概要
戦闘に至るまでの背景
ロザンドは、当初はこの報告を信じず、何度も「
アーズ国の間違いではないのか」と問いただしたが、届いた報告の全てが「
ビーストバリア国軍が侵入」で一致した為、信じざるをえなかった。
両軍の戦力
戦闘経緯
両軍の激突は、
火龍の猪突からはじまった。
ベルーマの制止を振り切り、
火龍は自らの部隊を前進させる。これに呼応して他の部隊も動かざるを得なくなり、
ビーストバリア国軍はそのまま突撃へと移る。
ロザンドは、これを落ち着いて受け流し、
ビーストバリア国軍が突破できずに立ち往生したところを一斉に反撃すれば、勝利を手にする事ができた。
だが、
ロザンドの思いもしない方向に戦局は動いていく。
ガイラス、
マルラの両翼を担う軍勢が動く気配を見せなかったのだ。それどころか、突如その矛先を
ロザンド軍に向け、戦場で寝返ったのだ。
ガイラス、
マルラは野心が高く、義理は低い将であった為、
ロザンドとしても常に警戒しなければならなかった将ではある。だが、この戦いで
ビーストバリア国に寝返ったところで、何の将来があるのか、
ロザンドは理解に苦しんだ。
彼らが
ロザンドを見限った理由は、
ロザンドが
セロナバルス国王を名乗ったことにあった。
セロナバルス国は、水面下で大掛かりな反抗作戦が進み、その動きを
ガイラスたちは察知していたが、王を名乗ってからの
ロザンドは彼らの進言を聞き入れず、元々忠誠心の薄い彼らは、そのことに不満を抱いていた。そこを
ベルーマに密かに説得され、この戦いでの裏切りを約束していたのだ。
こうして戦局は一転するが、それでも
ロザンドは瓦解しかけた軍勢を立て直すと、
ビーストバリア国軍に猛攻を仕掛け、
火龍を戦死させるが、猛攻はそこで止まり、
カヌマ、
ベータも既に戦死、両翼から攻められた
ロザンドも、その野望を胸に抱いたまま散っていった。
戦いの結末
誰もが予期しなかった
ビーストバリア国軍の大勝利。しかし、彼らは
セロナバルス国の領土を手に入れたわけではなく、帰還していく。多くの者が「戦場でたまたま私怨の裏切りがあったから勝てただけ、運だけはいい連中だ」と嘲笑し、
ビーストバリア国が着実に力をつけている事に気が付いていたのは、ほとんどいなかった。
最終更新:2011年04月22日 15:18