アグロマウマ

基本情報


略歴

魔族を父に、人間を母に持つハーフ。後世「会計の母」と呼ばれる。
母は生まれたばかりの彼女を抱えてルージェに移り住んだ。その時父の姿はなく、母はルージェで出会った人間男性と結婚。マンムースという姓は母の結婚時に得たものである。やがてイプウスポボーバとビネボリンの双子の兄妹が生まれた。のちに二人は商人として大成し、ルージェ中に流通網を張り巡らせたが、その影にはアグロマウマの助けがあった。彼女には事物を数量として捉え、その流れを視る能力があった。弟と妹が亡くなると、僧院に入り、弟と妹の子らや商売仲間を落胆させた。理由として、いつまでも自分の能力に寄りかかられるのを不毛なことと見なしたためという。その代わり、特別な魔力が無い者でも物事の流れを視る術として簿記・会計の技法に着目し、外界の情報を常に摂取しながら僧院の中でその技術の構築・研究に魔族の血を引くものとして持ちうる全ての時間を費やした。

人物

  • イプウスポボーバとビネボリンの死後、子孫に対して魔力を使った助力は一切行わなかったが、研究成果は手渡し、彼らにとっての使い心地を確かめていたという。彼らを介して、アグロマウマが体系化した会計技術はルージェ全土に広がっていった。
最終更新:2009年12月07日 01:54