概要
戦闘に至るまでの背景
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帝国内乱戦争は、小規模な小競り合いは断続的に続いていたが、大きな戦いがないまま時間だけが過ぎていた。それは、互いに相手の陣営を知っていたからこそ、決戦に及んだときのリスクも十分承知していた為であった。
その情勢下の中、先に動いたのは
セリーナであった。
セルレディカ時代から続いた戦乱に加えて、
神聖帝国との戦いに備えて早急な軍備増強をした結果、民衆の怨嗟の声が徐々に大きくなり始めたため、
セリーナはリスクを承知で決戦に赴き、この内乱を一気に終息へと向かわせる覚悟を決めた為である。
両軍の戦力
戦闘経緯
戦闘はまず
神聖帝国軍が先手を取る。
ラビー隊、
カレン隊、
グレイアス隊が一糸乱れぬ連携を見せるのに対して、やや連携を欠く帝国前衛部隊間、カレン隊はそれを見逃さず、3部隊で
陣形を巨大な砂塵の陣にして、
紅隊と
ラディス隊の間を強引に突破にかかった。
更に、
陣形の瞬時変化の手腕に定評のある
ユウ将軍は、
ラビー、
グレイアスを吹雪の陣として、カレンの防波堤とする。
これに対して
イリスは、大きく迂回して
カレン部隊の側面を狙おうとするが、それより早く
カレンが
セリーナの本陣に肉薄。これを親衛隊である
ネルが迎え討つ。
神聖帝国がこのまま押し切るかと思われたが、それまで沈黙を守り続けていた
アリスが一気に動き出し、
ルディの本陣を目指す。
ユウ、
ラビーがこれを迎え撃つが、ユウの陣形応用術を逆手にとって、アリスが逆に二人を包囲して殲滅に入り、更に救援に来た
カレン部隊までもアリスの張った罠に取り込まれて危機を迎える。
更に、
紅が、伝令に変装して
オーディスの暗殺を狙うが、これは間一髪でオーディスが回避する。
それでも、
アリスによる猛攻により、
神聖帝国軍は一度は敵本陣にまで迫った勢いから一転して崩壊寸前まで押し込まれるが、突如
セリーナからの撤退命令が下され、勝利を目前にしながら撤退することとなった。
戦いの結末
突然の撤退命令、それは、帝都から届いた報告が原因であった。
「帝都にて
キリカが蜂起、最初から
ルディと内通しており、
リングオブクラウンも手中にして、ルディを迎え入れる準備に入った」というものであった。
結果的にこれは、
ミナが帝都に潜入して実行した偽情報であったが、その偽情報を簡単に信じてしまったところに、
セリーナと
キリカの信頼関係が既に全く存在しなかったことを内外に知らしめることとなった。
こうして、両軍の決戦は、
セリーナが勝利を目前としながら、
ミナの謀略によって撤退し、両軍にとって何もえるものがない屍だけを晒した戦いとなった。
また、
アリスの武勇は、まさに戦女神として国外にまで響き渡り、後世に至るまで常勝の代名詞となった。
最終更新:2011年04月22日 19:52