛い顔・・・ほら、もっといやらしい顔してよ、愛理」 「っぁ・・・ぁぅっ・・んぁっ・・も、だめ」 「もう?早いよ」 「だ、だっ・・って・・・あぁっ」 「わかったよ、もう。」 熊井ちゃんは指の速度をあげた。 私はその、細くて長い指を身体の奥で感じて頭が真っ白になったあと、 熊井ちゃんの腕の中に倒れこんだ。 私は、なにしてるんだろう。なんでこんなことしてるんだろう。 ・・・・いつからこんな関係になっちゃったんだろう。 荒い息が収まらない。 「じゃあ、行くから」 「・・・うん」 熊井ちゃんは終わるとすぐに行ってしまう。 私と、したいんじゃないんだ。きっと誰でもいいんだ。 私である理由なんてないんだろうな。否定したくても現実は冷たい。 私は、下着を拾い上げて身に着けながら薄っすらと涙を浮かべた。 ・・・・どうして、こんな人、好きになっちゃったんだろう。 ---- (もしも愛理が熊井ちゃんに恋心を抱いてしまったら5 より) 133 :&color(green){&bold(){名無し募集中。。。}}:2009/09/09(水) 02:03:33.63 0 「・・うー・・・」 熊井ちゃんが小さく唸り声を上げる。 「大丈夫?」 私は熊井ちゃんを覗き込んで声をかけた。 「・・・・ううん」 「私、迷惑だったよね、こんなときにごめん・・・」 「ち、ちがっ・・・嬉しいから・・・ここにいて」 熊井ちゃんの熱っぽい手が私の手を包み込んだ。 「・・・でも」 「お願い」 「・・・・はい」 潤んだ目で言われたら、断りようがないよ・・・。 私は今、熊井ちゃんのお家にいた。 熊井ちゃんが熱を出して寝込んでいて、お見舞い、というわけである。 来てみると熊井ちゃんは想像以上に辛そうで来るんじゃなかったかな・・・とちょっと後悔してた。 だけど、手をしっかり握られてここにいて、なんて言われたら帰れない。 「・・・ごめん、心配かけて」 「ううん、そんなことないよ」 「ね、うちのこと好き?」 熊井ちゃんは唐突にそう言った。 「へっ?」 私はあまりに唐突でビックリして返事ではなく、聞き返した。 「好き?」 熊井ちゃんは真剣な顔をして私にそう聞いてくる。 「な、なに言ってんの」 私はその真剣な眼差しに耐え切れなくなって目を逸らしてごまかした。 134 :&color(green){&bold(){名無し募集中。。。}}:2009/09/09(水) 02:04:14.32 0 「うちは・・・好きだよ、大好き。愛理も?」 「く、熊井ちゃん変だよ・・・・ちょっと寝た方がいい」 大好きって言われて冷静になれなくてまたもやごまかした。 「やだ、愛理が言うまで寝ない」 熊井ちゃんは駄々をこねるみたいにそう言って唇尖らせた。 目を潤んでぼーっとしてて明らかにしんどそうなのになぁ・・・。 「・・・・・・・・」 「愛理、早くぅ」 甘えたような声で催促される。 「・・・・す、好き」 負けた私は小さな声でそう言って下を向いた。恥ずかしすぎる・・・。 熊井ちゃん熱のせいで変だよ・・・。 「えへへ・・・・ありがとう」 熊井ちゃんは嬉しそうに笑ってそう言いながら身体を起こした。 「わ、ちょ、く、熊井ちゃん起き上がっちゃダメだよ」 「・・・・口にはできないから許してね。うつっちゃう」 制する私の顔に、熊井ちゃんの顔が近づいてくる。 「熊井ちゃん!」 気付いたときには、熊井ちゃんの唇が私の頬に触れていた。 唇は熱を持っていて、あっちぃ。 「じゃあ、ちょっと寝るから・・・おやすみ愛理」 「お、・・・・・おやすみ・・・・」 熱のある熊井ちゃんより熱くなっているんじゃないだろうかってくらい体が熱い。 顔はもっと熱い。真っ赤ってレベルじゃない。 すぐに眠ってしまう熊井ちゃん。繋がれたままの手。顔真っ赤の私。 ・・・結局、先輩が目覚めるまでそこから動けないのであった・・・。 ---- (もしも愛理が熊井ちゃんに恋心を抱いてしまったら6 より) 6 :&color(green){&bold(){名無し募集中。。。}}:2009/10/16(金) 02:08:07.95 0 空は真っ青で、雲が一つもない。 なんでこんなに綺麗なんだろう。 なんでこんなに切ないんだろう。 「・・・・なんでかなぁ」 小さく呟いてみても、答えなんかなくて。 誰も教えてはくれなくて。 屋上に一人、ぽつりと立っていた。 別に目的なんかない。 ただ、空が見たくて授業が終わった後飛び出した。 季節はもう夏で、暑くてたまらないのに、でもこの場所は私を引き付ける。 空が青すぎて、ちょっとだけ不安になる。 あれ、こんなに青いものだっけ。 あれ、曇ってどこにあるんだっけ。 コンクリートの床は、熱くて、上履き越しでもちょっと熱い。 そして、暑い。汗が額に、流れてくる。 「・・・・なにしてんの、愛理」 声がして、振り返ると、私の大切な人が屋上の入り口に立っていた。 腕を組んで、まっすぐ立っていた。 背が高いから、美人だから、立っているだけでも絵になってしまう。 ずるいほど、嫉妬するほど、綺麗な人。 7 :&color(green){&bold(){名無し募集中。。。}}:2009/10/16(金) 02:08:48.42 0 「別に・・・」 「そう、でも、よかった。会いたかったから。」 「え?」 「ここに来たらいるかなぁって思った。なんでだろうね、よく居るわけでもないのに」 「でも、来たらいた?」 「そう、びっくりしたけど、でも、嬉しい」 「私の頭の中、読んでたりしないですよね?」 「さぁ、どうかな」 先輩は小さく微笑んで、私のそばまでやってきた。 そのまま、一連の動作のように、私はあっさりと先輩に包み込まれた。 背の高い先輩、私の顔は先輩の肩くらいにしか届かない。 暑いのに、ちっとも熱くない。 心の中が解けていくような、なんだか優しい気持ちになっていく。 抱きしめられているだけなのに、なんでこんなにホッとするんだろうな。 「ほんとはね、」 「はい」 「さっきの授業、途中で寝ちゃって、夢見たの」 「はい」 「あ、でも、寝たのはほんと久しぶりで、なんで寝ちゃったのかわかんないんだ。 すーっと眠くなって、気付いたら、寝てて・・・あ、それでね・・・・ 愛理が、どこかへ行っちゃう夢だったの。」 「どこか?」 「うん、どこかはわからないんだ。でも、いなくなっちゃう。寂しくて、辛いのに、でも 行かないでって言えないんだ。だから、夢の中でずっと泣いてた・・・・ なんてマンガみたいな話だよね・・・ごめん」 「・・・・それで、私のこと探してたんですか?」 「うん・・・・」 先輩は小さく頷いて、顔を伏せた。 なんだかちょっと元気がなくて、可愛い、と思った。 8 :&color(green){&bold(){名無し募集中。。。}}:2009/10/16(金) 02:09:28.92 0 空は相変わらずの、怖いほどの色をしてる。 綺麗な色だ。やっぱり切ない色だ。 胸を締め付けられるような・・・・この感覚は、一体なんなんだろう。 「私は、勝手にいなくなったりしないです」 「うん・・・」 「でも、夢にまで出てくるなんて、どれだけ私のこと好きなんですか?」 「へ?や、そ、そんなんじゃ・・・・いや・・・・・まぁ、好きだけど」 「え、えへへ・・・・その距離で言うの、反則です」 「愛理もでしょ?」 「さぁ、どうでしょう」 「えぇ、もう」 先輩はちょっと怒ったような様子。でも、目が笑っていて、可愛い。 なんて素敵な人なんだろう。 私、正直、ベタがつくほど惚れてます。 でもそんなこと言うのは恥ずかしすぎるから、感じ取ってください。 言葉だけじゃわかんない、なんて恋愛マンガは言うけれど 言葉がなくたってわかる関係であればいいでしょ? ・・・・まぁ、それが難しいってことはわかるけど。 だけど、それを目指してる。そんな風に、なりたいんだ。 「ねぇ、愛理、空って、こういう晴れた空って青すぎて怖くない?」 「え?」 「なんとなく、なんていうか・・・・不安な気がして、ちょっと切ない気もする。なんでだろう?」 「・・・さぁ、なんでですかね」 「なんでだろうね?」 この人とずっと一緒にいたい。そう思った瞬間だった。 願わくば、このまま離して欲しくない。 けれど、チャイムが鳴って私たちは泣く泣く、離れて教室へ戻っていった。 9 :&color(green){&bold(){名無し募集中。。。}}:2009/10/16(金) 02:10:32.60 0 先輩、空が切ない理由、一緒に探しましょうね。 どれくらい時間がかかっても。 私は、あなたと探したい。 ---- (もしも愛理が熊井ちゃんに恋心を抱いてしまったら6 より) 718 :&color(green){&bold(){名無し募集中。。。}}:2009/11/08(日) 00:49:09.96 0 「んっ・・・・今日はいい天気だなぁ」 ある日の午後。 先輩のおうちにお邪魔して、お庭で日光浴。 よく手入れされた芝生の、広い広いお庭。 寝転がるとなお心地いい。 「うん、そうだね。そうだ、あとで食べようって言ってたケーキ、 ここで食べようか?あそこ、テーブルなんだよ」 先輩が指差したところには、白いガーデンテーブルとイスが置かれている。 てっきりオブジェ的なものかと思ってたんだけど・・・ どうやら、ちゃんと使えるらしい。でも、高そうだ。 「いいんですか?じゃあ、そうしましょう」 「よし、決まりだね。じゃあ用意してくるから待っててよ」 「手伝います!」 「いいよ、待ってて」 「はい」 先輩にそう言われて、芝生の上で待つことにした。 「しっかしほんといい天気・・・・ふわぁ~・・・・」 太陽もギラギラし過ぎない程度で気持ちがいい。 なんだかふわふわしたような気持ちになってくる・・・・。 眠い・・・あぁ、だめ・・・でも、寝ちゃいそう・・・・ ◆ ◆ ◆ 719 :&color(green){&bold(){名無し募集中。。。}}:2009/11/08(日) 00:49:52.92 0 「ママー!ママー!」 「どうしたの、もう、朝っぱらから・・・静かにしなさい」 「だってほらぁー!」 「あぁ!ゆりりちゃん、このアニメ好きだもんね」 「うん!あむちゃんカワイイの!」 ゆりりちゃんが嬉しそうにアニメの話をしてくれる。 この子は、「しゅ○キャラ!」のあむちゃんの夢中なようで。 テレビで映るたびに、大きな声で見て見て!とせがむ。 その様子も可愛いんだけれど、やっぱりちょっと騒がしい。 「愛理~・・・お水ちょーだい・・・」 と、顔色の悪い顔で寝室から出てきたパパは二日酔いだ。 昨日も帰ってきたのは1時を回ってからで。 全く、どこで何やってんだか。 「自分でしてください」 「ええやだぁ。愛理お水ぅ!」 ・・・ゆりりちゃんよりも子どもっぽい。ある意味、一番手のかかる人。 ドカっとソファに座って水を受け取るために手を差し出した状態だ。 ゆりりちゃんはパパの長い足を蹴ったりしてやんちゃなご様子。 「パパー!今日は公園でお遊びするー?」 「・・・パパつかれてるからママと行っておいで」 「むぅ!だめ!パパも一緒!」 「愛理、頼むよー」 「ゆりりのことかわいいなら一緒に来てください」 お水を乱暴に差し出して、そう言った。 「・・・・はいはい。行けばいいんでしょ、行けば」 パパは渋々納得したような顔をして、水を一気に飲み干した。 そんな、休日の朝の風景。 どこにでもありそうな、そんな風景。 720 :&color(green){&bod(){名無し募集中。。。}}:2009/11/08(日) 00:50:36.19 0 ◆ ◆ ◆ 「愛理、愛理ってば」 「・・・ふぇ?」 「もう、寝ちゃダメじゃん」 「・・・え、パパ」 「パパ?」 「え、あ、えっと、す、すいません!」 慌てて飛び起きた。 なんだよーあの夢!先輩がパパって!私がママって! で、なに、子ども?あ、ありえないですから! ・・・・だけど、かわいい子だったなぁ。ゆりりちゃん・・・だっけ。 男なのかな、女なのかな・・・わかんなかったなぁ。 「もう、変な愛理。ほら、おいで。用意できてるから」 「は、はい!」 先輩に手を引かれて立ち上がり、ガーデンテーブルへ向かった。 美味しそうなケーキと紅茶が並べられている。 私はその幸せな光景のおかげ?せい?で 夢のことなんて、すぐに忘れてしまうのだった。 あとは、ケーキが美味しかったことしか覚えてない。 ---- (もしも愛理が熊井ちゃんに恋心を抱いてしまったら【避難所@新狼】 より) 85:&color(blue){&B(){&U(){名無し募集中。。。}}}:10/04/12(月) 02:00:46 「愛理、声が眠そう」 「・・・ちょっと眠いです」 「寝る?」 「ね、寝ません・・・あと10分だもん」 「だね、あと10分だ」 あと、10分で私の誕生日がやってくる。 私は、先輩の大きな家の、大きな部屋の、大きなベッドの上にいた。 何をするわけでもなく、とりとめのない話をしてる。 ベッドの真ん中に2人だけで。 「あと10分だからちょっとトイレ行くね」 「あ、はい」 先輩は立ち上がって、トイレへと消えていった。 あぁ、なんで眠いんだろう? ずっとこのときを楽しみにしていたんだけどなぁ。 先輩に、一番におめでとうって言ってもらおうって。 なのに、何で今日に限って眠ってしまいそうなほど眠いんだろう? 昨日は大丈夫だったのに。まだ、こんな時間なんだけどな。 「・・・だめ寝ちゃダメ・・・・・」 と、思えば思うほど眠りたくなってしまうらしくて。 私は誕生日5分前であえなく眠ってしまうのだった。 86:&color(blue){&B(){&U(){名無し募集中。。。}}}:10/04/12(月) 02:01:39 ◆ 「ゴメン、愛理ただいま・・・・って寝ちゃってるじゃん」 トイレの紙がなくて交換やらしてて少し遅くなった。 で、戻って見たら愛理はスースー寝息を立ててた。 「疲れちゃったんだね」 ベッドに乗って、愛理の髪を撫でた。 あと5分なのにね。愛理、ずっとこの日を待っていたのにね。 「今日は楽しかったよね」 今日は2人でデートだった。朝から出かけてたから、愛理は疲れちゃったんだね。 しょうがないよ。1時間くらい前から眠そうだったし。 「・・・こんな可愛い顔して寝るんだから・・・」 無防備で、とても可愛らしくて、めちゃくちゃにしてしまいたい衝動に駆られる。 …だけど、理性が勝ってそういう欲望を押し止める。 「あ、時間になったよ。・・・愛理、誕生日おめでとう」 部屋の時計が12時を指した。 一番に言って欲しいと言っていたから、一番に言ったよ。 「・・・んんっ・・・」 「起きた?」 「・・・・スー・・・スー」 「・・・起きないか」 「・・・・・・ゆ、ゆりりちゃん・・・・・」 「・・・?愛理今なんて・・・?」 あれ、どこかで聞いたことがあるような・・・・? ゆりり・・・ちゃん?はて、どこで聞いたんだっけな? 87:&color(blue){&B(){&U(){名無し募集中。。。}}}:10/04/12(月) 02:02:30 ◆ 「ママ、おめでとう!」 「ゆりりちゃんありがとう!」 パパがいて、ゆりりちゃんがいて、私がいて、目の前のテーブルには 豪華・・・とも言い切れないけど、ご馳走が並んでる。 自分のお祝いなのに、張り切っていっぱいつくっちゃった。 「ママ、これ」 「まぁ、パパ・・・ありがとう」 「いつも心配かけてごめん・・・・」 「いいのよ、そんな顔しないでパパ」 「う、うん」 パパは神妙な顔をして私に可愛らしいネックレスをくれた。 素直なパパも悪くないわね。可愛い。 ネックレスには小さいけれど、ダイヤがあった。 私の誕生石だ。 …パパがそんなに気の利く人には思えないけど・・・今日は言わないでおこう。 「よーしパパいっぱい食べちゃうぞ!」 「パパ、ママのおたんじょうびだよ?」 「そ、そりゃそうだ!ママ、パパが取ってあげるよ、何から食べる?」 「じゃあ・・・サラダから」 「おっけーパパに任せて!・・・あ」 「パパこぼしたー!」 「ゆりりちゃん静かにしなさい」 「パパこぼしたー!」 「こらゆりりちゃん」 88:&color(blue){&B(){&U(){名無し募集中。。。}}}:10/04/12(月) 02:02:56 幸せな、ワンシーン。 心が温かくなる。 かっこいいパパと、可愛い娘に囲まれて 幸せじゃないわけがない。 もっと続け、と心の中でお祈りした。 ◆ 「・・・・あぁ・・・・寝ちゃった・・・・」 目が覚めて、手元にあった携帯を見たら12時を大きく越えて2時を過ぎていた。 軽い絶望となんで寝た私、と後悔と自責の念・・・。 先輩はスヤスヤと隣で眠っている。綺麗な寝顔だ・・・。見惚れてしまう。 …悪いことしちゃったな・・・明日起きたら謝らなきゃ・・・。 「・・・またあの夢・・・」 ぼんやりといつかの夏に見た夢を思い出す。 今の夢も、あの夢と同じ世界に思えた。 先輩がパパで私がママで、・・・娘が一人。 幸せで胸がいっぱいになるような夢だった・・・。 「・・・ゆりりちゃん、か。」 小さく呟いて、もう一度目を閉じた。 また、会えるかな?
179 :&color(green){&bold(){名無し募集中。。。}}:2009/07/28(火) 23:35:52.92 0 本編には関係ないリアルな話です 今日は、ハロコンのリハーサル日。 いつもよりも人がたくさんいて、先輩たちもいて楽しい。 だけど、私はそんな喧騒を避けるように、人目に付かないようにと ある場所を目指して歩いていた。 ドアを開けると、奥のほうから声がしてビクっとなった。 「遅いよ、もう」 「ごめん・・・舞美ちゃんにつかまっちゃって」 「まぁ、いいや・・・早くしようよ」 「・・・うん」 熊井ちゃんにメールで、空いた楽屋に呼び出された。 バレるとまずいから電気はつけない。 廊下からうっすらと明かりが差しているだけだ。 熊井ちゃんは私をソファに押し倒す。 覆いかぶさられて、あぁ、また・・・しちゃんだなぁって実感した。 もう何回もしたけど・・・こういうのにはまだ慣れることが出来ない。 180 :&color(green){&bold(){名無し募集中。。。}}:2009/07/28(火) 23:37:20.30 0 &color(blue){>>179 } 情事はいつも、淡々と、でも着実に進んでいく。 マニュアルでもあるか、と言いたくなるほど着実で悲しい。 「・・・はぁっ・・・んっぁ・・・」 「可愛い顔・・・ほら、もっといやらしい顔してよ、愛理」 「っぁ・・・ぁぅっ・・んぁっ・・も、だめ」 「もう?早いよ」 「だ、だっ・・って・・・あぁっ」 「わかったよ、もう。」 熊井ちゃんは指の速度をあげた。 私はその、細くて長い指を身体の奥で感じて頭が真っ白になったあと、 熊井ちゃんの腕の中に倒れこんだ。 私は、なにしてるんだろう。なんでこんなことしてるんだろう。 ・・・・いつからこんな関係になっちゃったんだろう。 荒い息が収まらない。 「じゃあ、行くから」 「・・・うん」 熊井ちゃんは終わるとすぐに行ってしまう。 私と、したいんじゃないんだ。きっと誰でもいいんだ。 私である理由なんてないんだろうな。否定したくても現実は冷たい。 私は、下着を拾い上げて身に着けながら薄っすらと涙を浮かべた。 ・・・・どうして、こんな人、好きになっちゃったんだろう。 ---- (もしも愛理が熊井ちゃんに恋心を抱いてしまったら5 より) 133 :&color(green){&bold(){名無し募集中。。。}}:2009/09/09(水) 02:03:33.63 0 「・・うー・・・」 熊井ちゃんが小さく唸り声を上げる。 「大丈夫?」 私は熊井ちゃんを覗き込んで声をかけた。 「・・・・ううん」 「私、迷惑だったよね、こんなときにごめん・・・」 「ち、ちがっ・・・嬉しいから・・・ここにいて」 熊井ちゃんの熱っぽい手が私の手を包み込んだ。 「・・・でも」 「お願い」 「・・・・はい」 潤んだ目で言われたら、断りようがないよ・・・。 私は今、熊井ちゃんのお家にいた。 熊井ちゃんが熱を出して寝込んでいて、お見舞い、というわけである。 来てみると熊井ちゃんは想像以上に辛そうで来るんじゃなかったかな・・・とちょっと後悔してた。 だけど、手をしっかり握られてここにいて、なんて言われたら帰れない。 「・・・ごめん、心配かけて」 「ううん、そんなことないよ」 「ね、うちのこと好き?」 熊井ちゃんは唐突にそう言った。 「へっ?」 私はあまりに唐突でビックリして返事ではなく、聞き返した。 「好き?」 熊井ちゃんは真剣な顔をして私にそう聞いてくる。 「な、なに言ってんの」 私はその真剣な眼差しに耐え切れなくなって目を逸らしてごまかした。 134 :&color(green){&bold(){名無し募集中。。。}}:2009/09/09(水) 02:04:14.32 0 「うちは・・・好きだよ、大好き。愛理も?」 「く、熊井ちゃん変だよ・・・・ちょっと寝た方がいい」 大好きって言われて冷静になれなくてまたもやごまかした。 「やだ、愛理が言うまで寝ない」 熊井ちゃんは駄々をこねるみたいにそう言って唇尖らせた。 目を潤んでぼーっとしてて明らかにしんどそうなのになぁ・・・。 「・・・・・・・・」 「愛理、早くぅ」 甘えたような声で催促される。 「・・・・す、好き」 負けた私は小さな声でそう言って下を向いた。恥ずかしすぎる・・・。 熊井ちゃん熱のせいで変だよ・・・。 「えへへ・・・・ありがとう」 熊井ちゃんは嬉しそうに笑ってそう言いながら身体を起こした。 「わ、ちょ、く、熊井ちゃん起き上がっちゃダメだよ」 「・・・・口にはできないから許してね。うつっちゃう」 制する私の顔に、熊井ちゃんの顔が近づいてくる。 「熊井ちゃん!」 気付いたときには、熊井ちゃんの唇が私の頬に触れていた。 唇は熱を持っていて、あっちぃ。 「じゃあ、ちょっと寝るから・・・おやすみ愛理」 「お、・・・・・おやすみ・・・・」 熱のある熊井ちゃんより熱くなっているんじゃないだろうかってくらい体が熱い。 顔はもっと熱い。真っ赤ってレベルじゃない。 すぐに眠ってしまう熊井ちゃん。繋がれたままの手。顔真っ赤の私。 ・・・結局、先輩が目覚めるまでそこから動けないのであった・・・。 ---- (もしも愛理が熊井ちゃんに恋心を抱いてしまったら6 より) 6 :&color(green){&bold(){名無し募集中。。。}}:2009/10/16(金) 02:08:07.95 0 空は真っ青で、雲が一つもない。 なんでこんなに綺麗なんだろう。 なんでこんなに切ないんだろう。 「・・・・なんでかなぁ」 小さく呟いてみても、答えなんかなくて。 誰も教えてはくれなくて。 屋上に一人、ぽつりと立っていた。 別に目的なんかない。 ただ、空が見たくて授業が終わった後飛び出した。 季節はもう夏で、暑くてたまらないのに、でもこの場所は私を引き付ける。 空が青すぎて、ちょっとだけ不安になる。 あれ、こんなに青いものだっけ。 あれ、曇ってどこにあるんだっけ。 コンクリートの床は、熱くて、上履き越しでもちょっと熱い。 そして、暑い。汗が額に、流れてくる。 「・・・・なにしてんの、愛理」 声がして、振り返ると、私の大切な人が屋上の入り口に立っていた。 腕を組んで、まっすぐ立っていた。 背が高いから、美人だから、立っているだけでも絵になってしまう。 ずるいほど、嫉妬するほど、綺麗な人。 7 :&color(green){&bold(){名無し募集中。。。}}:2009/10/16(金) 02:08:48.42 0 「別に・・・」 「そう、でも、よかった。会いたかったから。」 「え?」 「ここに来たらいるかなぁって思った。なんでだろうね、よく居るわけでもないのに」 「でも、来たらいた?」 「そう、びっくりしたけど、でも、嬉しい」 「私の頭の中、読んでたりしないですよね?」 「さぁ、どうかな」 先輩は小さく微笑んで、私のそばまでやってきた。 そのまま、一連の動作のように、私はあっさりと先輩に包み込まれた。 背の高い先輩、私の顔は先輩の肩くらいにしか届かない。 暑いのに、ちっとも熱くない。 心の中が解けていくような、なんだか優しい気持ちになっていく。 抱きしめられているだけなのに、なんでこんなにホッとするんだろうな。 「ほんとはね、」 「はい」 「さっきの授業、途中で寝ちゃって、夢見たの」 「はい」 「あ、でも、寝たのはほんと久しぶりで、なんで寝ちゃったのかわかんないんだ。 すーっと眠くなって、気付いたら、寝てて・・・あ、それでね・・・・ 愛理が、どこかへ行っちゃう夢だったの。」 「どこか?」 「うん、どこかはわからないんだ。でも、いなくなっちゃう。寂しくて、辛いのに、でも 行かないでって言えないんだ。だから、夢の中でずっと泣いてた・・・・ なんてマンガみたいな話だよね・・・ごめん」 「・・・・それで、私のこと探してたんですか?」 「うん・・・・」 先輩は小さく頷いて、顔を伏せた。 なんだかちょっと元気がなくて、可愛い、と思った。 8 :&color(green){&bold(){名無し募集中。。。}}:2009/10/16(金) 02:09:28.92 0 空は相変わらずの、怖いほどの色をしてる。 綺麗な色だ。やっぱり切ない色だ。 胸を締め付けられるような・・・・この感覚は、一体なんなんだろう。 「私は、勝手にいなくなったりしないです」 「うん・・・」 「でも、夢にまで出てくるなんて、どれだけ私のこと好きなんですか?」 「へ?や、そ、そんなんじゃ・・・・いや・・・・・まぁ、好きだけど」 「え、えへへ・・・・その距離で言うの、反則です」 「愛理もでしょ?」 「さぁ、どうでしょう」 「えぇ、もう」 先輩はちょっと怒ったような様子。でも、目が笑っていて、可愛い。 なんて素敵な人なんだろう。 私、正直、ベタがつくほど惚れてます。 でもそんなこと言うのは恥ずかしすぎるから、感じ取ってください。 言葉だけじゃわかんない、なんて恋愛マンガは言うけれど 言葉がなくたってわかる関係であればいいでしょ? ・・・・まぁ、それが難しいってことはわかるけど。 だけど、それを目指してる。そんな風に、なりたいんだ。 「ねぇ、愛理、空って、こういう晴れた空って青すぎて怖くない?」 「え?」 「なんとなく、なんていうか・・・・不安な気がして、ちょっと切ない気もする。なんでだろう?」 「・・・さぁ、なんでですかね」 「なんでだろうね?」 この人とずっと一緒にいたい。そう思った瞬間だった。 願わくば、このまま離して欲しくない。 けれど、チャイムが鳴って私たちは泣く泣く、離れて教室へ戻っていった。 9 :&color(green){&bold(){名無し募集中。。。}}:2009/10/16(金) 02:10:32.60 0 先輩、空が切ない理由、一緒に探しましょうね。 どれくらい時間がかかっても。 私は、あなたと探したい。 ---- (もしも愛理が熊井ちゃんに恋心を抱いてしまったら6 より) 718 :&color(green){&bold(){名無し募集中。。。}}:2009/11/08(日) 00:49:09.96 0 「んっ・・・・今日はいい天気だなぁ」 ある日の午後。 先輩のおうちにお邪魔して、お庭で日光浴。 よく手入れされた芝生の、広い広いお庭。 寝転がるとなお心地いい。 「うん、そうだね。そうだ、あとで食べようって言ってたケーキ、 ここで食べようか?あそこ、テーブルなんだよ」 先輩が指差したところには、白いガーデンテーブルとイスが置かれている。 てっきりオブジェ的なものかと思ってたんだけど・・・ どうやら、ちゃんと使えるらしい。でも、高そうだ。 「いいんですか?じゃあ、そうしましょう」 「よし、決まりだね。じゃあ用意してくるから待っててよ」 「手伝います!」 「いいよ、待ってて」 「はい」 先輩にそう言われて、芝生の上で待つことにした。 「しっかしほんといい天気・・・・ふわぁ~・・・・」 太陽もギラギラし過ぎない程度で気持ちがいい。 なんだかふわふわしたような気持ちになってくる・・・・。 眠い・・・あぁ、だめ・・・でも、寝ちゃいそう・・・・ ◆ ◆ ◆ 719 :&color(green){&bold(){名無し募集中。。。}}:2009/11/08(日) 00:49:52.92 0 「ママー!ママー!」 「どうしたの、もう、朝っぱらから・・・静かにしなさい」 「だってほらぁー!」 「あぁ!ゆりりちゃん、このアニメ好きだもんね」 「うん!あむちゃんカワイイの!」 ゆりりちゃんが嬉しそうにアニメの話をしてくれる。 この子は、「しゅ○キャラ!」のあむちゃんの夢中なようで。 テレビで映るたびに、大きな声で見て見て!とせがむ。 その様子も可愛いんだけれど、やっぱりちょっと騒がしい。 「愛理~・・・お水ちょーだい・・・」 と、顔色の悪い顔で寝室から出てきたパパは二日酔いだ。 昨日も帰ってきたのは1時を回ってからで。 全く、どこで何やってんだか。 「自分でしてください」 「ええやだぁ。愛理お水ぅ!」 ・・・ゆりりちゃんよりも子どもっぽい。ある意味、一番手のかかる人。 ドカっとソファに座って水を受け取るために手を差し出した状態だ。 ゆりりちゃんはパパの長い足を蹴ったりしてやんちゃなご様子。 「パパー!今日は公園でお遊びするー?」 「・・・パパつかれてるからママと行っておいで」 「むぅ!だめ!パパも一緒!」 「愛理、頼むよー」 「ゆりりのことかわいいなら一緒に来てください」 お水を乱暴に差し出して、そう言った。 「・・・・はいはい。行けばいいんでしょ、行けば」 パパは渋々納得したような顔をして、水を一気に飲み干した。 そんな、休日の朝の風景。 どこにでもありそうな、そんな風景。 720 :&color(green){&b(){名無し募集中。。。}}:2009/11/08(日) 00:50:36.19 0 ◆ ◆ ◆ 「愛理、愛理ってば」 「・・・ふぇ?」 「もう、寝ちゃダメじゃん」 「・・・え、パパ」 「パパ?」 「え、あ、えっと、す、すいません!」 慌てて飛び起きた。 なんだよーあの夢!先輩がパパって!私がママって! で、なに、子ども?あ、ありえないですから! ・・・・だけど、かわいい子だったなぁ。ゆりりちゃん・・・だっけ。 男なのかな、女なのかな・・・わかんなかったなぁ。 「もう、変な愛理。ほら、おいで。用意できてるから」 「は、はい!」 先輩に手を引かれて立ち上がり、ガーデンテーブルへ向かった。 美味しそうなケーキと紅茶が並べられている。 私はその幸せな光景のおかげ?せい?で 夢のことなんて、すぐに忘れてしまうのだった。 あとは、ケーキが美味しかったことしか覚えてない。 ---- (もしも愛理が熊井ちゃんに恋心を抱いてしまったら【避難所@新狼】 より) 85:&color(blue){&B(){&U(){名無し募集中。。。}}}:10/04/12(月) 02:00:46 「愛理、声が眠そう」 「・・・ちょっと眠いです」 「寝る?」 「ね、寝ません・・・あと10分だもん」 「だね、あと10分だ」 あと、10分で私の誕生日がやってくる。 私は、先輩の大きな家の、大きな部屋の、大きなベッドの上にいた。 何をするわけでもなく、とりとめのない話をしてる。 ベッドの真ん中に2人だけで。 「あと10分だからちょっとトイレ行くね」 「あ、はい」 先輩は立ち上がって、トイレへと消えていった。 あぁ、なんで眠いんだろう? ずっとこのときを楽しみにしていたんだけどなぁ。 先輩に、一番におめでとうって言ってもらおうって。 なのに、何で今日に限って眠ってしまいそうなほど眠いんだろう? 昨日は大丈夫だったのに。まだ、こんな時間なんだけどな。 「・・・だめ寝ちゃダメ・・・・・」 と、思えば思うほど眠りたくなってしまうらしくて。 私は誕生日5分前であえなく眠ってしまうのだった。 86:&color(blue){&B(){&U(){名無し募集中。。。}}}:10/04/12(月) 02:01:39 ◆ 「ゴメン、愛理ただいま・・・・って寝ちゃってるじゃん」 トイレの紙がなくて交換やらしてて少し遅くなった。 で、戻って見たら愛理はスースー寝息を立ててた。 「疲れちゃったんだね」 ベッドに乗って、愛理の髪を撫でた。 あと5分なのにね。愛理、ずっとこの日を待っていたのにね。 「今日は楽しかったよね」 今日は2人でデートだった。朝から出かけてたから、愛理は疲れちゃったんだね。 しょうがないよ。1時間くらい前から眠そうだったし。 「・・・こんな可愛い顔して寝るんだから・・・」 無防備で、とても可愛らしくて、めちゃくちゃにしてしまいたい衝動に駆られる。 …だけど、理性が勝ってそういう欲望を押し止める。 「あ、時間になったよ。・・・愛理、誕生日おめでとう」 部屋の時計が12時を指した。 一番に言って欲しいと言っていたから、一番に言ったよ。 「・・・んんっ・・・」 「起きた?」 「・・・・スー・・・スー」 「・・・起きないか」 「・・・・・・ゆ、ゆりりちゃん・・・・・」 「・・・?愛理今なんて・・・?」 あれ、どこかで聞いたことがあるような・・・・? ゆりり・・・ちゃん?はて、どこで聞いたんだっけな? 87:&color(blue){&B(){&U(){名無し募集中。。。}}}:10/04/12(月) 02:02:30 ◆ 「ママ、おめでとう!」 「ゆりりちゃんありがとう!」 パパがいて、ゆりりちゃんがいて、私がいて、目の前のテーブルには 豪華・・・とも言い切れないけど、ご馳走が並んでる。 自分のお祝いなのに、張り切っていっぱいつくっちゃった。 「ママ、これ」 「まぁ、パパ・・・ありがとう」 「いつも心配かけてごめん・・・・」 「いいのよ、そんな顔しないでパパ」 「う、うん」 パパは神妙な顔をして私に可愛らしいネックレスをくれた。 素直なパパも悪くないわね。可愛い。 ネックレスには小さいけれど、ダイヤがあった。 私の誕生石だ。 …パパがそんなに気の利く人には思えないけど・・・今日は言わないでおこう。 「よーしパパいっぱい食べちゃうぞ!」 「パパ、ママのおたんじょうびだよ?」 「そ、そりゃそうだ!ママ、パパが取ってあげるよ、何から食べる?」 「じゃあ・・・サラダから」 「おっけーパパに任せて!・・・あ」 「パパこぼしたー!」 「ゆりりちゃん静かにしなさい」 「パパこぼしたー!」 「こらゆりりちゃん」 88:&color(blue){&B(){&U(){名無し募集中。。。}}}:10/04/12(月) 02:02:56 幸せな、ワンシーン。 心が温かくなる。 かっこいいパパと、可愛い娘に囲まれて 幸せじゃないわけがない。 もっと続け、と心の中でお祈りした。 ◆ 「・・・・あぁ・・・・寝ちゃった・・・・」 目が覚めて、手元にあった携帯を見たら12時を大きく越えて2時を過ぎていた。 軽い絶望となんで寝た私、と後悔と自責の念・・・。 先輩はスヤスヤと隣で眠っている。綺麗な寝顔だ・・・。見惚れてしまう。 …悪いことしちゃったな・・・明日起きたら謝らなきゃ・・・。 「・・・またあの夢・・・」 ぼんやりといつかの夏に見た夢を思い出す。 今の夢も、あの夢と同じ世界に思えた。 先輩がパパで私がママで、・・・娘が一人。 幸せで胸がいっぱいになるような夢だった・・・。 「・・・ゆりりちゃん、か。」 小さく呟いて、もう一度目を閉じた。 また、会えるかな?

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