アルスレーナ


基本情報


略歴

ザールック3325年、父であるクラウチルが崩御したことにより、アーズ国玉座につく。
王位につく直前にモルコアの戦いが勃発しているが、この戦いに勝利していたアーズ国軍の力に、彼女は絶対の自信を持っていた。その為、その後解放したモルコア国と同盟関係を結ぶが、アルスレーナが示した同盟とは、サルファーが望んでいた同格のものではなく、明らかに高圧的なものであった。こうしてモルコア国は、自分の支配者がアトレティア国からアーズ国に変わっただけという釈然としない感情を抱き続けることとなる。
彼女の高圧的な態度は、それまで同格の同盟国だったビーストバリア国へも向けられ、3326年2月、五カ国連合会談が行われた時は、完全に属国として扱い、他の参加国すらも一度は怒らせる暴言を放った。

3326年5月、五カ国連合会談によって結成された連合軍によるリゼルバ攻略戦に、アルスレーナは総指揮官として参戦するが、勝利を目前にしながら、敵の敗残軍を奇襲と勘違いして、全軍を混乱させる伝令を送り、結果的に味方は総崩れ、アトレティア国軍の反撃により撤退する。
この時、彼女が経験もない戦場に総指揮官として参戦したのは、同じく国を束ねる王であるフレイミスト国のリョウが、自ら艦隊を率いてこの戦いに参戦した為、嫉妬と自分こそが連合の旗印という威厳を現したかった為である。

更に、トミラスモルトの戦いにより独断でモルト国に進軍し、その領土を手に入れると、神器衆の独立、または反乱を危惧、トミラスを毒殺し、それに苦言を呈したナスティを投獄、アルスレーナの暴走は加速されていく。

アルスレーナ自身は暴走を重ねるが、アーズ国はサウラ達の活躍により、その後アトレティア国との戦いに勝利。
ザールック3333年。アーズ国は周囲の諸国を抑え、ザールック最大の発言力を持つ大国となり、アルスレーナの権力は実質上ザールック上最大のものとなっていた。
更に、死の商人であるコルディアに煽てられ、徐々にアルスレーナ自身は周辺諸国を完全に併合し、アーズ国による世界統一を考え始めていた。

だが、この頃のアーズ国は、首都こそ華やかであったが、一歩通りを外れると、激しい搾取による貧民層の町が並び、格差社会があまりにも激しかった。
広大なアーズ国が内政に力を入れれば、十分解決する問題であったが、アルスレーナは全く意に関することなく、3333年2月、モルコア国の国王グスタフを謀殺、本格的にアーズ国による諸国統合に動き始め、財政は軍事のみに傾く一方であった。

しかし、その栄華は足元から崩れることとなる。
モルコア国のスレイマンは、国王の急死をアルスレーナの謀殺と知り、かつて自分が救出したナスティを経由して、「アルスレーナの暴走を止めて欲しい」と依頼。
具体的な内容はナスティに一任したが、アルスレーナに私怨を持つ彼女は、神器衆に擬似クーデターを持ちかける。
アルスレーナの暴走を戒める為と聞かされていた神器衆は、これを実行し、神器衆クーデター事件が勃発するが、ナスティは密かにアルスレーナを亡き者にしようと企んでいた為、混乱に乗じて彼女が密かに雇っていた兵士を派遣、アルスレーナは城下の貧困街の路地裏に連れ込まれて殺害された。

こうしてアーズ国は、サウラが国王となり、アルスレーナの血筋は途絶えた。

人物

  • 生まれながらの王族であり、苦労をまったく知らずに育てられた為、我侭な上に民衆を搾取する道具としか考えず、その世間知らずな我侭ぶりから「一級の宝玉で作らせた三級の髪飾り」と民衆に陰口をたたかれていた。

関連項目


最終更新:2011年04月22日 13:21