唯一神ルージェ

神聖国家ルージェで崇拝され、また異国民も崇拝すべき、とされる唯一絶対の神。
地の一部を引き剥がして人類を創造し、天の一部を剥がして天使を創造したとされる。また、ルージェを信じる者のうち、特に選ばれた者が死ぬと、後天的に天使に生まれ変わると信じられている。

ルージェとは「祝福」の意であり、神の第一の名とされる。ルージェ信仰が別称で「祝福主信教」と呼ばれるのはこれに由来する。かつては神々の中の一柱とされており、「ルージェ」もこの神が崇拝される一地域の名前でしかなかった。しかしレチスの侵攻を受けた時代、ルージェが神託を与えたとされる勇者がこれを打ち破り、またこの勇者が他の神々を否定し唯一神教を説いたため、ルージェが唯一の神として信仰されるようになり、国家そのものがルージェと改称された。

当時、他の神々の神官が腐敗しきっていたのがこの宗教改革を助けたとされる。勇者が神託を受けたのも、当時の名だたる聖地や神殿ではなく、何の変哲もない交差路でのことだった。ルージェ国のエンブレムは勇者が神託を受けた十字路を象ったものである。

この十字路は最高の聖地の一つとして、後世に残されるだけでなく、ルージェ教の寺院の構造にも取り入れられ、屋内には十字状の通路が横切っている。通路の先には必ず出入り口があり、四方から人々を受け入れる万民平等の理念をあらわす象徴ともされている。

最終更新:2011年04月22日 14:25