ジモド




略歴

フェルトビーン帝国に巨大な勢力を誇る教祖。
フェルトビーン帝国の国教である宗派は、太陽神リリィだが、ジモドは、その中でも狂信的な信仰心を持ち、他宗派の存在すら認めないという過激な思想をもっていた。
そして、狂信であるからこそ、手足となって働く教徒を数多く抱え、独立勢力として存在していた。
ルーイガルド17327年、六界連合軍によるルーイガルド侵攻作戦の軍勢が、いよいよフェルトビーン帝国に接近してくると、ジモドと狂信者たちを自らの私兵として利用しようとゴルゴダが接近する。ゴルゴダは、ジモドに「宗派統一の聖戦をいずれ起こす」と説得して仲間とし、一方的に利用するつもりであったが、実はジモドの方も、ゴルゴダにそんな力があるとは思っておらず、彼に利用されているふりをしてゴルゴダの計画を探り、もっとも高値で売れる時期をまって、皇帝チカに報告するつもりであった。ジモドはその手柄をもって、自分の存在感を強め、帝国内における発言力とチカの保護を得ようとしていた。
こうして、互いが「自分こそが相手を利用している」と信じ込んでいる歪んだ同盟関係が結ばれた。
しかし、フェルトビーン帝国軍がカルダザルスの戦いバスティアーナ要塞攻略戦で連敗すると、帝国の未来はないと思い、基本方針は維持したまま、売り手をゴルゴダから六界連合軍へと切りかえ、ゴルゴダの失策を期待しながら、連合に売り飛ばすための準備をはじめる。
その後、ゴルゴダの乱が勃発し、一時的にフェルトビーン帝国の支配権を共有するが、ゴルゴダが指導者のままでは、すぐに失脚すると先読みし、六界連合軍が到着するまで一切ゴルゴダとの連絡を絶った。

六界戦争終結まで身を潜めていた彼は、全ての嵐が過ぎ去った後、再び動き始める。
だが、宗派の為に行っていた行動が、いつしか自身の保身の為にのみ教徒を利用することとなり、これに疑問を抱き始めた者が少なからず現れる。
最後は自らが道具として使っていた狂信者により、「かつてゴルゴダと手を結び、帝国転覆計画の共謀者だった」と通告されて囚われると、その罪で処刑されることとなる。

関連項目


最終更新:2011年12月27日 19:40