概要
リーズライディの戦いとは、
アルファ1741年、
ヴァン・フレイ国と
クレアティボ国の間で行われた戦いである。
両国と、それに関わる数多くの国を巻き込んだ覇権争奪戦であると同時に、ヴァン・フレイ国は
ダルスバード艦隊、クレアティボ国は
神座である
ガウデバという、それまで存在すら知られていなかった常識を覆す兵器が同時に投入された戦いである。
戦闘に至るまでの背景
両軍の戦力
戦闘経緯
連戦に継ぐ連戦ながら、
ガライザラ、
アリアス国、
フェローラ国といった隣接諸国を完全に従えたヴァン・フレイ国は、それまで国境に配置していた兵力を中央に集めることができた為、この決戦に主力部隊を存分に投入することができた。更に
クレアティボの軍勢が、というより、
アルファに存在するあらゆる軍勢が、見たこともない
ダルスバード空中艦隊が海上に姿を現し、驚きの表情を見せるクレアティボ国艦隊に一斉砲火を浴びせる。反撃を試みるクレアティボ艦隊だが、自分達の攻撃が届かない範囲から一方的に砲火を浴びて次々と艦は沈んでいく。しかし、
ダルスバード艦隊が消費する魔力は想像以上に大きく、まだ慣れていないこともありすぐに魔力を使い果たしてしまい、
ヴァン・フレイ国艦隊も一時後退する。
一方、地上戦においても
ガライザラの
グラーバルを中心とする騎馬部隊が一気に突撃、
マーノ、
ベルバットが前線にて食い止めるが、
ダルスバード艦隊の脅威は地上戦の視界にもはっきりと映り、兵士達は動揺、ろくに戦わずにリーズライディ城へと後退する。追撃しようとする
グラーバルだが、あまりにもすばやい撤退に罠を警戒した
ミッドガルツが停止を進言、結果的にクレアティボ国軍は壊滅を免れた。
ダルスバード艦隊の脅威に対抗するべく、
フランツィスカは、総指揮官
ヴェスパーを差し置いて、
ガウデバの投入を決意。
一方、リーズライディを包囲したヴァン・フレイ国軍だが、リーズライディが貿易都市であり、なるべく無傷で手に入れたかったこともあり、艦隊による直接攻撃は避けたかった。そこで、城壁のみを艦隊で攻撃することとなった。
だが、それを待ち受けていたクレアティボ国軍は、城壁に設置したカタパルトからワイヤーのついた巨大な銛を打ち込み、ワイヤーを使って艦内に爆薬を流し込んで爆発させる。外での戦いからすぐに追撃に入っていれば、圧勝で終わった戦いであったが、艦隊の補給と、それを待つ間の包囲で3日間の時間をかけたことで、
クレアティボ国軍にも迎撃の準備を許してしまったこととなる。
ダルスバード艦隊は火を噴きながら一旦後退、地上部隊が本来の城壁攻めを開始することとなる。だが、それを待ち構えていたクレアティボ国軍は、ついに切り札である
神座の
ガウデバを解き放つ。
「まるで、おとぎ話に出てくる破壊神………」
今度は、
ヴァン・フレイ国軍の兵士が、見たこともない存在に驚愕し、恐怖する番であった。
桁違いの炎を放つ
ガウデバは、まさに破壊を司る者として戦場を混乱に陥れ、そこに
ベルバットが出陣、
人魔融合を成し遂げた
ベルバットの攻撃が更なる恐怖を与え、ヴァン・フレイ国軍は混乱状態となる。
ヴァン・フレイ国軍は、一時撤退も考えたが、
フローラ、
アゼルは、この戦いは単なる両国の戦いではなく、その背後に背負った
六界連合軍結成に繋がる戦いであり、ここで撤退すれば諸国の連合が結成されても、ヴァン・フレイ国頼りにならずと勝手な行動をとる。だからこそ、この戦いはここで決着をつけるべきと主張した。
大きく後退したダルスバード艦隊との連絡はとれなかったが、クレアティボ国軍が先に攻撃を仕掛けてくれば、あの破壊神の存在に兵士が浮き足立つ為、どうしてもヴァン・フレイ国軍から攻め込まなければならなかった。そう考えた総指揮官
ガラは、夜明けと同時に全軍を四方に別けて、リーズライディを東西南北から同時攻撃、ガウデバがどこから出現しても、残り三方向がリーズライディを陥落させるという作戦をとった。
翌日、四方に別れて一斉攻撃をしかけるヴァン・フレイ国軍だが、城壁に固定されていると思われたガウデバが、自ら動いてきたことに兵士達は再び戸惑いはじめる。兵士を奮い立たせるべく、総指揮官である
ガラ自らが前線に出て果敢に戦うが、巨大すぎる破壊神の前に散華する。
総指揮官戦死を隠したまま、
フローラは全軍にリーズライディ陥落を命令、両軍は統率のない混戦状態となる。
そんな中、それまで「寝ぼけ」状態だったガウデバが完全に覚醒、今まで自分に命令し続けていた
フランツィスカを握りつぶして暴走を始める。だが、
サヌア、
ロリスザードが、後に伝説として語り継がれる剣技を見せてガウデバを撃ち破り、更に前日の撃退によって音信普通となっていた
ダルスバード艦隊が戦場に帰還、主砲でガウデバを完全に破壊する。
戦いの結末
最終更新:2013年04月21日 23:15